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『2016年7月開催の相生ペーロン祭』の話。


・相生のペーロン祭に行ってきて、いまもどった。真夏日でした。真夏日でした。いやもう、それしか言うことができないくらいに真夏日でした。例年は五月開催なのに、今年は七月。夏祭りは夜やるのが定番な理由を思い知る。パレードを分断して、救急車が走る。私の日焼けも火傷レベル。

twitter / Yoshinogi

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 参考記事。

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『初節句中華風』の話。

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 長くて読むのも面倒だろうから、最後の一文をコピー&ペーストしておこう。

(ところで今年のペーロン祭は、毎年五月最終日曜日開催だったのが七月開催に変更になっています。オバマさんも広島まで行くという伊勢志摩サミットで兵庫県警が出払っているため。そしてたぶん、六月だと前夜祭花火に梅雨がぶつかるため。なのでしょうけれども……例年、五月でも観客はタンクトップにサングラスという海辺なのに。ほぼ無呼吸で五分ほどを漕ぎ倒す競技。日差しを遮るものがなにもない海上のドラゴンボートで銅鑼ガンガン。真夏に屋根のない会場でオリンピックをやるというとんでもない話同様、選手のみなさんが心配です。パレードも、ハーレーのおっさんたちは亀の速度で革ジャンとか死ぬだろうけど好きでやっているからいいですが、アスファルト上でよさこい舞う子供たちがいっぱいいるんだが。そっちは本気で不安。あと恒例のゆるキャラ着ぐるみ行列では……路上で気を失う、はばタンを目撃することになるかもしれない。二ヶ月先。興味のわいたかたは、お休みとってふらりと訪れてみてくださいな)

 そして当日。

 梅雨?
 なに言ってんの。
 七月の頭にして私の住む大阪では猛暑日を記録した日。ちょっと兵庫のほうへ移動したからといって、六甲おろしが吹きすさぶわけもなく。

 前日の花火大会。
 去年の夏は、遠くで鳴る花火の音に号泣していた赤子だった息子が、ふらつきながらも自分の足で立てるようになって、はじめて間近で観る花火。

 鳴る。びっくりしてしがみつく。でも直後光るから、はっと振り返る。

 延々と続く。そっちのがおもしろくて、私は、ひしっ、はっ、ぐりん、まぶしい! の繰り返しをビデオ撮影していたのですけれども。

 六甲おろし?
 なに言ってんの。
 前夜祭花火、たびたびの中断。
 そんなアナウンスが流れるのを、五月開催のペーロン祭では聞いたことがなかった。

「風がなくて上空の煙が流れないので、見えるようになったら再開します」

 煙ごときさえも動かない無風。

KRD8_1.jpg

 花火を観ているんだか。
 煙を観ているんだか。

 果たして翌日。
 ピーカンです。
 頭がピーと鳴るくらいのカンカン照り。
 夏が来た!
 来すぎてる!

 そして残念なお知らせ。

 事前に運営から調達してきた特製ウチワとプログラム。今日の予定を立てようと、じっと見る。

 おお……
 我が危惧していたことは起こりえぬなり。

 ゆるキャラ着ぐるみパレードがない!!

 はばタンも、かんべえくんも、あいおいわんもいない!!

 賢明な措置ですよね。
 死にますからね、どう考えても。
 冒頭のツイートの通り、現実に救急車が走っておりましたから、着ぐるみ着ないでも干からびる太陽だったわけで。ほとんど唯一、一歳の息子が認識して喜びそうな催しだっただけに、観られないのは残念ですが。サミットじゃね。ペーロン祭を二ヶ月ずらしたおかげで、兵庫県警はテロを未然に防げたんですよね。じゃあしかたない。

 と、気づく私。
 プログラムに発見。
 残念なお知らせ、その2。

 ハーレー会のみなさんの、いかついバイクパレードが11時から。ほとんどそれを観に来ているといっていい、私の去年までの唯一無二な、おたのしみな催しだったわけですが。

 同じく11時にかぶって、10時40分から、屋外ステージ。

 け、け、けけけ……
 KRD8だ。

 かんべえくんは来ないけれど、黒田八虎がやってくる。
 KくRろDだ8!!

