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『SSD換装、あるいはWin10はハードウェアの交換をどこまで許すのか』の話。




 前回のお話。

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『BTOを選択する』のこと。

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 その後のつぶやき。

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・ブートのためのソリッドステートドライブを注文してから気づいたが、原稿のオンライン保存が二箇所と辞書の同期をするアプリがそれぞれ働き終わってはじめて起動終了状態になるのだった。もちろん原稿はハードディスクのなか。起動の後半は速くなりようがない。体感できるくらいの効果はあるだろうか。

twitter / Yoshinogi

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 結果から言えば、それを差し引いても、劇的に起動は速くなったのでした。そんな顛末をまとめようかと思うのですが、すでにそういう記事はネット上に散見されるので、あえてイチから私が書く必要もないかと。

 と、いうわけで、今回はWindows10の起動ディスクをSSDへと替えた私が、その作業のさいちゅうに、どういった語句をネット検索したかを列記していきます。

 まずは、そもそもSSDって。

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ソリッドステートドライブ - Google 検索

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 ハードディスクはくるくる回る。古くはテープレコーダーの仲間。ソリッドステートドライブは、動くところのないシリコンのかたまり。SDカードなんかの仲間。単純に考えて、カセットテープから好きな曲を選んで聴こうとすると早送りや巻き戻しの作業に時間がかかるが、スマホに入っている音楽データの検索は一瞬もかからない。

 そういうのにWindowsを入れてしまえば、寒い朝に電源ボタンを押してから数分も立ち上がらないというようなハードディスク起動ではありがちなところを改善できるのではないかと、シリアルATA接続の疑似ハードディスク型SSDが普及しはじめたのであった。

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SATA - Google 検索

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 実はここが、私における「マザーボードが逝ったので交換がてらSSDを導入する」計画の、ネックになったところでもある。十年選手のマザーボードなどを使っていると、それすなわちSATA以前なのだ。私は、ハードディスクは一部をSATA接続で運用していたけれど、たとえばDVDドライブなどがSATAの前の世代の接続方式なので、マザーボード交換をするとDVDドライブも買い換えなくてはならない。壊れていないのに買い換えるのはいやだ。もちろん、世界には様々な旧端子を現代風シリアルATAに変換する装置も売られているが、ことDVDドライブ程度に限っていうと、その変換装置とSATA接続の新品ドライブがどっこいな値段だったりする。だとすればふつうは新調するだろう。壊れていないのに買い換えるのはいやだ。でも、それが最善なのもわかっている。このジレンマ。

 そういうことを言っているうちに、年月が経ち、パソコンの起動もままならなくなったわけで。愛だのなんだのいっても、仕事に差し障るのは困る。ここは、えいやっとまるっと新調してみた。そういうひとに向けてのシリアルATA接続の疑似ハードディスク型SSDという響きなのである。

 SATA接続は、けっして速度がすばらしく速いわけではない。もっと速い接続方式はこの未来、いっぱいある。だが普及しているのがその方式なのは、つまり、SSDの速度を落としてしまうSATA接続であっても、やっぱりハードディスクよりは、ずっと速いから、普及しているSATA接続で繋ぎ替えられるのならばそれが便利で、結果、売れた。売れるとどんどん価格が安くなり、もっと売れた。

 そしてついに、私も、という流れ。
 だから私にとってもそこが重要だ。SSDを買って、そこへ新品のWindows10をインストールして、古いハードディスクからデータの引っ越しをする、という作業だったらば、やらない。

 あくまでさくっと、ハードディスクをSSDへと取り替えるだけでいきたい。

 未来的というか、いまや現代的といってもいい響きの言葉。

 クローニングする。

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HDD クローニング - Google 検索

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 ちょっと前までは、この検索を実行すると、ハードディスクのバックアップを取るという趣旨の記事で埋まったものだった。それがいまや、SSD換装に関するものばかりになっている。そう、それで、できるのである。

 まずは、Windowsの入った、いま使っている起動ハードディスクを取り外し、SATA接続で新しいマザーボードにつなぐ。ケースに嵌め込んだりはしない。こいつをクローニングしてしまえば、SSDが私の相棒だ。こいつはバックアップ要員になる身である。線一本でぶら下げられて自身のぜんぶを丸ごと吸い上げられる。速度のためにまだ使えるものを使い捨てにする。重ね重ね、好みではないのだけれど、速くなるのだから速くしたいという正義もある。いや、それを正義と呼ぶのは違うかもしれないが……などと言い訳しながら、長きにわたる相棒を、ぶらんとぶら下げる。

