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『自転車の後輪をチューブ交換する』のこと。




・それはさておき「タイヤ交換」をカッチョイイフレーズとして流行させようというのは良い試みだと思った。おっちゃんタイヤコーカーンッできんねんで、3000円な。なんて近所の自転車屋に言われたら頼んでしまう子供続出で経済効果抜群である。

twitter / Yoshinogi

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 『仮面ライダードライブ』の話。
 番組はじまる前にあれこれ書いたけれども。

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『仮面ライダードライブ』の話。

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 あの、仮面ライダーの右肩から左脇腹にぶっ刺さっているタイヤ、デザイン的なものではなく、やっぱり交換される模様。仮面ライダーもCG加工が当たり前になって、がーんと飛んできたタイヤが、ずばんとカラダにめり込んで交換されていた。でもあれ、オモチャだとどうすんのさ。

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おもちゃ情報満載 | バンダイ公式サイト: ライダーヒーローシリーズ01 仮面ライダードライブ タイプスピード

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 至極明快な構造。
 仮面ライダーのカラダが、ななめに分離する。
 企画会議で、よくGOを出したものだ。タイヤの側をふたつに分離するほうが、子供に与えるショックは小さいと思うのだが、交換のしやすさを考えて、こちらの方式を採用したのか。男の子のオモチャは頑丈でなくてはならない。こんな構造にしてしまったら、まず間違いなくCDやママの指輪や輪切りのちくわなどが仮面ライダーのボディに装着されてしまうに決まっているが、それも情操教育であると力説した開発者さんかデザイナーさんがいたのに違いない。

 そういえば、私も幼いころ、分離などしないごくふつうのウルトラマンのソフトビニール人形の腰で上半身と下半身をつないであるのを、引っこ抜かずにいられなかった。あれって引っこ抜くとなかなか戻らないものなのだけれど、母親に泣きついて「お湯で温めればソフビはやわらかくなる」という知識を得てからは「戻せるんだ」ということで引っこ抜いては台所にお湯をもらいにいって嫌な顔をされた。

 でも、そんな遊びかたが日常化しているくらいだったのに、やっぱり私のなかで、上半身と下半身が分離して腕も引っこ抜けて中は空洞だったから油ねんどを詰めこんで取れなくなっていた、それでもウルトラマンはウルトラマンだった。だから、仮面ライダードライブがテレビの中とは違って、ななめに分解しないとタイヤ交換ができないとしても、そんなことは夢の国の住人である御子たちにはたいした問題ではないのかもしれない。大人になったSF好きの私からしてみれば、魔法や神話とは無関係なヒトの手によるパワードスーツ=マスクドライダーシステム系の仮面ライダーが、物理的にありえないタイヤ交換をするのはちょっと気にくわないところだけれど。

 タイヤコーカーンッ!!
 その響きはなかなかに気に入った。
 近所の悪徳自転車屋のおっちゃんは尊敬できないが、かのオッド・トーマスくんが言うように、新しいタイヤを人々に与える彼らは、人々に明日も明日があることを思い出させ、前に進む道があることを再確認させる、導く者、導師たちである。

 タイヤを新しくすれば新しい自分になれる。
 仮面ライダードライブのメッセージは明確だ。
 
 そんな秋。
 某自転車マンガのアニメや舞台が人気沸騰なおかげなのか、私の勤める店でも、自転車パーツの売上げは伸びている。

pedal

 舞台ではエア自転車だけれど、ああいうロードバイクというものは、そもそもが仮面ライダードライブのフィギュアのように分解できるものなので、乗っていらっしゃるかたは、パーツを買って、なんでも自分で交換する。

 一方。

 悩ましいのが、いわゆるママチャリ。
 ツイッターでは、三千円と書いたが、うちの店での後輪のタイヤ交換やチューブ交換は、もうちょっとお高い。そのくせ、近ごろのママチャリの最安値は軽く一万円を切ってくる。前後輪を交換してもらってチェーン替えて、なんてやってしまうと、新車が買えるような金額になる。

