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『在来線変形ロボ レッシャリオン』の話。


 年末は仕事だったので、年開けて一月もなかばになってから、終了間際の大阪プラレール博に足を運んだ。

 昨年までと違うことがあった。

 ステージショー。

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 最初はプラレールのクイズや歌やダンスでカラダを動かして、そのあと、なんとシンカリオンが登場する。

 昨年はアニメ放送中だった。そのせいで、うっきー、と猿みたいに興奮する子供たちの姿があった。しかし今年は、シンカリオンE5はやぶさMkIIが現れたタイミングで、けっこうなひとがステージ前から去った。

「シンカリオン観る?」

 と、我が子にたずねている大人多数。その大人も、新幹線変形ロボ・シンカリオンを、そもそも知らない風情。インターネット動画の世紀とはいえ、幼児にキャラクターを認知させるには、地上波放送終了がいかに響いたかを体感。

 今後の展開がないと、来年は厳しいと感じざるをえない。

 新幹線という限られた車種をモチーフにしたばかりに、同じ新幹線でマーク2機体を作らざるをえなくなり、映画化に至っては、まだ実験段階のアルファエックスがシンカリオンとして登場する。

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(「ALFA-X」(アルファエックス)『Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation』(最先端の実験を行うための先進的な鉄道試験室))

 アニメ新シリーズを作るにしたって、はやぶさマーク3登場! では子供だましにもならぬ。最初から『電車変形ロボ』にしておけば、数限りなくできたものを、新幹線変形ロボ・シンカリオンという商標を登録してしまった以上、新幹線が二重くくりになってしまうネーミングはいただけない。

 というわけで新番組。

『在来線変形ロボ レッシャリオン』

 デンシャリオンだと、ローカルなディーゼル線などを使えなくなるから、電気でくくらず、レッシャにしておこう。

 というようなところまで考えたプラレール博でした。

 『阪急電車 片道15分の奇跡』っていう映画もあるじゃない。

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 そういう感じで、駅のエピソードもまじえて、日本全国の、果ては世界の鉄道までモチーフにして毎週を回せば、ほぼ永遠にネタ切れがない。いっそコラボレーションも視野に入れて『きかんしゃ変形ロボ トーマス』や『銀河鉄道ロボ 999(スリーナイン)』や『烈車戦隊トッキュウジャーロボ トッキュウオー』(ん?)などもやってまえばいい。食いつく大人の層がある。新幹線変形ロボとして新世紀エヴァンゲリオンを登場させた過去がある。二次創作ではなく、オリジナルとして発信することで世界が動く。

 阪急電車で思い出した。

 あの映画は宝塚から西宮北口までの今津線というのを舞台にしている。私は幼いころに西宮で暮らしていたことがあったから、あの映画に出てくる駅は、電車でなく自転車で駆け回っていた。そのせいで、かえって思いこむことがなかったのだけれど、大阪で暮らしはじめて、ほとんど地元のひとたちでさえ、あの映画に出てくる路線を「宝塚線」と呼ぶ率が高いことに気づいた。

 いや、地元だからか。ふだん乗る電車の路線名なんてどうでもいい。

 本当は、大阪梅田から宝塚までが「宝塚線」。
 宝塚からが「今津線」になるのだが。それを今津線と認識できない理由の大きなところに、今津線の実質上の終点は西宮北口だというのがある。

 西宮北口から神戸へと向かったり、宝塚経由とは別ルートで大阪梅田に帰ったりできる。

 で、今津線に乗って来たひとの全員が西宮北口で降りる。全員である。なにしろ、実質上の終点なので。映画の「15分」というのも、宝塚から西宮北口までの所要時間だ。

 西宮北口でのりかえて次の駅、今津へ行ける。直通はない。線路は分断されている。「今津線」なのに、のりかえないと真の終点まで行けないうえに、今津からはどこへ向かう路線もない。

 「西宮線」なら、多くのひとに認知されただろう。しかし、真の終点が今津である以上、乗った全員が西宮で降りるにしても「今津線」。結果、宝塚経由の阪急電車で神戸方面と大阪方面を行き来するひとたちは「宝塚線で行こか」という会話になる。当たり前だ。今津を通るひとは皆無なのだから、今津の名をからめると「え?」となる。

 そういう、よくわからないネーミングセンスがはびこる土地である。たぶんこれを読んでいる兵庫大阪在住でないあなたも、首をひねっていることだろう。

 同じような理由で、その界隈ではだれもが通らざるをえない駅が「十三」。大阪と神戸と京都の結節点という駅。みんなが乗り換える。なのでよく会話にも出る。

 じゅうそう。

 こっちでは当たり前に読めるが、思えば難読。

 息子と阪急電車に乗る。彼は、ひらがなが読めるようになって、カタカナは、まだちょっとあやしい。

 駅の看板には、ひらがなで表記がある。逆説的な意味で、漢字をまったく読めないのだから、難読もクソもなく「じゅうそう」は「じゅうそう」と読む。

 そのうえで、見つけちゃったと得意げに言った。

「カタカナでも書いてあるなあ」

 カタカナ?
 聞き返すと、教えてくれた。

「と、み」

 一瞬悩んだが、なにを読んだかが明白なので、勘違いを正せた。

「カタカナちゃうわ。あれ漢字」

 十三。

 「三」を「ミ」というのはわかるが、「十」は「ト」に読めるだろうか。もしかすると、プラスと読んだのか。足す、の記号を、なになに「と」なになに、と読むことがある。まあなんにせよ、カタカナではないし。

「えー、さっきあってたで」

 その発言に、こんどは本当にしばらく考えこんだ。さっき? そのとき、私たちは宝塚から大阪梅田に帰っていた。

 十三、の前の駅は、三国、である。

 ああ。なるほど。
 「みくに」と「ミ(読めない漢字)」か。

 カタカナの「ミ」に似た字が実は漢字の「三」であると学んだうえで、阪急宝塚線で並んだ二駅にして発音は「み」と「そう」で。だけれど本来「三」を単独で学んだときの発音は「さん」である。

 日本語ってむずかしすぎないか。

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