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 朝刊では、新幹線のぞみの台車に亀裂が入っていた件に関し、役員が報酬を返上し、整備担当者が解雇され、JRの経営にも打撃は必至だというニュースが大々的に報じられていた。

 まさにその日の朝、新幹線がロボットに変形して地球を救うアニメが大々的に放送開始したので、新幹線、もしくはロボット好きな同居人がいるご家庭では、朝から皮肉な状況に唸らずにはいられなかったはずである。

 なにせ『新幹線変形ロボ シンカリオン』は、CMもバンバン流れるくらいに正式にJRスポンサー資金のもと、公式なデータに基づいて描かれた新幹線どもがヒト型ロボに変形して戦う。物理的に、かなり強引なトランスフォーム。台車に亀裂など入っていたら、変形の過程で間違いなく大破する。それを期待して観てしまわずにはいられない(もちろんアニメの新幹線には亀裂など入っていなかったので立派に変形して戦っていたが)。

 そういえば、格安航空便の普及にともなって各国間を移動するひとの数は増えたけれど、移動させるための飛行機を操縦できるパイロットの育成が追いついていないという。そのことに関して根本的な対策はなにかと問われた某えらいひとが、こう言った。

「パイロットに憧れる子供を増やさねばならぬ」

 そういう意味では『新幹線変形ロボ シンカリオン』の設定は何重にも未来のJRを助けることになるかもしれない。

 まず、操縦者が子供だ。小学生だ。そのあたりのことはよくわからないが、どういうわけだかシンカリオンの開発元である新幹線超進化研究所は、操縦できる適合者のいない変形ロボを生み出してしまって、その研究所の職員の息子が、父のモバイル端末に入っていたアプリで遊んだら適合者だと判明するという超設定。理由などどうでもいい。タカラトミーの政策は、とにもかくにも巨大ロボを小学生に操縦させたがる。そのほうが子供にメッセージが伝わるからだ。キミが運転するんだ新幹線を! そして、シンカリオンを!

 新幹線の操縦者に憧れる子供たちをバンバン生み出しつつ、同時に正義のヒーローとして悪をも討つ。私の幼いころには、新幹線がなぜわざわざ変形してヒト型のロボになって悪と戦うのか合理的な理由が見つけられなかったために、こういうアニメは生まれなかったのだろうが、現代では。

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『誕生日のプラレール』の話。

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「プラレールの新幹線がロボットに変形して視聴者はJRで旅に出る」「そこにそういうCMが現実に流れている以上、世界はそういうふうに回っている」

 私が書いた。
 今朝の新聞にマクドナルドが業績をV字回復させたというニュースがあったが、それだって我が家の床に転がる無数のハッピーセットが一端である。トミカもプラレールも仮面ライダーもスーパー戦隊もポケモンも揃っていて、ついでにもらったDVDをすり切れるほど観てトミカプラレールの歌を幼児が歌う。



 『新幹線変形ロボ シンカリオン』の第一話では、なにげに主人公男子が父親と新幹線に乗りに行くという物語を紡いでいて、もうその時点で、大阪在住の父親が新幹線! 新幹線! と叫ぶ子供に「だったらテストをがんばりなさい」などと口をすべらせてしまって新大阪から姫路城まで三十分の切符を買わされることになるのは目に見えている。JRの思うつぼだ。土曜日の朝も早くからアニメを流してロボットを売るのは昭和もそうだったが、二十一世紀ともなると、エンターテインメントがすべてを動かすのである。まったくスポンサーとしては金を出していないはずの姫路市長が、どうして急に大阪からの観光客が増えたのだろうかと首を傾げるのが、あながちバタフライエフェクトとは呼べない、けっこう直接的な経済波及効果であったりする。だって新大阪から新神戸までだと十三分。そんなのはたのしむ間もないから、やっぱり三十分程度は乗りたいし、それ以上行くと泊まりの旅行になるし、目的地として城が建っているというのも、なんかイイ。

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 こんなことなら、もっと早くに新幹線をロボにしておけばよかったのにと遠目には思ってしまうけれど、この『新幹線変形ロボ シンカリオン』。昭和のプロセスとは逆の流れでアニメ化された。

