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 前回のお話。

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『BTOを選択する』のこと。

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 その後のつぶやき。

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・ブートのためのソリッドステートドライブを注文してから気づいたが、原稿のオンライン保存が二箇所と辞書の同期をするアプリがそれぞれ働き終わってはじめて起動終了状態になるのだった。もちろん原稿はハードディスクのなか。起動の後半は速くなりようがない。体感できるくらいの効果はあるだろうか。

twitter / Yoshinogi

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 結果から言えば、それを差し引いても、劇的に起動は速くなったのでした。そんな顛末をまとめようかと思うのですが、すでにそういう記事はネット上に散見されるので、あえてイチから私が書く必要もないかと。

 と、いうわけで、今回はWindows10の起動ディスクをSSDへと替えた私が、その作業のさいちゅうに、どういった語句をネット検索したかを列記していきます。

 まずは、そもそもSSDって。

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ソリッドステートドライブ - Google 検索

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 ハードディスクはくるくる回る。古くはテープレコーダーの仲間。ソリッドステートドライブは、動くところのないシリコンのかたまり。SDカードなんかの仲間。単純に考えて、カセットテープから好きな曲を選んで聴こうとすると早送りや巻き戻しの作業に時間がかかるが、スマホに入っている音楽データの検索は一瞬もかからない。

 そういうのにWindowsを入れてしまえば、寒い朝に電源ボタンを押してから数分も立ち上がらないというようなハードディスク起動ではありがちなところを改善できるのではないかと、シリアルATA接続の疑似ハードディスク型SSDが普及しはじめたのであった。

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SATA - Google 検索

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 実はここが、私における「マザーボードが逝ったので交換がてらSSDを導入する」計画の、ネックになったところでもある。十年選手のマザーボードなどを使っていると、それすなわちSATA以前なのだ。私は、ハードディスクは一部をSATA接続で運用していたけれど、たとえばDVDドライブなどがSATAの前の世代の接続方式なので、マザーボード交換をするとDVDドライブも買い換えなくてはならない。壊れていないのに買い換えるのはいやだ。もちろん、世界には様々な旧端子を現代風シリアルATAに変換する装置も売られているが、ことDVDドライブ程度に限っていうと、その変換装置とSATA接続の新品ドライブがどっこいな値段だったりする。だとすればふつうは新調するだろう。壊れていないのに買い換えるのはいやだ。でも、それが最善なのもわかっている。このジレンマ。

 そういうことを言っているうちに、年月が経ち、パソコンの起動もままならなくなったわけで。愛だのなんだのいっても、仕事に差し障るのは困る。ここは、えいやっとまるっと新調してみた。そういうひとに向けてのシリアルATA接続の疑似ハードディスク型SSDという響きなのである。

 SATA接続は、けっして速度がすばらしく速いわけではない。もっと速い接続方式はこの未来、いっぱいある。だが普及しているのがその方式なのは、つまり、SSDの速度を落としてしまうSATA接続であっても、やっぱりハードディスクよりは、ずっと速いから、普及しているSATA接続で繋ぎ替えられるのならばそれが便利で、結果、売れた。売れるとどんどん価格が安くなり、もっと売れた。

 そしてついに、私も、という流れ。
 だから私にとってもそこが重要だ。SSDを買って、そこへ新品のWindows10をインストールして、古いハードディスクからデータの引っ越しをする、という作業だったらば、やらない。

 あくまでさくっと、ハードディスクをSSDへと取り替えるだけでいきたい。

 未来的というか、いまや現代的といってもいい響きの言葉。

 クローニングする。

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HDD クローニング - Google 検索

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 ちょっと前までは、この検索を実行すると、ハードディスクのバックアップを取るという趣旨の記事で埋まったものだった。それがいまや、SSD換装に関するものばかりになっている。そう、それで、できるのである。

