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『ハードディスクドミノ』のこと。


 揺れた、あの日。

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『2018年06月18日午前07時58分、大阪』のこと。

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 なにげに、外付けハードディスクが倒れていたということをさらっと書いていたのですが、その時点ではふつうに読み込めていたので、ああよかったと思っていたら。

 転倒はしなかったパソコンの内蔵ハードディスクのひとつが、激しい異音を発しはじめ、読み込めないファイルが出はじめて……

 あれです。
 あのとき剥いた娘。

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『バッファロー製外付けハードディスクドライブを分解する』のこと。

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 USB接続部のせいだったんだ内蔵に転生させたらちゃんと動く、と書いてから、けっきょく四ヶ月後にこの事態なので、やっぱり中身も出来のいい個体ではなかったのかもしれない。

 とりあえず、動いているうちにデータを避難させるか、と、USB外付けハードディスクを持って来て、コピーをはじめた。

 ていうか、ガリガリガリガリ唸ってWindowsに認識されなくなったダメな娘。
 こんなときのための大修館書店サマの英語教育用語辞典。

4469245399

 ほどよい分厚さで、ガリガリっ娘ハードディスクを立てて置くのに便利。なぜ立てるのか。かつてもっとひんぱんにハードディスクが壊れていた太古の二十世紀に流布された格言である。

「認識されないハードディスクの置く方向を変えたら認識される(こともある)」

 絶対ではないが、経験上もガリガリ齧るような奇行に陥ったどうしようもないのは、裏返せばディスクに傷が入ったなどというよりも、読み込む側の駆動部分が動けなくなっている可能性が高く、だいたいにおいて延々と回転するような装置というのは工場の旋盤機でも趣味のオートバイでも、いかに回転摩耗する部分へと絶えずオイルをかけ続けられるかという構造が製品寿命に直結するのに、ハードディスクにはオイルを注入する穴がない。2サイクルオイルも4サイクルオイルも使えないし、密閉されているからモリブデングリスを塗り込んでやることもできない。

 それでよく出血しないものだと思う。ハードディスクの寿命は、軽く数万時間。だれか潤滑油というものがこの世に存在することを、このハードプレイヤーに教えてあげたらいいのに。

HDDcrash1801

 というわけで、右のがガリガリくん。立てて置いてやったら静かになった。「痛いっ」「じゃあちょっと向きを変えてみようか」「うん……だいぶラク」みたいなことだが、PC内部に縦向きでHDDを設置するのは、できなくはないが場所もとって邪魔である。これは一時的な措置として、データの離脱をはからねば。

 で、前述の、地震で倒れていたけれどデータの読み込みになんら問題はなかった外付けUSBハードディスクにと、データ民族大移動をはじめた。

 その途中で。
 コピペの真っ最中にデスよ。

 なんとまあ、受け側の位置が特定できないとかいうメッセージがモニタに表示。送り側が不調なのはわかっている。わかっているからデータを逃がしているのだ。それが、そっちじゃなくて、と。

 見てみると、本当に外付けハードディスクのパイロットランプが点いていない。再起動。電源交換。ケーブル交換。

 直らず。
 認識されず。

 ……とりあえず叫んだ。

「こんな奇跡ってある!?」

 薄く笑って。こういう事態を本来は奇跡と表現するのは間違っているのかもしれないけれど。壊れかけのディスクをコピーしようとしたディスクがコピー中に壊れる。そんな偶然を目にした神々しさは確かにあった。笑けてきた。きっと紅蓮の竜が目の前に舞い降りて火を吐いて翼をひろげて背に乗れと言ったりしたら、そういう顔になるのかも。ありえるかこんなんっ?

 いや。偶然て。
 そんなわけこそあるかっ。

 なにのどこがどうなっているのかはわからないが、これはもうおそらくもなにも、地震と大雨のどちらもの要因が重なってのことに違いない。

 ちなみに、これは角度や向きを変えても認識はされず。

 やむなく、さっきの写真にもどる。
 外付けUSBハードディスクは、ガワを剥いてやると、ほんま高確率で中身は健全に動く。

 USB接続部のせいだったんだ内蔵に転生させたらちゃんと動く、と書いてから、けっきょく四ヶ月後にこの事態なので、やっぱり中身も出来のいい個体ではなかったのかもしれない。

 と、さっき言った口でそれを言うかというところだが。
 ともかく動くは動くので、USBハードディスクとして手に入れたのに結果的には裸に剥いてご奉仕していただくみなさんによっての大移動の続き。

 どうせまた、すぐ壊れるんでしょ?

 いや、今回の竜は、実はちょっと事情が異なる。
 元ひかりTV専用機。



 いまでは電子書籍やゲームまでも配信と手広いひかりTVのセットトップボックスが、単純にテレビを録画できるというだけの機能を実装した黎明期、接続したUSBハードディスクと連動して電源が切れるという当たり前の機能が実装されず、それでも録画機能は使いたかった私がどうしたかといえば、それしか選択肢がなかったので。

 ハードディスクの電源は二十四時間入れっぱなしだった。

 途中、地震だってあったでしょうに。
 ちなみに、今回ガリガリ言い出したのは一万時間を越えたところで症状が出ました。むかしから一万時間を越えたら、といわれてはいるものの昔話めいてきて最近は故障率も少なくもっと長く使える個体が多い。しかしそれにつけても地震です。その直後ということを考えれば、一万時間をなんとか越えたのだから、ありがとうさようならお世話になったねとキスをしてお別れするべきでしょう。

 さて一方。
 USBハードディスクとしては二十四時間電源投入で、そこを退いてからは、PCデータのバックアップ用として、年になんどか電源投入という使い方をされてきた、一万時間越えでガリガリくんからデータを移動されし新しい個体。新しいと書いているが、ひかりTVに録画機能が実装されたなんていうのは、もう平成になっていたっけねえというようなご老体でもある。

 その健康診断結果。

HDDcrash1802

 電源投入回数49回にして使用が44677時間。まったくもって健康。

 平均値なんて実体からかけ離れているにしても、ざっと計算で、いちど電源を入れたら一ヶ月と十日ほどは高速摩擦回転を休まず続け、累計にして五年以上の月日。

 これもまたむかしからいわれることですが。
 電源を入れたり切ったりが、寿命を縮めるのだと。
 個体差もあるでしょうけれども。

 痛くない角度で続ける行為に負荷はない。

 そんなことを思いました。
 なにげにこれもまた。
 愛について、語っているのかもしれません。

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