最近の記事

スポンサードリンク

月別アーカイブ

『Halo: The Master Chief Collection』のこと。



HALO TMCC

『Halo: The Master Chief Collection』

 発売中です。

 ええと、いないとは思いますが、Haloがなんであるのか知らないひとのための過去記事をどうぞ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『狼たちの絆』のこと。

『Halo 3マルチプレイヤーパブリックベータプログラムが延長した』の話。

『Xbox360の修理日数』のこと。(4)

『Bungie Dayに地球を想う』の話。

『Haloだけの王道』の話。

『Xbox SmartglassとHalo StatsとHalo WaypointとWindows Phone8そしてXbox8』のこと。

『データに実体はない』の話。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 吉秒匠『とかげの月 / 徒然』ご愛読者さまであらせられるというような愛しのあなたにおきましては、この話題が出るたびに同じ記事リンクしやがって、というところだろうと思いまして、今回は、Haloに絡んで別の話をしていた回などをちょちょいと抜粋。

 抜粋です。さかのぼって読んでいただければ、いかに私がこの『Halo』なるテレビゲームシリーズに没頭し、そこを起点に日々の思考も展開しているかがわかっていただけるはず。そこに絡めて書いている文章だらけ。

 『Halo』いや、「Haloをプレイする」という行為がいわば禅であり、哲学。

 座し無にならんとするそれが、ひとが迷いたるあかし。
 ひとが迷うのではなく、迷いがひとそのもの。

 つまり、『Halo』の新作が出るのなら、買うのが迷わぬということ。

 最新作は、いわゆる次世代機のための専用ソフト。
 では、買ってきますか、それを動かせるマシンを。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『XboxOneを買ってきた』の話。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 リビングの大画面液晶テレビにつないで、しばらくは遊んでいたのですが、やはり、上の記事のなかでも触れたとおり、日本のテレビまわりで使うには、DLNAに対応しながらDTCP-IPに対応していない、という点がネックすぎる。PS3は対応していたので、現状、DLNAにさえ対応していないPS4もアップデートしてくるはず。XboxOne、先んじてほしいものです。

 ともあれ、リビングに比べるとグッと小さい画面になるかわりに、引きこもることが可能な二階の書斎へとXboxOneを移動。それに、『Halo』のようなFPS(First Person shooter=一人称視点での射撃ゲーム)だと、画面が30インチを越えると、戦績そのものが落ちてしまいます。画面の端々に目をやるために首を動かさなくてもいい、石像のように固まった姿勢で動体視力だけの勝負に持ち込める、小さめの画面のほうが都合がいいのです。

 かくして、万全の状態で、知っている恋人だけれど、超絶きれいになったと噂だけは聞いた、彼とのひさしぶりの再開を、そわそわしながら待ちたいが、やむなく仕事に出る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・ジョーシンWEB購入なので13日の朝には届いた『Halo: The Master Chief Collection』。妻に受けとってもらい、日付も変わろうとするいま帰ってきて開封。さあインストール…現在15分経過、20%…アップデートも必要です。もうこれ今夜は寝られないな。

twitter / Yoshinogi

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 その後も待ちました。17分を過ぎたあたりで「始める準備ができました」のタイル表示が出る。でも、はじめてみれば、待ち望んだマルチプレイ=オンライン対戦は、すべてのデータをインストールしないとダメみたい。

 仕方がないので、プレイ可能な『Halo: Combat Evolved Anniversary』つまり『Halo1』のリメイク作をプレイ開始。

 うふん。おもしろい。
 でも、これ私、二年前にやりこんだしな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『Halo: Combat Evolved Anniversaryの実績を解除する』のこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 なにより、今回の『Halo: The Master Chief Collection』は、そもそも初リメイクとなる『Halo2』ありきだった。その一本だけでも私は迷わず購入していたのだが、その後、Xbox360とXboxOneには互換性がないという発表とともに、マイクロソフトが新型機ですべての『Halo』を遊べるようにする方法として、まずはナンバリングタイトルを『Halo: The Master Chief Collection』として発売するということになったのだった。

 『Halo: The Master Chief Collection』は、なので初リメイクの『2』とあわせて、『1』『3』『4』の『Halo』初期三部作&新章第一作に『5』のベータテスト参加券までつけて、ソフト一本分の価格据え置きという、伝わらないひとにはぜんぜん伝わらないだろうが、伝わるひとには「え、そこまでしてくれちゃうの?」という大盤振る舞いなソフト。

