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『児童手当て 現況届け 日本語で』のこと。




※前置きがはじまります。お急ぎのかたは、飛ばして読んでください。

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 いまさっき、市役所に行ってきました。

 三階フロアは子連れでいっぱい。児童手当ての現況届けを出さなくてはならない時期なので。

(ところでうちは市役所がすぐ近所だから別にいいんですけれど、先週も自動車税を納めに市役所に行った。毎年のものあれこれを、せめて同じ月のものくらいはまとめて送ってきてくれたら一回で済むのにとか。そういうのってマイナンバーが導入されたら劇的に改善するとかって喧伝していた気がしますが? 導入されたばかりだから、なにも変わっていないの? 来年は変わるのか。変わらないと思うなあ……)

 さて、児童手当ての現況届け。

 生まれたばかりの子が、中学校を卒業するまで、毎月、一万円から一万五千円がいただけるという大助かりの制度(所得制限あり)。

 ただ、税金ですから。けっこう支給の仕組みが厳格。今日なんて私は近所だったので散歩がてら、一歳の息子を抱っこひもも使わず腕に抱いて書類を出しにいったのだけれど、細かい部分でダメ出しされて訂正しました。生身の赤ん坊を抱いている父親に向かって、ここはこう書いてくれないと、あなたの子だということは認められないのでお金は出せません、と言い放つのだから役所のひとも大変です。なかにはキレる住人もいるでしょう。

「おまえコラ、いま目の前におるこの子が、今年、いなくなったことになるてか? あたしがいま抱いとんのに、死んだとか、そういうことイっとんのか、アン?」

 みたいな方はどこにでもいらっしゃいますから。私も客商売に従じる身として、こちらに非がなくとも下から見上げてアンアン言う大阪人を見下ろして笑っていない程度の微笑を保たなくてはならない機会は多いので、そのあたりには同情をおぼえはするのですが。

 でもね。完全に非がないかというとね。
 現状届けって、前述のように、新生児がエヴァンゲリオンの操縦に慣れるくらいまで、毎年、すべての親が提出する書類。生まれた子が今年も元気だったことは、別の部署の資料でわかりそうなものだけれど、専用の書式で「今年も元気でした、来年のぶんのお金もください」と持っていかなくちゃならない。
 その書類が、いかにもアンアン言う方たちにアンアン言わせたがっているかのような書きかたになっている。

 どうにかせえよ。
 と私も思ったので、そういう方たちがそういう語句でスマホで検索かけて、

「ああもう調べても出てけえへんっ!!」

 となるのを防ぐ回です。

「児童手当て 現況届け 日本語で」

 一発検索。
 以下、手もとにある記入要領を、さらにわかりやすい日本語へ訳すことで築く、住みよい日本への第一歩。



※前置き終了。以下、あなたの検索した望む情報であることを祈ります。



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1.「職業」欄の「被用者」は、社会保険に加入されている方。「被用者等でない者」は、国民年金加入者等やいずれの年金にも未加入の方です。

 訳します。

 会社で貰った保険証があるひとは「被用者」にマルをつける。その保険証のコピーもいっしょに提出してください。それ以外のひとは「被用者等でない者」にマルをつけるだけ。



2.「同居・別居の別」の欄は、本年6月1日現在、その児童と同居しているかどうか該当部分を選択。

 訳します。

 お子さんといっしょに暮らしていますか? ほかのだれかの家で暮らしているならば、お子さんがいま住んでいるところの住所を記入。その場合、お子さんといっしょに暮らしているかた全員の住民票も提出する必要があります。



3.「監護の有・無」の欄は、児童を保護し、監督しているかどうかについて該当部分を選択。

 訳します。

 監護「有」にマルをつけましょう。



4.「生計関係」の欄は、父母が児童を扶養しているときは「同一」、父母以外の方が扶養しているときは「維持」を選択。

 訳します。

 お子さんといっしょに暮らしてはいないけれど、あなたかあなたの配偶者の稼ぎによって、その子が生活を維持しているときにのみ「維持」。これは非常にめずらしい状況です。たいていの場合「同一」にマルをつけてよし。お子さんといっしょに暮らしているならば、なにも考えず「同一」にマルです。