 すなわち『新幹線変形ロボ シンカリオン』という玩具がまず生み出され、その玩具シリーズのアニメ化なのである。

 タカラトミー製プラレールの新幹線は、昭和の時代からある。それを平成でロボに変形させるにあたり、JRと協議しに行ったのだろう。とりあえず許可は降りた。しかし、JR側は、様子見がしたかったのではないか。JRがスポンサーとなってアニメ化から玩具発売という流れで、もしも鉄ヲタどもが騒ぎはじめたら。それどころか、PTAが乗り出してくる可能性もある。なにせ、平和に日本人を日本国内で素早く移動させるために安全第一で運行されている新幹線に、武器を持たせるのだ。敵を倒すのである。ガンダムをはじめとする完全架空の戦争用ロボたちでさえ、昭和では叩かれたものだ。実在する安全神話の象徴たる新幹線が、子供を乗せて戦いにおもむくなんて!!

 いや大丈夫です。と、タカラトミーのひとは言ったに違いない。玩具会社のひとには、時代の雰囲気というものがわかっているから。いまはもう、サブカルチャーは正義なのです。と、説得したところで、いやまあスポンサーという話はまたちょっと先で……となったのだろう。

 そして、時代はタカラトミーに味方した。まさかの新幹線の安全神話崩壊の序章かと新聞が騒ぎ立てる朝に、当の新幹線本人(JR公認)がカイサツソードやフミキリガンなる巨大兵器を持って敵をぶっ倒しても、そのことは特にだれからもクレームがつかなかった。アニメはアニメなのだ。オモチャはオモチャで、それに目くじらを立てるのは大人のやることではない、という共通認識ができあがったところで、逆に針が振れて、いまはアニメの聖地を巡礼したりする大人たちが経済を動かすのである。

 というわけで。順番が逆になった結果『新幹線変形ロボ シンカリオン』の玩具シリーズは、アニメ放送に合わせてリニューアルされた。

 無理もない。原作なしでロボを作ったところからはじまっている。いざそれを映像化してみると、こりゃ上手くいきませんねえ、ということが多々起きるのは当然のこと。そこで思い切った。というか、マニアはどうせリニューアルされたらまた買うので、それこそ経済効果が上がるというものなので。

 アニメに合わせて『新幹線変形ロボ シンカリオン』のフォルムが調整された。

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 上の画像は新型で、アマゾンへのリンクになっているが、レビューをぜひ読んでみていただきたい。評価が分かれている。否と叫んでいるのはアニメ化前のシンカリオン所有者たちで、否と叫ぶくらいだから新型も購入されたのであろう。しっかり自立しない改悪品という声が多い。だがしかしそれは、アニメに合わせた結果スマートで格好良くなって、スタイルを優先させるとどっしり自立がしにくいということなので、私はどちらかというと、ロボがちゃんと立つか立たないかよりも、アニメのシンカリオンに忠実である、というほうを選んだタカラトミー部隊にブーイングする気持ちは起きない。

 さて、我が家の『新幹線変形ロボ シンカリオン』を撮ってみよう。

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 すばらしい造形だ。
 わかるだろうか。右の二台は、ロボに変形しない新幹線こまちのプラレール。
 一番右が電池で走る自走式で、右から二番目は、新幹線はやぶさとの連結走行をモデリングするために連結パーツが車両先頭から出るというギミック搭載のもの。
 そして、左の二台が『新幹線変形ロボ シンカリオン』の、上半身と下半身である。

 頭を出してみよう。

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 変形しない新幹線プラレールと並べて、まったく見わけがつかないレベルの造形から、アニメ通りのヒト型ロボへと変形する。いい仕事をしている。昭和の架空パトカーが架空ロボットに変形しているくせに格好良くはないフォルムになるという製品とは雲泥の差だ。

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『プロフェッショナルジブンサガサーの明日』のこと。

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 ちなみにこの『新幹線変形ロボ シンカリオン』が我が家にやって来たのは、プラレール博の物販コーナーでアマゾンさんよりも千数百円も高く買ったからだ。

