最近の記事

スポンサードリンク

月別アーカイブ

『Amazon.comから配達されるグランド・セフト・オート6』の話。



Oct.11

Today Released GTA5 in Japan. But I can not play. because I bought at Amazon Japan.

twitter / Yoshinogi

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 日本のアマゾンさんが日本郵便さんに頼んで私のもとに送ったおかげで、発売日前日に発送しましたメールが届くも、私のプレイ初日は、それから二日後。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『グランド・セフト・オート5のプレイ初日』のこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一日遅れで届いた『グランド・セフト・オート5:Grand Theft Auto V』。それから二ヶ月が経ち、私はいまだストーリーを進めず、山脈をバイクで駆けまわっているばかり。だって楽しいんですよ。

 『GTA5』と同じシステムで作られている名作『レッド・デッド・リデンプション』も私は大好きなのですが、あれをプレイしている最中、いちバイク乗りとして、ものすごく思った。

Red Dead Redemption

 開拓時代の西部の風景。この山々を川を、馬で走るのはそれはそれで楽しいけれど……鉄馬ならば。あの峰からスカイハイ!! あの急斜面もバーチカルエアー!! しかも死なない(リアルには)。追加シナリオでゾンビまで出したのだから、エンジンを積んだ自転車を登場させてくれたっていいじゃないか、と願っても世界観を崩すそこまでをやらないのが硬派なロックスター社。

 だから『GTA5』には歓喜した。発売前には『GTA4』と『レッド・デッド・リデンプション』を合わせたよりも大きいマップだと発表されていたのが、いざ蓋を開けてみたら半分が山脈と田舎町だったので、ブーイングしたひとたちもいたのですけれど。ワタクシ大歓喜。

 で、毎日、ただただ走っています。
 崖から激しく落ちては大炎上して死んでます(アンリアルで)。楽しい。ストーリーは進まず、実績は解除されず、オンラインもたまに覗くものの、そもそも毎日長くて三十分のゲーマーにつき、人間関係とかわずらわしく、孤独に走りたい。

Mountjosiah

 ↑昨日撮影。
 工業地帯の荒んだ街でケンカ売ってきたポニーテールな白人バイカーから盗んだキモい色のバイクで近くの山頂まで登ったところ。このあと猛スピードで急斜面を駆け下りて、途中で木の枝を避けきれずに激突し私もろとも大破した。で、ああおもしろかった、と晩ご飯。約二十分の、現実には一度もやったことのない山脈ツーリングと、下り坂フルスロットルと、死。ストーリーなんてどうでもよくなってしまうのです。

 まあね。
 そういうゲーマーなので、別に半年も前から予約していた商品を発売日にアマゾンさんが届けてくれなかったからといって、なんということもない。

 が、世の中には、それが我慢ならんという方々も多いわけで。
 アマゾンさんは、近々、これを実用化するのだという。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『Amazon Prime Air』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 Prime Airドローンという名称だそうだ。
 要は小型の無人ヘリコプター。
 Amazon.com創設者ジェフ・ベゾス曰く。

「ドローンは5ポンドまでの物体を空輸できる。Amazonが配送する商品の86%が5ポンド以下だ」

 5ポンドは約500グラム弱。
 ビールのロング缶一本。
 本や、ディスクなら、数枚運べる。
 もちろん新発売のゲームも。

 GPS搭載で半径10マイルに自動配送できるという。
 15キロメートルちょっと。
 え、それ間違ってない? という数字ですね。
 10マイルマラソンという競技があるが、あれでトップのゴールをするひとが、一時間をやっと切れるというタイム。つまり、人間の足で一時間全力で走る距離を、無人のドローンが配達して戻ってくる。私の住む大阪から、京都までが直線約40km。ということは、大阪と京都にドローンの発着所があって、中間にもう一箇所あれば、その区間が制覇できてしまう性能である。

 非常に嘘っぽい。
 というか不確定な要素が多すぎる気がする。
 ドローン、見るからに風雨に弱そうだし。
 たこ焼きとか運んだら、ソースの匂いでカラスが特攻かけてくるかもだし。
 実際、Amazonが配送する商品の86%が5ポンド以下かもしれないけれど、落としたら壊れるものがそのうちのどれだけを占めていると思っているんだか。

