最近の記事

スポンサードリンク

月別アーカイブ

『カレーが添うナンのカロリー』の話。



 料理の話が続いているので、ついでに。

 以前、ここにナンのレシピを載せたことがあったのですが、その記事に残される検索語句の足跡に、やたら「カロリー」が出てくるんですね。私の書いた文章のなかには、カロリー、という単語は出てきませんし、そもそも私、カロリー気にして料理したりはしませんから、ググってこられた方々の興味にまったく応えていない内容になっているわけで。

 しかしそれは、ナンのカロリーについて検索をかけているのに、そのものズバリな記事を用意できず、あっさりすっきり人生を目指すダイエッターな皆さんが目にしたくないに決まっている性欲と食欲のごった煮たる私のブログなんかに誘導せざるをえなくなってしまう。
 これは、我々のネットワークの底の浅さがもたらしている悲劇といえましょう。

 これだけ世界中のヒトがこのネットワーク上に情報を発信し続けているのに、こうもたびたび、欲しい情報だけが抜け落ちているというのはなんなのか。たとえば今日、私はカバの足の爪について調べていたのですが、日本語に限らずワールドワイドにググってみても「足の指は四本、だから爪も四つ。偶数だからカバは偶蹄類」とか、そんな図書館に行って百科事典で調べればいいようなことしかわからない。ちがうんだもんっ。知りたいのはカバの足の爪が交尾のときに有用に働いているかとか、削って漢方薬として使われたりはしないのかとか、わしの左頬のひきつれた傷は東の沼に棲むボスヒポポタマスの足の爪によって……なんてジイサンがどこかにいないかとか、そういうことなのに。

 わかります。
 カレーが好きなんですね。
 でも、お酒も好きで。
 白米で酒が飲めるかバカヤロウ、ということでインディアンティッキーに小麦粉を練って焼いたので食そうかと思うのだけれど、ダイエット中なのですね。
 そこで、ナンのカロリーが知りたい、と。
 市販のナンのパッケージに書いてある成分表示によればおよそのところが計算できるものの、あんなもんで腹がいっぱいになるか自分で焼くの、いっぱい食べるの、でもカロリーは知りたいの、と、そういうことですね。
 かしこまりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Nan

『カレーのためのナンのレシピ』のこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ↑このレシピに登場する材料を、ひとつひとつ潰していきましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○材料

ぬるま湯(約30℃) 250cc
プレーンヨーグルト 60cc
オリーブオイル 40cc
はちみつ 大さじ1
強力粉 500g
ドライイースト 大さじ1
塩 小さじ1/2

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○熱量

ぬるま湯(約30℃) 250cc
0Kcal

プレーンヨーグルト 60cc
38kcal

オリーブオイル 40cc
369kcal

はちみつ 大さじ1
62kcal

強力粉 500g
1830kcal

ドライイースト 大さじ1
28kcal

塩 小さじ1/2
0Kcal

合計 2327 kcal

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ひとりで強力粉500gのナンを完食するというのは、ほぼ不可能です。私、出されたものは残さず食べる派ですが、もちろん、ビール飲みながらというところがあるにしても、強力粉300gぶんのナンを食べきるのがせいぜいです。
 その量で、1000kcalを少し越えるくらい。

 焼きあがった数字で言えば、焼きたてのナン100gで、およそ260kcal。

Curry

 ちなみに、スパイス多めをうたうハウス食品さんのレトルトカレー『カリー屋カレー大辛』(すいませんね。辛さの段階がある商品は、つねに最上位を手にとる辛いもの好きなのです)の成分表示で、一人前(200g)が174kcal。

(辛いの好きって書いていて思い出しましたが、先週だったか職場の後輩が「ヨシノギさんて辛いの好きでしたよね!」と泣きながら言ってきて、聞けばその日の昼食にロッテリアの新商品ホットタンドリーチキンサンドスパイシーソース(辛さが三段階あって、それのいちばん辛いのらしい)を食し「ぼくは心が折れました。ヨシノギさんがリベンジしてください」と言われていたのだけれど。すっかり忘れていた。つーか、ビールなしでハンバーガーが食えるか(というわけで職場のすぐそばにロッテリアがあるのだが、私は買いに寄ったことがない)。ましてスパイシー味つけと聞いては。それにしても、彼が真剣にぼろぼろ頬を濡らして泣いていたからびっくりはした。彼が弱いのか、ロッテリアが強いのか。どうぞ皆さん私のかわりに彼のリベンジを果たしてやって下さい……泣かなければ勝ちなんだと思います、たぶん)

 レトルトのカレーというのは、基本、白ごはんを盛って、そこにとろりとかける程度の量で作られているので、ナンを浸して食すなら、二倍、三倍くらいはいけるだろうか。にしたって、五人前食べたって870kcal。

 500g強力粉のナンを、三人で等分に分けて食べて、やっと釣りあうかというくらい。まさに小麦粉は主食の本道を行く、このブログの表題通りの真実です。

「カレーはナンのそえもの」

Rice

 炊きたてごはんでおなじみ『サトウのごはんコシヒカリ』が 200gで294kcal。私、お弁当用の米をグラム単位で計量して冷凍しているから知っておりますが、米一合は炊くと340gです(私の水加減)。一合飯というと、大きめのどんぶりにこんもりと盛ってしまえるくらいになるので、サトウのごはん二パック400gもあれば、夏の午後の汗だく肉体労働者であっても満腹にできるはず。にしたっておよそ600 kcal。

 圧倒的に、ダイエッターはカレーをごはんで食べるべきです。
 ていうかカレーというメニューがカロリー気にして食べるものじゃないでしょう。
 食べたぶん、動いてください。
 そっちを検索するべきでは。
 かわりに検索してさしあげます。

 ばっちりカロリー摂取食品な手作りナンにカレーを添えて翌日胃がもたれて動けなくなるくらい食べたとして、1300kcal~1500kcal。これって偶然なのかなんなのか、成人女性の一日の基礎代謝~成人男性の一日の基礎代謝による熱量消費とほぼ等しくどっこいどっこいの数字。えらいものですねえ。ナンとカレーがあれば無人島でも生きていける。ビールはないし、ものすごく喉が渇いて死にそうにはなるでしょうが。

 運動なら、一時間階段をノンストップで登り続けて500kcalの消費。なので、ナンとカレーがあれば、三時間ぶっ続けで登れます。

 ところで、アメリカ国立標準技術研究所が、時間は高度が上がれば速く進む、という一般相対性理論に基づいて実験したところによると、階段を二段のぼると、七十九歳の寿命の場合、一秒の900億分の1ほど加齢速度が速まるそうで。
 逆説的には、1800億段ほど「降り」れば。
 一秒、若返ることになる。
 階段を一段降りるのに一秒かけるなら、六千年ほど降り続ければいい。

 けれど哀しいかな、階段は登るほうが降りる行為の倍のカロリーを消費する。
 悩ましいところですね。
 加齢速度を速める行動のほうが、ダイエット効果があるなんて。

 ええ、否定しません。
 この話題が浮かんだのは「カレー」と「加齢」が私の脳内で結びついたから。これが、なぜヒトは加齢するとダジャレを飛ばしがちになるのかということの答えでもある。新しい情報がインプットされないために、内蔵メモリーのなかから無理やり関連のある情報を選び出し、困ったことに本人はそれを「よく思いついた!」と嬉々として口に出してしまうのである。

 なんの話か。
 そう、ナンの話だった。
 もうやめよう。

TRACKBACK http://yoshinogi.blog42.fc2.com/tb.php/440-04f49f29