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『ナシゴレンの素でジャンバラヤ』のこと。




 前回、歯が砕けた話をしたら、いろいろなかたから大丈夫? とか、ざまあみろ! とか、あたたかいお言葉をかけていただきました。感謝祭です。

 そのなかでも感銘を受けたのが、ゲームの仕事で超絶微細な絵を描いている男性がCG美少女キャラの髪の毛を描いているときに歯を噛みくだいたことがある、とか、近ごろはほんわかするスイーツ系ボーイズラブを立て続けに上梓されている女性が、そういう作風にもかかわらず書いているさいちゅうは噛みしめすぎて頭痛がしたり歯が欠けたこともあって吉秒さんもマウスピース作ったほうがいいですよとツイッターメールくださったりとか。
 そうなんですね。
 私だけじゃないんだ。
 生みだす現場では、どこも生まれ来る子が親のカラダを痛めつけ奪いとって精根尽き果てるまでボロボロにしているものなのですね、と、ため息ついたら。
 だったらしかたないかと勇気が出ました。
 壊れるなら壊れないように鍛えて、それでも壊れるところは、だましだましやっていくしかない。私が壊れちゃうからこのやりかたは間違っている、という方向にだけは転ばないように、むしろ、まだ壊れていないのだから、余力があるのだと、もっと血湧き肉躍らせて、すべての歯が砕けるまで噛みしめて、喉が潰れるまで吠えて生め。

 そういう、はっちゃけた気分になりました。
 ありがとうございます、みなさま。
 ずうぇんずうぇん平気です。
 加重のかかっていた歯を削ることで、いままで噛みしめていた奥歯が噛んでも当たらないわけですから、どのタイミングで自分が噛みしめているか自覚できるようになりました。思った以上に、肉体的なパワーを必要とする場面よりも、感情をスパークさせる場面で、いきおいよく歯を砕いていたようです。いっそ、よろこびの感情であごが痛くなるというような傾向にある。だれかを抱きしめるときに、決して人はリラックスしたりしないもののようです。実際にではなく、想像のなかで抱きしめるときにだって。

 とまあ、そんなこんなで。
 圧が解放されたその日、歯医者の診察室ですでに私は痛みも違和感もまったく感じていなかったのですが、先生は不吉なことを言いました。

「炎症は、時間でしか治せないから、痛み止め出しておくわ」

 痛くないのに。
 と思いつつ、数日分もロキソニンの入った薬袋をもらい、とぼとぼ帰って、その翌日。職場でお弁当食べていて、むん? と気づき、トイレにいって鏡の前で大口開けてみましたところ。

 ぷっくり歯茎腫れてやんの。
 触れてみれば、首のリンパのあたりも痛い。
 解放されて腫れるって、痛み出すって、なにごとか!
 というところですが、得てしてそういうものですよね。
 
 これを、漢方の世界では瞑眩と呼びまして、つまるところ発熱は菌を殺すためであり、下痢は菌を排出するための「いったん悪くなる」症状で、そのあとには快方が待っているとされるのですけれど、漢方医でもない野郎どもは副作用と見分けがつかないんだから、安易に「それは瞑眩でござる。安心でやんす」などと言ってしまわない、あとあと裁判沙汰になるよ、というようなことを学校では習います。

 しかしまあ、歯医者の美人な先生が炎症が出て治るのには時間がかかるとおっしゃっていたその通りに解放された私のあごまわりはのたうちまわっているのであって、だったら様子を見るしかありません。

 せっかく、カロリー摂りまくって体重をもとに戻すばかりか倍増させる計画だったのに、腫れた歯茎にかたいものが当たるのは苦行でしかないため、やわらかい食事を考えます。おかゆでヘビー級は目指せません。かなしい。

 というわけで。
 このネタは、実は前にもやりました。
 あのときはパエリアでした、今度はジャンバラヤ。
 引きこもっていて料理どころではなく、この徒然でもめっきり料理ネタを書くことがなくなっていましたので、リハビリにはちょうどいいお手軽さでしょう。
 あ、ちなみに、ジャンバラヤとはこういう料理。