 でもそれは逆に言えば、あくまでXboxOneでXbox360の『Halo』シリーズがプレイできるようにとの措置であり、やっぱり多くの『Halo』マニアの待ちこがれていた恋人は『2』なのです。

 『Halo2 Anniversary』
 そして、そのマルチプレイ。

 それが欲しい。
 インストール、終わったかな?
 なんども覗いてしまって『1』に集中できない。

 なにしろ『2』は、すごかった。
 世界をひとつにした。
 ネット対戦、それも、チェスやポーカーではなく、一人称視点で、撃ち合い、殴りあい、グレネードを投げあったり。そこを走っているマスターチーフは、地球の裏側で、私と同じように一人称視点でプレイしているだれか。目が合う。意志が通じる。

 eスポーツという言葉はすでに生まれていた。でも、パソコンとネット回線を使用すると、機器と回線の差が、そのまま試合結果につながってしまう。そのため、プロゲーマーという存在も生んだ大きな賞金戦などは、現実世界で選手がひとつの会場に集まって、同じ回線、同じ機器でプレイしていた。スポーツと称する以上、それが当然であり、あくまでインターネット回線を使用したプレイは「練習」という位置づけでしかなかった。

 それを、全世界共通のXboxというマシンを使って、インターネット回線を使うためにスポーツとしての厳密さを減ずるかわりに娯楽性を高め、爆発的にプレイ人口を増やすことに成功したのが『Halo2』だった。

 確かに、インターネット回線は不安定だ。
 スポーツと呼べない、アレコレが起こる。
 けれど、それでも、Xboxと『Halo2』があれば、一日ひと試合だけ、日本の私とブラジルのだれかと、ヨーロッパの彼女が出逢って遊ぶ、というような毎日が送れる。それは賞金をかけた試合を目指すようなものではなくて、健康のために走るようなものでもなく、ただ好きだから毎日ジョギングをするジョガーのように、『Halo』をプレイするヘロリアンたちを生んだ。

 同窓会だ。

 当時『2』をプレイしていた者の多くが、『Halo2 Anniversary』に、それを期待していたのである。現実に『Halo』で出逢って結婚したカップルなども世界中にいる。それぞれの人生が、十年進んで、また『2』に集う。

 そしてはじまった。
 なつかしい……なつかしすぎる。
 妙にリアルな、待ち時間。

「あれ?」

 実際、かつて『2』をプレイしていた当時は、プレイそのものもラグだらけワープ歩行みたいな試合をはじめるためにマッチング時間で私、少年ジャンプを読んでいました。ひと試合がはじまるまでに一作品は確実に読み終え、二作品読了してしまうことも少なくなく、ざっと四、五試合のマッチメイクをたのしむあいだに、ジャンプ一冊読み終えていた。

 そういう意味では、実にリアルだ。
 リメイクなのに、当時のまんま。
 十年たっているんですけれど? 『3』も『4』もさくさくマッチメイクするのに、『2』を当時のとおりにそこまで再現しちゃったの? アホなの?

(なぜ、当時はそんなものに耐えられたのだと、さっき生まれたあなたは思うでしょうが、たとえばパソコンがマイコンと呼ばれていた80年代、『うる星やつら』のアドベンチャーゲームがありました。主人公は、怪しげな面堂家の敷地内に作られた迷宮に迷い込み……とはいえ敷地内ですから、迷宮といっても、数十歩も歩けばクリアできる距離。それを実際にクリアするには、でも数十時間が最短でかかったのです……一歩歩く。画面を描写する。あの当時、そのゲームは原作のクオリティにとても忠実だと褒めちぎられていました。マイコンで、そのクオリティ。一枚の絵をモニタに表示し終えるまで、軽く数分。「あっ、こっちじゃなかった。戻ろう」……二十一世紀のパソコンなら、メモリとかいうものを読みこむところです。いまさっき通った画面だもの。けれど二十世紀のマイコンは、さっき数分かけて描いた画面を、またガリガリと物理ディスクを読みこんで描き出す……。オフラインのRPGも、おおむねそんなふうだった。プレイ時間の半分は、描写待ち。それが『Halo2』のころには、オンライン対戦がノンストップで進行する。試合前の待ち時間がたったの数十分。なんて素晴らしい未来。と、いうわけです。カセットテープにマイコンのデータを「録音」していたような大人たちは、そういう意味で鍛えられているので、好きな相手の愚鈍さならば底なしに許容できます。急がなくていいよ、ジャンプでも読んで待っているから)