 まずは、Windowsの入った、いま使っている起動ハードディスクを取り外し、SATA接続で新しいマザーボードにつなぐ。ケースに嵌め込んだりはしない。こいつをクローニングしてしまえば、SSDが私の相棒だ。こいつはバックアップ要員になる身である。線一本でぶら下げられて自身のぜんぶを丸ごと吸い上げられる。速度のためにまだ使えるものを使い捨てにする。重ね重ね、好みではないのだけれど、速くなるのだから速くしたいという正義もある。いや、それを正義と呼ぶのは違うかもしれないが……などと言い訳しながら、長きにわたる相棒を、ぶらんとぶら下げる。

SSDtransform01

 青いロゴの。有名なそんなに高級でもないハードディスク。長年の、と書いたけれど、まだ使い始めて数年。

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『このディスクにWindowsをインストールすることはできません。』の話。

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 このときに新調したもの。なので二年も経っていない。上の記事でSSDの普及について私も書いているから、Windows10をクリーンインストールするそのときにSSDにしておけばいいのに、あのときは悩まずハードディスクだった。一年ちょいで、どれほどSSDが私に買われるほどにお買い求めされやすくなったかということの証左ではある。



 そしてもちろん、SSDへ空きSATAをつなぐ。今回、高級な(といっても私が買ったのはBTOオプションという名目での250GB六千円というお値段だったが)SSDの容量が元のハードディスクよりも少ないため、適当なハードディスクを見つくろって、それにも空きSATAをつなぐ。

 で、元のハードディスクにあったCドライブをSSDへクローン。パーティション(ひとつのハードディスクを分割して複数のドライブとして使うこと)を組んで同じく元のハードディスクにあったDドライブを、そのへんに転がっていた大容量ハードディスクにクローン。

(SSDに移行するなら、元のハードディスクをDドライブにすればいい? いやまあ、せっかくだからそれはバックアップに置いておこうと思う。思い切って移行したけれど、やっぱりSSDは、ある日ぱったりお亡くなりになるという都市伝説も、まだまだ信仰の対象だ。もしもそうした事態に陥っても、また元の起動ディスクに差し替えればとりあえず起動はできるわけで、心の余裕となろう)

 元のディスクとクローニング先のディスク容量が違っていても、大抵のソフトで問題なくクローンできる。私が使ったのはフリーソフトだということを考えれば、民間レベルで女王陛下のスパイみたいに彼女をベッドでダウンさせてそのすきにハードディスクを丸ごとクローンなんてことも可能なので、Qの仕事もあがったりである。

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007 Q - Google 検索

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 そしてこの後なのだが。この休みの日の作業を待ちかねて、通勤電車のなかで読んだいくつかのサイトでは、どれもただ起動ディスクをSSDへ入れ替えただけでは認識されないと書いてあったので身構えつつ、それでもまずはただ起動させてみるでしょうよとやってみたら。

 マザーボードのユニファイド・エクステンシブル・ファームウェア・インタフェースが立ち上がった。

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UEFI - Google 検索

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SSDtransform02

 ひいいいいさしぶりのマザー交換だったので、カルチャーショック。こういうのは暗黒の画面に英語でつらつら書いていくものだったはずが、なんとビジュアリティ。遊び心に満ちたロケットの絵なんて描いてあったり。しかも日本語にも変更できたのでしてみた。うん「main」を「マイン」と訳すなんてウェブで無料のGoogle翻訳でもいまどきありそうもないが、自社の翻訳ソフトをかたくなに使っていたりするのだろうか。それにしても小説を訳す仕事でもないのだし、日本人にメールの一通も送って「この訳っておかしくないっすか」くらいは訊けばいいのに。そんなこともできないほどにシャイなのか。ネトゲでアジア人が怖くて野良っているアングロサクソンか。カタカナで「ツール」にしろよ「道具」だとよけいにわかりにくい。それで「アドバンスド」は、なぜカタカナ。と、こんなところで言っても私も彼らへメールをわざわざ送ったりはしないので、こうやって誤訳は修正されずにガイジン格闘家の僧帽筋にタトゥされたりするのでしょう。

 さておき。
 これが立ち上がるってことは、起動ディスクが選べるということでは。かえってわかりにくいので英語表記にもどして「Boot」を選択。マウスも動く。

 起動ディスクにSSDを選んで、保存して。はい再起動!

