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『伊丹スカイパークに歩いていこう』のこと。


 初めての図鑑、というようなものを読んでいて、二歳の息子に。

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「ひこうきだよ、見たことあるだろ」

 と口にして、ふと思う。

 ……見上げたことは確かにあるが、大阪の都会のほうに住んでいるので、頭上を通過する飛行機は、アリくらいに小さい。ごー、と音が聞こえるたびに見上げて、ほら飛行機だと指さしはするが、実際のところ息子が、ちゃんと目で追っているかは怪しく、プレーンズのミニカーを持っていて『プレーンズ』も何回も観ているが、そこに出てくる飛行機と、空を飛んでいるそれとが、同じものだと認識できているかといえば、まず間違いなくできていない。

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 よし、真夏になる前に、飛行機を見に行くか。

 電車に乗って、大阪を出て、兵庫県の伊丹へ。大阪には関西国際空港というものもあるのだけれど、使ったことのあるひとならばご存じの通り、あれは島である。蒼穹のファフナーを連想させる、人口要塞島だ。エスカレーターに乗ったら、前に拳銃がぶら下がっていたりもする。

 もちろん、伊丹空港だって大阪国際空港という名なのだから、拳銃を持った空港警察官が、やいテロリストと身構えて待機はしているのだろう。だが、あれは、見事なまでに街中だ。そのせいで騒音問題から国際便が消えていったのだが、逆に言えば、いまでも、兵庫の伊丹、大阪の豊中にまたがって鎮座する、地上に開かれた空港なのである。

 おかげで、最寄り駅から歩いて行ける。伊丹空港に近いのは、阪急電鉄の蛍池駅。蛍池駅を通ると、あたりまえに「空港へはモノレールを」とアナウンスされているが、実のところ、歩いても十分そこらである。空港ビルには、機内食が食べられるレストランがあったり、シミュレーターで遊べたり、なにより、展望台で恋人たちが肩を寄せあったり。

 しかし、今回の目的は、二歳児に生まれて初めての間近で見るでっかい飛行機の爆音を聴かせることだ。

 となると、兵庫県のJR伊丹駅まで行くといい。ちょうど、大阪から行く大阪空港の、裏手に当たる。つまり、空港ビルの反対側だ。それはつまり、滑走路だ。そして、滑走路のすぐ横に、公園がしつらえてあるのだった。空港に行くよりも、飛行機が近くで見られる公園なのである。

 伊丹には公園が多くて、大阪からもちょうどよい距離なので、バイクでうろつくことが多い。だから私は知っている。伊丹市のホームページでは、スカイパークまでの道のりを、公共交通機関で行く、として三例を示し、所要時間はいずれも約10~20分、と書かれているのだが。

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伊丹スカイパーク・アクセス/伊丹市ホームページ

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 蛍池駅からあたりまえにモノレールに乗りなさいというアナウンス同様、この「スカイパークへはバスで行きなさい」というのも、多分に断定的である。まあ、道路が見事に整備されているとは言いがたく、ベビーカーなどでは、なんどもガッタン、となりかねない感はある。この時期になれば、歩いて行けるというから行ったのに、途中で熱中症というケースもあろう。市としては、ぜひとも市バスを使ってくれというのは理解できる。ので。

 伊丹スカイパークへの道のりを検索した、あなたに、私が代わりに断定的に言ってさしあげる。

 JR伊丹駅から、伊丹スカイパークまでは、歩いても約10~20分だ。
 日傘を持って、飲み物も持って、長袖を着て、行ってみよう。

 駅を出て、見落とすことができるはずもなき、イオンモ-ルへ向かう。

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 陸橋をわたり、イオンモールに侵入、直進すると見つかるモール中央のエスカレーターで一階へ。花屋とイオン銀行のあいだから、イオンモールを出る。

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 駐車場横の通路をホテルイタミを凝視しながら進み、猪名川へ。

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 橋をわたる。

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(余談ですが、写っている見たことのないカラーリングのゴミ収集車に息子は大興奮でした。ふだんと違う街に行くと、そんなことが面白い。この街のひとには、この色のゴミ収集車があたりまえなのだろうか。奇怪な)

 このあとは、なにも考えずに直進。迷うところはいっさいない。さわやか親父ジャパンを横切る。

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 横切るところで気づく。お弁当を持ってきたのに、おかずが炒め物なのに、箸もフォークも忘れてきた。さわやか親父から購入。プラスチックフォークセット100円。バスでなく徒歩だったからこその瞬間であった。

 ドラッグストア・サーバも横切る。このほかにローソンもあるし、手ぶらで来ても、お弁当からおやつに日焼け止めまでそろう道すがらだ。

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(余談ですが、写真が小さくて判別できないかもしれませんが、赤い消火栓に広告が下がっている。黄色い看板。「ウコンの力」。伊丹にはその大工場がある。県道沿いに。バイクで前を走り抜けると、あの独特な甘ーい香りが空気に満ち満ち満ちていて、そこを時速40キロで走り抜けるだけでもヘルメットのなかで息を止めずにはいられないくらいなのに、あの工場のなかでいちにち働いているひとたちがいるのだコレに慣れられるものなのか人間の適応力というのはスゴいなイヤもしかしたら工場で働くひとはみんな鼻栓をしているのかもしれないデモこの甘ったるさはカラダに染みつくだろう家族のひともムセやしないのだろうかむしろそれにも慣れてウコンの力が夫の匂いになってうっとりしたりする妻ができあがったりするものだろうか、などということを考えずにはいられず、いつも事故りそうになる。季節の風を感じられるのがバイクの良いところだけれど、ウコンの力も感じてしまうのは困ったことだ。けっこう私のなかで、伊丹といえばあの匂いというくらいに強烈な印象である)

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県道13号線 - Google マップ

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 着いた。

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 噴水で水浴びをする子供たちの向こうに、ジャンボジェット離着陸。

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 最初こそ息子も興奮していたが、小一時間もいるうちに間近で見る飛行機群があたりまえのものになり、公園の遊具のほうに興味が移る。

 なんにせよ、これで飛行機を飛行機と知ったはずだ。

 が、帰りに、イオンモールのトイザらスに寄ったところ、彼がこんな素敵なもの見たことがないこれを買えとねだってきたのは、ほらこれ今日いっぱい見たやんと私が勧める飛行機のオモチャではなく、プラレールの新幹線はやぶさであった。

 認識と理解のうえで、やっぱり飛行機よりも電車だというのならば、それは別にかまわないのですが。一時間、延々と通勤電車が行進するDVDに夢中なくせに、いっしょにオートバイレースをテレビで観ても、まるで興奮してくれないのと同様、スカイパークまで徒歩で飛行機を見に行ったのに、帰り道ですでにそれには興味が失せているという。

 なにかあるのでしょうね、電車というやつには。私は、あまり強く興味を持ったことが人生においてないので理解しがたいところがあるのですけれども。



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