 うわ、悩む。
 嘘です。
 一瞬で、行き先が決定。
 ハーレー乗ったおっちゃんたちが革ジャンを脱がないで暑さにいつまで耐えられるか選手権しているのよりも、そんなもんあなた。先日発売のNegiccoの新譜を買った私ですよ。

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 私自身のおいたちに、縁もゆかりもない新潟のご当地アイドルを何年推していると思っているのか。そんなもん、メンバーに私と同じ相生うまれもいる、姫路のご当地アイドルKRD8を推さんでどうする!!

 ……ごめんなさい。存在は認識していましたが、メジャーデビューを果たして何曲も出されているのはググって知りました。ここまで一円も使っていないです。今日も無料ライブです。シングルを買う文化を持たないので、買えるアルバムを早くリリースしていただきたい。

 さておき単純にアイドル好きとして、行くさそんなもん。

B0161QQCZ8

 まさにこの衣装でこの曲を目の前で踊ってくれていたわけですが。ぶっちゃけ、PVのようにきれいにダンスが揃っていないコとか、ソロパートで「なぜきみがソロ?」というような場面もあったのだけれど、断然にライブが魅力的なグループだと思いましたよ。なにしろ、三十分のうちに私も「あのコはひときわ輝いているなあ」なんて推しまで決めてしまったくらい。

 にしても、です。
 なんだか家に帰ってから、首がかゆい。手の甲もかゆい。刺された? などと首を傾げつつ、風呂に入ってうわああと悲鳴に近い声をあげた。日焼けでした。日焼けがかゆいという感触さえ忘れるほど、ひさしぶりに焼けた。いつものように黒ずくめの長袖姿だったからほかは無事だったものの、着ていたVネックの痕くっきり、つけていた指輪の痕がいくつもくっきり……はずしても白い指輪を、はめたままみたいになってしまった。厳しい接客業の社則で指輪は結婚指輪だけと決められているのに。日焼けでは仕方ないか。

 そういう日だった。そういう場所だった。ただ突っ立っていて気が遠くなりそうなところで、化繊のひらひら衣装をまとって、三十分休憩なしに踊り続けていた。表情がきびしいコが出るのもしかたない。倒れなかっただけで拍手ものだ。だからこそ、最後までアイドルスマイルをくずさなかった、数名のレベル差が見えた。公式サイトを見ると、研修生として修行を積んで、本メンバーに選抜される方式のようだけれど、あのコが辞めたこのコが辞めたの報告ばかりなうえ、ジャケットでは十人なのに、私が見たのは八人グループ。脱退したのか、兼業アイドルのために欠席なのか、なんにせよ、こういうことの積み重ねで研ぎ澄まされていくのだろうという過程が見えて、ちょっと涙も出る。だって無料ライブだよ? 真夏日に追っかけのひとたちはともかく、八割方は祭りのステージにたまたま出たアイドルを見ているだけで、写真コンクールなども催されているペーロン祭だから、でっかいレンズのカメラマンさんたちが必死に踊る彼女たちを良い素材を見つけたと撮ろうとしては運営が駆けつけてきて「パフォーマンス中は撮影禁止です」を告げ、おれたちも撮りたいのに我慢しているんだよと取り巻き連中に睨まれて、まるでパンチラ狙ったみたいに扱われて拗ねては、撮れないなら観るかよと次々去って行かれたりする。心折れますよそんなの。

 でも、やりとげていた。
 私の心に残った。
 ちなみに私は、ベビーカーを押しつつ最前列に陣取っていたので、彼女たちの視線が息子に向けられるのをいいことに、私もその視線のおこぼれにあずかって良い気分でした。最前列でベビーカーを揺らして聴いていたのは私だけでしたから、KRD8のみなさんには、これを書いている私が「あいつか」と特定できるわけで、また良い気分です。

 そんなこんなで、ぜひとも最前列で撮った彼女たちの写真をここへアップしたいところだが、アイドルの肖像権について私にはあまり知識がない。こんなことでサイト存亡の危機などになりたくもないので載せません。残念だ。