 ……不具合でした。
 けっきょく、13日の夜には、ほぼ徹夜状態で、二試合だけプレイ。
 翌14日の夜には、まったくつながらなくなる。

 この時点でマイクロソフトからマッチメイキング改善のアップデートと、プレイリストの一時的縮小が為されました。仕事は早いけれども、そんなこんなに輪をかけて、プレイリストを縮小したのが、彼ら自身がHaloを甘く見すぎていた証左。ゲームの規模がでかすぎて、そのうえ世界中のXboxOneユーザーが同時発売とともに電脳空間にダイブ。

 で、パンクしたという、子供でもわかる話。

 十年XboxLiveを愛してきて、いつだってちょっと調子悪くなっても翌日までには必ず復旧していたのに、今回のは二日目の夜で、またこじらせたという大規模な不調。

 ええ、ええ、図らずもこれ、まさにあのころの『Halo2』。

 とりあえずやってみた、不具合出まくった。そうして私は『3』のベータテストに参加して、『3』はちゃんと動くのを確認してからの発売だった。『4』も、そう。

 そして今回の『Halo: The Master Chief Collection』。

 新しいハードで、過去の四作クロスミックスなどという豪快なことを、テストもなしにやってみたら、現実の手強さを知る。

 逆に言えば、つまりいま、まさに『Halo』は初のネット対戦を装備し、世界的にヒットさせた、eスポーツの新たな地平を見出した、あのときの試行錯誤を追体験しているのである。13日発売のソフトへ、14日にパッチを当てて仕様を暫定的に変更。制作者たち、スタッフたちが、お祝いすべき新ソフトの発売日からこっち、寝ないで働いているのはあきらかだ。世界中のフリークたちはそれでもブーイングする。当たり前っすよ。同窓会が台無し。その日を、キレまくってすごしたヘロリアンが世界中にどれだけいたのか、想像するのもおそろしい。きっと各地で酒屋が儲かり窓ガラスが割れ、ドメスティックな暴力での離婚訴訟が増えたことでしょう。XboxOneでは、ダウンロード版ソフトを発売日前にダウンロードしておいて、発売日の日付が変わると同時にプレイできる機能もある。パッケージ版をあきらめて、一秒でも早く新舞台で汗を流したくて、ダウンロード版を選択したひとだって多かったはずなのです。

 苦しみ、磨かれている。

 この文章を書いているのも、つながらないマッチメイクのあいだになのだけれど、たびたび、コントローラーが待機状態になってしまって、画面に「コントローラーを再接続してください」の文字が出る。殴ってやろうかと思う。テメエが試合をちゃんと組まねえからコントローラーを操作するもなにもできないんだろうがよ!!

 殴っても私のマシンたちが壊れるだけなので、こうしてキーボードに叩きつけているわけです。

 もうイヤだ。
 精神衛生上、非常によろしくない。
 二日で、私、計四試合できました。
 まったくつながらないわけではないから、そこがまたすばらしくタチが悪い。何十分でも待ててしまうのです。そしてそのあいだに原稿を書きはじめて、気がついたら試合が始まっている。ええ、四試合のうちの二試合は、棒立ちで撃たれまくった状態で始めました。こりゃあかん。

 あきらめた。
 そして、オフラインのキャンペーンをはじめてみたら。
 『Halo2』、こんなだったっけ。
 もちろんのこと、私がそれをプレイしないでだれのためにあるのだという難易度レジェンドで開始したのですが……

 丸一日経って、最初のステージがクリアできない。
 こっちも精神状態がどうとかいうなら、こう表現しよう。
 発狂しそう!!

「こんなもんどうやったって無理やろが!!」

 ふうー、ふうぅぅぅー。
 獣のように吠えつつ、何十回目の再挑戦。
 操作する間もなく瞬殺。
  
「無理やろがああ!! 許してくれエエ」

 涙が出てくる。
 おしりが痛い。
 座りっぱなしだもの。
 褥瘡になりそう。

 しかし、前世代機のオリジナル『Halo2』を、私はもちろんレジェンドレベルでオールクリアしているのです。そのうえ、リメイクされた本作は、昔よりもずっと画面が鮮明。昔は、場所によっては、暗くてぜんぜん見えねえ、なんてこともあったのですけれど、それもない。