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『プラレール博を攻略する』のこと。

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 なにせテンションが上がっていたので。
 今年の大阪プラレール博の開催期間中に『新幹線変形ロボ シンカリオン』アニメーションは放送を開始した。当たり前だが、プラレール博にシンカリオンも登場する。私も床に座って待った。行列嫌いの私が、十分は待って、先頭に陣取ったくらいだ。なにせ、本物のシンカリオンが出てくるというのである。しかしそこに用意されているのは、どう見てもプロレスの入場ゲートみたいなものだった。高さ二メートルもない。つまり、ヒト型ロボが、ヒトの背丈で登場するということらしい。興味深い。

 しかし、私の期待は、いい意味で裏切られた。プラレール博というのは、黙々とイベントをこなすタイプの催しで、会場で笑い声がはじける、という雰囲気ではないが、このシンカリオンショーで、大爆笑が起こったのだ。身長二メートル弱シンカリオンに対する興味など忘れ去ってしまうくらいな出来事だった。

 とりあえず目線は入れてみた。タカラトミー所属の新人さんだと思うので、モザイクまでは入れない。見るひとが見れば、ああこれあのコだとわかるレベルに残しておく。

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「さあみなさーん、まもなく……まもなく、あ、えっと(背後の看板を振り返って確認)……し、シンカリオン? の登場でーす」

 ちょっと待て、なんだその疑問符は。シンカリオンショーの司会のおねえさんが、シンカリオンという呼称をおぼえていないとでもいうのか斬新なキャラクターショーだな。

「えっと、はあ。緊張してます。えーと、えー、し、シンカリオンは(看板をまた振り返って)……し、新幹線変形ロボ、なんですねー」

 ねー、じゃねえよ。今週放送開始の社運をかけたJRスポンサーまでつけた新作アニメのタイトルをなにひとつおぼえていないおねえさんだこのひと。

「じゃあみんなー、いよいよ登場ですよー、大きな声で呼んでねー!」

 まで言って。おねえさん絶句する。
 まさか。まさかですよね、と、ひとだかりのオトナのだれもが、自分の口を押さえた。笑ってしまうに決まっているからだ。

「あ、えーと、なんでしたっけ(看板を振り返って)、そう、し、シンカリオーン!!」

 いやもちろん、コドモドモだれひとり、おねえさんと声をあわせて呼ぶことなどできず。オトナドモは、たまらず爆笑した。シンカリオンて語列ごとき、そんなにおぼえられないものか。

 まさか本当におぼえもせずステージに上がったわけではないはずだ。だとすれば、おねえさんは自分で言うとおり「緊張しい」なのだ。イベント業や声優タレント業にたずさわるプロを使わず、オモチャ屋界隈で調達したおねえさんにキャラクターショーの司会をやらせたという暴挙の結果なのかもしれない。けっきょく最後までなんどやっても『新幹線変形ロボ シンカリオン』を発声するのに、背後の看板をいちいち振り返らずにはいられず、しかもいちいちドモっていた。可愛い。

 できることならば、このタカラトミー製ドジっ娘おねえさんを持って帰りたかったが物販コーナーでは売っていなかったので、やむなく上がったテンションをおさめる先として、おねえさんの次に可愛かった『新幹線変形ロボ シンカリオン』赤いこまちを買って帰ったということだったのでした。

 第一話。観てけ。



タカラトミーモール







 めったに行くことのない駅で、めったに見ない電車がやって来て、しかし帰宅方向とは真逆へ向かう……それに「乗せてぇぇぇ」と叫ぶ二歳の息子へ「あれ乗ったら見知らぬ土地へ向かってしまうわ乗るのは反対方向のっ」と叫び返しているところをめったに行くことのない駅なのに偶然にも知人に目撃されてそれが仕事関係のひとで、あらあら吉秒さんて小さいお子さんがいるのねというよりも休日の革ジャン重ね着にシルバーリングも重ねづけなバイカーバージョンな私に興味津々なのを隠そうともしないという羞恥プレイに昨日も遭遇したくらいに、彼にとっては電車はいま、それそのものを愛でるものである。

 そして私は仕事柄、年末年始は家にいないので、三が日も過ぎてから、さてここからが私の正月だどこかへ行こうか、となったとき。大阪南港ATCホールで元日から八日間にわたって開催されていたプラレール博へ息子を連れていくというのは、自然な流れだった。