 ……あれ、もとのところにもどった。

 設定に難がある模様。あれこれやって、このあたりが引っかかっていた。

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セキュアブート - Google 検索

CSM 起動 - Google 検索

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 読んでいただければおわかりのようにCSMはCompatibility Supported Moduleの略称。互換性サポートモジュール。なにとなにとの互換性?

 さっきのです。私が言っていた黒い画面に英語の古いシステムと、現行のこのビジュアリティフルなUEFIシステムとの。私の場合、十年以上越しで、マザーボードを取り替えたわけで、その他のつながっている周辺機器群が古いということが引っかかるのか、CSM起動を「有効」にしなければならなかった。

 そして同時に、CSMを「有効」にすればセキュアブートは「無効」に設定する必要がある。セキュアブートは読んで字のごとく、認められた機器が揃った状態でないと起動させないよ設定。つまり古いのでも大丈夫にしながら新しいのが揃っていないと起動しない設定では矛盾するので、セキュアブートは必然的に「無効」に。

 設定的には必然なのだけれど、私の環境ではこれらは最初の設定でどちらも「有効」になっていたし、ひと世代前のWindows8ではセキュアブートを「有効」にして最新鋭のハードをそろえないと起動もさせないというのを噂話としてよく聞いてはいたから、セキュアブートを「無効」でWindows10が起動するなどとは感覚的に思えなかったのでした。

 ええ、これで起動しました。

 しかも、起動させてから当然にあるとされるマイクロソフトの再認証を要求されるという工程が、いまもって数日経つが発動しない。現に、写真まで撮って、windows10はマザーボードを替えたら再認証を要求されるよという記事を書いていらっしゃる方々が多々おられるので、それも少し前の真実なのでしょう。

 2018年初頭の私の環境では、マザーボードを交換してセキュアブートを無効にしても、Windows10は再認証を要求せずに起動して元気に動いています(「Windowsの設定」を開くと起動していてもライセンス認証されていない場合はその旨表示されると画像つきで報告の記事も多いのですが、それもいまのところ表示されず)。UEFIの設定は変えたが、ハード的には、ハードディスクとSSDをクローンして入れ替えたそのままで、Windowsの起動ディスクなどもいっさい使用せず、問題が起きなかった。

 案ずるより挿すが易し?

 いやこれきっと、XboxとPCで同じゲームが動いちゃうよ政策の続きなのでしょう。

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Xbox Play Anywhere | Xbox

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 どうやら、マイクロソフト翁はWindowsというものをどこでもかしこでも起動できるようにしたいらしい。その政策に乗っかって私の愛用携帯電話はWindowsPhoneで、あまりにもアプリがなくて色々困ったものなのですが。そういう事態をなくしてゆくべく、ひとむかし前どころかちょっと前にはメモリ増設したらWindowsが認めてくれなくて起動しないなんてことが当たり前だったのに、マザーボード替えて、別にかまいませんとも好きにしてください対応になっている。

 翁も、まるくなったものだ。

(現実的に、携帯電話市場で特殊なバージョンのWindowsを普及させようとして撤退にまで追い込まれるほど惨敗した経験が、やっぱ普及してなんぼよな思想に向かわせている部分はあるはずです。つまり惨敗したと翁が認め撤退を公言したWindowsPhoneが私の手に握られていることも、あながち無為な歴史の流れではなかったということである。とでも思わないとやっていられない)

