
『Halo 5: Guardians』
ゲーム機XboxOne用ソフト。
343 Industries開発。
2015年10月29日
マイクロソフトから発売!!
……から、二年半と少し。
『Halo』直系シリーズの次作は遠く、いまだ我が箱で彼は回り続ける(ゲーム自体はインストールだが、ディスクを入れないと認証されない)。
まあ、いいんですけど。
対戦ゲームなので。
今日も世界のみなさんと、撃ちあい殴りあい。旗を取りあい髑髏を拾う。
それがたのしいのです。
それでいいのです。
ただ、マイクロソフトがね。
今作を発売するときにね。
みんなが飽きないようにとね。
『徴発(Requisition)』
というシステムを入れてきた。
略してREQ。
徴発と邦訳しているが、噛み砕けば「要求」。プレイのたびゲーム内通貨が貯まり、それを使ってREQパックを開封。各種装備が手に入る。
よくあるガチャと違うのは、それらの装備にゲーム内での、性能差はまったくないというところ。
ただただ収集要素。
見てたのしむだけ、見せて誇るだけの、パラメーターなしトレーディングカード。
とはいえ、だ。
仕事の前のコーヒーとか、仕事の後のビールとか、仕事をさぼってのギャンブルとか。
毎日やっていると、それが毎日になる。
10000徴発ポイントで、ゴールドパックを開封。
レジェンダリーアイテムを取得。
ただただ、二年半がすぎたころ。
つまり昨日。
10000徴発ポイントで、
ゴールドパックを開封。
3000徴発ポイント×2と、どうでもいいアイテムがいくつか。差し引き4000徴発ポイントで、どうでもいいものを買った状態。
…………あぁ。
出尽くしたのか…………
以後、ゴールドパックを開けても、6000戻ってくるので、またすぐ開けられるが、開けても6000戻るだけ。
…………あぁ。
当たり前の毎日が、終わった。
愛とは依存である。
耽溺と書いても誤りではない。
そんなものにと自分でも思うが、朝の一杯のコーヒーでさえ、何年も毎日続けて、突如として絶てば、うろたえる。
これどうやって毎日を送ればいい?
私の愛を返して。
せめてもうすぐ次があるという情報だけでも慰めになる。
新しいHaloを与えてくれよ!!
ほかに耽溺してしまうよ?
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SR130での出来事。
あ、ちなみにSRというのはスパルタンランクね。常識だけど。スパルタンというのはヘイロー世界における兵士の呼称ね。常識だけど。
なにが気持ち悪いって、もうどのパックを開けても新しいアイテムが出ないというのに、未収集のアイテムを表示させると、いくつか残っているという現実。

ヘルメットで95パーセント。

アーマーで99パーセント。

残っているアーマーのひとつを見る。
「アスロンチャンピオン」
これをググってみる。
どうやら数年前のヘイロー世界選手権に絡んで授けられたものらしい。いまでも、千円ほどの課金パックのなかから出るという情報もあるが。
スパルタンランク130というのが、どれほどのものか教えよう。
私は、そこからまた少しランクを上げてSR135だ。
画面の表示をそのまま読みあげる。
対戦時間8.00:49:01
総対戦1495試合。
勝利694試合。
読み間違えているとアレなので補足すると、8.00:49:01という表示は「八日と四十九分」と読む。24時間表示にすると。
約200時間。
一日に一時間プレイすることはない。長くても二試合、二十分か三十分。しかし毎日だ。積み重なっての、これだけの時間だ。不眠不休の人生における八日ぶんの時間。
テレビが言っていた。
うちに三歳児がいるが、三歳で我が子とすごす時間の五分の一は終わったらしい。
親と同居していない大人だと、一年で二十四時間しか目の前にはいないので、二十年後に逝ってしまうとしても、あと二十日後のことになる……いっしょにいて顔を合わせる総時間という意味では。
『Halo 5: Guardians』発売から、およそ千日。私の対戦200時間を割ると、一日に12分。一日に10分の筋トレでも、数年で八日ほど不眠不休で腕立て伏せしたことになる。まとめてやったら死ぬ。
日々続けるということでしか成しえない領域というものがある。
そういう意味で、私の八日。
それを費やして、埋まらない。100パーセントに決してならない、このリスト。課金でどうにかしたくないのはほかにも理由があり、エンブレムなどのひどいのになると、『Halo 5: Guardians』を特定の店で予約購入したことで与えられるとか。そして当然のように、その店は複数あり、ほぼ北アメリカにある。
どうせ埋まりっこないのである。

