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『キヤノンIXYの不在と縮小』のこと。




liquidcrystalline01.jpg

わかりにくいですが。
起動させテーブルに伏せた
カメラです。
レンズが覆われているので、
液晶は闇。
そこに写り込む天井。
二本の白いのは、
直管蛍光灯型LED。
場所は某事務所。
それはまあいい。
問題は。
黄緑色の直線。
これ、なにかが、
写り込んだわけではない。
いわゆるドット抜けの、
上から下まで直線抜け。
液晶の不具合。
抜けていると言うけれど、
正確には点灯しっぱなし。
仕様はTFTカラー液晶。
薄膜トランジスタ液晶。
RGBのドットで構成される。
R=赤
G=緑
B=青
色からしてなんだろうか。
緑が点きっぱなしなのか。
修理に持っていきました。
今年の三月に買ったばかり。
当然、訊かれます。
「落としたりしていませんか?」
していませんよ。
今朝、電源入れたら、こうだ。
撮った写真に線はない。
純然たる液晶の不具合。
あずけてきました。
二週間はかかるという。
月に数千枚撮るのです。
二週間で数百枚?
ごそっとアルバムに空白。
そんなわけにはいかないので、
古いスマホを持ち出してきた。
Windows Mobile 7だ。
OSは古いが良いカメラの機種。
しかし最新のデジカメには、
やっぱり劣りまくる。
あらためて、いやもうほんとに。
新しい機械の有能さったらば。
二週間、たった二週間。
でも違和感が耐えがたい。
でもストレスが半端ない。
便利さに慣れると、戻れない。
機械は壊れるもの。
だから保証期間もあって、
ちゃんと直してもらえる。
けれど時間はそのあいだも過ぎる。
こんな時間を過ごさないために、
新しいカメラを買ったのに。
慣れたがゆえに、ないと辛すぎる。
愛するものはふたつ持つべきだ。
などとは思わない。
待つ間に愛は深まってゆく。
だがしかし。
待つ間、そう感じるのは仕方ない。
こんな想いをさせやがって。
なんで離れたりするんだよバカ。

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 今年の、まだ春が来る前くらいに買いました。

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『IXY DIGITAL L2の最期』のこと。

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 セルフ引用しますと、

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 よく動いてくれた。
 大げさでなく、私の人生の一部だった。

 ありがとうCanon IXY DIGITAL L2。
 撮れなくなったけれど、棚に飾っておく。

 ちなみに、昨年モデルの処分品を見つけてしまった私がスルーした、最新今年モデルの出たばっかりIXYは、IXY190。

 きっと、こちらを買っていたら、さらに一年分、なにかが進歩していてもっと満足できたのかもしれませんが。十年ぶりだったので、私は室内で子供を撮ることなんてほぼ不可能だった手ブレ補正なしのCanon IXY DIGITAL L2での悪戦苦闘が嘘のように、フラッシュなしで室内で動く彼の顔をブレずに写してくれるだけで、新しい愛機を抱きしめたい。

 新しいカメラは、古いカメラの死を、一瞬で乗り越えさせてくれた。
 これでまた、ポケットに世界を切り取る道具を入れて彷徨ける。
 切り取るために、切り取れるなにかを探す日々が続く。

 よく言われること。
 しかし、己が身に起こらないと信じられない。
 あんなに好きだった相手の替わりはいないと信じていたって、新しい相手が見つかれば、忘れられないにしても過去は過去になる、という事実。
 こういうのを、しあわせというのだろう。

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 まとめ。

●長年の相棒だったIXY L2が大往生を遂げた。

●最新式のIXYはIXY 190。

●しかし性能的には上位機種である昨年モデルのIXYが処分価格だったので、私はそれに飛びついた。

●結果として大満足である。

●液晶壊れた。

 そんでまあ、半年も経っていないわけですからな。もろちん、購入したお店に持っていきますわ。というのが、冒頭写真文に至る経緯なのですが。

 二週間も待ちませんでした。

 数日後に、お嬢さんからお電話。

 わたくしごとですが、わたくしは安い輸入家電などを大量に売っている店で働いておりまして。そういう輸入業者さんというのは、国内でモノ作っているわけではなく、できあがったのを仕入れて売っているだけなので、修理を依頼しても「できぬ」という返事が多いのは身に染みている。できぬのでどうするのかといえば、新品交換。これもう私がハンダ付けして十秒で直してもいいんだけど、と思うようなのも、巨大な機械まるごとを交換して、不良品として返品する。ほんと運賃の無駄だと思うのですが。

「新品に交換させていただきます」

 ……おっと。ウチの店みたいな。
 と、思った。
 天下のキヤノン(ヤは大文字)さんが。
 そうですか。
 まあ海外工場ですしね。
 やっすいパチモンメーカーみたいな対応のように感じるのは、私が日々、そういう仕事をしているからであって、二週間かかるというのが、すぐ戻ってくるならそれに越したことはないですよね。

