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『白いラックと黒いラック』のこと。




WhiteRack

 上の写真は、下の記事で使用されたもの。

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『ヒトはヒフ呼吸をしない』のこと。

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 数十年単位で使い続けている台所の洗剤置き用ラック。鉄製。余っている下地塗料で白く塗りました。というだけの話。

 そして今朝。

 洗剤が落ちた。
 錆びて底が抜けた。
 いよいよかと思ったが、指で押し戻し、千切れた部分はハンダ付けした。

B001PR1KII

 地域的なものなのか、年代的なものなのか、私は中学のとき技術家庭の授業ではじめてハンダ付けに触れたのだが、そのとき筆立てを作った。周囲に話を聞くと、ハンダ付けの授業なんてなかったというひとも多い。そして、授業でハンダ付けをしたひとも、多くはラジオや電子楽器といった類のものを作っている。つまり電子基板のハンダ付けだ。私が習ったのはそういうのではなくて、金属板と金属板をハンダで隙間なく留めて、筒状のオブジェを作るというものだった。いちおうペン立てということで作ったが、金属板の端を処理したりもしなかったから、カッティングエッジな指先ぱっくり裂き筆立てとなって愛用はできなかったのだけれども。さっぱりまわりでは聞かない、接着補強のためのハンダ付けというものが最初のハンダさんだった経験が、私にいまでも影響している感は否めない。

 ハンダではなく、パテの類を使えばもっと強度が出たような気もするが、それでも使用に問題ない状態に戻ったので、私のハンダさんに対する信頼度は今年も変わらない。ただそのうえで、今年はいちど、ジェッソをやめてみようかと。

 いちど、というのは、別に毎年(と決めているわけではなく、使用に耐えなくなったらの頻度で、それは近年、間隔を狭めてきていた)、前回の塗料を剥がして塗り直すわけではないから。というか、そんなことをしたら、塗り重ねた塗料で保っているようなラックだ。粉塵と化す。

 なので、いちど、今年は強度面の問題でも強い塗料を塗ってみようということもあるし、ハンダを使ってしまったので、そこが剥き出しだったり耐水性皆無なジェッソ塗料で覆われているだけでは、台所で使うものとして毒性の心配が……というようなところを払拭しておきたい気持ちもある。

 あたりを見回す。塗料……私は、このラック同様、数十年物のカワサキの黒いバイクに乗っていて、コケたのもいちどや二度ではなく、私の折れた骨は自然に治っても、バイクの傷はせめてなにか塗っておかないと、露出した鉄部は錆びていく。

 なので黒い塗料は、ガレージにたくさんある。

 でもなあ。車用の塗料は、高級品だ。で、高級なので、バイクの補修にも、目立たないところには、安い多用途の水性ペンキを使っている。

B00EY4D0VE

 これでいこうか。
 台所の洗剤ラックを黒に塗るというのは、家人に不評であろうことは予測できるが、朽ちたラックに洗剤を置くよりはよかろう。みなもこのブログは読んでいるので、またそろそろ画材で塗ったりするのでしょうと思っていたらペンキで塗られて、かえって歓ぶかもしれない。買い換えるという選択肢は、それこそこのラックが粉塵と帰すまでないだろうことは、読めば伝わっていると信じたいところもある。

 塗った。
 2019年モデル。

WhiteRack2019a

 吸盤をはめてあったところも朽ちて千切れたから、ボルトナットで補修した。ちょっとロボっぽくなった。

WhiteRack2019b

 ということをやっていた午後、ニュース速報を見る。

 神戸で発砲事件。ひとも亡くなったらしい。ハンダ付けを習ったころ、神戸と大阪のあいだに住んでいた私は、母から「遊びに行くなら神戸ではなくて大阪に行くのよ」と言われ続けて育った。流れ弾に当たるかもしれないと、仁義なき戦いの国に生まれた女は映画と現実をごっちゃにしとると笑っていたが。

 いまニュース映像で流れた道は、ついこのあいだ歩いたところだ。

 こんなボロボロのラックを直しても流れ弾に当たって終わるということもあるなら新しいのを買っても……と夢想して……新しいの買ったばかりなのに流れ弾に当たったら、私はきっと「新しい100均のラックを買ったばっかりなのに……」と最期に想いながら逝くことになってしまうだろうから、どうでもいいものは、いまわのきわに想い出さない程度の状態で使い続けるのがやっぱりよいかもと思って作業を進めました。


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