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『クリス・ジェリコとセイザブラスターにゴム』の話。




 あたし、意外とMotoGP好きで!
 おもしろいから!
 あの、食わず嫌いなひとも多いだろうから。このひとが好き、このジャンルが好き、で、それしか見ていないと損してる。テレビっておもしろいことけっこうやってるわよ、まだ。


 マツコ・デラックス

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 『しゃべくり007』で、世間の人々のテレビ離れについて訊かれた姐さんが、そう答えていて、あーわかるわーMotoGP好きそうだわーこのひと、と、うれしくなった、今年のMotoGPも波乱のうちにシーズンが終わって寂しいような、来年から最上位クラスに日本人が参戦することで待ち遠しくてたまらないような、ここにもひとりのMotoGPファンがいるわけですけれども。

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『ひとのタイヤ見てわがタイヤを交換する』の話。

『8月19日はバイクの日』の話。

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 なにをもって姐さんが自分で意外にと言うバイクレースなどを好きそうだと思ったかといえば、たしか去年だったか『マツコの知らない世界』でプ女子がプロレスの楽しさを語るという回で、新日本プロレスのオカダ・カズチカが連れてこられたとき、姐さんが異常に興奮されていたのを見たからだ。ちょいちょい本人がコメントしているので察しがつくが、あのひとの性的嗜好からすると、もう少し脂ののった年代の男性に目をキラつかせるタチなのに、それとは別個の視点として、若いオカダ・カズチカの張り詰めた胸筋に触らずにはいられないようだったから。

 私も、今朝はドラゴンゲートプロレスYAMATOが挑む『ナゾ食クッキング』などを録画予約して、彼の裸エプロンからはみ出る胸筋にキュンキュンしてはいたものの。

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日本テレビ スッキリ 公式Twitter

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 性的嗜好としてはノンケだし、それでも男性の好みはと訊かれたら、チョウ・ユンファも館ひろしも白髪まじりになって枯れてきたのが良い風情だわあ、というところだ。

 そういえば、今月、私がテレビを観ていてもっとも大きな声で歓声をあげたのは、新日本プロレスの生中継を見ていたら、クリス・ジェリコが現れた瞬間だった。

 Y2Jである。

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 会場でも、キョトンとして、だれこの枯れたオッサン、という顔の新規ファンも多かったが、テレビの前の私と声を合わせ「Y2J!!」と叫んでいた古参のファンも多かった。

 ちなみに、元ネタはY2K。コンピュータの2000年問題。二十世紀、西暦は二つの数字で1998年のことを「'98」と書いたりした。その表記をもとにプログラミングされたコンピュータたちが、2000年になったら「'00」を2000年なのか1900年なのか、はたまた0000年なのかと勘違いして、世界は大混乱に陥って人類滅亡!! みたいなことが問題になっていたのだ。

 なんでもネタにするプロレスリング。ちなみにオカダ・カズチカは、訪れる場所すべてに金の雨を降らせるレインメーカーというのが通り名であるように。

(どことなくオカダ・カズチカがマット・デイモンに似ているのも、そう呼ばれるようになった理由のひとつではあろう)

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 クリス・ジェリコは、Year 2 Kilo問題になぞらえて、Year 2 Jericho=Y2Jと呼ばれるようになった。世紀末と新世紀を混乱の渦と化すレスラー・クリス・ジェリコだ。そのコールが会場にこだまするとき、言葉の響きは混乱を起こすと言っているのに、どこか宗教的な、救世主を崇めたたえるかのような雰囲気になったものだった。

 そのとき、彼は世界最大のプロレス団体に所属していた。そのとき、というのは、もちろん2000年問題を語っている当時なのだから、1990年代である。そこから二十年ほどが経ち、ついこのあいだまではその団体の所属で、このリングにしか自分は生涯あがることはないと明言していたプロレスラーが、なんの予告もなく、日本のプロレス団体に現れて、チャンピオンベルトに挑戦すると言ったのだった。

 つまり、二十年以上も世界のプロレスを観てきた者たちにとって、あれは白目を剥いて卒倒してもいいくらいの出来事だったわけだが、年季の入ったプロレスフリークたちは、卒倒したらその先の展開を見逃すことを知っているので「Y2J!」コールでそれに換えた。

(ジェリコが挑戦表明した、現日本の最大プロレス団体のチャンピオンが、数年前には私も美少女化を願っていたヒゲ男。

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『DDT両国ピーターパン2014』のこと。

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 だというところも、国内のインディプロレスも長らく観てきた身にとっては卒倒ポイントだったので、そっちのコメントも聞き逃すわけにはいかなかった)



 思えば、この国のテレビは力道山から始まっている。

 到底、庶民が買えない値段の生まれたばかりの超文明品テレビを、街角に置いて街頭テレビとしたら、力道山の活躍するプロレス中継に、連日、数万人が集まったという。いまでいう大型テレビのようなものではない。街角に置かれた、十数インチのテレビに数万人だ。なにをやっているか見えないひとのほうが多い。だが、いまだって、パブリック・ビューイングというのはそういうものだ。家で観たって同じものを、みんなで観るから、まるで会場。当時は、家で個人で観る手段がないのだから、街頭テレビに群がる人々の熱気そのものが、触れるべき時代の空気であったのだろう。

