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『にんにくの醤油漬け』の話。




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私の餃子皿、そのニ。
その一は、酢醤油辣油。
だいたい私は、
酢:醤油=2:1な感じ。
すいの好き。
その一は基本。
でも、その二も外せない。
豆板醤(市販品)。
醤油にんにく(自家製)。
作る餃子に、にんにくは入れない。
かわりにのっけて食う。
スライス醤油にんにく。
ほぼ餃子にしか使わない。
ガラス瓶に醤油。
そこに、にんにくを入れる。それだけ。下ごしらえもなにもなく、一粒ずつ剥いて漬けただけ。
常温で置いてある。
みっちり入れてあるので、底のにんにくなど、何年前に漬けたものか、わかりゃしない。
たまに沈殿物を濾す。
そこでぜんぶが混ざって、
いよいよ十年もの。
そんなにんにくもいるはず。
月に何度も餃子はしない。
年間で十数回程度だ。
醤油にんにくの消費が、まるで追いつかない。
でも、餃子でおなかを、壊したことは、ない。
にんにくは醤油漬ければ、二十年でも保つものなのか、
単にいちどで食す量が、こんな程度だから平気なのか。
自家製保存食の、賞味期限というのは、むずかしいものである。

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 書いて不安になって、ボールに空けてみる。

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 漬かっているもの、いないもの。
 異臭はしない。
 たぶん、大丈夫。
 混ぜてまたガラス瓶に戻す。
 パッキンの素材と造りが大事。
 生にんにくを漬けるだけで消費期限などあってないものにしてしまうソイソースの塩分は、ちょろいパッキンだと腐食して漏れ出します。

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 底のどろっとした部分は、にんにくは入れない餃子のタネに入れる。そのぶん、新しい醤油を足す。

 三粒ほどスライス。
 よく漬かったのを。
 三粒、新しいにんにくを剥いて足す。
 永久機関だ。

 そんなわけで今夜も餃子。
 レシピはこういった感じ。

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『肉なし餃子を冷凍庫に詰め込む』の話。

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 菜食主義な友人が遊びに来ない日には、おからではなく肉を使う。豚肉だったり、合い挽きだったり。そういえば、餃子の王将のテレビCMで一日に使うキャベツが二万個でタマネギが三万個で餃子が百万個で食が万里を越えるというのがございましたが、あれって炒め物で使っているのみならず、餃子でも使っているからこその数。

 餃子の王将の餃子は、キャベツです。

 でも、中華の本を紐解くと、決まって白菜を使えと書いてある。理由は味ではなく、繊維。レシピも、栄養が逃げることもおかまいなしに茹でてクタクタにして、水分がなくなるまで強く絞れとか。要は、白菜のスカスカ繊維スポンジを作って、それと肉を包むことで肉汁が繊維に染みて、食べたときに、ぶしゅっとなって火傷しなさいという点心の心得なのですね。当然、焼くなり茹でたり蒸したりしたとき、溶けて白菜スポンジにしみこむだけの脂ジューシーな豚肉をたっぷり入れてやらなくちゃ意味がない。

 いやあ、だったらわざわざ白菜でなくてもいいのである。焼き餃子に肉汁ぶしゅうとか、そんなレベルを求める気はない。餃子の王将さんがなぜにキャベツにこだわるのかといえば、味も大事なのだろうが、安さだ。白菜とネギよりも、キャベツとタマネギのほうが、一年通じて安定して安い。ちなみに私の愛用、価格固定主義な西友さんでは、二倍くらいの価格差になる。

 というわけで、今日はキャベツ。
 蒸します。
 フードプロセッサーで刻んでやった。
 ぎゅっとは絞りません。
 タネがドボドボにならないように、軽くは絞りましたが、キャベツはスポンジではなくて、ちゃんとおいしさがあるし、栄養が流れ出ないように、あえて蒸したので。