 どんなに手慣れた技術者でも、やっぱりそういう作業って数分でチョチョイというわけにはいかないので。世に最低賃金というものがあって、そこに利益を乗っける以上、矛盾が生まれても、金額設定はそういうふうにならざるをえない。同じ理由で、廃れずに売られてはいるものの、傘の修理キットなども、近ごろではまったく売れない商材の代表格です。

 かように、外国で組み立てられてコンテナに詰めこまれて船に乗って遠い国の店頭まで届いた完成品を買うよりも、目の前の若造の一時間を買うほうが贅沢なおこないになる。

 他人は高い。

 というわけで。
 変速機とかついていたら、高くても自転車屋さんに頼むか、新品に買い替えるかしたほうがいいかもねえと思いますが、あなたのパンクしたママチャリがシンプルな変速機なしのそれならば。

 自分で交換してしまいましょう。
 自分は何時間使ってもタダです。

 今回は、ちょうどチューブに穴が開いた自転車がここにあるので、やってみます。ええ、秋だ、買い物に行くぞ自転車で、と出かけた先でパンクです。ていうか、二年ほど前に、そこに穴が開いているのは知っていた。エアバルブの根元で、パンク修理用のパッチでは完全に塞ぐのはむずかしい場所だったため、多用途接着剤を使ってビニールテープを接着するという真性タイヤ導師が見たら卒倒しそうな飛び技で塞いであったのですが。

 二年、よく保った。
 なにげにスーパーXの実力も誉めたいところです。

superX 

 しかしそのチューブ、もう、どこもかしこもいつ穴が開いてもおかしくない状態。面倒くさいけれど、秋だし。汗だくにならずに作業できそうなよい気候ですし。今回は、パンク修理ではなく、チューブ交換しましょう。

 そのついでに、やりかたを教えてさしあげる。
 いつものようにわかりにくく、言葉だけで。
 今回はなんとひとことで済む。

 後輪の左右についているボルトを外す。

 それだけ。
 部品がばらばら落ちるので、かならず左右にわけて床に置くこと。できれば写真をパチパチ撮りながら分解すると、あれ、これどこの部品だっけ、というのを防止できます。サインペンで部品に番号振ってしまうのもいいかもしれません。でも、そんなに神経質に作業するほどのことではないです。

 こうなればいい。

TireChange1.jpg

 そりゃまあね、こういう工具セット買えば完璧ですよ。

pedal

 でも極論、ナット外してボルト抜くだけですから。
 モンキーレンチ一本で、できない作業でもない。

pedal

 ブレーキ調整にラジオペンチの類とか、手が汚れないように軍手とか、そういうものがあればなおよいですけれども。なにがなくて行き詰まる、というほど難解ではないのも事実。バラして戻すだけです。本当に必須なのは、淡々と作業をおこなう集中力だけ。

 あ、ただ、ここだけは気をつけましょう。
 この部品。

pedal

 この部分に、こういうふうに入っている。

TireChange2.jpg

 左右のこのネジで、タイヤの位置がいじれるのです。ちゃんとまっすぐ、どこにも当たらないように、できれば元通りの位置へ、ここだけは神経質になったほうがよい。チェーンを張りすぎると、荷重がかかって切れたりということもありえます。切れるくらいならば、外れたほうがまだマシなので、あんまりギチギチとチェーンを張る方向へねじらないことをお勧めする。

 あなたがレーサーで、山道を数十キロで下るならば話は違ってきますが、近所のスーパーに歩いたほうが速いような速度で肉買いに行くだけのママチャリならば、走ってみてふらついたりすれば、またなにが原因だろうと試行錯誤してみたり。そういうスタンスでいいと思う。

 私、エンジンのついた二輪車にも乗る。そちらはたとえばチェーンが走行中に切れるとか、もしもそんなことがあれば即死なので、ノイローゼじみたくらいに各部にアブラ注して点検して、とやるものの、自転車は錆びようが傷つこうが、実用的な道具としての相棒なので、あんまり気にしない。

 というわけで、ほとんどパーツから寄せ集めて組み上げたマシンで、それぞれのパーツが中古なのを十年以上乗っていて、転んだこと投げ捨てたことも数限りなく、とてもカラー写真で見ると汚らしいので、今回の写真はモノクロに加工してあるのです。見えすぎないって素敵。