 そうしてカタチ創られた今後の私の相棒の内蔵。

SSDtransform03

 いちばん下がSSDで、そのうえに大容量ハードディスクによるドライブDとX(なんとなくカッコいいから)が鎮座まします三段重ね。

 ええ、速くはなりましたが、うえでぶんぶんハードディスク二台が回転しているので、静かにはなっていませんね。いや全体の静音性はどう考えても向上しているはずなので、かえって、ときどき読みにいっては回り始めるがために気になるのかもしれない。部屋が静かになるといままで気にならなかった音が気になって眠れなくなる、数字だけではないという、それが人間は考える葦だというだけではなくやっかいなところ。ではありますが、こういった些細な違和感こそが、相棒が新しい肉体を得たことによる蜜月の甘みだと捉えることもできて。

 のろけてしまいました。いま、しあわせです。

(それはつまり、データに実体はないとはよくいうが、愛情の対象とはデータであり、実在する肉体などは交換可能という余地が人間関係のなかでもありうるのかもしれない、という未来予測を立てさせる心の動きでもあったり)








 慣例として、年末商戦を終えて一息つき、新年度の賑わいが訪れるそのまえに、商売人街では店の在庫をすべからく数えたりする。いわゆる決算棚卸。昨今ではありがちな話で店が増え規模も大きくなっていくのに店員は減り、次はあっちだー、明日はそっちだー、と走りまわる方々も多いこの季節。

 私も。

 その日は四時起きだった。真っ暗だった。ひどく寒かった。凍るくらいに。それでもメールくらいはチェックしませうとパソコンを起動させようとした。

 ぴかぴかぴー、と押すたびに発光ダイオードが光るが、起動しない。

 ああ機械というやつは。
 夏は夏で調子が悪くなるし。

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『生機必滅会者定離、Xbox360、RROD』の話。

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 冬は冬で、オートバイと同じように電源まわりが元気がなくなって起きてくれなかったりする。

 ああまったく。
 と、その日の私は忙しかったので起動をあきらめて出かけた。夜ふけに帰り、それほど朝の出来事を深刻に考えてはいなかった私は、なんとも思わず電源スイッチを押し入れた。

 ぴかぴかぴー。

 と、さえ、ならなかった。
 ああ。
 あれを書いたのは、いつのことだったろうか。

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『DVI端子からも音声は出力される』のこと。

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 ほんの四ヶ月前である。
 愛機の放出する画像が縞パンになって、グラフィックボードを買ってきて付け替えたよという話をしているなかで、ヨシノギさんは書いている。
 他人ごとのように。

「いまどきのオシャレPCユーザーさんたちはマザーオンボードのグラフィック機能が優秀なのが当たり前なので知らないでしょうがパーツを寄せ集めて自分マシンを作るのが主流だった時代のパソコンはマザー(母だ)にオン(搭載)されているグラフィック機能は必要最低限で母にグラボ(グラフィックボードの略)をブッ挿して日進月歩な画像描写の能力に追いつく工夫をするのが当たり前だったたとえれば母なる仮面ライダーがいてそれ単体でそこそこ戦えるのだが視聴率に難が表れたときにはライダーベルトにグラボボトルをカシャカシャいわせてベストマッチするととうてい仮面ライダーとは思えないような別次元に美麗なマキシマムモードなライダーに変身できたりするシステムであるつまり今年の新作ゲームがカクカクして動かないときパソコン自体は買い換えずにグラボを有能な今年モデルに挿し変えればさくさく動くようになってお財布も安心ということなのだなのだからグラボが十年選手だとか言っている私がまずおかしいとはいえそうメイン機は執筆専用でしかも同じモニタに最強ゲーム機XboxOneがつながっているのだいまやXboxOne用のゲームはWindows版も同時発売が慣例になっているがだとすればXboxOneと同じモニタにつながっている貧弱パソコンのグラボを挿し変えてそっちでゲームするかなんていうことは微塵も考えるわけがない近ごろWindows版も出るのだからゲーミングPCがあればXboxOneっていらない子なんじゃないのと揶揄されることがあるけれど逆も真XboxOneがあるのにパソコンをゲーム用にパワーアップする必要がないなんら困ることなく本当に十年を越えて使っていた……で……この夏の終わりの夜の夢ではなく現実」

