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『REGZA 対 PCI』のこと。




 数年前に、ワイド液晶モニタが当たり前になってきた時期、この『とかげの月』の背景の横幅を1680ピクセルに変えました。そんなのねえ、もうブラウン管の14インチでドット絵のRPGをプレイしていたMSX世代としては、どんな未来にきちまったんだっていう点々の数なのですけれど。

 先日、私の実家と、妻の実家で、なんの打ち合わせもしていないのに、同時に巨大液晶テレビを何台も買うという出来事がありまして。そろそろ底値かという読みなのか、どうも、私がこのあいだREGZAを買ったというのが半年くらい経って伝わってそれに対する対抗心というかそういう発端もあるようなのですが。

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『福山雅治を買ってみた』のこと。

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 これがまた打ち合わせもなく、購入されたそれがすべてAQUOS
 その年代のヒトたちにとって、液晶テレビとはアクオスでしかなく、しかもそのフレームには「世界の亀山モデル」なんていうシールを貼ったままにするのが流儀らしく。さすがに義父に意見するほど私はつわものではないのですが、自分の親には言ってやりました。

「こんなん貼ったままにしない。みっともないっ」

 ぺりぺりぺりっと剥がしてやった。
 「世界の亀山モデル」。
 哀しそうな顔をしていたが。
 なぜ亀山モデルは剥がすと哀しいのか。それほどまでに団塊世代を洗脳してしまっているのか目のつけどころがシャープでしょ、ていうか吉永小百合。いや、団塊世代ってサユリストじゃないでしょ、もっと上の世代のはずでは? そうも思うのですが、事実、これだけ悩まずにアクオスを買ってしまう層を育てた功績は偉大です。

 さておき。
 せっかくの大画面だということで、いじらせておくれと訪れて、52型なんていうのにパソコンつないだりして遊びはじめていたら、気づいた。

「『とかげの月』、横幅足りなくなってる……」

 なんてこったい。
 左端に、青いラインが上下に走っていますよね。これが、画面の右端にも現れている。つまるところ、デジタル接続の52型なんて画面は、解像度が横幅1700ピクセルを軽く越えちゃっているんですね。それで背景が足りなくなって、一周まわって壁紙の左端が、もう一回表示されちゃってる。
 横幅2000ピクセルの未来に来ちゃったわけだ。

 ホームページとか作らないひとにはピンとこないかもしれませんが、こういう単純な模様の背景というのは、横長の細い壁紙画像を、上下にびっしり並べて表示させることで画面ぜんぶを覆っています。当然、もとになる最小単位の壁紙は小さいほうが、描画が軽い。まあ、いまのご時世、こんな絵を表示するのに重いなんていうマシンや回線も少ないでしょうが、たとえば、携帯でPC用のサイトを見たりするときには、けっこうこの差がイラッと来たりする。

 だから、なるべくデータは小さく、というのが礼儀だし、光回線で高速に慣れたユーザーほど、逆にわずかなタイムロスを嫌って「開くのに一秒もかかるなら今日はチェックしないでいいや」と思ってしまいがち。遊ばれたいなら、軽めによそおっておくのが肝要です。

 というわけで。ま、これくらいならおおよそをカバーできるだろう、というくらいのデータにしておく。背景が多少不格好だって読めないわけじゃなし、そんなに神経質になることもない。私はメインのモニタに19インチワイドの画面を使っています。解像度は1440×900で使うことが多い。事務仕事で使いこなせるのはこれくらいが限度でしょう。私は縦書きの原稿を書くことが多いし、書くときは印刷イメージで全体を見わたせる状態でなければダメなので(『一太郎』愛用)、かなり文字を小さめにしている派だと思う。

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 それでも横幅1440。
 背景は1680も用意しておけば充分ことたりる。
 しかしアクオスの52インチ。
 解像度は1920x1080。
 ハイデフニションというやつである。
 そして、そんなものを当たり前にそこかしこの身内が買う時代になっているのである。
 それでは横幅2000ピクセルは用意しておくべきなんだろう、きっと。

(なんかこれ別の解決策がありそうな気はしているんだけれど、思いつかなかった。左端だけに画像を固定するタグって存在しないですよね? 残りは黒一色なのだからもっと軽く表示する方法があっていいはずだと思いつつ、単純に横幅を広げる道を選びました。詳しいかたで、吉秒、なにバカなことやってんの、というご教授などいただければさいわいです)

 初代ファミコンのゲームがよく移植されていた、MSXというマシンでのゲーム製作でプログラミング能力の基礎を身につけた私の記憶が確かならば、初代ドラゴンクエストなんかは、横幅200ちょいだった。キャラではなく、画面の横幅ぜんぶの話だ。ちなみにキャラは24×24のドット絵が自由に動かせるようになって「なんて凄い時代になったんだこれ!」と狂喜乱舞していたころである。インベーダーなんてドット絵を指で数えてみればわかるが8×11で描いてある。そんなやつに「襲われるーっっ」などと熱くなれた。いまより、ぜったいにゲーマーの想像力は豊かであった。