SSDtransform01

 青いロゴの。有名なそんなに高級でもないハードディスク。長年の、と書いたけれど、まだ使い始めて数年。

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『このディスクにWindowsをインストールすることはできません。』の話。

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 このときに新調したもの。なので二年も経っていない。上の記事でSSDの普及について私も書いているから、Windows10をクリーンインストールするそのときにSSDにしておけばいいのに、あのときは悩まずハードディスクだった。一年ちょいで、どれほどSSDが私に買われるほどにお買い求めされやすくなったかということの証左ではある。



 そしてもちろん、SSDへ空きSATAをつなぐ。今回、高級な(といっても私が買ったのはBTOオプションという名目での250GB六千円というお値段だったが)SSDの容量が元のハードディスクよりも少ないため、適当なハードディスクを見つくろって、それにも空きSATAをつなぐ。

 で、元のハードディスクにあったCドライブをSSDへクローン。パーティション(ひとつのハードディスクを分割して複数のドライブとして使うこと)を組んで同じく元のハードディスクにあったDドライブを、そのへんに転がっていた大容量ハードディスクにクローン。

(SSDに移行するなら、元のハードディスクをDドライブにすればいい? いやまあ、せっかくだからそれはバックアップに置いておこうと思う。思い切って移行したけれど、やっぱりSSDは、ある日ぱったりお亡くなりになるという都市伝説も、まだまだ信仰の対象だ。もしもそうした事態に陥っても、また元の起動ディスクに差し替えればとりあえず起動はできるわけで、心の余裕となろう)

 元のディスクとクローニング先のディスク容量が違っていても、大抵のソフトで問題なくクローンできる。私が使ったのはフリーソフトだということを考えれば、民間レベルで女王陛下のスパイみたいに彼女をベッドでダウンさせてそのすきにハードディスクを丸ごとクローンなんてことも可能なので、Qの仕事もあがったりである。

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007 Q - Google 検索

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 そしてこの後なのだが。この休みの日の作業を待ちかねて、通勤電車のなかで読んだいくつかのサイトでは、どれもただ起動ディスクをSSDへ入れ替えただけでは認識されないと書いてあったので身構えつつ、それでもまずはただ起動させてみるでしょうよとやってみたら。

 マザーボードのユニファイド・エクステンシブル・ファームウェア・インタフェースが立ち上がった。

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UEFI - Google 検索

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SSDtransform02

 ひいいいいさしぶりのマザー交換だったので、カルチャーショック。こういうのは暗黒の画面に英語でつらつら書いていくものだったはずが、なんとビジュアリティ。遊び心に満ちたロケットの絵なんて描いてあったり。しかも日本語にも変更できたのでしてみた。うん「main」を「マイン」と訳すなんてウェブで無料のGoogle翻訳でもいまどきありそうもないが、自社の翻訳ソフトをかたくなに使っていたりするのだろうか。それにしても小説を訳す仕事でもないのだし、日本人にメールの一通も送って「この訳っておかしくないっすか」くらいは訊けばいいのに。そんなこともできないほどにシャイなのか。ネトゲでアジア人が怖くて野良っているアングロサクソンか。カタカナで「ツール」にしろよ「道具」だとよけいにわかりにくい。それで「アドバンスド」は、なぜカタカナ。と、こんなところで言っても私も彼らへメールをわざわざ送ったりはしないので、こうやって誤訳は修正されずにガイジン格闘家の僧帽筋にタトゥされたりするのでしょう。

 さておき。
 これが立ち上がるってことは、起動ディスクが選べるということでは。かえってわかりにくいので英語表記にもどして「Boot」を選択。マウスも動く。

 起動ディスクにSSDを選んで、保存して。はい再起動!

 ……あれ、もとのところにもどった。

 設定に難がある模様。あれこれやって、このあたりが引っかかっていた。

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セキュアブート - Google 検索

CSM 起動 - Google 検索

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 読んでいただければおわかりのようにCSMはCompatibility Supported Moduleの略称。互換性サポートモジュール。なにとなにとの互換性?

