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『バッファロー製外付けハードディスクドライブを分解する』のこと。


 テレビに一台。
 録画デッキに一台。
 チューナーに一台。

 USB外付けハードディスクドライブがつなげてあって、それらは我が家のなかにある数台のパソコンやゲーム機のHDDに比べて、格段にハードな稼働状況にある。ほぼ一日中動きっぱなしといっていい。

 HDDに寿命があるのは仕方ないが、それらが壊れるのは非常に怖い。そこでなるべく余裕を持って交換をする。

 パソコンは自作派なので、わざわざ速度も落ちるUSB接続でHDDを使うメリットはあまりない。でも、そういう経緯で引退間近にせよまだ働ける外付けハードディスクドライブを寿命をまっとうするまでデータ保管庫として活用しようとパソコンにつないでみたりすることはあるのだが。

 どうも、おかしなことが起こる。

 すぐ壊れる。パソコンにつないで雑多にして巨大な圧縮前の画像データやディスクイメージなどの置き場に使ってみていると、読み込まなかったり書き込まなかったりという状態になる。あれだけリビングで日がな一日回し続けていたものが、私の書斎に移動させると拗ねる。

 ハードディスクドライブに嫌われるタチなのだろうか。機械に嫌われるなんて、機械好きとして、とても哀しい。

 そんななかで前回、新しい箱に新しいディスクを詰めこんで新しいマシンを作ろうということをやっていた。

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『SSD換装、あるいはWin10はハードウェアの交換をどこまで許すのか』の話。

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 棚に並ぶ、放置されたUSB外付けハードディスクドライブたちが目に入った。

 時間があるときに、確かめたいと思っていたことがあったので、それをすることにした。

 解体。

 手にとったのは、バッファロー製の外付けHDD。

B076HS3G5F

 念のため書いておくけれど、前述のように散々テレビ録画用として働いてもらったうえで壊れろとばかりに過負荷な使い方をした結果、思わしくない動作をするようになっているのであって、現役時代の彼らはよく働いた。モノとしての出来が悪いということでは決してない。現に、いまもリビングのテレビにつなげているのはバッファローの製品である。安定した環境での安定した動作については、全幅の信頼を寄せている。

 だからこそ、だ。
 疑わしく思ってしまったのだった。テレビ周りからパソコンにつなぎ替えて、使い倒してやろうという使いかたで不調になったにせよ、彼らは本当に芯の芯まで「壊れている」と表現してもいいものかと。どうも感覚的に、壊れたというよりは調子がよろしくない感。うんともすんともいわないというのではなく、駄々をこねている感。

 バッファロー製外付けハードディスクドライブの分解方法をネットで調べてみたら何件もヒットしたものの、いざ言われるがままにやってみようとすると上手くいかない。どうやら同じメーカー製で同じ外観をしていても、内部の構造が製造時期によって異なる模様。絶えず改善を施しているということで、ますますメーカーへの信頼感は上がる。

 私が手にとった彼、もしくは彼女には、こういう位置に爪がついていた。

HDDrepair03

 精密ドライバーと爪楊枝で、ひとつひとつ外側から押し込んで外した。指の感触で爪の位置は外からでもさわってわかるから、ネットの情報に惑わされて、ここに爪があるはずなのに! とイラつかない。自身の指先を信じる。

HDDrepair02

 ベージュのプラスチック部品は振動防止のようだ。単に両面テープで貼ってあるだけだったので、ぺりっと剥がす。なくてもよさそうなパーツで、実際、ネットで見た分解指南サイトの写真では、これがない製品もあるようだった。なくてもよさそうなパーツではあるが、つけておくことで安定性があがるのだろう。コストをかけて念には念を入れる姿勢。素敵だ。真摯な設計者の向上心が見える。反比例して、いよいよ私の疑念は確信に変わっていく。

HDDrepair

 美しく収まっている。
 この状態からケースを取り外すのだが、動作ダイオードに光を伝達するクリアパーツがあって、これに気をつけないと、折ってしまいそうになる。

HDDrepair05

 ぶじ外せたら、いよいよハードディスクドライブを分離する。ネジが特殊なものだ。

HDDrepair04

 以前、Xbox360を分解したときにも使ったドライバーで回せる。

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『XBOX360 RRoDを自己修理する』の話。

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 ハードディスク周りでは、特殊にして標準なネジなのだった。子供の玩具にも、こういったものはよく使われている(マクドナルドのハッピーセットしかり。これらがないとボタン電池交換もできないものは多い)ので、特殊精密ドライバーセットがあると、特殊な状況でことごとく気が利いて便利。