5.「譲渡所得」欄については、受給者が昨年中に譲渡所得があるかどうか該当する方を選択。

 訳します。

 去年、土地や建物、なにかの会員権や宝石などを売ったなら「有」。なにも売っていないならば「無」にマルをつけます。売ったけれど所得制限に引っかかるような額じゃなかった、ということは考えない。売ったか、売らなかったか(家にあったものをネットオークションで売った場合や、株の譲渡も児童手当では「無」にマルで問題ないはずですが、これどうかなあ、というのは空欄で持っていって、ダメ出してもらうのが確実。毎年のことなので、毎年、どうかなあ、というようなことは、今年、はっきり解決しておくと気がラクです)。

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 そんなところでしょうか。
 特に、「監護の有無」については、なぜあえてその表現を選んだというところも不可解ですが、それ以上に「監護している」から児童手当を支給されていて、今年もくださいねと書類を書いているひとに向かって、また「本当に監護しているのですか?」と問いかけているのが、記入者を戸惑わせるところだと感じます。

 法律の文面で、監護権というものが親権を構成する権利のひとつとして表記されているために「未成年者を監護する」というのが正しい表現になるという理屈は理解できるものの、現状届けは現状どうであるかを確認する書類であって、記入者が「なにこれ?」と思う時点で、日本語としては間違っている。

 辞書で引くと、
 「監護」=「監督し保護すること」

 ならばこう書けばいい。

「今年も、あなたは、あなたのお子さんをちゃんと見張って、ちゃんと守ってあげる親ですか?」

 で、「はい」か「いいえ」にマルをせよ、と。
 それでいい。
 それがいい。

 でもまあ役所のひとはマジメちゃんであってくれたほうが頼もしいというところもあるし、いまどきいつでもどこでもネット検索できるんだし。堅苦しい日本語を、わかる日本語で解説してくれるひとがいれば、それで充分かもしれない。

 またなにかあったら書きます。
 子育てブログにはしないつもりでいるが、なにせなんやかんやと書いておきたいことが出てきてしまうので、それは書いておかないと、という気分になってしまうのです。

 一歳になった息子の手足のカタをとっておこうと、風呂場でふたり裸で、青いポスターカラーを塗りたくっては、スケッチブックに押しつけた。

 こんなのができました。

handprint201606b.jpg

 ここでも教訓を得た。
 絵の具を使う前に、もっとお手軽にスキャナで手形をとってしまえばいいのでは? と試してみたのですが。一歳児、スキャンされる一分ほどが我慢できない。なんとか手首あたりまでとれたようなのも、こんなの。

handprint201606c.jpg

 なんのホラーか。
 やはり昔ながらに、手形は水溶性塗料でとるものです。実のところ上の手足がきれいに並んだ画像も、なんとか押せた右足と右手をデジタル合成してあるのですけれど。アルバムにも、実寸でプリントアウトしたのを貼ったのですけれども。それくらいの演出は許されてかまわないでしょう。しょせん、あらゆる想い出とは本人の曲解。まだ物心つかぬといっていい彼の記憶は私が撮った写真のアングルでいかようにも変化する。一歳記念の手形も、なんで青いのと訊かれたら、こう答えよう。

 黒いとお相撲さんみたいだし、赤いと血みたいだし、青い絵ばかり描いていたから、絵の具箱に青がいっぱいだったし。

 だから青。
 色だって加工していくらでも変えられるが、絵の具の青が好きだ。特にウルトラマリンブルーが好き。フェルメールはラピスラズリを原料とするその色を愛しすぎて借金まみれだったのに、いまでは化学合成されたウルトラマリンブルーが安価で手に入る。私はアクリル画が専門なので、ポスターカラーのその色は、十年以上も前に買ったボトルだった。アクリル絵の具は固まると戻らないが、ポスターカラーは何年経ってカラカラに乾いても、水を足して一晩おけば元通り。

 そんな話もしようか。
 ずいぶん話がそれたけれど、児童手当の現状届けを出しに行ってうーんと思い、久しぶりにウルトラマリンブルーのポスターカラーに筆をつけた、今週は、なにもない週ではなかった。

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