 多くのひとの正月はすでに終わっていて、正月に正月らしくすごす多くのひとたちも、8日の成人の日という祝日が最終日に重なるのでそっちに集中するだろう。カレンダーの祝日とは無関係な休日を得ていることの特権ではある。この谷間、そんなに混んではいないだろうと思いつつも、コンビニで前売り券は買っておいた。当日券の売場に行列ができることをおそれてというよりかは、単に前売り券は200円安いから。

 プラレール博へ行くのだから、むろん電車移動だ。向かう乗り物からしてもう、プラレール的。

PlarailExpo2018

 ニュートラム南港ポートタウン線『コスモスクエア』行き。昭和の日の幼い私がその響きを聞いたら、どこの火星を舞台にしたロボットアニメの鉄道かと思うような名前である。いかにも反乱軍にテロ攻撃されそうだ(実際、Asia & Pacific Trade Center、略称ATCは、大阪湾に浮かぶ人工孤島なので、道路とニュートラムを爆破すればテロリストたちが独立国家を宣言するのに最適な立地ではある)。

 孤島にひとが集まってくるので、道に迷うことはない。ほぼすべてのひとがプラレール博目当てで、私は午後から参戦だったので、向こうから目立ちまくりなトミカプラレールビニール袋をさげた家族連れが途切れず家路をたどっている。きっと朝イチから来ていたひとたちもいるのだろう。ご苦労なことだ。

 たどり着き、道なりに進んでいくと、まずこれに出会う。

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 迷子ワッペンシール。注意書きにも書いてあるけれど、けっこう粘着力が強い。フェイクファーな服に貼ったりすると、ごっそり毛が抜けるレベル。あと、これは実話だが、会場はものすごく暖房が効いていて、イベントの特性上、ベビーカー置き場というものが広大なスペースで用意されている。息子もベビーカーに乗せていた。歩けるが、疲れると座りこむというやっかいなころあいなのだ。みなさん、ベビーカー置き場にそれを置き、おまけに貴重品だけ持って脱げるだけの服も脱いでいく。ベビーカー置き場には職員さんが常駐しているから、盗難の危険はほぼない。で、私は、息子の着ていたコートに迷子シールを貼りつけて、それを脱がせて会場入りしようとした。

 確かにバカな実話なのだが。だって順番がそうだった。迷子シールを貼るところでコートを脱がせて中の服に貼るか? そんなことはまずしない。バカな実話だが、起こるべくして起きる事態なので、お気をつけいただきたい。

 しかしまあともかく、基本的には広大な敷地にプラレールが走りまくっていて、それを嬉々として眺めるイベントだった。ちょっとしたゲームや、きかんしゃトーマスや新幹線の模型と写真を撮ったりできるコーナーには、午後になっても長蛇の列である。私、どんなに美味いものでも、行列には並ばないという生きかたをしてきたもので、写真好きだが、ことごとくスルーしていった。子供たちはどこを向いても走っているプラレールを追いかけるのに夢中なので、多くの撮影スポットは撮影者たる大人の欲求によって混んでいるのだ。

 そういう理由によって、一部が本邦初公開と告知もされ私的には興味もあった、日本の伝統工芸とプラレールがコラボする、というコーナーは、比較的すいていた。なぜなら大事に展示物がガラスケースに入っていて、人物といっしょに記念撮影できるような作りになっていないから。それだけを撮影するならば、ネット上に高解像度の写真も掲載されているし、動画もアップされている。



 私もいちおう撮ってはみたが。

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 展示箱の防犯装置がどうやっても写り込むので、インスタ映えしない。インスタグラムは、やっていないけれど。ちょっと背景は考えてもらいたいものだ。和紙を一枚貼るくらいできるだろうに。そういう理由ですいている(覗き込んでいるのはよその子なのでモザイクかけました。台の高さからして、どうしてもそういう顔になるところも撮影向きではない)。

 攻略というタイトルで書いているから、ここからはそれらしいことも書いておこう。

 まず、お昼。

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 うちの冷凍庫で見たことあるレンチンするだけの総菜群がカッコいいプレートに載せられてくるけれどその皿は返せという850円をはじめ、どう考えても、歩くのもしんどいおじいちゃんおばあちゃんの財布を狙ったメニューがずらり。だって、プラレール博って、出たり入ったりできるんだもの。目の前にリーズナブルなレストラン街があるのですよ。