 さっきのです。私が言っていた黒い画面に英語の古いシステムと、現行のこのビジュアリティフルなUEFIシステムとの。私の場合、十年以上越しで、マザーボードを取り替えたわけで、その他のつながっている周辺機器群が古いということが引っかかるのか、CSM起動を「有効」にしなければならなかった。

 そして同時に、CSMを「有効」にすればセキュアブートは「無効」に設定する必要がある。セキュアブートは読んで字のごとく、認められた機器が揃った状態でないと起動させないよ設定。つまり古いのでも大丈夫にしながら新しいのが揃っていないと起動しない設定では矛盾するので、セキュアブートは必然的に「無効」に。

 設定的には必然なのだけれど、私の環境ではこれらは最初の設定でどちらも「有効」になっていたし、ひと世代前のWindows8ではセキュアブートを「有効」にして最新鋭のハードをそろえないと起動もさせないというのを噂話としてよく聞いてはいたから、セキュアブートを「無効」でWindows10が起動するなどとは感覚的に思えなかったのでした。

 ええ、これで起動しました。

 しかも、起動させてから当然にあるとされるマイクロソフトの再認証を要求されるという工程が、いまもって数日経つが発動しない。現に、写真まで撮って、windows10はマザーボードを替えたら再認証を要求されるよという記事を書いていらっしゃる方々が多々おられるので、それも少し前の真実なのでしょう。

 2018年初頭の私の環境では、マザーボードを交換してセキュアブートを無効にしても、Windows10は再認証を要求せずに起動して元気に動いています(「Windowsの設定」を開くと起動していてもライセンス認証されていない場合はその旨表示されると画像つきで報告の記事も多いのですが、それもいまのところ表示されず)。UEFIの設定は変えたが、ハード的には、ハードディスクとSSDをクローンして入れ替えたそのままで、Windowsの起動ディスクなどもいっさい使用せず、問題が起きなかった。

 案ずるより挿すが易し?

 いやこれきっと、XboxとPCで同じゲームが動いちゃうよ政策の続きなのでしょう。

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Xbox Play Anywhere | Xbox

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 どうやら、マイクロソフト翁はWindowsというものをどこでもかしこでも起動できるようにしたいらしい。その政策に乗っかって私の愛用携帯電話はWindowsPhoneで、あまりにもアプリがなくて色々困ったものなのですが。そういう事態をなくしてゆくべく、ひとむかし前どころかちょっと前にはメモリ増設したらWindowsが認めてくれなくて起動しないなんてことが当たり前だったのに、マザーボード替えて、別にかまいませんとも好きにしてください対応になっている。

 翁も、まるくなったものだ。

(現実的に、携帯電話市場で特殊なバージョンのWindowsを普及させようとして撤退にまで追い込まれるほど惨敗した経験が、やっぱ普及してなんぼよな思想に向かわせている部分はあるはずです。つまり惨敗したと翁が認め撤退を公言したWindowsPhoneが私の手に握られていることも、あながち無為な歴史の流れではなかったということである。とでも思わないとやっていられない)

 そうしてカタチ創られた今後の私の相棒の内蔵。

SSDtransform03

 いちばん下がSSDで、そのうえに大容量ハードディスクによるドライブDとX(なんとなくカッコいいから)が鎮座まします三段重ね。

 ええ、速くはなりましたが、うえでぶんぶんハードディスク二台が回転しているので、静かにはなっていませんね。いや全体の静音性はどう考えても向上しているはずなので、かえって、ときどき読みにいっては回り始めるがために気になるのかもしれない。部屋が静かになるといままで気にならなかった音が気になって眠れなくなる、数字だけではないという、それが人間は考える葦だというだけではなくやっかいなところ。ではありますが、こういった些細な違和感こそが、相棒が新しい肉体を得たことによる蜜月の甘みだと捉えることもできて。

 のろけてしまいました。いま、しあわせです。

(それはつまり、データに実体はないとはよくいうが、愛情の対象とはデータであり、実在する肉体などは交換可能という余地が人間関係のなかでもありうるのかもしれない、という未来予測を立てさせる心の動きでもあったり)





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