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『ピクルスのレシピ』のこと。



Pickles

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『ピクルスをつくってみる』のこと。

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 七年ほど前の記事になります。
 ブログの体裁も少し違う。
 いろいろ恥ずかしいので読まないでいいです。
 ここに文章を整えて、レシピ再掲いたします。

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●材料

 キュウリ 300グラム
 砂糖  大さじ1
 塩   小さじ1 
 唐辛子 1本
 ローリエ 1枚 
 コショウ 少々
 酢 1カップ
 水 1/3カップ 

●つくりかた

 1. 野菜以外の材料を耐熱容器でまぜ野菜を漬けてラップでフタ。
 2. 電子レンジ(500W)で5分加熱後、冷蔵庫で冷やす。

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 実際、このレシピで落ち着いて、しばらくはリピートしていました。しかしそのうち、わざわざこのためにキュウリを買ってくるのではなく、あまればピクルスにするのでキュウリを多めに買っても大丈夫というローテーションができあがり、ほとんど毎週のようにピクルスを作るようになってしまったのでした。

 となると。
 あんまり多くても困る。保存がきく漬け物だとはいえ、冷蔵庫で保存する必要はあります。そんな、何週間分もあったって無駄です。適度にキュウリがあまり、適度に毎週食べるぶんのピクルスがあればいい。ちなみに我が家の晩ご飯は、三日に二日は小麦粉ごはん。週一でピザ生地をこねますし、トルティーヤとか、ナンとか。蒸留酒好きなので、ウォッカやテキーラに合わせるつまみとしての要素が大きい。生地をこねない場合は、スライスして冷凍してあるバゲットと、クラッカーにサラダ、鶏肉の焼いたのとか揚げたりとか、そんなの。

(ピザのレシピにもリンクを貼っておこうと、同じくらい古い記事を読み返してみたら、ものすごくレシピとして読みにくいことに気づいたので、シンプルにした新しい記事を同時にアップしておきました。タイトルにピザって入っていないからまったく検索に引っかかっていないし。古い私のSEO対策、なっちゃいないわ(ちなみにSEOというのはSearch Engine Optimizationの略。簡単に言えば「無修正」という言葉をブログ内にちりばめれば検索に引っかかりやすくなって読者が増えるけれど、逆に「無修正」という言葉が必然性なくちりばめられたブログを読みたいひとは少ないだろうから読まずに帰ってしまう率が増えるとか、そういう競技。ブックマークしてくださって検索エンジンを介さずに読んでくださる抱きしめたい愛するあなたのようなかたに向けてもちろん私は書くのですが、あなただって私のことはどこかで知ったわけで。最初がなければ、あとにはなにもないのです。どんな世界でも、愛されるためには計算が必要なのです。食パンくわえて「遅刻ちこくっ」って言いながら(パンくわえてだと言いにくいでしょうけれど)スカートひらめかして駆け出したって、二丁目の角で彼にぶつからなくちゃパンチラだって披露できないからラブコメがはじまらないのです。だから、角の手前で足踏みして、彼が来るのを待って自分からぶつかるのです。パンチラだってもちろん演出です。でもそれが正義。ラブコメがはじまらないよりもはじまったほうが読み応えがあるに決まっているのですもの。とか、こういうのをレシピ回に挿入してしまうのがSEO対策としては最悪。だったら消せばいいのに、書いてしまったからには残さずにいられないというこの自己愛が憎らしい)

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『ピザ生地とソースのレシピ』のこと。

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(トルティーヤの記事はまだ許容範囲内なので、そのままリンク)

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『スープがあまったのでトルティーヤを焼く』の話。

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 ピザにキュウリのピクルスはのせません。
 でもトルティーヤや、クラッカーだと欲しい。
 まあ平均して、週に二回は食卓にピクルスの瓶が出ているでしょうか。

 そんなくらいだと、当初のレシピの、キュウリ300グラムは多い。一本だって多いくらいです。欠かせないと言ったって、クラッカーにのせるピクルスはナイフで小さく切ったひとかけ。消費が追っつきません。

 で、手巻き寿司の具とか、酢の物とか、そういうものに使ったあまりの、少量のキュウリをピクルス化する作法が必要になってきた。

 単純にレシピの分量を減らすと、そこには問題が生まれます。できあがった少量のピクルスを、隙間の空いた冷蔵庫のピクルスの瓶に足す。一ヶ月もすると、うん? と首を傾げる事態になります。

 甘い。塩辛い。ローリエ臭い。

 つまり、ピクルス液の濃度が上がってゆく。
 ウナギ屋さんのタレなんかですと、縄文時代から受け継がれてきた秘伝の壺に毎日タレを注ぎ足して深みが出るなんて話も聞きますが。あれって、タレそのものを消費しますから。プラスマイナスがゼロになっているのですよ。でもピクルスって、液を飲むわけではない。キュウリだけ抜きとって、またキュウリを足す。

 つまり、漬け液を、また同じレシピで作ってしまってちょっと足したりすると、どんどん味が濃くなっていってしまう。そこで考える。ビンに残っている漬け液に、もういちど生のキュウリを漬けてレンジにかけ、それを戻せばいいのではなかろうか。

 この発想はダメでした。大失敗です。いちど熱して冷ましたピクルス液を、また熱したりすると、ピクルスの命たる、酸味がゼロになる。そんなのただの甘塩液。ぶっちゃけマズし。

 冷静になりました。
 基本に立ち返りました。

 友人からもらったピクルスが発端です。
 そうだったので、私、本場のレシピを参考にして最初のそれを構築いたしました。でも、なんだかんだで数年、自己流にピクルスを作り続けたのですから、自分を信じてみることにした。