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 それが2000ピクセル。
 ドラクエを10画面並べて同時にプレイ可能だ。
 あ、いや。縦もあるから、えーと。
 ざっくり計算で50画面は入るか。
 表示はちっちゃーくなるが、ファミコンレベルのゲームなら、50人対戦を画面分割で一画面でできるということである。なんかもうどこかの前衛アーティストがやっているかもしれないが、きっと発狂しそうな情報量だろう。しかし考えてみれば、そういうハイデフピクセルの大画面で遊ぶことを前提にした、それだけの情報量を一画面で存分に使うゲームをいまは当たり前にプレイしているのであって、ゲーマーの想像力は退化したかもしれないが、動体視力と映像を理解する能力は、昭和人のざっと50倍はあるということである。そりゃついていけないヒトたちが増えて携帯ゲームが流行したりするわけです。それにつけても、単純にゲームの価格は50倍になっていないというのが、消費する側にとってはありがたいことだが、作る側にとっては、ドラクエ50画面分も埋める労力がかかっているのに、世知辛いことですな。

 ともあれ、そんなこんなで、大画面テレビでインターネットするのがデフォな地デジ時代になってしまったようなので、『とかげの月』の背景を広げました、という、別に問題なく見えている人にはなんにも変わんない話題でした。

 こんなので話を終わらせるのは、ちょっとものたりないので。
 大画面にパソコンをつないで遊んでみたらおもしろくて、だったらうちでもやってみるかと、使っていないパソコンはないかねとさがしてみたら実家にNEC製のメーカーパソコンがあった。それを家に持って帰ってきて、REGZAにつないでやろうと。

 はじめてみたら。
 REGZAにはHDMI端子しかない。
 古いNEC製省スペースタワーPCは、D-sub15ピン。

 さあ、そこの私と同じ団塊世代くらいの親を持つ子。はじめてパソコンをさわる人が決まって買うNECパソコン、余っているでしょう? ボード増設して使えないかな、と考えたことはあるでしょう?

 問題の大きなところは、取扱説明書、および仕様書を見ると、グラフィックボード(略してグラボ。ビデオカードなどと呼ぶこともある)がAGP接続だと書いてあるのに、開けてみたらAGPポートはないということ。そこの、NECとかAGPとか検索してここに来たあなた。ピンポイントで説明するからね。これ、基礎の基礎だけど、ここを理解していないといろんなことがわけがわかんなくなるんだと、PCを組み立てたり分解したりしない人たちと話していて気づいた。復唱するように。

「オンボードのグラボはとりはずせない」

 オンボード、というのは、マザーボードという母なる基盤に、おんぶにだっこどころか、同化してしまっているため手術をしても切り離せないということ。だから、確かにNECの書くとおり、AGPという血管で母とグラボはつながっているのだけれど、とりはずせないから、そのAGPポートに別のなにかを取りつけることはできない。
 だからこれだけおぼえて帰って。

「NECの組み立て済みPCの取説にAGPポートという記述があっても、それだけを鵜呑みにしてAGP接続のグラフィックボードを買うとつなげない可能性が高い」

 速度でいうと、PCIという接続方法があって、そのあとに高速のAGPが出てきて、その亜流がいくつかあって、そのさらにあとで近ごろ主流のPCI Express(PCIe)というのが出てきたわけで、むろんあとになるほどスピーディーな野郎。だからできればAGPなグラボを増設したいなと思っちゃうところだけれど、NECのがっつり丸ごと作っちゃったマシンは、それが使えない可能性が高いというわけです。私も今回、開けてみて「なんだこれ拡張性皆無かっ」と驚愕しました。仕様書だけを見て、あわててAGPで取りつけられると信じなくてよかった。そして、私よりももっとあわてんぼうな人は、間違って買っちゃったりもするだろうから、これを書いてみた。
 グラボ買う前に、NEC製(ていうかたぶんほかのメーカーパソコンも、そのくらいの年代に作られた省スペースものは拡張性なんてまったく考えずに作ってあるのだと思う)は、ケース開けてみて。いまついているボードを取り外して、物理的に空くAGPポートが存在するかどうかは、ちゃんと目視したほうがいい。

 ちなみにPCI ExpressとPCIに互換性はないですからね、名前は似てるけど。
 だから、空きポートを見て、PCIしかなかったら、たとえば、こんなの買って。

PCI

 PCIと検索すると、いまではPCIと互換性のないPCI-Eばかりが出てくる。いまどきPCI接続って、という感じなので、モノ自体も少ないし、決して高性能なグラボはないのですが、AGPさえも空きがないPCIしか選択肢のないメーカーパソコンというような場合、このあたりでも充分にオンボードのグラボと同等以上の性能だと思われる。少なくとも、DVDの再生して、文章系サイトをインターネットで見て、メールを書くくらいには使えましょう。それ以上になにがいる?
 で、そうしてできたDVI-I端子と、REGZAのHDMI端子を、こういうのでつなぐ。

HDMI

 ちなみにDVI-I端子からは「DVI-IとDVI-Dの信号が両方出ている」と憶えておいて間違いない。だからDVI-I端子にDVI-Dのケーブルをつなぐと、Iを無視してDを拾うので、動作上はなにも問題なく使える。そのあたりは深く考えなくていい。上の二つをあわせれば、古いNECパソコンをHDMI端子に接続して大画面で使えます。

 せっかくだから、背景も広くして大画面対応にしたので、大きな画面で見てください『とかげの月』。眠っているメーカーパソコンを、別になにに使うわけでもないけれど、新しい大きなテレビにつないでみる。それだけで、なにか幸せです。ゲームする人なら、今の時代、ゲーム機でたいていのことができるのだけれど、パソコンをつないでみると、それはそれで、ぼおっとユーチューブとか見ちゃったりしますよ。前回リンクしてた飯野賢治さんのブログで相対性理論のプロモが流れていたから、そこからつながって料理しながら地獄先生をエンドレスで聴いていたら、翌日から仕事中に「せんせーせんせぇー」とか口ずさんで困った。



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