 扇風機で火事が起きた。
 だから近ごろでは、売られる扇風機のすべてに耐用年数というものが記載されている。十年も使えば扇風機も火が出るよ捨ててね、と丁寧に書くのが当たり前になったのだ。

 夢ではなく現実。四ヶ月前に四千円のグラフィックボードで傷をふさいだ愛機だが、ところで自作パソコンというもののパーツのなかでも冷やす機能は大変に重要で、かの名作『サマーウォーズ』でも、そこがかなめの描かれかたをしていた。

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 分泌……(ちっ私のパソコンの辞書記憶ときたら)……文筆作業専用機のようなマシンでも、そこは変わらず。かなめなところには、動いているあいだじゅう、小さな扇風機が熱を逃がすべく回転している。二台も。

 小さくても扇風機である。大きくても十年で火が出るというのを。十年以上、くるくるくるくるくるくる回し続けていながら「グラフィックボード替えるかー」ではない。

 今朝の、起動はせずとも寒いなか,ぴかぴかぴーとは応えてみせたあの発光ダイオードのきらめきは、相棒からの最期のメッセージだったのか。それを私は舌打ちして寒さごときに負けやがってと罵りながら家を出たんだな。

 逝ったのは、マザーボードか、電源か。どっちだろうなあ、とケースを開けて引っ張り出して調べはじめながら、我に返った。

 すでに四千円を出している。
 マザーボードの最安値ってどのくらいだ、いま。

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 六千円くらいらしい。
 電源だと?

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 やっぱり同じくらい。
 これはあれだ、本当にオートバイと同じだ。

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『ひとのタイヤ見てわがタイヤを交換する』の話。

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 タイヤ交換は数万円かかる。だがまあ十年以上乗っているとはいえ、バイクの本体は数万円では買えない。だがしかし。これもさっきのグラボの話のなかで自分で書いたではないか。

「特に私の場合はだ十年前のグラボと比べたら今年発売されたグラボの最下層機種でもハイパーマックス超変身的な性能なので正統後継者選定作業はいかに安いかだけになる」

 言ってしまえば、私にとっては大切な愛機ではあるものの、市場価値的にはゴミと呼んでいい。で、マザーボードとー、電源とー、相性だなんだとか考えるなら、コレ、アレじゃねえ? と気づいてしまった。

 BTO(Build to Order:受注生産)。

 いわゆるBTOパソコンが買える店で、マザーボードと電源と、そのあたりだけを選んで買えばいいんじゃないの。



 ざっくり見積もってみた。Windowsは、そのまま移すからOSなしで。ハードディスクも唸るほどあるのでいらない。ケースは新調しようか。カードリーダーも壊れて直すのが面倒で外付けにしていたから、いっしょに買ってしまうか。こういうのは、こういう機会にやってもらえることはやってもらうのがありがたい。そうつまりBTOとは自作代行なのだから。

 と、いうわけで。

 ついでだから、起動ディスクをSSD化することにした。ソリッドステートドライブ。半導体素子記憶装置。ぐるぐるぐる回る、つまり小さな扇風機と同じ構造ともいえるハードディスクと違って、なにも回らない。フラッシュメモリ的な。つまり無音。つまり速い。

 こういう機会だから。

 という話を、次回へ続けます。
 いまこれふだん物書くのに使わないノートパソコンで書いていて、さきほども腐った変換がなされているように辞書の同期はほどこしているのだけれど、やっぱりなんだかめっさ書きにくい。キーボードなのか。モニタなのか。繊細な私。ええ。もう注文して、OSなしの空っぽな受注生産パソコンくんがやってくるのを待っているところ。やっぱりカラダに馴染んだ相棒でないと書きにくいんだ。新しい肉体を授けるから蘇れ。