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『ジャンバラヤで喰うケイジャンの魂』の話(2)。

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 で、今回も手もとにあるのは、これ。

Nasigoreng0

 この、インドフード社というのは、世界中でナシゴレンを売っているのか、以前はバリ土産に友人からもらったのですが、今回は師匠と呼ぶべき人から、なぜだか中国土産としてもらってしまいました。ありがとうございます。
 ナシゴレンの素。
 インスタント食品というのに分類してもいいものだと思うのだけれど、調理法を見れば、炊いた米に混ぜて炒めるとか、そのうえに目玉焼きものせろとか、ぜんぜんインスタントじゃありません。
 だから、こうするのです。

 ダッチオーブンでナシゴレンの素を使ったジャンバラヤを作ろう。
 そういう今夜の晩ご飯実況。

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●材料

鶏肉 200グラム
ソーセージ 一本
コンニャク 100グラム
タマネギ 中玉一個
ニンニク3片 
米 400グラム
水 300cc
白ワイン 100cc
オリーブオイル 大さじ3
ナシゴレンの素 一袋
お好みでトッピング用野菜

●作り方

1 ダッチオーブンをコンロで熱します。

LOGOS

2 オリーブオイルを入れて10秒後、タマネギとニンニクとコンニャクの全量をあらいみじん切りにして投入。30秒炒めます。

Nasigoreng01

3 鶏肉とソーセージも腫れた歯茎にやさしいサイズに切って入れます(今回は、ダシが出るのを期待して、分量外でワカメと唐辛子も刻んで入れました)。

Nasigoreng2

4 肉に軽く焦げ目がついたあたりで、白ワイン、水の順に加え、ナシゴレンの素を投入。

Nasigoreng3

5 沸騰したら中火にし、米を加え、底からはがすように1分かき混ぜ、トッピング用の野菜(今回はブナピーと冷凍パプリカと生ワカメ)を米の上にのせ、火力はそのままフタをして5分炊く。

Nasigoreng4

6 弱火に調整、15分後、火を止め3分蒸らして完成です。

Nasigoreng

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 もうこれはほとんどジャンバラヤというよりも炊き込みごはん。コンニャクとワカメが、いっそうバリっぽさよりも和風を強調していて、スープはお味噌汁にしたいくらいですが、面倒くさいので作りませんでした。このダッチオーブンを、でんっ、とテーブルに出し、ワインのボトルも並べる、この作法がレシピを見ずに応用できるようになれば、あきらかに炊飯器よりも早いし美味いし、後片付けも簡単です。

 ごちそうさまでした。

 ところで検索したら、ナシゴレンの素、Amazonでも売っていた。それでも世界でみんなが買ってくるナシゴレンの素。ぶっちゃけ、自分で買ってまで作る気にはならないのですが、間違いなく、美味いです。なので、また、おみやげでください。

 ええそうです。
 もらったので、食ったことを報せる。
 美味かったと言っておく。
 そういうことをしないでブログを書いている意味などあるかっ、というところですよね師匠。でもやっぱり、やわらかくみじん切りにして作ったのに、歯茎はさらに腫れましたが。唐辛子がいかんのか。

 時間だけが薬。
 次のやらわらか料理を考えましょう。
 ちなみに、明日のためにはタコ焼きの用意を買ってきてあります。

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『たこ焼きの配合』のこと。

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 いえ、きらいではないですよ。
 やわらかいごはんも小麦粉も大好きなんですが……
 でも、肉は噛み切れないくらい硬いのが好きなんですよぅ。
 あごを戦わせたい。
 がっちりと噛みしめて歯でトラックをひっぱりたい!
 噛みしめる瞬間を意識し出すと、ほんと、先生の言われたとおり。
 パワー出ないんだよなあ……

 完治の日を遙か遠く夢見つつ。
 それではみなさん。
 ジャンバラヤ!

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