 私にとってピクルスとはなんなのか。
 すっぱいキュウリだ。
 それだけでいい。

 というわけで、酢オンリーで作ってみた。
 これが意外と悪くはない。ビンに残っているピクルス液に足していくので、すっぱすぎるということもなく、もうこれでいい感じ。ていうか、しばらくはそうしていました。ただ、それを続けていくと、なにやら鼻にツンとくる攻撃性がしだいに目立ってくる。

 ワインビネーガとか、試してみました。
 まったく物足りない。

 そこで、米酢に切り替えた。
 本場のレシピで、米酢というものはまず出てきません。そりゃそうですよ、米が主食ではない国で、わざわざ米から酢を作る必然性がない。マリネ液とか、ドレッシングも、穀物酢ベースだから、酸味の角を取るには水分を足す。もしくはワインとか。

 でもねあなた。米酢ってすごい。
 そのままで、まるい。まろみっている。なんでこれでピクルスを作らないのか。砂糖の量が減らせる。水を加えなくても大丈夫。ビンに足すなら、これだけで充分。

 調べてみると、近ごろでは海の向こうの国々でも米酢は料理に使われるようです。ちょっとアメリカのアマゾンさんを覗いてみました。評価は高い。great、mild、loveなんて単語が並んではいる。ですが……お値段が……もっとも安いもので7ドルちょい。全体の相場としては10ドル越えるくらい。日本とはケタが違います。ちなみに私、今回のレシピで使っている米酢500mlで90円でした。なるほど、数百円もする酢なんて、グレートにしてもキュウリなんかには使えないわな。高級ドレッシング材料といったところでしょうか。

 一方、私は業務スーパーでも百均でも米酢を買える国に暮らしているので、こんなふうに落ち着きました。

Pfefferoni5

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●材料

 キュウリ 適当
 米酢 適当

●つくりかた

 カップにキュウリを入れて米酢を注ぎ、ラップをして電子レンジ800Wで1分30秒(温度センサーが付いているなら80度の温度設定。量によって調整。要は酢がこぽこぽと沸騰する程度)。そのまま冷ます。

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 そのままでも食べられます。
 しかしそうですね、おみやげに貰ったのとか、この記事の最初に書いてある昔のレシピで作ったのとか、ちゃんと調味料の加えられたピクルスの瓶に足すのが良い。

Pfefferoni3

 抜けていく酸味が補充され、なおかつ尖らず。いい感じ。上のカップにも唐辛子の輪切りが入っていますが、なんか味気なくなってきたなーと思うころ、砂糖だろうがローリエだろうが、足せばいいのです。マグカップにつっこむだけですので、あれこれやってみればいい。

 そんなこんなで、数年がかりで私のピクルスの瓶は、私だけの味に育ったのでした。これぞ漬け物の醍醐味。余談ですが、米酢の有能さに気づいてからも、やっぱりすっぱいもの好きで、ドレッシングには穀物酢を使います。マリネも。米酢を使うのは、寿司とピクルスくらい。考えてみると私、メインのサラダとか肉とかに穀物酢やレモンをじゃぶじゃぶかけているので、そこに付け合わせるピクルスだからこそ、まろみが欲しかったのかもしれません。

 そんなわけで、レシピなんだか、なんなんだか。自身の持ち技であるレシピも、ときどきは見返してみるとよい。私の場合はピクルスが、というお話でした。今夜はカニかまとキャベツとタマネギとカイワレ大根とピクルスのサンドイッチに、チキンとポテトを添えて、全日本プロレス中継を観る予定。午前中に作りあげて、やつらは冷蔵庫で待機中。だいたい晩ご飯は23時ごろなので、それまではピクルスの酸味の効いたサンドイッチとブレーンバスターのご褒美を夢見ながら、苦行にはげみます。あ、夜中にそんなカロリーなメニューとか心配してくださいます? でも実のところ、私は原稿を書きはじめると食事もトイレも行かない体質(昼の仕事の休日に書き進めないと完成しないので、食事の時間がもったいなくて抜きがちになり、結果習慣付いた)なので、そのサンドイッチだけが命綱。肌荒れと口内炎と筋肉の減少は心配なので、ビタミンの錠剤とプロテインは朝摂っていますが、夜一食で成人男性の摂取カロリーをまかなうのは、ほぼ無理。なので書けば書くほど体重は減っていく。〆切を越えると心がけてもどします。逆に言えば、ここ十五年ほど体重の増減がない私が、どちらかに振れるときというのは、書くのをやめたときなのでしょう。そんなときが来ないことを願います。いつまでもピクルスを漬けて、原稿の続きを書いていたい。でも今朝のニュースでは、全日本プロレスの王者たる曙選手が体調不良で入院し、潮崎選手も指を骨折して手術とか。あんな鍛えあげたデカい男たちでさえ、同じことを同じように続けるのは至難のわざ。気を抜いてはいけない。たかがピクルスですが、たかがピクルス(それもカップでレンジな)さえもを作り忘れるような、忙しさに我を忘れるような週がないようにという、戒めの機能も果たしていると気づくのでした。いけないいけない、冷蔵庫のキュウリをピクルスにしなくちゃ。その午前あってこその午後。今日あっての明日。死あってこその生。SEO対策あってこそのブログ。忘れませんように。忘れませんように。もういちど、忘れませんように。よし。行こう。待ってろピクルスサンド。タバスコかけまくって食う。


mizkan

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