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『かかとが痛い』のこと。




 勝ちましたね自演乙。
 なんというかK-1だからとメジャーどころのコスプレに走っていたのが、実は緊張の裏返しで負け越していたのか。今回は、ふっきれたのか、さいたまスーパーアリーナにとどろく「つるぺったん」のなか98MSX世代感涙の東方コスとか……で優勝とか。DEEPのリングで男同士の合い言葉「やらないか」コスで入場してきて客の大半がきょとん顔だった、でもとても強い。あのぶっ飛んだ感が、高視聴率地上波ハイビジョンで繰り広げられている様子に、勝つってことは大事だなあと思ったのでした。止めるだろう、ふつう、ゴールデンタイム地上波でつるぺったん。そもそもの、そのまたもとのもじぴったん側の許可もたぶんとっていないだろうな。K-1側は、まったく彼の行動に口を出さなかったのだろうなと、透けて見えた。なにか問題があったとき、我々はまったくノータッチでした、と発言するための方策なのでしょうが、長島サマ。だったら次はもっとあやうく魅せてください(笑)。

 もじぴったんは好きです。
 語彙が増えるよね。

moji

 そんなこんなな格闘技好きな私なのですが。
 かかとが痛い。

 唐突ですが。
 いわゆる持病というやつです。
 K-1観ながら、スクワットやったり柱蹴ったりしていたくらいで、戦えないというわけじゃない。それどころか、日々、足を使って生きている。打撲とかそういうことではなく(いや、広義ではそう呼ぶべきなのか)。出勤したら退社するまで座ることがまずなく(事務仕事も立ったままパソコン使う環境なのです)、走りまわって、重いものを持つのが仕事みたいなところがある。ふくらはぎだって子持ちししゃも。トレーニング不足なんてことはありえない。

 ただ、思うに、床が平らで硬いのが大問題なのではないかと。
 一年に何度か、深刻な、かかとの痛みに悩まされる。

 足底腱膜炎とか、足底筋膜炎などというらしい。

 毎日のストレッチのなかに、正座してそのまま後ろに倒れる、というのを組み入れているのだけれど、かかとが痛くなってくると、そのポーズが三十秒もたない。かかととつま先をつないでいる筋の内側、土踏まずの横くらいがツって、あいたたたた、となる。たぶん筋膜だかなんだか、足を形作っているスジが、もうどうにものびないくらいにまで強張っているのだろう。強張った足を、硬い床に延々と叩きつけているのだから、いちばん出っ張った部分がもっとあいたたたたた、なことになるのは、あきらかなことである。

 で、どうするか。
 どうするかったって、どうできるわけでもなく。
 すでに衝撃吸収材がかかとに入ったスニーカーなんかを履いているわけだが、さらにそれを厚くする。
 もうとにかく、やわらかくやわらかく。

 医療サイトを覗いたりすると、ストレッチなんかが有効みたいなことが書かれていますが、私の経験上、痛いときに筋を無理やりのばすストレッチをおこなったり、マッサージなどをすると、翌日、朝から歩けなかったりします。痛む前からなら青竹踏みなどが足裏を鍛えるのに有効そうですが、すでに痛んでいる足には傷を広げるだけ。

 単純に皮膚の内側で炎症が起きているという認識で、夏場だったらアイシング(凍らせたペットボトルなんかを足裏で転がしながら夜を過ごす)。家で使うスリッパは低反発材の入ったふかふかのものです。

 とにかく放置。
 炎症を治すには、時間しか有効な手だてはありません。だが明日も一日中立っている。ならば、なるべく衝撃を与えないように、回復のための時間を稼ぐのです。

 というわけで。
 ヒールカップとか、衝撃吸収ジェルがかかとに入ってますなんて中敷きを使っていたこともあるのですが、なにせ歩くので。中敷きとか、一ヶ月もたない。あっという間にすり減っていくのに、治療用のヒールカップなどというやつは、どうにも原価を無視した売価が設定してある。こういうとき、小売業にたずさわっていると現実主義者になってしまいます。薬局と塗料はね、もう。原価を知っていると、買い物する気が失せるくらいの利益率。

 そこで考えました。
 家で履いているスリッパのように、ふかふかであれば足は痛まないわけで、夏場は問題もあるでしょうが、ようは靴にスポンジを増量してやればよいわけです。で、ワンサイズ大きい靴をためしに買ってみた。みたのはいいが、困ったことに私はもともとの靴のサイズが28(メーカーによっては29)なので、さらに余裕のあるサイズのものとなると、大きいサイズコーナーのちょっと値の張るものしかないのがかなしい。足のサイズが大きいので背がのびるよと成長期に散々言われたが、そんなびっくりするほどのびなかったのは、不摂生のせいなので十代のころの自分を恨むしかない。

(なにかのテレビ番組で、JUJUさんが、同じようなことを言っておられたので激しく共感しました。彼女は広島生まれの京都育ちということで、私も母親が広島娘の大阪育ちなので、同じような大人にかこまれていたのかな。幼少時代に、聞き飽きたセリフ……「あんたの靴おっきいなあ。足おっきいから背えのびるでぇ」……JUJUさんも身長は160センチ後半の、日本女性としてはむしろ高いほうに属するはずなのだが「この足のサイズからするともっと大きくなければならないはず」と感じてしまうのだという。ガキどもになにげなく未来の話をするときには、気をつけたいものです。意外に「きれいな手をしているからおしとやかな女性になるわねえ」などというひとことが、その子を真逆の方向に走らせたりするのである。期待を裏切りたくなるのが青春なのである。いや、べつに反発して背がのびなかったわけではないのだが。だいたい、足のサイズが身長に比例するというのはどこかに確固たるデータのある話なのだろうか)

