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『ビーフ100パーセントです!!』のこと。



Garlicsoy

寒い日に寄った、京都の『BISTRO 仙人掌』さん。
公式サイト
ビストロってくらいだからフレンチレストランに分類されるのであろう。
ところでこの肉は、にんにく醤油味である。
Garlic soy sauceとか、フランス語とかでメニューに書かれているわけではなく、
にんにく醤油と書かれていたので、とても和っぽい。
英語版のWikipediaにも、
最近では醤油を使ってもアジア料理ではなく西洋料理と認知されることも多い、
という旨の記述があるし、
中華やタイ料理とかでも醤油はふつうに使われている。
が、しかし、醤油と聞けば和だと認識する、
これは、愛国心のなせるわざか。
ちなみに私のふだんの食事は、圧倒的に小麦粉が主食である。
このステーキも、ライスかパンと訊かれて迷わずパンを選んだ。
(余談ですが、このお店は明記はないけれど、
頼めば無尽蔵にパンのおかわりを持ってきてくれます。
サイトには月曜休みだと書いてありますが、
もらってきた名刺には無休だと書いてあったり。
店内装飾も、UZ-UZを仕入れ先に紹介しようかと思ったほどで、
あきらかに店員が好きなもの買ってきて作りましたって感じ。
できる限りのことをできる限りやる感が伝わってきて、心地よい)
私は、小学生のころにマックボールで遊んでいた世代である。
(マックボールとはマクドナルド公式のけん玉。
けん玉協会からも公認のグッズなので、
まごうことなく正真正銘のけん玉にマクドのロゴを入れたもの。
ただ残念なことに素人でもわかるくらい、
スケルトンな硬質プラスチックボディは木製よりも玉をはじく。
あれが廃れていった原因だろうな。汗かくとすべるし)
この世代は、てりやきマックバーガーの洗礼を受けている。
生まれたときからマクドナルドが街にあった私たちは、
ハンバーガーを洋食と見なさない。
そこにボーダーはないので、けん玉がプラスチックでも、ヘエ、てなものだし、
和食にコーラやジンジャーエールなどという組み合わせも平気だ。
マクドナルドは、自分たちの文化だった。
なのに、てりやきマックは、和風バーガーを銘打っていた。
なにおう、である。ならばケチャップはぼくたちのものではなかったのか。
大人に尋ねれば、あれは米国という戦争に勝った国の食べ物だという。
戦争なんてまったく知らないのに、負けたのよ、ということだけはよく聞いた。
実際にアメリカ兵に殴られた傷が残る祖父を持つ、最後の世代。
豚肉に甘辛い醤油だれ。
てりやきマックだけが、本当にぼくらの国で生まれたマクドだったのである。
ちなみに日本におけるてりやきバーガーは、
香港ではショーグンバーガーで、タイではサムライバーガーであるらしい。
つまりは各種醤油文化の根付くアジア圏においても、その味は「日本風」なのだ。
数年前、大々的にアメリカでてりやきマックが売り出されたことがある。
そのパテは、ポークではなくビーフとチキンだった。
要は、企画モノとしてテリヤキだれを既存のバーガーにかけたのだった。
「日本からやってきた!」醤油味のハンバーガー。
でもそれは、本物からは、ほど遠い。
それを日本と思うなよコラ、と、なぜか喧嘩腰な気分にもなるのだが。
ビストロで赤ワインとパンでにんにく醤油ステーキをフォークで食べている。
自分をかえりみると、ふと時代劇で観た、あの将軍を思い出した。
和洋折衷の奇天烈な格好でコンペイトウをつまみ赤ワインを飲む織田信長。
にんにく風味の醤油で焼いた肉をでーんと出されて。
私は「うっわ、白ごはん欲しいっ」と、口走らない。
ていうか訊くまでもなくパンとバターもってきてよ、と思ってる。
ファミレスさえ敵視し、お子様ランチのない蕎麦屋に孫を連れて行く。
あの祖父が生きていたら、しかめっ面をしたに違いない。
そういうこと考えると。
私がもう少し老い、半世紀ほど歳の離れた人類の後輩ができたとき。
「日本人ならこれを愛せ!!」
と叫べるなにかって、あるだろうか、とか。
あったとして、寿司をペプシネックスで食うようなジジイに、
なんの説得力があろうか、とか。
とある映画で、おにぎりが日本のソウルフードだと語っていた。
でも、だれかの手で握られたおにぎりさえ、数年食べていない。
ああ春が来たら、お弁当もって桜見に行こうか。
季節を愛でること、それこそ、島国の民たる魂の乞うものかも。
やおろずの神に、たまには挨拶して、そういう民族だって思い出さないと。
春、待ち遠し。