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レストラン一覧: 大阪南港ATC

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 寒波が来ていて寒さが尋常ではなかったが、港なので海を見る公園も整備されていて、そこでお弁当食べているひとも多かった。重ね重ね、再入場できる会場内であきらかな冷凍総菜を売りつけてくる商法はいかがなものか……いや、良心的に考えると、あれはできるだけ外のレストラン街へお金を落としてきてくださいという、タカラトミーさんの地域への配慮なのかもしれん。前述のように会場内は暖房ききまくりだから、会場内で持ち込み飲食を許せば、コンビニゴミがてんこ盛りになるのも目に見えているし。

 私は午後から行ったので、昼は食べて入ったのですが。あとあと考えると、この時間帯は正解だった。プラレ-ル博における課金イベントはあまたあるのですが、なかでも外せないのがプラレール釣り。

 プラレール釣り堀から、プラレールを釣る。制限時間一分。当日の最高記録を抜くと豪華賞品がもらえますが、当日の記録は十台で、うちの記録は二台でした。

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 この課金コーナー。大きな電動プラレールに乗れたり、サイコロを転がしたり、それらが全部チケット制。なんであれ課金となると熱くなるかたは多くて、サイコロなんかは、出目が揃うとゴールド塗装のプラレールがもらえたり、もうなんだかひと足早いカジノ解禁が大阪南港で、という雰囲気。ただ、そんな合法カジノも、最終16:30で終了。16:00時には入場がストップ。

 私、十五年ほどプレイしている『Halo』というゲームで、課金システムがあるけれどいちども払ったことがないというくらいにそういうのに手を出さない口で。ゴールド車両がもらえなかったにしても、それが今日の運と、さくっと手を引いたのですが。多くのかたが16:00あたりからは、買ったチケットの消費と終了時刻のせめぎあいになる。

 あれ、これって……

 前半で、華麗にスルーしまくった無料ゲームや撮影スポットのあたりに引き返してみると、まあひとが引いておりまして。こういうのを数十枚撮った。

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 ラスト三十分で、ほぼすべての撮影スポットを制覇。まったく並ぶこともなく、トーマスとも新幹線たちともばっちり撮影できたので、写真目的ならば、最終時刻前に走りまわるというのも手です。

 午後から行って、行列を避けてぶらついた結果、戦利品はこんな感じ。

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 なんというか、イベントオリジナル品なのでマニアはたまらんのでしょうが、実在しない列車群なので子供の食いつきもいまいちで、こんな程度でよかったのではなかろうかと。

タカラトミーモール






 ちょうど半年前、年の差カップリングの難しいところについて考察していた。

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『愛のそよ風』のこと。

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 そんなわけで反省して、今回は二歳差の血のつながっていない兄弟という、半年前の反省がなければ私が積極的に選ぶことはないだろうべたべたにベタなベターと思われる設定で書きはじめたそれをさっき書き上げて、けっこう最後まで本気でこれは『フェラチオと卵焼き』というアンニュイなタイトルで行く以外にないなと思っていたがせっかくベタなものを書こうと試みたのだからもっと穏健なタイトルをつけようじゃないか自分と自制までしてそれでも「試みた」などという表現を使っているところになんとなく初期設定がどうであれやっぱりそうなってしまったのねヨシノギさんかわいそうと遠くから不憫なやつだと眺めてもらえれば傷つかずに泣けます。

 で、まあ、いまの私は使えるタマをぜんぶ使ったあとなので空っぽで。こういうときこそ「徒然」なるというところの真骨頂であろうと思ってなにも用意せずに書き出している今回なのですが。

 夕べはなにしていたかというと、春餅を食べていました。
 春なので。

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『春餅/チュンピン』のこと。

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 ジャイアント馬場忌だったので。それすなわち、私の誕生日の翌日で、しかし当日は上の原稿を詰めていたので家族と食事を摂るような時間は作れず、翌日になったら妻が作っていてくれていたというのがここ毎年のパターン。ブロガーのよいところ。好きだけど作るの面倒くさいんだよね、などと書いておくと、作ってもらえるようになる。