このヘルメット十二個が、いつか一個二個くらいはなにかで埋まることはあっても、すべてが埋まって100パーセントになることはない。
人生において、可能性が0パーセントなどということは、なかなかない。願ってもムダ。時間とか努力とか才能とか、そういうものとは無関係に、ゼロとはゼロである。
無常だ。年月を経て熱してきたがゆえに果てで手のひらに残ったいくつぶかの砂に、なんらかの悟りを得た。いやマジで。ヨガや禅よりも悟りに『Halo 5: Guardians』は近い。たった八日だ。あのひとが逝くまでに八年。ああいますぐ顔を見に行かなくちゃ行かないけど。悔いるとわかっていて悔いるのが人生であるのも真実ならば、それを知ったという意味で私の人生に『Halo 5: Guardians』のあったことは、救いであったのかも知れぬ。
おお『Halo 5: Guardians』よ!!!

いまの私の姿。
信仰の顕れ。
めぐりめぐって、おい日本人かと言われるので、わかりやすく日の丸を背負うようになった。世界のいくつかの地域で、私のバーチャル上の振る舞いが、日本代表。実際、日本人と初めて話したという相手に何度も遭った。
そういうひとが、ギフトパックをくれたりする。
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『Halo Infiniteの真実』の話。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翻訳ソフトを使って礼文を書く。
最近は英語で話すからそっち圏のひとかと思ったら、言葉を交わすと中国あたりのかたということが多い。これだけ出会うことがあるということは、日本などよりも、よほどアジアの各国で『Halo 5: Guardians』はプレイされているのだ。
そんななかでの『Halo Infinite』発表。
おりしもヘイローの偉いひとが『Halo Infinite』は事実上の『Halo 6』であると明言した。次のメインだ。慰めになるせめて次があるという情報ではある。徴発システムの、最終的にやりこんだものが、うーん、となるこの感じをどうにかしてもらいたい。
ところでそれはそれとして。
そんななかでの、興味がないひとは読んでいないニュースかも知れないけれども。
中国ではここ四ヶ月、あらゆるビデオゲームの販売認可が出ていないという件。日本のゲームメーカーにも打撃だが、アメリカ大統領との関係を考えるに、その国のゲームが特別扱いなんてされるわけがなく、アジアにおける大国で発売できないゲームを、もう面倒だからそっち方面は無視して盛り上がろうぜということの「そっち方面」に、日本が入っているのは確実なので。
アイラブUSA!!
みたいな空気はイヤだなあ、と。困ったことに、インターネットで世界はつながったのに、日本で発売されないから発売された国のを取り寄せてプレイするにしたって、近所にサーバーもないのではゲームにならず。『Halo Infinite』のWindows10版は間違いなく発売されるから、それを使ってごにょごにょとか考える、自分がイヤになる。
世界よ、ひとつになれ。
みんななかよし!!
それがいい!!
『Halo』で得た悟りの根幹だ。
距離が縮まったからケンカして別れるってアホなこと。つながり続けてこそのハッピーユニバースであり、進歩も進展もある。地球がネット網に覆われて裏側だってご近所になった結果、ゴミの出しかたとか、夏祭りの太鼓がうるさいとか、そういうのはなあなあでいくぶんなりともは譲歩してでも回していかなければならないところを、きみのところの庭の木の枝が入ってきたからハイ伐採! みたいなことをやっていたら、だれもが疲れるし損するだけ。そんなことがわからないものだろうか。
いっしょになかよくげーむできる。なんていうのは、小学生のときに身につけるべき処世術なのにさ。
『Halo Infinite』からナンバリングが消えたのは、おもにストーリーの問題から。でも対戦メインの私にとっては、それも大事は大事だが、一番ではない。世界の裏側とも、斜め後ろとも、左前とも、つながっていてのヘイローである。徴発うんぬんとタイトルつけて書きはじめましたが、もしもそういった課金要素の有る無しが某国の首脳陣の逆鱗に触れるなどということもあったりするならば、その国を切り捨てるのではなく、ヘイローの側を変革してでも、つながることを維持してほしい。
特に、日本のプレイヤーの多くはそう思っている。はず。
以下小声。
(……ストーリーの出来が劇的によくなっても、日本でヘイロー人口爆発的増加、なんてことはおこりえない……もうねえ、日本語の収録なんかも別にいい。機械翻訳字幕でかまいませんとも。なんでもいいから、ただただ、切り捨てないで。世界とつながらせていて。期待よりも、戦々恐々と待つこの身になっている)