(ついでに愚痴っておくと、相生ペーロン祭の写真コンテストはプリントした写真の裏に応募票を貼って提出しないとならない。データでも可だがCDに焼いて提出。WEB応募不可。そのせいで数十年にわたって山ほどペーロン祭の写真を撮った私だが、遠い街から生まれ故郷へ祭りの日だけもどるといういまや外様な身の上のせいで、このコンテストに応募したことはない。郵送でも応募はできるのだけれど、事前に応募票を確保しておかなくてはならないし、受賞したら、賞状と賞金を受け取りに行かなくてはならない。なかなかに外様にはハードルが高いコンテストなのである。そんなわけで、KRD8の相生ペーロン祭生写真は、私のパソコンのフォルダのなかで私だけに愛でられる運命となる)

 かわりに身内の肌を。
 本当に息子には悪いことをした。
 彼の脚。

KRD8_2.jpg

 脚に日焼け止め塗るの忘れてた。ベビーカーのフードを下げていたし、タオルもかけていたのだけれど、片脚出ちゃってた、半ズボンで覆われた太ももの半分と、はみ出ていた半分。お父さん、彼女たちに夢中で、気づかなかったよ。こんがり焼き豚レベルです。

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 容易に予想できたことでした。
 さっき、家に帰って風呂に入って日焼けに気づいたと書きましたが、家と言っても私のふだん住んでいる家ではなく、祖父母の家です。相生にある。祖父母はすでに逝っているので、身内がみんな合い鍵を持っているという、別荘状態。

 時間がモロかぶりだったため、ハーレー会のパレードを見損ねたものの、例年、パレードが終了すると市役所の駐車場に駐車して、それはそれで壮観。そっちを覗きに行こうかと考えていたのですが……息子、まだバイク見てきゃっきゃ言わないしな。だったら、ペーロン競漕のほうを、ひとめ見せたかった。

 海へ行きました。
 予選のいちレースを、見た。

KRD8_3.jpg

(ペーロン選手の肖像権では、たぶん訴えられることはないだろう)

 昨夜、花火を見た海辺。
 やっぱり風がなく、言っちゃなんですが屈強な部類に入れていい肉体労働者な私でさえクラクラする(ビール飲んでいたせいもありましょうが)。焼き豚なみに焼けたベビーカーのなかの子は、ものすごい勢いでお茶飲むし、ペーロン艇はともかく、大好きな銅鑼太鼓がじゃんじゃん鳴っているのに無反応。

 こりゃあ、帰ったほうがいい。

 前述のように、私は相生港の近くに別荘があるので、そこへ帰る。もう、帰ったらシャワー浴びずにいられないし、浴びたら二度と外に出るのはゴメンだ。でっかいバイクを観るのは、今年は、あきらめた。命のほうが大事。

 相生ペーロン祭。
 サミットのせいで真夏日開催。
 近隣の街からも、観光客はいっぱい来る。彼らに隠れ場所はない。やってきて、一日、祭りをたのしむのである。ペーロン競漕を、バーべーキューしながら決勝まで観ているグループも多い。

 どんなに日焼け止めを厚く塗っても、アイドルの生足は焼けてしまったと思う。走っていった救急車は、どれだけの熱射病患者を拾ったのだろう。

 着ぐるみを着てパレードできないペーロン祭は、やっぱり少し残念だった。

 ところで一歳児の日焼けは三日で跡形もなく消えましたが、私の白い指輪の痕はいまも残っている。新陳代謝の差が、すごい。ということを考えると、相生ペーロン祭は人生の一部だと、暑かろうがなんだろうが連れ立って焼けたアスファルトのうえを闊歩する長老たちを多く見かけた……彼らの負ったダメージは、実は祭りの後で発現するのではないだろうか。あの祭りに体力のすべてを持って行かれ、なけなしの肌の水分をすべて蒸発させて焼かれ、いまごろ寝込んでいるのではなかろうか。

 梅雨の前がいい。
 屋根のないところへ人々を集めるお祭りは、サミットだかなんだか知らないが、季節を考慮しないと、大変なことになる。
 で、二ヶ月前に思ったことを、またあらためて強く実感をともなって思う。

 2020年の東京オリンピックって、七月開催。なのに予算の都合上、会場の屋根をなくしたのではなかったっけ。日本の蒸した夏を知らない世界中の人々を呼んでおいて、大丈夫なんだろうか。その会場で、10000m徒競走って、成り立つの?

 東京は、相生よりも涼しいのか。

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