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 それ食べながら、バラエティー番組の録画したのを観ていたら息子が大興奮。あ、エロ話ではなくて、妻の子宮から生まれた本物の息子のほうなのですが。

 私、エロい話の多く、そして家飲みの作法の多くを、タモリさんがオールバックではなく前髪がさらさらだったころから観ている『タモリ倶楽部』に教わったのですが、哀しいかな現在、大阪在住。本放送からは数ヶ月遅れの放送(最近はちょっと追いついて一ヶ月差くらいか。でも関西特番で、放送休止でまた開いていく毎年の編成)。

 アイドル好きで私立恵比寿中学のサイトもチェックしているから、ぁぃぁぃが「タモリ倶楽部の電車回に出ました」という告知を夏に見ても、それが放送されるのは冬とかいう調子で、ネタを狙って録画するということがまあできない。いや、ずっと観ているので一回も逃さず録画しているから関係ないっちゃないにしても。そういう事情で、観はじめてはじめて内容を知る。昨日もそうでした。

 電車回だった。

『タモリ電車クラブ山手線一周ツアー(ただしプラレールで)』

 大会議場にいっぱいに敷き詰めるスケールで山手線をプラレールで組み上げ、二週にわたって大阪人の知りえない東京の電車事情をただただ語り、最後にはカメラ搭載のプラレールを走らせて、実際の風景を見たことがないのだから本物と比べようもない関西人を「お、おう」と言葉に詰まらせる企画だった。

 息子が、いままさにプラレール期。正月に、大阪でプラレール博があって、行って来たので熱はいま最高潮。放送開始したシンカリオンとか買っちゃったし(現場の魔法でアマゾンよりも千円も高く)。新幹線がロボットに変形するという、なんとJRがスポンサーで旅CMまで流れるというお墨付きでロボ変形アニメ。せっかく、はやぶさ! だとか こまち! だとか新幹線を見分けて叫ぶようになっていた息子が、それのせいで、新幹線を見たらとりあえず「シンカリオン!」と叫ぶ。いいのかJR。それで。

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 ともあれ、息子も新幹線には乗ったことがない。山手線も乗ったことはないが、プラレール好きにそんなのは関係ない。テレビのなかの、仮想山手線プラレール博に、このあいだ観たあれみたいのがテレビでまたやってる! と私の誕生日など、どうでもよくなっている。

 そして奇跡はそこで終わらない。タモリ倶楽部を堪能したあと、その週の『マツコの知らない世界』を録画してあったのでそれを観はじめたのだが。

 なんとこれがまたプラレール回。

 スタジオにタモリ倶楽部に輪をかけて大きなプラレール博を展開し、そもそも企画がプラレールにカメラを乗せて列車旅行気分を満喫しようというもの。日本中の名物が、プラレールの車窓から。

 もうねえ、息子半狂乱ですわ。あ、くれぐれも下半身のではなくてね。食事も終わって、私は自分のための原稿も終わったところだし好きなテキーラなど傾けていたわけですが(そういえば日本でテキーラのワンカップが世界先行発売されるというニュースを見た。酒が売れないのを逆手に取った、いい思いつきな気がする。割高なので私は瓶で買いますが。テキーラが普及するのは悦ばしい。がんばれ)、いよいよ誕生日なんて忘れ去られている。ジャイアント馬場が逝ってからもう何年が経ったろうか……なんて話にいたっては私も口にしなかった。遠くなるな、昭和。次の元号が始まったら、昭和がいまで言う大正だものな。大正デモクラシーなんて感じのニュアンスで昭和を思い出すのか。

 つくづく思った。

 二歳児が気が遠くなるほど興奮しているものを、大人もたのしみましょうという企画で実際にわいわいと盛り上がっているのが、大阪遅れのせいではあったにせよ週に二本も流れてそのどっちもをプラレールになんの興味もない子供のころに遊んだ記憶もない私がたまたま録っていて、きつい仕事の終わったあとの遅ればせな自分の誕生日に夜通し観ているのである。

 文化だ。
 思えば、まったく遊んだ記憶がなく、大人の趣味道的な興味も持ったことがないのに、私がプラレールという商品名を知っていること自体、スゴいことだ。

 そんなこんなのあった翌日の新聞で、別のとあるニュースを摂取した。

 我が家のテレビまわりを独占支配するレグザブランドでおなじみの東芝が、テレビアニメ『サザエさん』のスポンサーを経費削減のために降りて、その後継のスポンサー探しが進んでいた。その件に決着がついたというニュースだった。

