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『ギャラリーフェイク事故』のこと。

 『ギャラリーフェイク』って観てますかねえ。『どっきりドクター』や『さすがの猿飛』、『GU-GUガンモ』なんかはさすがに古すぎるとしても、私も実家に帰れば『東京探偵団』や『あどりぶシネ倶楽部』あたりはどこかに眠っているはずの、細野不二彦先生が原作で、変に懲りすぎない大雑把な美術ネタで毎回さくっと魅せてくれる一話完結型のアニメなんですけれどね。

 東京ドームのNOAH大会で、佐々木健介と闘った小橋建太が、突然に昔の入場曲で登場してきて、生中継観てた私も一瞬きょとんとなって「あれこの曲なに、あ、でもきいたことあるよなんだっけ……」と思って、わかったときには初心に返って闘うという小橋の心意気に、試合が始まる前から拍手喝采だったのですが。

 先週のテレビ大阪の『ギャラリーフェイク』。
 突然、昔のオープニング曲が流れ出したのです。いやプロレスラーの入場曲とはわけがちがうじゃん。きょとん、となったまま、なんの意図か読めないままに観ていました。で、そのあと、はじまったのが『レディーサラ・後編』……一ヶ月以上も前に放送された第24回の放送分……先週の放送は、第32話『“アンティーク・オルゴールで子守唄を”』の回なのに。オープニング曲が古かったことを考えても、答えはそれしかないですよね。

 間違えて再放送してやがる!!

 しかも、一話完結型のアニメで、わざわざ前後編だった回の後編を間違えて流してる……どうやったらそんなミスが。タイムテーブル仕切ってるの高校生のバイトとかですか深夜のテレビ大阪……いや、バイトのコだってそんなややこしいミスはしないだろう。これはきっとサラ(ヒロインの少女)がフジタ(贋作専門画商ギャラリーフェイクのオーナー)に腕の火傷をさらして瞳を潤ませ萌えオーラを発揮させる回なので、サラのフリークなだれかが企てたテロリズムに違いない。と、ちょうどアンティークの時計を旗印に思想を統一するテロ宗教団体を敵役に設定して小説書いている最中の私は、想像を膨らませたのですが……はたして。

 ブラックアウト。『レディーサラ・後編』、前半終わってCM行かずに画面真っ暗。テロリストのサラ萌え布教テロ行為に気づいた正義のテレビ大阪社員が、決死の覚悟で銃弾をかいくぐり、なんとか再生停止ボタンを押すことに成功したに違いない。

 深夜のテレビ大阪、画面真っ黒。
 まつことちょっと。

 放送が始まりました。
 テレビ大阪社屋屋上からの夜景……
 ああ。テレビ局がテロリストに乗っ取られたらきっとこういうことになるんだろうなあ、とリアルに感じ入る。

 実際の話、これがテロではなくミスだとして、そのミスに気づいて停止ボタンを押したまではいいけれど、古いCMを流すわけにいかず、深夜のテレビ大阪、パニックだったことは想像に難くなく……

「うわあこのまま次の番組開始時間まで夜景流すつもりか……」

 そりゃ再放送よりももっとまずかろう、と観ているこっちのほうが心配になったころ、CMが流れ出す……「今夜放送、ドラマ『坂本九物語』」……あ、今日の分のCMを用意してきたよ。で、そのまま何事もなく続きましたよ『ギャラリーフェイク』。内容は……『レディーサラ・後編』の後半……ということは、このまま『レディーサラ・後編』を流しきって終わるつもりだ。えー来週は? と思いながら観続けること三十分。

 次回予告。
 高知県をトラックで行くフジタは、故郷の赤岡町に行きたいという男・矢野を乗せてあげる。赤岡町といえば、「絵金祭り」が開催される場所。幕末の絵師・弘瀬金蔵(通称・絵金)の描いた屏風絵を商店街の軒先に展示するという夏祭りだ。道中、フジタは矢野をつけ狙うヤクザらしい男の存在に気づく。実は矢野もヤクザで、ある組の若頭を殺したために追われる身となっているのだ。フジタの機転で、なんとか追手から逃れた矢野は、赤岡のそばの漁村・うつぼ崎にいるかつての恋人・カヨの元を訪ねるが…。
 第33話『 残暑絵金見舞 』。
 次回もお楽しみにねっ☆
 サラが笑いかける。

 えーと。
 私、ていうか大阪で『ギャラリーフェイク』をテレビ東京で観てる全員、第32話『“アンティーク・オルゴールで子守唄を”』は観られずに、『レディーサラ・後編』を大阪の夜景つきで二度観せられてめでたしめでたしと……
 いいのかテレビ大阪。
 それで。

 ………………いいらしい。
 いま現在、テレビ大阪のサイトを見る限り、この放送事故のことはひとことも触れていないし、番組表も次回は第33話『 残暑絵金見舞 』で確定表示。『ギャラリーフェイク』アニメ公式サイトにも、大阪では放送されなかった第32話のあらすじが放送したものとしてアップ済み。
 以前、NHKが朝ドラを二日連続で同じ回流したり、目覚ましテレビが「きょうのわんこ」のコーナーで「きのうとおなじわんこ」を流したことがあったが、なんにせよ謝罪はしていたぞ。そこまで執着して観ているわけでもないから、謝れこのヤローと激昂するほど熱くはなれない。でも、完全にありえないミスで視聴者の三十分無駄に使わせておいて、間違いに気づいた瞬間から一貫して「なかったことにしよう」という態度はいかがなものか。

 ちょっと、かちん、ときたので書いてみた。
 どうでもいいんですけどね、と言いながら、ま、一話くらいいいか、という考えで放送を見送るつもりならば、許せない気分もあるんだな。その一話作るのにどれだけの人が骨身削って働いたかと思うとさ……ましてDVDとかで爆発的に売れそうな作品でもないし(笑)。むくわれないよ、悔しいよ。放送されなかったその一話に、ぴーん、と来てしまう可能性のあった大阪人だっていっぱいいると思うんだ。結節点(ノーダル・ポイント)ってそういうもの。だれかのなにげない一言が、巡り巡って世界を救ったりしているのである。

 いや重ね重ね、そんなに気合い入れて観ているわけでもなく、なんの影響も私におよぼさない程度のアニメなんですけれど『ギャラリーフェイク』。

 放送できなかったぶんを放送するのにつぶせる番組がないというのなら、たこるくん潰せばいいじゃん。毎日五分ずつ分割で一週間で第32話『“アンティーク・オルゴールで子守唄を”』を補完。そんな形でも良いから放送してやって欲しい。

 って、テレビ大阪にメールすべきなんだろうが。
 重ね重ねそんなにはさ……とだれもがなにも言わないので、テレビ大阪も「なかったことに」できると開き直ってしまっているのかも……だとしたら不遇すぎる『ギャラリーフェイク』と第32話『“アンティーク・オルゴールで子守唄を”』のスタッフ。大阪では観られなかったけれど、お仕事おつかれさまでした。

gfr



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