 春めいたこころもちです。

 これから愛することが決まっている相手を待っている。一心同体なる相棒の新しい姿を待っている。

 SSD……半導体素子記憶装置……ロムカセットで動いていたファミリーコンピューターでキーボードデビューした私が、光学ディスクや磁気ディスクを経て、また回らない記憶装置に頼って書くようになる。不思議な感じでもある。





 朝刊では、新幹線のぞみの台車に亀裂が入っていた件に関し、役員が報酬を返上し、整備担当者が解雇され、JRの経営にも打撃は必至だというニュースが大々的に報じられていた。

 まさにその日の朝、新幹線がロボットに変形して地球を救うアニメが大々的に放送開始したので、新幹線、もしくはロボット好きな同居人がいるご家庭では、朝から皮肉な状況に唸らずにはいられなかったはずである。

 なにせ『新幹線変形ロボ シンカリオン』は、CMもバンバン流れるくらいに正式にJRスポンサー資金のもと、公式なデータに基づいて描かれた新幹線どもがヒト型ロボに変形して戦う。物理的に、かなり強引なトランスフォーム。台車に亀裂など入っていたら、変形の過程で間違いなく大破する。それを期待して観てしまわずにはいられない(もちろんアニメの新幹線には亀裂など入っていなかったので立派に変形して戦っていたが)。

 そういえば、格安航空便の普及にともなって各国間を移動するひとの数は増えたけれど、移動させるための飛行機を操縦できるパイロットの育成が追いついていないという。そのことに関して根本的な対策はなにかと問われた某えらいひとが、こう言った。

「パイロットに憧れる子供を増やさねばならぬ」

 そういう意味では『新幹線変形ロボ シンカリオン』の設定は何重にも未来のJRを助けることになるかもしれない。

 まず、操縦者が子供だ。小学生だ。そのあたりのことはよくわからないが、どういうわけだかシンカリオンの開発元である新幹線超進化研究所は、操縦できる適合者のいない変形ロボを生み出してしまって、その研究所の職員の息子が、父のモバイル端末に入っていたアプリで遊んだら適合者だと判明するという超設定。理由などどうでもいい。タカラトミーの政策は、とにもかくにも巨大ロボを小学生に操縦させたがる。そのほうが子供にメッセージが伝わるからだ。キミが運転するんだ新幹線を! そして、シンカリオンを!

 新幹線の操縦者に憧れる子供たちをバンバン生み出しつつ、同時に正義のヒーローとして悪をも討つ。私の幼いころには、新幹線がなぜわざわざ変形してヒト型のロボになって悪と戦うのか合理的な理由が見つけられなかったために、こういうアニメは生まれなかったのだろうが、現代では。

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『誕生日のプラレール』の話。

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「プラレールの新幹線がロボットに変形して視聴者はJRで旅に出る」「そこにそういうCMが現実に流れている以上、世界はそういうふうに回っている」

 私が書いた。
 今朝の新聞にマクドナルドが業績をV字回復させたというニュースがあったが、それだって我が家の床に転がる無数のハッピーセットが一端である。トミカもプラレールも仮面ライダーもスーパー戦隊もポケモンも揃っていて、ついでにもらったDVDをすり切れるほど観てトミカプラレールの歌を幼児が歌う。



 『新幹線変形ロボ シンカリオン』の第一話では、なにげに主人公男子が父親と新幹線に乗りに行くという物語を紡いでいて、もうその時点で、大阪在住の父親が新幹線! 新幹線! と叫ぶ子供に「だったらテストをがんばりなさい」などと口をすべらせてしまって新大阪から姫路城まで三十分の切符を買わされることになるのは目に見えている。JRの思うつぼだ。土曜日の朝も早くからアニメを流してロボットを売るのは昭和もそうだったが、二十一世紀ともなると、エンターテインメントがすべてを動かすのである。まったくスポンサーとしては金を出していないはずの姫路市長が、どうして急に大阪からの観光客が増えたのだろうかと首を傾げるのが、あながちバタフライエフェクトとは呼べない、けっこう直接的な経済波及効果であったりする。だって新大阪から新神戸までだと十三分。そんなのはたのしむ間もないから、やっぱり三十分程度は乗りたいし、それ以上行くと泊まりの旅行になるし、目的地として城が建っているというのも、なんかイイ。