 大王ジェフ・ベゾスの楽観主義な見通しによれば、早ければ2015年にサービス開始。

 ただ、現在のところ、許可が降りないのだという。
 空をロボが飛ぶ。
 アメリカ政府は「人間が目視できる範囲なら」といまのところ言っているらしい。それって、ただのラジコンヘリだし。だったらバイク便のほうが早いし。

 倉庫から注文された商品を取ってくるのは、すでにロボットの仕事になっている。だったら配達もロボでいいだろうという考えの大王。経営者と認可者の思いはずいぶんすれ違っているように感じますが……

 この段階で、公式ページ作って、インタビュー番組で発言した、大王が期待していることはあきらかだ。
 だって再来年には実現?
 技術的にはやれる、あとは認可だけ?

「これで、GTA6は発売日にあなたのもとへ」

 しかもキュートなドローンくんが玄関先に降り立つんだぜ。
 あおられても、私は吠えませんが。
 吠える人は、確実にいる。
 それも、けっこうな量なはず。
 できることはやるのが開拓の国。
 発売日に届けられる技術があるならそれやれや!!
 いやまあ国がオッケー出してくれなくて。
 国か。よっしゃ、おれ署名集めるわ。
 じゃあおれデモするわ。
 ていうか火炎瓶投げてくる。

 ……そこまで加熱しないにしても。
 みずからではなく、必要とする者たちの怒りに火をつける、この発表の仕方が、なんというかまあ、アメリカンプロレス的。シナリオ通りに客が歓声をあげ、ブーイングしてくれないと成り立たない、そういう本の書きかたは、日本ではむずかしい。数千人の会場では観客の反応を完璧に操縦することは事実上不可能だ。しかし地方でも数万人単位で客の入るアメリカという国土と人口の大国の場合、あおれば100%、客は期待通りの反応をする。圧倒的な大多数が、少数のノリの悪さや、へそ曲がりを駆逐してしまうのである。

 望めよゲーマーたち。

 いかにも近未来なドローンの動画までつけて、あおれば。
 うおおおおお、許可してやれやあ。
 そう叫ぶ、すなおな消費者像が目に見える。

 実現、するのだろう。
 大王の思惑通りにすべてが誘導されているようで、なんか悔しい感もある。

 しかし、それを前提として、いまいちど玄関先に降り立つアマゾンプライムドローンくんの姿を見つめると、首をかしげる部分がありはしないだろうか。

 ものすっげえ、単純な話。
 10マイル自動で飛べる能力があるとしてもですね。

 こんなのが頭上を飛び抜けていくのに、石を投げずにいられる子供がいるか。

 それともアマゾンさんの近未来では、子供などというものは、外で遊んだり、動くものに無条件無邪気な攻撃をしかけるちっさいモンスターだったりしない予測なんだろうか。

 そんな未来は、私はイヤだ。
 がんばれ近所の子。
 長い棒もってきて、あのドローンを叩き落とせ。
 そっちの近未来が良い。
 帝国を打ち破れ。

 いや、失言だった。
 帝国が崩壊するとそれは困る。
 でも、そんなに急がなくてもいいんだよ。
 Amazonマークのプライムドローンくんが絶えず頭の上を飛び交う未来なあ……マジなこと言っていい? 発狂するひと、いると思う。無音だから気づかない? ならばなおさら。外を歩くとき、空を見上げずにはいられない病が流行するでしょう。墜落はほぼない? いや、そういうことじゃなくてさ。墜ちてくるのが怖いんじゃないの。棒と小石持った子供の件ふくめ、人類の社会と精神を楽観視しすぎてんじゃないのかと、思う。

 というわけで、私の『GTA6』は、またもや日本郵便のお兄さんの手によって発売日の翌日のしかも夕方に届けてほしい。近未来でも、私はにこやかに受けとるでしょう。

 空は、たまに見上げたい。
 機械は飛んでいないほうが好み。
 リアルなバイク乗りのくせに、先月も、今月も、アンリアルなバイクで駆けている時間のほうが長い私でさえ、見わたすかぎりの青い空は、リアルで守ってほしいと願うのです。

GTA5

TRACKBACK http://yoshinogi.blog42.fc2.com/tb.php/512-a5b395bf