(『Halo: The Master Chief Collection』収録の『Halo2 Anniversary』では、プレイ中、ボタンひとつでいつでも昔のグラフィックに切り替えることができます。なんとムービー中も。え、これ実写じゃないの? という本作に比べ、切り替えてみたオリジナル版のキャラたちは、なんと無表情で、ペらっぺらな肌をしていることか。たったの十年で、信じがたい進歩がなされたのだと思い知れます。それはすなわち、観客の要請するレベルが信じがたいほど上がったということであり、それに応えるための作り手側の労力も上がったということで。すごいすごいと思う一方、ゲーマー人口はこれ以上増えようがないのに、作る側の人手は永遠に増えざるをえないって、それ、ハリウッドの超大作が軒並み当たり障りないシリーズ物になって世界中で失敗なく売れることだけを考えるようになった、その流れのくり返しだよなあと、危惧もする)

 ということは、答えはひとつ。
 
 私の腕が、落ちている。

 ああそうだ、これが『2』だ。偉大なるオンライン対戦の功績で、忘れがちだけれど、『Halo』とは、こういうものだった。『男たちの挽歌』や『ターミネーター』や『エイリアン』がそうであるように、FPSの金字塔『Halo』にネット対戦を足し、オフラインの難易度も極限まで上げた。名作の『1』を越えるために作られた『2』。

 私は、これが好きだ。
 罵倒するほどに好きだ。

 『2』の大ヒットで、それ以降のナンバリングタイトルが、増えたファンを逃がさないように、やりすぎてしまったり、やさしくしすぎたり、そういうのも宿命。『1』は伝説。記憶に残っているのは『2』。改めて触れてみて、すごさがわかる。

 この一本を、レジェンドレベルでクリアしたとき、それだけであなたは、人生でなにごとかを成し遂げたという充足感を得る。
 ドラッグの常用者になるよりも安いよ。
 パチンコよりも知的だよ。
 最近の研究では、適度なFPSの摂取は、集中力と記憶力、物事を多面的に捉える能力などの増強に役立つと証明されています。受験勉強の合間に『Halo』で息抜きは、ベストなチョイス。

 全部入りパックも発売。

HALO TMCC

 現在、これを書いているのは2014年11月18日。
 
 制作元からは、マッチング問題の修正などを含むコンテンツアップデートが19日に配信予定だと発表されている。

 つまり、今夜もマッチメイクをはじめたら同じ結果になり、無駄な時間を使うということ。だからはじめてはいけない、たまにつながるけれど……でもダメだ。あしたじゃないか、たった一日、また十分か、そこらのアップデートを待ちさえすれば、もう、あのころの『2』とは違う、二十一世紀の『2』が、そこに。

 ……まさか、記念すべき『Halo2 Anniversary』のプレイ記が、したくもないのに『Halo』とXboxブランドのネガティブキャンペーンのようなことになってしまうとは。残念至極であります。誉めさせろ。すばらしいマシン、すばらしいソフト、ただ、なぜテストしなかった。『Halo』を甘く見た。

 あの当時『Halo』はBungieという製作会社が作っていた。
 いま『Halo』は『Halo』専門の製作会社343 Industriesの製作になっている。343 Industriesには、元Bungieの方も多いけれど、マイクロソフトが『Halo』のために集めたメンツという意味では、イチから『Halo』を作りあげたBungieとは、見ている景色が違うだろう。

 まもなく『Halo: The Master Chief Collection』発売一週間。彼らにとっては地獄。そして、それでも容赦なく、あすのアップデートで、私たちが彼らを許すかどうか決まる。タイムリミットが迫っている。大盤振る舞いして、詰めこんだのが裏目に出たのか、そういうあたりは、解説してくれなくていい。今週だけは寝るな。こっちも寝ていない。

 『Halo2 Anniversary』をプレイさせて。
 祝わせて。
 笑顔になりたい。
 信じてる。

(あくまで、『Halo2』に思い入れがありすぎる私のため、このような記述になっていますが、あなたがもし『Halo』に触れたことがないとすれば、オフラインで操作に慣れて「対人戦もいけるかも」と自信が湧いてくるまでに数週間を要します。『1』『2』『3』『4』のオフラインをひと通りプレイするだけで一ヶ月、レジェンドでクリアするつもりなら、一年は見たほうがいい。そのあいだに間違いなく現状は改善されますから、今日、いま、買っても問題ありません(『5』のベータテストは年明けには終了するので、むしろいま買うのが正解)。なにせ343 Industriesは『Halo』だけを作っているのですから。これ直すまでうちには帰れない人たちですから。直ることだけはわかっているというのは、それはそれで安心感です)

TRACKBACK http://yoshinogi.blog42.fc2.com/tb.php/559-34c4602f