 そこから、六十年以上が経っている。

 けれど、マツコ・デラックス姐さんが、テレビ離れ世代に「テレビってまだおもしろいものやってる」と言う、その例えがMotoGPだったりする。あれは、会場の熱気をテレビで疑似体験する空気感こそが要の競技だ。排気量を分けた、ほぼ同列のマシンで、よーいドンとやって、だれの技術をもってすればもっとも速く走れるかという、かけっこ。

 二十一世紀で、ノンケの私までキュンキュンさせるのはプロレスラーの胸筋の膨らみで、白髪まじりになって、なんの事情がどうなったのかわからないが(きっと金銭的な……)、骨を埋めると言っていた場所から出て日本に現れた、前世紀末の熱狂の中心にいたY2Jだったり。

 私の息子は二歳にして仮面ライダー好きだ。続けてキュウレンジャーも観ている。キュウレンジャーはスーパー戦隊シリーズ四十一作目。

 四十年以上経って、こう言ってはなんだが、突きつめるとやっていることは毎回同じだ。スーパー戦隊を、最初にアメリカに持っていったとき「なぜあの変身してからの名乗りのときに敵は攻撃しない?」というのがリアルではないと視聴者が受け入れなかったのを、だれかが「あれこそニッポンのカブキ文化だ」と言って「おう」と受け入れられたという。

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 実際にそうだと思う。だとしたらキュウレンジャーを撮っている東映さんは時代劇の老舗でもあって、名乗りはむろん時代劇でも必須の作法であり、これもまたテレビ黎明期までさかのぼってしまう。

 テレビが生まれたときから、お子様は風呂敷のマントを着けて、新聞紙を丸めた刀でチャンバラごっこに興奮し、大人だってチョップだキックだ100メートル走だとか、根源的にはなにも変わっちゃいないのである。

 いまでも、テレビはおもしろい。勧善懲悪なスーパーヒーロー活躍譚やメロドラマ、筋骨隆々とした半裸の男たちが力比べをしていたり、時速300キロでクラッシュするオートバイを目の前に差し出されながら、それに集中できないというのは不感症と呼んでいい、こちら側の問題だ。

 私はゲーマーなので、それも否定しない。娯楽の多様化で街頭テレビに数万人なんてのはもう難しい。ただ、姐さんと同じ意見だということは表明したい。あれもそれもおもしろいのに、たのしまないとたのしみかたもおぼえられないから、離れていってしまう。それは、本当にもったいない。

 子供が時代劇を観てチャンバラに興じている姿は、普遍的ななにかを宿す光景である。というわけで、ようやくここで今回のタイトルの件なのだが。

 前回の続き。

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『ミニビルドドライバーを改造する』のこと。

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 キュウレンジャーもだった。
 マクドナルドのハッピーセットで、セイザブラスターを頂戴たてまつったのだが。

 DX版はこんな感じ。

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 ハッピーセットのが、こう。

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 説明書に書いてある。

「指にはめて遊んでね」

 なーんーでーかー。
 ハッピーセットはカプセルに入れる必要もない。このサイズなら、チャンバラごっこがちゃんとできるように、本物同様、手首に留められる構造にすることはできるはずだ。なぜしない。

 なぜ私にゴムバンドを縫わせる。

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 四十一作もやってきて、マクドナルドのハッピーセットになったのが何作目からか知らないが、ハッピーセットはトミカのときもそうだった。トミカ公式だと銘打ちつつ、微妙にサイズが大きくて、トミカの道路は走れないものを作ってくる。

 セイザブラスターを、わざわざ手首に留められない構造で作る意図って? 当たり前の娯楽を当たり前のままくり返す。スーパー戦隊なんて、その最たるところだろう。ふつうに毎回、ふつうに直立姿勢のソフトビニール人形がうれしいんですけど。仮面ライダーでもハッピーセットは、ボタンで武器を発射する妙なポーズのフィギュアとかをくれる。

 テレビ離れする視聴者の側にも問題はあるが、提供側にも、往々にしてそういうところがある。もう半世紀以上も変わらずやっているものを、ひねるんじゃない。まさに、スーパー戦隊も仮面ライダーも四十作を超えて原点回帰をうたっているところだけれども。

 原点回帰?
 プロレスのように、レースのように。
 変えないまま進化する。
 そこのこだわりって、魅せる側が忘れてはならぬところではないでしょうか。

 おやくそくこそ、いつだって最強。

 人類も動物。基礎欲求で動いているのです。食欲も睡眠欲も性欲も人類が忘れることがない以上、朝の番組にセクシーなプロレスラーを裸エプロンで登場させて肉料理させる以上のキラーコンテンツなんてない。メロドラマを、もっとメロドラマを!! 競え!! 歌え踊れ!! 変な衣装を着させるな、アイドルはミニスカートとビキニが制服だ!! 仮面ライダーはバイクに乗れ!!

 それでいい。


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