 あとタマネギと、ニラ。
 大葉も冷蔵庫に残っていたから二枚くらい。
 豚肉ミンチで。

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 皮も買ってきた。
 というか業務スーパーが近所にあって、餃子の皮が数十円で売っているうえに消費期限は半月ほどと長いため、ほぼ我が家の野菜室にそれが常備されているのでした。業務スーパーさん、春巻きの皮も安くって、春餅を作るの面倒くさいけれど、なんかそういうのが食べたいときに、代用しています。春巻きの皮って焼いてあるからそのまま食べられるんだぜ。

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『春餅/チュンピン』のこと。

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 こだわろうと思えばあるけれど、こだわらなくてもちゃんと美味しいから餃子はえらい。王将で6個200円ほどのところが、自分で作ると60個で数百円。米食いたいひとは米と食えばいいし、私は枝豆など茹でて添えることが多いです。餃子&枝豆&ビール。本場では餃子は焼かないものだとかいうけれど、だったら私は本邦に生まれ育って本当に幸せだ。水餃子も美味しいよ。でも、ビールに焦がした餃子はその階級では頂点。この国でこの料理が普及したからこそ市販の皮が数十円で業務スーパーに並んだりするのだし、餃子はどこでも作れるけれど、いちいち皮から作るとなったら、私の餃子作り頻度はもっと抑えめになっていたことだろう。だとすれば、にんにくの醤油漬けも常備したりはしなかった。

 ところで私がにんにくを漬けはじめたのは、藤波辰爾がそれを作っていて、毎日食べていると聞いたのがきっかけだった。実のところマッチョドラゴンのファンというわけではないのだが、幼いころ実家の庭で母親がにんにくを育てていて、母の味といえばにんにくで、幼いころから毎日食べさせられていたからいまも食べているのだという話をインタビューで語られていたのが、なんだか胸に響いたのだ。思えばテキーラを愛飲してタコスを作るのもプロレス番組でメキシコ遠征の様子をよく観ていたからだし、玄米が主食なのも、某団体の道場ちゃんこメニューの影響だし。興味を持ったものからのきっかけの積み重ねが徐々に食生活まで浸食して、私のカラダまでもを作っている。

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 餃子を、幼いころにことのほかよく食べたという記憶はない。母の得意料理というわけではなかった。だったらどこで、私は野菜室に餃子の皮を常備するようになったのかと思い返してみると、どうも家を出たときのような気がする。母は広島生まれで、実家では、お好み焼きをよく作る。

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『お好み焼きの焼きかた』の話。

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 しかし、鉄板だ。ガス火で鉄板が彼らの流儀。焼肉も、タコ焼きも。

 結果、便利かもしれないということで衝動的に買ったが、ほとんど使われることのなかった大きなホットプレートを「タクミ、持っていき」と、くれた。それ以前から、私は実家に寄りつかない生活をしていたのだけれど、ちゃんと出て行くとなったとき、新品を買ってくれたわけではなく、実家にあったホットプレートと石油ファンヒータをくれたのは、とりあえず食って寒くなければこいつは勝手に生きていくだろうという、両親の諦めのような、はなむけの品だったのだと思う。

 事実、それ以来、ホットプレートで作って食べられる料理群が、私のなかで積み上がっていった。目の前にあるものに興味を惹かれるタチなのである。寄ってくるものは撫でるが、追いかけて撫でたりはしない。そのころ私は戯曲を書いていて、劇の打ち上げに、なぜか観る側なのに参加していたひとと結婚してからは、ふたりぶんをまとめて作って冷蔵庫に入れて台所も片付けておいて、夜は焼くだけというのが私の家での流儀になった。

 一日は短いが、それの積み重ねがすべて。
 一日が短すぎるから、方向づけるのは難しい。
 でも、執着し続ければ、身のまわりに手放さなかったものが増えていく。
 いつのまにやら雑然とではあっても。

 プロレス中継と、ビールと。
 ホットプレートの焼き餃子。
 これは実に良い人生の一部だ。

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