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 こんなことなら、もっと早くに新幹線をロボにしておけばよかったのにと遠目には思ってしまうけれど、この『新幹線変形ロボ シンカリオン』。昭和のプロセスとは逆の流れでアニメ化された。

 すなわち『新幹線変形ロボ シンカリオン』という玩具がまず生み出され、その玩具シリーズのアニメ化なのである。

 タカラトミー製プラレールの新幹線は、昭和の時代からある。それを平成でロボに変形させるにあたり、JRと協議しに行ったのだろう。とりあえず許可は降りた。しかし、JR側は、様子見がしたかったのではないか。JRがスポンサーとなってアニメ化から玩具発売という流れで、もしも鉄ヲタどもが騒ぎはじめたら。それどころか、PTAが乗り出してくる可能性もある。なにせ、平和に日本人を日本国内で素早く移動させるために安全第一で運行されている新幹線に、武器を持たせるのだ。敵を倒すのである。ガンダムをはじめとする完全架空の戦争用ロボたちでさえ、昭和では叩かれたものだ。実在する安全神話の象徴たる新幹線が、子供を乗せて戦いにおもむくなんて!!

 いや大丈夫です。と、タカラトミーのひとは言ったに違いない。玩具会社のひとには、時代の雰囲気というものがわかっているから。いまはもう、サブカルチャーは正義なのです。と、説得したところで、いやまあスポンサーという話はまたちょっと先で……となったのだろう。

 そして、時代はタカラトミーに味方した。まさかの新幹線の安全神話崩壊の序章かと新聞が騒ぎ立てる朝に、当の新幹線本人(JR公認)がカイサツソードやフミキリガンなる巨大兵器を持って敵をぶっ倒しても、そのことは特にだれからもクレームがつかなかった。アニメはアニメなのだ。オモチャはオモチャで、それに目くじらを立てるのは大人のやることではない、という共通認識ができあがったところで、逆に針が振れて、いまはアニメの聖地を巡礼したりする大人たちが経済を動かすのである。

 というわけで。順番が逆になった結果『新幹線変形ロボ シンカリオン』の玩具シリーズは、アニメ放送に合わせてリニューアルされた。

 無理もない。原作なしでロボを作ったところからはじまっている。いざそれを映像化してみると、こりゃ上手くいきませんねえ、ということが多々起きるのは当然のこと。そこで思い切った。というか、マニアはどうせリニューアルされたらまた買うので、それこそ経済効果が上がるというものなので。

 アニメに合わせて『新幹線変形ロボ シンカリオン』のフォルムが調整された。

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 上の画像は新型で、アマゾンへのリンクになっているが、レビューをぜひ読んでみていただきたい。評価が分かれている。否と叫んでいるのはアニメ化前のシンカリオン所有者たちで、否と叫ぶくらいだから新型も購入されたのであろう。しっかり自立しない改悪品という声が多い。だがしかしそれは、アニメに合わせた結果スマートで格好良くなって、スタイルを優先させるとどっしり自立がしにくいということなので、私はどちらかというと、ロボがちゃんと立つか立たないかよりも、アニメのシンカリオンに忠実である、というほうを選んだタカラトミー部隊にブーイングする気持ちは起きない。

 さて、我が家の『新幹線変形ロボ シンカリオン』を撮ってみよう。

Shinkarion01

 すばらしい造形だ。
 わかるだろうか。右の二台は、ロボに変形しない新幹線こまちのプラレール。
 一番右が電池で走る自走式で、右から二番目は、新幹線はやぶさとの連結走行をモデリングするために連結パーツが車両先頭から出るというギミック搭載のもの。
 そして、左の二台が『新幹線変形ロボ シンカリオン』の、上半身と下半身である。