 さておき。
 スポンジを自分で切って中敷きにします。

 梱包用のスポンジなので、十足分くらい作っても100円ほど。
 それを二枚ほど靴に詰め込み、スポンジ剥き出しでは歩くとすり減ってモロモロになってしまうので、フタの意味で中敷きを入れます。100均で買ってきた、その名もシークレット中敷き。ウレタンでできた、かかと部分が厚くて、ナイショで五センチも背が伸びるという優れものです。前述のように、特に背が低いわけでもないが高いわけでもない私は、かえって「それだけ背があって、でも本人はコンプレックスがあるのね」などとレジ娘さんに思われているのではないかと顔が赤くなってしまうのですが。自分もレジ打ったりだってする仕事なわけで、店員がいちいちそんなこと考えないのはわかっているのですけれども。それでも思ってしまうということは、実は、本当に私はいくばくかの劣等感を抱いているからなのではないかしらと、己を疑ったりもするのでした。

 できれば通販で買いたいのですが、100均の通販なんてないですからね。
 まとめて二十個以上限定とか、そういうかたちにすれば、ウェヴの世界でも100均が成り立ちそうな気もしますが、目にしないのは、やはり初期投資のハードルが高いのでしょう。100均の店舗って、どこもプライスカードホルダーがないのが特徴ですものね。同じ値段だから、どこになにを置いても商売になる。あれをきっちり在庫管理なんかしはじめたら、やってられないのでしょう。

 そんなこんなで。
 まとめ。

 大きい靴を買ってきて底にスポンジを敷き詰め、かかとの厚い中敷きを入れる。
 これがもう、ふっかふか。
 よいです。

 いや、それだけの話なんですが。
 外ではふかふかにして、帰ったらストレッチもアイシングもおこたらない。足の裏とはいえ、痛んでいるのは筋肉。だとしたら、休ませるだけでは、細くなるばかり。K-1に代表される立ち技格闘技の選手たちも、裸の脛と脛で蹴りあって痛くないはずはないのですが、日々の鍛錬で肉体はそれに耐えうる状態に改造されていくのだといいます。バレリーナにとって、かかとの痛みは練習につきものだとも聞く。ハイヒールを常に装備する女性に聞けば、足裏の痛みとは軽減されることはあっても決してなくなることはない、なぜならこの世にハイヒールがあるから、と答えるでしょう。

 使えば痛む。
 けれど、痛みを避けては、脛は永遠に裂けつづけ、バレリーナは、つま先で立てるようにはなれない。
 越えていくしかないのです。 

 しかしまあ、某有名女性マラソン選手が、足底筋膜炎の悪化で手術したとかいうケースもあるそうですから、バランスというものは必要なのでしょうけれども。休ませつつ、鍛える。いまのところ、私の足裏は、そういうことで均衡をたもっている状態です。

 仕事帰りの、電車降りた瞬間が痛いんだよなあ。
 それは、座っていたほんの数十分で、痛んだ筋肉がいくばくかの回復をみせたから、それがまた立つことで断裂して痛むのだという。
 日々、私の細胞たちも闘っているのである。
 そう思えばかわいいモノだ。
 餌をあげよう。

 某女性ボディビルダーの言葉。

「食事は筋肉にあげる餌」

 味気ないようでいて、実は、自分のカラダを他者として愛でている視線がないと、吐けない名言だと思います。
 無理させない。
 でも、無理させる。
 その先に、体重が消失したかのような錯覚さえ観客におぼえさせる、華麗な舞いが演じられるようになるんで脛、先生。すね。

 あの選手のように、踊り子のように、がんばります。 

poanit

 以前、新聞の投稿欄で、

「歯医者で歯を磨きすぎたからすり減ったのだと言われた。歯磨きはすればするほどよいと子供のころから習ってきたのに」

 と、いきどおっている御老体の投書を読んだことがありますが、思わず、いったいだれに対してなにを怒っているのだ自分の老いてもろくなった歯に対してか、と呟き、その後に、しらんやんそんなこと、となんだか可笑しくなってきたのを思い出します。その投書を採用した記者さんも、とても怒っているそのひとのやりきれなさが捨てがたくて載せたのだろうな。
 たぶん、いま、あなたがそう思っているのですね。

 しらんやん、テメエのかかとが痛いのなんて。

 ごもっとも。
 しかし、本人にとっては、この理不尽さが納得いかないのです。
 歩いて歩いて歩き抜いているのだから、鍛えられて強くなれよ、痛くなるなんてなに考えてんのオレの足の裏!!
 つー感じなのでした。
 ご静聴感謝いたします。

 そういえば、かたくなに「バレーボール用のシューズがよい」と力説する先輩がいるのですが、確かに仰ることは理にかなっているものの、高く飛べる必要なんてないしなあ、歩くには絶対にバレーボール専用靴なんて向かないだろう、と懐疑心満点で、試したことはありません。かかとの痛みに悩んでおられる方で、高く飛ぶ必要もあるかたは、そのようなものも試されてみてはいかがでしょう。私が接客業に従事しているのでないのなら、迷わず着地の負荷をゼロにするというドクター中松ピョンピョンを履いて生きるのですけれども。

『ドクター中松 オンライン』

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