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 マクドナルドで思い出したが、以前にこういう動画を見て。



 ハッピーセットは6ヶ月腐らないとかそういう話なんだけれど、最近になって、この動画に関してマクドナルドが公式見解を発表したのだという記事を読んだ。どこで読んだか忘れてしまったので伝聞になってしまって信憑性がアレだが、おおむねこういう内容だった。

「うちのハンバーグはビーフ100パーセントです!!」

 つまり、マクドナルド側も、この動画は暗に「マクドのバーガーって防腐剤入ってんじゃないの?」と主張しているのではないかと受けとめているわけで。しかしそんなものは入っていないのだという。牛肉がすべてです。それはいさぎよい。

 結果として、これはたんにハンバーガーが薄っぺらいためにあっという間に干からびて干物になってしまうからカビも生えやしない、ということなようで。実際にビーフ100パーセントのハンバーグを手作りして、マクドナルドなみに薄く焼き、薄いバンズに挟んで放置しても同じ結果が出るらしい。ああそういえば小学生のころ、机のなかで干物になったコッペパンにはカビが生えていなかったなあ、と思い出す。

(ちなみに小学生のときの私のずぼらさはものすごいもので、図工で野菜版画を作った、それを教室の後ろのロッカーに入れたまま進級してしまったことさえあった。春休みが終わり、下級生たちの新教室に、ジャガイモとタマネギの腐乱した異臭が立ちこめていて、私は校長室に呼ばれたものだ)

 それにしても、この件で「え?」と思ったのだが。
 マクドナルドがビーフ100パーセントのハンバーガーを作っていることは、もちろん知ってはいたが、なんだか私は漠然と「ハンバーグに使っている挽肉は合い挽きでなく牛だけのものです」という意味なのかと、とらえていたのだった。

 そうではないのだ。
 マクドナルドのハンバーグは、つなぎをいっさい使わずに牛肉だけでできているのである。
 それは、ハンバーグと呼んでいいものなのか。
 ステーキってことじゃないの。
 ていうか、だったらあえて挽肉にする意味がよくわからない。

 世界中に、あれだけの店舗を持つマクドナルドの牧場は、とてつもなく想像を絶するほど巨大なものだろう。そこで育てられた肉牛たちを調理し、マクドナルドはもう二分の一世紀ほど、ハンバーガーを品切れさせたことがないのである。それほど潤沢な肉牛牧場を持ちながら、マクドナルドのメニューにステーキがないのは不思議ではないか。

 100円マックで、とはいわない。
 しかし、メニューとして「500円ステーキ」でも、充分に訴求する看板メニューになりうると思うのだが。なぜだ、なぜないのだ。マクドナルドの牧場の牛たちには、原型のない挽肉にしなければならないなんらかの事情があるのか。 

 と、煽ってみましたが。
 まあ、スーパーで売っている牛肉も、かたまりと挽肉では同じ100グラムでも大きく値段が違っていますから、そこにはなにか隠された事情というものがあるのでしょう。

(でもやっぱり、スーパーの場合は、ステーキや焼き肉を確保した残りの骨に付いた肉をこそげ落としてミンチとして売っているのだろうという推測が成り立ちますが、マクドナルドの店舗数からして、その挽肉が残り物でまかなわれているとは考えにくいので、そこにはさらに深遠なる驚愕にあたいするほどの違う図式がひそんでいるのだろうと深読みしてしまいますが)

 というような、地震もあってなにを話したものかというなかで、なんとなくしてみた話でした。余談ですが、仕事の関係で帰りがスーパーの閉店にギリギリ、というかたは、ぜひ精肉売り場を覗いてみてください。牛肉は傷みやすいので、挽肉が残っていれば、たいていは半額のシールが貼られています。それを買って帰って、お勧めのメニュー。

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○作り方

 傷みかけた牛肉ミンチをパックに入った形のまま手のひらにのせ、ハンバーグの形に成形します。通常のハンバーグでおこなう空気抜きなどいっさいせず、こねもせず、そのまま熱したフライパンで焼きます。牛肉なので、あえて芯まで火を通さず、ミディアムな焼き加減で両面焼き色をつければ、つなぎなどなくてもちゃんと形をたもちます。

 できあがり。

 大根おろしとポン酢で、白ごはんと合わせていただくのが美味です。以上。 

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