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『Xbox360有線コントローラーを修理する』のこと。




 ときまさに、次世代機が10月頃には発売されるはずだったけど疫病でどうなるんだい? というさなか。
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 Xboxの新コントローラーも、サイズまで変更して進化しましたと、しきりに私へ向かって主張してくる。発売に間に合うのか。急いで作れ。ライバルよりも多く作れ。

「How do you feel that gaming is doing well at a time where the world is hurting?」

 Xboxの偉いひとが言った。世界が傷ついているときにゲームが良い感じなのをどう考えるべきか。巣ごもりで配信ゲームの売上げが、ものすごい黒字を叩き出している。もとから本体を売る数で負けても全体で勝つという方針の彼らが、ライバル社のゲーム部門が大赤字決算を出したのに、こっちは大黒字というなか、ただ粛々と、この事態にシステムの安定を図るという異例の声明。

 マスクを高値で転売するようにゲームを売ったりはしないですよということだが、裏返してみれば、ゲーム需要が高まっているけれど、現行機や、そのコントローラーを増産はしないという理由付けができたとも取れる。

 かくしてライバル社もそれにのっかり。だれもが次世代機の数をそろえるのにシフトして、みんなおうちでゲームするのは、いまおうちにあるのでヤってね、という。

 かくして、彼らは搾取しなかったが、そのせいで転売屋が品薄の各種ゲーム機と、そのコントローラーを高値で売るという皮肉な状況を生んでいる。

 転じて我が家。

 Xbox Oneは、私のものだった。
 なので書斎に置いて、仕事用のPCのモニタにいっしょにつないであって、リビングでゲームをするときには、ストリーミングを使っていた。

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『Windows10でXboxOneをストリーミングするレシピ』のこと。

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 それが、この状況。幼い息子が、ずっと家にいる。simカードの入っていない古いスマホの無線LANでポケモンGOをやったりしている。家のなかからとどく範囲のポケモンをぜんぶ狩って、外に行くんだと言うから、外に行ったらそのスマホだとプレイできないと言っても、もちろん理解せず。

 世のことわりを理解しないままに自由を奪われるというのは、身におぼえのない罪で牢獄に入れられるようなものだろう。なんだかわからないコロナというのが外をうろついているのでぼくはドアの外へは行けないのです。どこかの国のトップがこれは戦争だと言っていた。戦時下、遊んじゃダメと言われた子らは、戦争を憎むのか、世界を恨むのか、時代を哀れむのか。

 不憫。

 ということで、ことわりのわかっている私が画質の低くなってしまうストリーミングを受け入れて、Xbox Oneはリビングに置いて。マインクラフトやりなさい。きみの世界を作りなさい、と。

 さて私。

 書斎のパソコンにはコントローラーが接続してあったが、Xboxのものではなかった。Xboxのストリーミング機能は、Xboxのコントローラーがパソコンにつながっていないと機能しない。面倒な仕様である。いつか改善されると思っていたけれど、五年以上が経ってもそのままなところをみると、あえてやっているのかも。

 リビングは一階で、書斎は二階だ。二階からストリーミングするのに、一階のXboxのコントローラーを取ってくるなら、一階でプレイすればいい話になる。

 かといって、公式は次世代機の優秀で進化したコントローラーの量産に注力していて、現行の旧世代機コントローラーは転売特別価格。リビングの棚には、すでに縦三十センチという異形のXbox Series Xのための敷地が空けてある。いま、新品の旧型コントローラーを買うというのは、あまりに間が抜けているように感じる。

 どうにかならないのか。

 おもちゃ箱をまさぐった。

 Xbox360の有線コントローラーが出てきた。

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 ざっと見積もって十五年前の品。当時の無線XboxコントローラーはPCで使用できず、この有線タイプだとUSB接続で使用できた。もっとも安い純正の選択肢。

 ただ、哀しいかな有線。末期には、線を揺らすと切断される症状が出はじめ、コントローラーを微動だにさせないというゲームのほうに意識が行って画面に集中できないということになり。おもちゃ箱の底へ仕舞われた。

 ……どうせゴミ。しかしこのゴミは純正品であり、動けば、現行Xboxのストリーミングで使用できる。どんな最新他社製PC用コントローラーでもダメだが、マイクロソフトの純正Xbox用という一点において、換えられない価値がある。

 当時は直そうとも思わなかった。なぜならXboxのストリーミング機能はまだ実装されていなかったし、PC用のコントローラーは、いくつもあったから。

 あらためて眺める。

 と、ひとめでわかる、欠陥箇所。

Xbox360oldC01

 穴あいとるやないかーい。

 で、この穴、素材の劣化で開いたようではない。変色している。よく見ると、イヤなことに気づく。

「焦げてる?」

 おそらく、なかの線が劣化で切れかけていて、ショートした結果、外装が溶けたのだ。コタツのコードを猫が噛んで火事になるというのはよく聞く話で、Xboxのコントローラーにコタツほどの電流は流れていないだろうが、ゴムが溶けるなら火も出よう。恐ろしいことである。

 カッターナイフで切開してみる。

Xbox360oldC02

 うーむ。
 この銀色の線は、外装なのか、なにかの信号をやりとりしているのか。判断がつかないので、もっと裂いてみた。

Xbox360oldC03

 ほう。内部には、赤、黒、緑、白の四色のコードが見える。色分けされた皮膜分類のコードがまとめて走っているということは、外側の銀色のは、保護のために巻いてあるだけなのかもしれない。

 ピンセットで、引っぱり出してみた。

Xbox360oldC04

 赤色のコードが、あきらかな断線。
 コレ、もしかして、コレだけのこと?
 よりあわせて、アルミホイルを巻き、ビニールテープを巻いた。偉大なるビニールテープ。どんな電流だって、それだけで漏れをふさぐ。

 果たして。
 四色のコードが、それでもとにもどって勢揃いなわけだが。

 はい。動いた。
 さらにビニールテープを巻く。

Xbox360oldC05

 不細工ではあるけれど、ちゃんとグリーン点灯。ストリーミングでも問題なく動作。

 直った。

 単純な機械の、単純であることの強さ。
 そして生涯でなんども感嘆するビニールテープの、すばらしさ。

 これで十月まで保てばいい。
 願わくは、これ以上には世界が荒れず、新しいゲーム機もコントローラーも、ふつうに発売され、ふつうに買える地上に、もどっていますように。

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(困難な状況で量産を試みた結果、生まれてしまった不具合に目をつむって発売するというような愚行には、だれも手を染めませんように、とも祈っておきたい)

Microsoft Store (マイクロソフトストア)



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