 台風が近づいてきている。
 このあいだの台風で、バイクカバーが破れたので新しいのを買いました。だいたい二年で破れますね、カバーって。歴代、デイトナのを使っていて、ガレージのなかなので直接に風にあおられることもないのですが。

DAYTONA

 自転車にもカバーはしてあるけれど、むしろ台風なんかが来ると、飛んでいって危ないので外します(みなさんもイマジン。エンジンのついた二輪車で、すっ飛ばしていたとして。風に舞う自転車カバーとか、ビニールの買い物袋とか、ポリプロピレンの細いロープとか。そういうものが飛んできてタイヤに、チェーンに、絡まる光景を。自転車ならブレーキかけて止まる余裕がありますが、原動機付きだとそうはいかない。反応する前に頭からアスファルトにつっこむのです。あなたの捨てたコンビニ袋が、風に舞ってバイカーを殺す。100均で買ったのだからって、あっれー、自転車カバー破れて飛んで行っちゃったーまあいっかー、で済ませませんように。しっかり縛るか、強風の予報が出た日には取り外してください)。

 余談ですが、我が家では、自転車カバーは破れたバイクカバーの再利用。破れた部分(たいてい、ミラーが当たる上面の一部)をミシンで縫い縮めて使っています。丈夫です。縫い縮めて自転車用にしてまた数年使えてしまうということは、バイク用としても、破れてしまう一部にあらかじめ補強を入れておけば、二年以上使えるのかもしれないといつも思うのですけれども。今回も、台風で破れて、すぐさま次のがやって来たからミシン仕事をするヒマもなく買ったのをそのまま被せて、きっとまた二年。

 ここで、よーしおれがぜったに破れたりしないバイクや自転車のカバーを作ってやるぜ、などと意気込んで起業でもするヒトが世界をちょっとずつ使い勝手の良いものに変えていくのだと思いますが、これだけ世界中に自転車があふれかえっていても、いまだに買ってきた自転車カバーは間の抜けた作りですぐに破れて飛んでいくところを見ると、世界中のだれもが、もうちょっとどうにかならんものかと思ったりはしつつも、そんなことに時間を割くヒマはなく天寿をまっとうしてゆくのですね。

 それとも。

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・千原ジュニア作詩のチームしゃちほこ『んだって!!』のなかに、切れない電球は作れるけれど作らない、という歌詞があるが。売っている身からすると、現行のLED電球もあきらかに元とれない価格でも売れているから「死ぬまで交換せんでええんやな」で数万出す客は多いと思う。作れるなら売るべき。

twitter / Yoshinogi

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 そういうことなのかな。
 安い自転車カバーが台風のたびに破れてこそ、経済は回っているのだと、だれもが賢明にも理解しているから、一生破れない、みじんも濡れず風でも飛んでいかないカバーなんてものは売り出されたりはしないのだろうか。なんかこう、被せて空気で膨らませるとか、日光で劣化しない樹脂素材ですっぽり覆うとか、技術的にはできそうなのにさ。

 ちなみに、パンクしない自転車というのは売られています。タイヤのなかに発泡樹脂が詰まっていて、釘が刺さっても平気なのですけれども……乗り心地が悪い。空気のやわらかさ最強。時速60キロメートルで掴めばおっぱい。だからって風船方式のチューブがいまだに主流ってのも、人類の他の科学技術進歩具合を思えば、意外にあれです……みんな現状で、そこそこ満足しているってことなのかも。自転車がパンクするよりも重大な検討事案が、だれの人生にも山積みなのでしょう。過去もいまも、あさっても。きっと原動機付き二輪車や四輪車が空を飛ぶようになっても、自転車は人類が滅亡するまでほとんど進化もせず、すぐに破れるカバーをかけられて、ムカつくことがあれば蹴りつけられ投げ捨てられる存在で在り続けるのでありましょうはべり。

(近ごろ、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』に出てきた矛盾語テコンドーに凝っている。凝りすぎて、矛盾の定義がよくわからなくなってきて「歩いたほうが速いような速度」や「存在で在り続ける」などというのも、技として成立するのではなかろうかと感じているのですが、どうでしょうか)

EL&IC

コメリドットコム




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