最近の記事

スポンサードリンク

月別アーカイブ

『なつめスプリッツァー』のこと。


Jujuba

干しなつめをもらった。
で、どうしたものかと考えている。
まず、なつめというのがよくわからない。
酒のつまみになるものだろうか。
そのままかじってみた。
ぬお。皮かたいし、実はぱさぱさだし。
味自体はほのかに甘いが、これはそのままでは食せぬ。
さて。どうするか。
グーグル先生に訊いてみる。
どうも、なつめ茶として飲むというのがポピュラーらしい。

しかしなあ。

これ、数分で色が出るとは思えない。
刻んで煮詰めたりするのだろうか。
それはお茶というよりも、漢方だよなあ。
いちおう私は薬屋さんで白衣着る身なのですが。
以前、お客さんに訊かれたことがある。
「この漢方茶って出がらしも食べたらもっと効きます?」
もっともである。
ていうかお茶にしたりせず、
その葉っぱとか実とか噛んで飲みこめばいい。
お茶にして効くのに、そのものが効かないわけがない。
なぜにわざわざ薄める?
煎じるとかって、要は飲みやすく吸収しやすくするための技術でしょ。
だったら、私はこのなつめを薬として摂取したいのか。
否である。
だいたい、私は紅茶やコーヒーも飲まない人なので。
せめて嗜好品ならばアルコールに漬けてみたい。

しかしなあ。

なつめ酒をググると冷え性や生理不順に効くとの記述ばかり。
わたくし。冷え性じゃないし。生理ないし。
だれも「うまい」って書いていないところが大問題。
なつめってなに?
味度外視で冷えを改善するために食すものなの?  
ていうか、けっきょくそれって漬けた酒を飲んで、
瓶に残ったなつめは捨てるということでしょう。
そうじゃない。
私は、この干しなつめそのものを、
どうにかして腹におさめたいのです。
で、見つけたのが。
「なつめケーキ」ってのが売っているって話。
なるほど。パウンドケーキな。
私それ作りかた知っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『ドライフルーツ漬けと蠱惑のダーティーパウンドケーキ』のこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

レギュラーのドライフルーツ瓶に入れて、
それがだいなしになってもこまるので。
なつめのための瓶を作る。
なにがいいかな。
ブランデーかな、やっぱり。
砂糖は入れないのです。
純然たる、酒漬け。

しかしなあ。

やっぱりなにか漢方臭い代物になりそうな予感が、
ひしひししているんですけれども。
ま。数か月後がおたのしみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Jujuba2

 熱湯消毒した瓶に詰めて、ブランデーを注いで。
 およそ一ヶ月。

 干しなつめは実のなかに空間があるので、半月ほど漬けて実がふやけてくると、ブランデーが目減りします。なので注ぎ足す。そこを越えると、ブランデーはもう必要ありません。今回はジャムの瓶で作っているので、買ってきたブランデーは大量に余ります。

 なので飲みます。

 頂き物で棚に並んだりもしますが、ふだんの私はブランデーを飲みません。じっくりと酒をたのしむというよりは、食事には酒がつきものという飲みかたなので、ストレートで飲むのがメインの蒸留酒というのは使いにくいのです。ブランデーを水やソーダで割るというのは、どうにも抵抗がある。頂き物はありがたいことに安いものではないことが多いため、そうなるとなおさらいつかじっくり飲もうと、棚に置いたままになるのが常だったり。

 ブランデー漬けを作ろうと、買ってきたのは安物です。ていうか、通りがかった西友さんには、ブランデーというものがそれしか売っていなかったのです。

VO

 なんということか。その西友さんはずいぶんと大きく、一階フロアがぜんぶ酒という店だったのに、ブランデーは千円を切るそれが一種類だけ。どんだけ飲まれていないんだブランデー。もしかして私も今回そうだったように、その一本も、酒飲みのためではなく、製菓材料として置かれているのかもしれない。

 なんか不憫だ。
 おっさんの飲み物だと言われはじめていたウイスキーが、ハイボール戦略によって復権を果たしたいま、ブランデーだってどうにかできないのか。というわけで余った安物ブランデーを、なにかで割ったら美味くなるんじゃね、と検索してみたらば。

 まさに買ってきた安物ブランデーの発売元サントリーが、そのものずばりな戦略販売をはじめていたのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『ブランデースプリッツァーって? / サントリー』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ブランデースプリッツァーときたか。
 いま書いてみたらものすごく書きにくいし変換しにくかったぞ。
 略そう。

 ブラ割り。

 いやそれでいいじゃない。
 だいたいスプリッツァーって、ワインの炭酸割りのことでしょう。そこへ無理からブランデーと冠してみたり、ネーミングがパチモンくさい。いっそ大正時代にハイボールとともに流行ったというブランデーのジンジャーエール割り「ブラジン」の正統後継者だと胸を張り、ブラソーダ。さらに略してブラーダ。名前なんてそういうもんだって。ブランデースプリッツァーください、なんて飲み屋で普及すると思ってんのかね。

 だがしかし。
 読み進めていくと、どうも私の見当が優秀なる広告代理店さんのプレゼンとはズレているということらしい。そもそも、酒を飲む男性たる私は、ブラ割り普及委員会のターゲットではないのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『つくって楽しい!自家製ブランデースプリッツァー / サントリー』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ……女子向けだ。
 しかしいいのかそれで。
 オレンジの皮は苦みが出るから一週間後に取りのぞく。って。千円しない強い酒を、フルーツ漬け作って薄くソーダで割るなんて飲みかた。ビール代わりに食事でぐびぐびやってくれというハイボール戦略とは一線を画す。おちょこ一杯で顔が赤くなるスイーツ系女子が月一でグラス一杯のソーダ割り作るのでは、一年で一瓶も空かない。それで西友たんに棚は増えるのか。

 勝算があってやっているのか、もはや打つ手なしなのか。
 いや、これさあ、なにも飲まなくても、その一週間ブランデーに漬けたオレンジでケーキを焼くとかいうほうがブーム起こせそうな気がするんですけど。フルーツ漬けのブランデーがもったいないから飲むなんて私ですよ。かわいらしい女子スタイルとして売るのは正解なのですかそれは。

 ブラ割りの普及があるかどうかはともかく。

 願ってもないことで、検索したら私にピンポイントでアドバイスをくれたサントリー。
 そう。
 ケーキはそれはそれとして焼きますが。
 なつめを漬けたブランデー。
 これをブランデースプリッツァーしましょう。
 いまから仕事なので写真は撮れませんが。

 今夜にでも、飲んでみます。
 クセになるのか。
 女子向けの企画で私は釣られてブラ割り党になってしまうのか。
 なってしまえば店の売り場にブランデーはサントリー一択。
 むしろ、ブランデー特有の重みに欠け、アルコール臭のあるそれこそ、割って飲むなら最高のブランデー(ほめてない)。フルーツで香りづけしなければ単純にソーダで割っても美味しくはないことをメーカーみずから認めるいさぎよさ(ほめてます)。
 なるほど……
 あの棚状況を改善するためならば、なんでもやってみるものですよね。

「なつめのブランデー漬けソーダ割りうめえっ」

 となったところで、ひとにすすめにくい感はありますが。
 がんばれブランデー。
 飲むなら、もっと大きい瓶にしてみようか……

↓ SuntoryCocktailRecipe (iOS)









TRACKBACK http://yoshinogi.blog42.fc2.com/tb.php/420-b39df8d4