 新スポンサー、西松屋、大和ハウス工業。
 そして、アマゾンジャパン。

 前の二社は、いかにも。
 少子化の進むこの国で、昭和の大家族を幸せのひとつの完成形として描いている『サザエさん』は、ベビー用品や新築マイホームを売るには、なくしてはならない日本の文化であろう。

 だが、その次。アマゾンジャパン。私のツイッターのタイムラインにも、その日は、サザエさんが財布を忘れて買い物に行くこともなく自宅でネットショッピングするようになるのかといったツイートがつらつらと流れていた。

 なにを狙って、噂では年間億単位という『サザエさん』のスポンサーに密林が。

 考えていたら、思い出したことがあった。

 息子、といっても下半身のではなく。上半身の? いや、なに書いているんだ私。ともあれ、さっきからプラレール期に突入中とお知らせしている我が息子の、最初に手にしたプラレールは、二歳の誕生日に祖父に買ってもらったものだった。

「なにが好きなんや」
「電車やねえ」
「ほな電車のオモチャ買ったろか」
「プラレールのセットがいいかも」
「どういうのか教えてや」

 と父が言うので、メールを送った。三千円ちょっとの、プラレールの一周まわる線路と新幹線のセットだった。とてもわかりやすく、アマゾンのページをリンクで送った。決め打ちである。そうしておかないと、調子に乗ってデカいのとか高いのとか買いかねない。彼が自分で画面で見てこれを選びましたよというテイで送った。

 さて、彼の二歳の誕生日。

「あれなあ、ケーズデンキもジョーシンも置いていなくてなあ、オモチャ屋ハシゴしたわあ」

 ……なぜ。
 私の父は、パソコンで株取引もやったりする、そこそこデジタルに抵抗のない人間である。実の息子ともメールでやりとりしているのだ。そこへ、私はクリックひとつでおそらく最安値で買えるアマゾンリンクを貼って送ったのだ。

 なぜ足で探しまわった?

「存在は知っているけど、アマゾン使ったことないしな。なんか怖いしな」

 アメリカでは実店舗の苦境によりトイザらスが破綻した。トイザらスジャパンはまだ気張っているが、リアルオモチャ屋が苦しいのは世界的な情勢だ。

 それもこれも、世界を制しようとするアマゾンパワーである。だれもかれもが、アマゾンで買い物をするようになった。孫のオモチャまでもを。

 だがしかしこんな近くに、それを「なんか怖い」と表現するオッサンがいたのである。パソコンを使って、スマホを持っているのに、怖いと。じゃあその機械はなにをするためのものなんだっていうくらいのレベルで意味がわからない。

 ……そういうことを思い出した。
 そして、すげえなアマゾン、と唸ってしまった。
 なんか怖い、のは、世界を席巻するアマゾンという名前の怖さに由来するところが大きいのではなかろうか、それが。

「東芝の跡を継いでサザエさんを支えるアマゾンさん」

 と、なる。
 なによりも「なんか怖い」と感じていた昭和生まれあたりに意識の変革をうながす効果があるだろう。サザエさんがネットショッピングをする回なんて必要ない。なんなら今回の『サザエさん』の新スポンサーに決まった、という新聞記事だけで、はじめてアマゾンで買い物する「怖くなくなった」オッサンたちが現れ、アレは、いちど買えば、にどめ以降は怖いもクソもないものだから。

 何億円? そんなもん。

 こうやって世界は征服されていくのですねと感嘆した。撃てる弾があって、撃てば当たる的がある。怖がっていた人民どもも、その国のマスコットキャラクターあたりを巻き込んで親しみやすさを訴えればイチコロだ。

 プラレールの新幹線がロボットに変形して視聴者はJRで旅に出て、日曜日に変な髪型の若奥さんがドジを踏む大家族アニメを観てネットショッピングが怖くなくなる。

 奇妙なことのように思えるけれど、そこにそういうCMが現実に流れている以上、世界はそういうふうに回っているのです。

タカラトミーモール