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『大魔王クッパ様が強すぎる件について』の話。




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Halo - Official Site / Campaign Relief | Halo Community Update

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 これこそが新世紀『Halo』の、おたのしみ。
 新しいルールを配信しますよ、新しいマップですよ。

(英語圏だとマップのことはレベルと表現しているようなのだが、一方、いわゆる経験値のレベルもレベルと書いてあるので、なぜにこんな混乱必至の単語選択をするのだろうか不思議に思う。大昔のテレビゲームが、ステージを進むことをレベルアップと呼んだ名残なのだろうか。さすがに近ごろのFPSではmapと表記する傾向があるみたいだが、だったらぜんぶマップはMAPでよくないかい)

 いつもは、そういうコミュニティニュース。
 ふんふんと今回の変更点に目を通す至福のひとときなのですが。

 読み進めていって、つぶやく。

「Halo 5 Campaign Balance Update!?」

 ヘイローファイブキャンペーンバランスアップデート。

 『Halo 5:Guardians』の人工知能と難易度調整のデザイナー、Chris Proctor氏が登場して、語り出した内容は、表題の通りに、いつものマルチプレイモードの変更点ではなく、物語の側に関する変更点だった。

 ちなみに、Haloのマルチプレイに物語はない。

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『eスポーツとしてのHalo』のこと。

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 それに対し、キャンペーンモードは、ヘイローサーガと呼ばれる壮大な物語が語られている。

 そっちに対する、変更点。

 味方のAIが、かしこくなって死ににくくなるという。それはよい。車の運転は確かにヘタすぎた。シングルプレイの難易度を上げ、協力プレイの難易度を下げるという。私は協力プレイはしないので、どうでもいい。その他もろもろな敵キャラの動作や、武器の出現に関するあれこれがあるのを、まあどうせ、キャンペーンモードをイチからやり直すことなんてないだろうしなあ、と流し読む。

 だがしかし。
 この部分に至って、唖然とする。

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・Made Warden attacks a little easier to dodge, particularly on lower difficulties

Face Beam tracks moving targets less accurately

Gravity Bomb has less homing

Melee attack has slightly less range

・Made the Warden slightly easier to kill from the front

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 ウォ、ウォウォ。
 ウォーデンエターナル!!

halo56.jpg

 2015年12月6日。
 ここ『吉秒匠「とかげの月」/「徒然」』において、私は渾身の力を振り絞って叫んだ。

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 そう。
 『Halo5: Guardians』のレジェンドレベルにおけるバランス調整は、ウォーデンエターナルさんに集約されていたのであった。
 でたらめに硬い。
 そして、前述した、陰に隠れてAI仲間三人を特攻させるという『Halo5: Guardians』のヌルヌルヌルヌルさを逆手にとった動きをする。布石だったのだ。すっかりその動きで攻略し続けて中盤を過ぎたあたり。ウォーデンエターナル様の登場によって、状況が一変する。

 でたらめに硬い。
 そのうえ、直線の動きで、こっちに向かって走ってくるのである。ダッシュで逃げても追いつかれて太刀を振るわれ、AI仲間三人もろとも打ち倒されてしまう。もちろん全員がダウンしたらだれも回復できないからゲームオーバーだ。

 かといってバラけたら、ウォーデンエターナル様の暗黒ビームが襲う。そのビームたるやなんと、障害物をすり抜ける。FPSの根幹を揺るがす事態だ。物陰に隠れても無意味で、ウォーデンエターナル自身が「隠れてもムダだ」と何度も何度も言う。そして「タナカがやられた!」が響きわたる。私も死ぬ。モニタにコントローラーを叩き投げてすべてを終わらせてやろうかと思う。

 でたらめに硬い。
 走る。すり抜ける。
 そして、それでもなんとか倒したとしても。

 何度でも新しい肉体でよみがえる。
 よみがえるというか、データ生命体が物理的に生み出しただけの肉体だから、その肉体を破壊したところでなにも死んではいないのである。

 なんという戦う心を折る設定だろう……
 まるで無意味。

 あげく、数が増える。

 十四年のHaloキャリアがある私が、断言する。

 三体のウォーデンエターナルとまみえたあのシーンは『Halo2』で味わった地獄を越えていた。ヌルいなんて言ってゴメンなさい。歴代のHaloシリーズのキャンペーンモード「レジェンド」で、『Halo5: Guardians』がもっとも難易度が高い。

