最近の記事

スポンサードリンク

月別アーカイブ

『第44回ウィングス小説大賞叙情』の話。




※大多数の方々にとって、こりゃなんの話だ、という回です。どうして私がこの賞についてだけ、わざわざ己をさらし者にしてまで語りたがるのか、わかっていただけるような説明をする気もありません。読み飛ばしてください。ほんの数人か、多くても数十人のかたとだけ共有できるかもしれない、ただの呟き。ぶっちゃけ愚痴。いや、決意表明。ううん、やっぱり愚痴。

 諸事情により、今回は私の作品のタイトルなどをネットには上げられないので、このようにシンプルな構成になってしまいますが「ウィングス小説大賞」をググれば『とかげの月』にヒットする、その場所の管理人として、いちおうご報告だけ。

 ものすっごい撃沈でした。
 今回、突き抜けるか拒否られるか、どっちかだろうと腹くくって書いたキワモノだったのですが、ここまではっきり載せられるかボケ、的な返答だと、覚悟していても凹みます。鬱です。鬱なので、サザエの壺焼きとか山ほど作って食べてみました。
 おいしかったです。

Batillus

 あー、えーと、ライバルだぜ負けませんよ、と〆切時期に熱を入れてくださった戦友が非常に麗しい階級に到達しておりまして、あの、その、おめでとうございます、こっちはこんなでもうしわけないです。いやまあ、十年出ていない大賞を獲るぜと語りあっていたので、ご本人は選評のきびしさもあいまって凹んでおられるでしょうが。はっはは。私に比べたら、そんなの。

(なんてことを書いていたら、ご本人からメールが届きました。なんとまだ結果をちゃんと見ていないとか。ひとづてに「残念」ということだけ聞いておられて、私に向かって先に獲られていたらオメデトウを言う覚悟はできていますとかなんとか……あー、重ね重ねすいません。そんなところからかけ離れた僻地にいます、今回の私。自分で自分を殴りつけておくので、見捨てずに次もどうぞよろしくおねがいいたします)

 うーむ。もはやこの路線で追っても振り向いてくれそうにないということで。人類起源までさかのぼったハードSF設定とエセ魔法少女が拒否られた原因。わかっているならやめろ? ですね。ちょっと気合い入れてベタなもの書いてみようかしら(この時点ではいつも思う)。

 それにしても今回「その他の作品」に、明確に五作品という数字が出されたことに驚いた。ということは、一次選考通過以上で名前が出されている人数にプラス5が、応募総数? ……なんというか、大きな括りでの傾向と対策というよりも、つぶし合いの個人闘争、一対一で勝てる作風が求められているなか、私はクロマニヨン人だノーパン宇宙艦だ、というモノを書き(作品の内容が想像しがたいでしょうが、事実そういう話でした。ラストは憑依してゲイ的ラブシーンに萌える乙女たちでした)、対戦相手に手堅く丸め込まれてしまった模様。

 実は。と、今回は、思った。
 応募総数が実数で出たのも見て。

 私、イロモノ狙う必要ないんじゃないのか、もしかして。この撃沈は、まじめにトップ目指したもの書いてみろよという叱咤なのでは。いや、なのでは、などというまでもなくそうなのでしょうが。

 ……あとはひとりで考えます。
 ここで言うこっちゃねえや。やさぐれつつも、サザエってエイリアンみたいだなあとぐりぐりほじっては喰いビールを浴びるように飲んだら、ちょっと持ちなおした。

Batillus2

 ライバルさんへの返信にも書いたですが。
 そんなこんなで。
 熱く語ることもないっすわ。
 タコ殴りデス。
 イチから出直しの覚悟をいまさらながらに芽生えさせられた今回でした。

 あー、でも、公式がヒットせず、かわりに現れるなんだかよくわからないサイトの管理人にすぎないけれど、これだけは言っておく。

 たとえば、少年ジャンプには、女性読者が多い。でも少年ジャンプは少年向けの雑誌としての出自を、いまも一貫して守り続けている。そこに女性読者が食いついてきたのは、副産物。

 一方、ウィングスは。生まれが「少年誌と少女誌の中道を行く」というものだった。実際、初期の作品はそういう毛色が強い。それが、いつしか圧倒的に女性読者が多くなり、雑誌の方向性自体が、そちらに舵を切った。いまでは、見るからに男の私はレジに持っていくのが恥ずかしいような表紙であることが多い。別冊としてはじめたBL誌のほうが部数を伸ばしているという皮肉な状況でもある。

 それでも、この雑誌には、特別な生まれと歴史があり、私はそれを摂取して育った。今回、総数の明かされた、そこで戦う者たちも、それぞれの「ウィングス観」の補強と発展のために書いている。こうなってほしい、その雑誌の「次」を描いている。少年ジャンプに思いがけず女性読者が増えても、集英社は別冊BLジャンプなんて発刊しない。しかしウィングスはやる。だからおもしろい。だからもっとあさってなものをついつい書いてしまう。そこでなら……いや、現代の明確にジャンルわけされたサブカル雑誌群のなかにおいて、そこはほとんど唯一の、なんか違う感じのもの、が売り出せる場所かも知れないと、わくわくしている。

 なんか違う感じのもの、と書いたけれど。
 それはつまり、それぞれのウィングス愛である。
 とかく、業界的に独自のスタンスを取る雑誌はジリ貧になって消えゆくさだめにあるものだけれど、現時点で生き残っていて、次を模索しているという時点でスゴい。
 あの雑誌を潰さない。
 私たちが、戦士であり守護天使だ。

 言いたいのは、それ。
 撃沈したけれども、でも。
 うちのサイトのログ解析に残る検索語句、「ウィングス」の文字とともに「応募要項」とか「枚数」とか、いっしょに書いてあることが多いのには、言っておきたいのである。それを検索するということは、手元に肝心の雑誌そのものはないということですよね。

 自分の書いたものを、送りつける先をさがしているだけのあなたには、私は負けない。
 どっちかだろうと腹くくって書いたキワモノが、思いっきりキモがられて辺境の地に追いやられたが、それも愛。愛などなくても歌えるわと吠えるあなたはキャラ的に悪者だ。次を描くための愛。それぞれの次。どうせなら、そういうのを語りたい。そして書きたい。

 まず買ってきて読みましょうよ。
 愛を語る最低条件。
 そこの空気を無視して書くなんてなんの意味があんのさ。
 ……おまえが言うな?
 そういうあなたはウィングス読者ってことですよね。
 わかりました。次、もっと丁寧に、なるべく麗しく、がんばります。今回でこっちの極端はやりきったので、次は逆の極端を行こうかと、いまは考えています。あなたにも納得してもらえるような技を繰り出せるように、暗中模索の旅に出て、出直してくる。

 以上。
 ライバルにごめんなさい。
 応援してくれたあなたにごめんなさい。
 報告終了。
  

TRACKBACK http://yoshinogi.blog42.fc2.com/tb.php/508-10badf6e