B07412Q9CQ

(当たり前だが、利口な子供が自分で分解しないようにわざわざ使ってある特殊ネジなので、特殊なドライバーは買っても子供の手の届かない場所に隠すべき)

 そうして、丸裸にしたHDDを、SATA接続でつなげたのが前回の写真である。

SSDtransform03

 結論から言えば、私の疑念は的を射ていた。SATA接続で、ハードディスクドライブはまったく問題なく使用できるし、セルフモニタリング・アナリシス・アンド・リポーティング・テクノロジーを使ってチェックしても(過去についてしまった傷は検出されるものの)、安定動作だった。

 つまり、ここ。

HDDrepair06

 シリアルATA接続のハードディスクドライブを、USB接続に変換している、この部分。こいつが不調の原因だと推察される。なんか納得する。HDDなんて熟成された技術品、いまどきそうそう壊れるものではない。それをわざわざUSB接続にするための部分が足を引っぱっているのである。

 すべてがすべてこうだとは言い切れないものの、外付けハードディスクドライブの不調の原因が、ハードディスク自体にないということは案外多いのではないだろうか。要は、これをまたパーツ屋で市販されているハードディスク外付け化ケースに入れてしまえば、問題なく使い続けられるということである。

B003F2SR6E

 ならばなぜ、作ったバッファローさんが、もっと簡単に分解して新しいケースに入れられるようにして、その新しいケースも販売しないのか。そうすれば、中身は同じHDDだから録画内容も断念せずに継続使用ができて、少なくとも不調になったあとでコピーする余裕が生まれるわけだから、テレビ使い方面での需要はありまくるはずなのに。

 それがやっぱり、マクドナルドのハッピーセットなのだろう。三角形のネジを開けるドライバーを持っていないと電池交換ができない仕様は、クレームだってくるはずだ。しかしそれでもかたくなに特殊ネジで締める。

 ボタン電池の誤飲で訴えられたときに、特殊な精密ドライバーを買ってこないと開けられないように作っておいたというのは、有効な戦略である。お父さん、あなたが開けたのではないですか。買ってきた、特殊ドライバーを子供の手が届くところに置いたのではないですか!?

 逆に責められる。
 問われたバッファローさんも言うだろう。
 外付けハードディスクドライブを分解したら中身は壊れていなかった? はあ。だれが中身を交換可能だなどと言ったのですか。私たちの製品は閉じられた状態で完結しているのです。それを開けたのならば。

 自己責任。

 私も、中身を交換可能だなんて言うつもりはないですよ。私個人の持っていたバッファロー製の外付けハードディスクドライブを解体して遊んでいた一部始終を私個人のサイトで垂れ流しただけ。なにかの具体的な参考資料としての活用などはしませんように。

 そういうこともありました、という日記。
 おわりです。さようなら。
 新しい外付けハードディスクドライブを買うべきです。

(余談までに、BUFFALOさんには今回の私の話とは逆に、中身のハードディスクドライブが逝ったときには当たり前に純正交換用HDDが用意されている、リンクステーション、テラステーションといったネットワーク接続系の商品ラインナップが存在するのですが、

B00YCANWZY

 これらは何台ものHDDを並べて使うような仕様で、いちおう一台でも使えるモデルがあるにはあるものの、それの中身を純正品で交換しようとするとケース付きの新品を買ったほうが安いという、モノクロレーザープリンタのトナーが切れたら新品の本体を買ったほうが安い、というパソコン界隈ではよく目にするビジネスモデルが展開されています。ですので、バッファロー製外付けハードディスクドライブが簡易合体構造でなかったりケースが販売されていないのは、私がさっき言ったのと異口同音に「新しい外付けハードディスクドライブを買うべきです」と言いたいBUFFALOさんの心の声「(そのほうが単純な大量生産によって製造コストが下げられるから)」の具現化にすぎないという見かたもできるのかもしれません。これも個人的な考察としてつぶやくだけですけれども)

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