 頭を出してみよう。

Shinkarion02

 変形しない新幹線プラレールと並べて、まったく見わけがつかないレベルの造形から、アニメ通りのヒト型ロボへと変形する。いい仕事をしている。昭和の架空パトカーが架空ロボットに変形しているくせに格好良くはないフォルムになるという製品とは雲泥の差だ。

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『プロフェッショナルジブンサガサーの明日』のこと。

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 ちなみにこの『新幹線変形ロボ シンカリオン』が我が家にやって来たのは、プラレール博の物販コーナーでアマゾンさんよりも千数百円も高く買ったからだ。

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『プラレール博を攻略する』のこと。

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 なにせテンションが上がっていたので。
 今年の大阪プラレール博の開催期間中に『新幹線変形ロボ シンカリオン』アニメーションは放送を開始した。当たり前だが、プラレール博にシンカリオンも登場する。私も床に座って待った。行列嫌いの私が、十分は待って、先頭に陣取ったくらいだ。なにせ、本物のシンカリオンが出てくるというのである。しかしそこに用意されているのは、どう見てもプロレスの入場ゲートみたいなものだった。高さ二メートルもない。つまり、ヒト型ロボが、ヒトの背丈で登場するということらしい。興味深い。

 しかし、私の期待は、いい意味で裏切られた。プラレール博というのは、黙々とイベントをこなすタイプの催しで、会場で笑い声がはじける、という雰囲気ではないが、このシンカリオンショーで、大爆笑が起こったのだ。身長二メートル弱シンカリオンに対する興味など忘れ去ってしまうくらいな出来事だった。

 とりあえず目線は入れてみた。タカラトミー所属の新人さんだと思うので、モザイクまでは入れない。見るひとが見れば、ああこれあのコだとわかるレベルに残しておく。

PlarailExpo2018c

「さあみなさーん、まもなく……まもなく、あ、えっと(背後の看板を振り返って確認)……し、シンカリオン? の登場でーす」

 ちょっと待て、なんだその疑問符は。シンカリオンショーの司会のおねえさんが、シンカリオンという呼称をおぼえていないとでもいうのか斬新なキャラクターショーだな。

「えっと、はあ。緊張してます。えーと、えー、し、シンカリオンは(看板をまた振り返って)……し、新幹線変形ロボ、なんですねー」

 ねー、じゃねえよ。今週放送開始の社運をかけたJRスポンサーまでつけた新作アニメのタイトルをなにひとつおぼえていないおねえさんだこのひと。

「じゃあみんなー、いよいよ登場ですよー、大きな声で呼んでねー!」

 まで言って。おねえさん絶句する。
 まさか。まさかですよね、と、ひとだかりのオトナのだれもが、自分の口を押さえた。笑ってしまうに決まっているからだ。

「あ、えーと、なんでしたっけ(看板を振り返って)、そう、し、シンカリオーン!!」

 いやもちろん、コドモドモだれひとり、おねえさんと声をあわせて呼ぶことなどできず。オトナドモは、たまらず爆笑した。シンカリオンて語列ごとき、そんなにおぼえられないものか。

 まさか本当におぼえもせずステージに上がったわけではないはずだ。だとすれば、おねえさんは自分で言うとおり「緊張しい」なのだ。イベント業や声優タレント業にたずさわるプロを使わず、オモチャ屋界隈で調達したおねえさんにキャラクターショーの司会をやらせたという暴挙の結果なのかもしれない。けっきょく最後までなんどやっても『新幹線変形ロボ シンカリオン』を発声するのに、背後の看板をいちいち振り返らずにはいられず、しかもいちいちドモっていた。可愛い。

 できることならば、このタカラトミー製ドジっ娘おねえさんを持って帰りたかったが物販コーナーでは売っていなかったので、やむなく上がったテンションをおさめる先として、おねえさんの次に可愛かった『新幹線変形ロボ シンカリオン』赤いこまちを買って帰ったということだったのでした。

 第一話。観てけ。



タカラトミーモール