 ちなみに私は、開始と同時に秒殺されるそのシーンの攻略に、まる一週間かけました。途中、なんども絶叫し、なんだこの糞バランス調整はと彼らを罵ったけれど、あやまちです。運も必要。けれど、クリアはできる。ウォーデンエターナルさんの姿を思い返すだけで、えずくようなありさまになりましたが。これでこそHalo。


『Halo5: Guardiansの物語』の話。

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 これでこそHalo。
 これでこそへいろー。

 なんだこの糞バランス調整はと彼らを罵った。

 けれど。けれど、だ。
 最後に私はたどり着く。

 これでこそヘイロー。

 だが今回のキャンペーンモードバランス調整アップデートにおいて、私が、これこそがHaloだと叫んだ、まさにその部分が、調整されると書いてある。

 具体的には、このように(吉秒意訳です)。

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・ウォーデンエターナル様の基本攻撃である顔からビームが弱体化。

・ウォーデンエターナル様自身が「隠れてもムダだ」と何度も何度も言う。そして「タナカがやられた!」が響きわたる。私も死ぬ。モニタにコントローラーを叩き投げてすべてを終わらせてやろうかと思った暗黒ビームの追尾も、ひかえめになります。

・そのうえ、直線の動きで、こっちに向かって走ってくるのである。ダッシュで逃げても追いつかれて太刀を振るわれ、AI仲間三人もろとも打ち倒されてしまう。もちろん全員がダウンしたらだれも回復できないからゲームオーバーになっていたウォーデンエターナル様が振り回す太刀の届く範囲が短くなります。これで逃げられるよね?

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 ぜんぶだ。
 つまりぜんぶだ。
 そして、この変更は、難易度とは関係なく、マルチプレイで登場するウォーデンエターナル様にもあてはまる。ウォーデンエターナル様というキャラの動きが、根本的に愚鈍に変更されたのである。

 もうむしろ、ウォーデンエターナル様が不憫だ。
 これが人工知能の末路である。
 『ゼンデギ』だ。

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『ゼンデギ』のこと。

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 シリーズ最強のボスキャラとして創造され、シリーズの崇拝者たる私に絶賛されたにもかかわらず、世界的に大勢を占めることになってしまった「倒せないボスキャラが出てきたらあきらめる」ひとたちの声によって、根幹から別物に変えられてしまうAI。ウォーデンエターナル様のアイデンティティは崩壊。

 に、に、にに、ニンゲンどもに弄ばれし我れいずこぉうっっ!!

 ……まあ、シリーズの崇拝者たちは、私を含め、もはやストーリーモードはやり尽くして、日々のマルチプレイに励んでいるわけで、現状、世界で1800万台が売れているらしいXboxOneのユーザーでありながらまだ『Halo 5:Guardians』に触れていないひとたちや、いまから『Halo 5:Guardians』と合わせてXboxOneユーザーになろうかというひとたちに向けるならば、コントローラーを投げ出したくなるボスキャラを愛され仕様にしておこうというのは、賢い変更なのかもしれないけれども。

 これってつまり、『スーパーマリオブラザーズ』は名作だキミもやってみたまえ、ここから歴史は始まったんだ。などと、したり顔で言ったりはできない世界になってしまったということである。いつかプレイした名作を勧めてみれば、ネットでブーたれるヒヨったピヨッ子ゲーマーたちの声に負け、大魔王クッパが「どうぞ倒してください」と己から斧を差し出すような仕様にいつの間にかアップデートされてしまっていて、私がプレイしたときとは別物になっているにもかかわらず、彼は敬愛する私の言葉を信じてプレイして、失望を隠さず。

「へえ、これを名作と呼ぶだなんて、ヨシノギさんもピヨったところがあるんだ」

 などと蜜月の終わりを迎えることだって起こりうる。

 どうしてくれる。

B019C8JVDC

 愚痴りつつも、『Halo5: Guardians』を、ウォーデンエターナル様の最凶さと合わせてお勧めした身としては、訂正の意味もあり、書いておかねばならぬのです。ご安心ください。マニアな私の勧めた『Halo5: Guardians』は、多くの人々の「良いけどここがダメ」の声に応えて、マニアックな部分を洗練させました。

 あなたのために、ということです。
 私はもうクリア済みで、対人戦に没頭している毎日だから関係ない。

halo58.jpg

 Spartan Rank50になりました。
 Games Played298回。
 Win Rate45.3%で少々負け越し中。

 しあわせです。

Halo5:Guardians

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