 うんうん、と自分を納得させていたら。
 思わぬ申し出が、続いたのでした。

「ただ、そのモデルがすでに生産終了で、今年のモデルになるのですが」

 ああ、まあ、それもよくある話だよね。
 でーもんそうなると、日々、自身もそういう仕事をしているから、知っていることがある。

 大きな声では言えませんが、大抵のメーカーさんは、売れた商品を、お値段据え置きで一年後にモデルチェンジするとき、型番だけを変えるのではない。よく売れる良い商品こそ。売れるから、コストカットが進む。具体的な例をあげるのはアレなので言葉を濁しつつ、しかし某画期的コーヒーメーカーの、数年前のモデルから一年ごとに金属部品がプラスチックに置き換わっていって、いまや金属の部分をさがすほうが難しくなってしまった様子は、私を毎年、身悶えさせた。だって、昨年モデルだから処分価格で棚に置くのだけれど、あきらかに今年のモデルよりも昨年モデルのほうが、大事な部分が金属で頑丈なのである。お値段据え置きだけれど、昨年モデルが残っているのにニューモデルなんて買うんじゃないよお客さーん。と言いたくて仕方なくなる。

「仕様はほとんど同じなんです。Wi-Fiがより簡単に使えるように便利な機能が追加されたくらいで」

 ちょっと待ってスペック見るから。
 そう言ってお嬢さんを待たせて、目を見開く。
 なにも見落とさないように。

 しかし、これ、見比べて一瞬で気づくことに。
 双子機だ。
 まったく同じ外観だ。
 いやまてでもだったら、なぜ型番を変える必要がある? ああそれか、いま彼女の言っていた、無線が使いにくいという顧客のフィードバックを素早く反映させた、良い意味でのマイナーチェンジなのか。

 信じていいのかキヤノン(ヤは大文字)!!

 ……なまじっか、信用ならない一発屋な輸入業者さんとのつきあいが濃密な職業人であるために、廃版にならずモデルチェンジで新型を生産するのに、こっそりコストカットしないという美談が信じられない。

 でもそれが本当ならば、私はIXY最上位機種を昨年モデルだったから最新機種よりもずっと安く買ったのに、数ヶ月で、さらに新しく出た最新の最上位機種に無償で交換してもらえてしまうということだ。

 なんかもう、故障バンザイという話だ。

 ていうか、直せないと言っていて、新品交換以外の手段は返金しかなく、どう考えても処分特価の金を返してもらうよりも、最新最上位機種を貰うほうが、お利口さんであろう。

「じゃあそれで」

 さらっと、色の変更もできますけれど、ブラックのままでよいですかと聞かれる。ままですよ。選んで買ったのですよ。昨年モデルで処分特価で、ブラックしか残っていなかったからではないですよ。私は黒色大好きだから、処分になっていてもシルバーしか残っていなかったら、こいつを買いませんでしたね。処分価格で買ったからって、ぼくの彼への愛を舐めるな!

 ……そんなことは、どうでもいいので語りませんでしたが。

 ともあれ、彼の不在期間は短く。
 仮面ライダーショーの撮影会にも、まにあう速度で帰って来たのでした。

 そして、納得する。
 安心もいたしました。

 最初に見たときはキヤノン(ヤは大文字)さんは、修理交換用に特別なパッケージを用意していて、こんなに小さいのかとびっくりしたのだけれど、検索かけてみたら、どうもこれが製品版らしい。

 とき同じくして、修理に出して新品交換で戻ってきたKATANA02の写真と並べてみましょう。

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『プラスワン・マーケティング FREETEL KATANA02を修理に出す』のこと。

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KATANA0208.jpg

 同じ箱ふたつ。
 そうなるものだと思っていたら。
 IXYの場合には、こう。

liquidcrystalline02.jpg

 当たり前ですけれど、中に入っているものはまったく同じ。

 ああ、なんだかキヤノン(ヤは大文字)さんのスゴさを感じた。この文字列は、今回の記事のなかで二度目の使用です。

 運賃の無駄。

 そこがコストカットされている。
 中身同じで、箱のサイズが二分の一になれば、運賃は二分の一で済む。コンテナに二倍量を詰め込めるのだから。売れている商品だからできるワザ。値段を据え置くために、金属部品をプラスチックに変える必要はなくなる。

 Amazonさんでも、外箱の写真なんて載っていませんし。

B01FH4H5XS

 小売店でも、箱見て買うひとなんていないでしょうから、小さくできるならば小さくしてよし。いっそ、なぜ昨年モデルはそんなに大きな箱なのかってくらい。

(キヤノンさんはウチみたいな店にも、カメラのモックを送ってくださいますが、よくディスカウントストアなどでは箱でカメラが売られていたりするので、そういうリアル店舗の多かった二十世紀の慣習なのかも)

 まあね。
 それはつまり昨年モデルと完璧な双子機で、だったらいちど壊れた液晶がまた壊れることだってあるということを指し示してもいるのだが。それでも。

 スペック表で気づけなかった、実物を目にしたら「ああ、ここの部品が前のモデルよりも劣化している……」という、販売員くらいしか気づけないだろう小さな劣化を修理に出したがゆえに気づいて哀しくなる、という最低な事態は避けられたことに、ほっとしたのでした。

 さすがキヤノン(ヤは大文字)さん。
 失望させぬ。

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