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『NOAH新人事と取締役選手会長』の話。



 関係ない。おれは全力ファイトするだけだから。それはね、おれは魂の存在を信じるからね。社長が魂になって試合観てくれていると思っているよ。うん。でも、それと。「がんばる」は違うでしょう。おれはいつでも「がんばる」から。


 杉浦貴

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 三沢光晴前社長が目に見える魂になって、モノが言えたらもっとすんなりいったのかもしれないが。実際に発言したのは三沢の所有する株を継いだ奥さんで。それはたぶん、三沢が生前に、家でしきりに言っていたことなんだと思う。

「丸藤にNOAHを継がせたい」

 そうして発表された、新人事。

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代表取締役社長:田上明
取締役副社長:小橋建太
取締役副社長:丸藤正道
常務取締役:早川久夫
取締役選手会長:森嶋 猛
取締役営業部長:三井政司
監査役:樋口寛治

相談役:百田光雄
相談役:永源遥
相談役:小川良成
相談役:仲田龍

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 全日本の時代から、ジャイアント馬場の立ち位置にもっとも近いのは田上だね、とよく友人と話したものだが、まさか本当に経営のトップに立つ日が来るとは……あの当時、そういうふうに思ったのは、大きな要因として田上が馬場と同じ赤いショートタイツをはいていることと、持ちあげて落とすだけの技が売りで、田上も馬場みたいに歳をとったら、足を突き出すだけで若手が吸い込まれてくれるブラックホール十六文キックみたいな技を作るしかないよね、ということだったのだけれども(笑)。

NOAH

 実際のところ、若手のほうからしたって立ててくれる、そういうレスラーに田上は、なって。そうして、丸藤は次期社長として、ちょっとはシワが刻まれるまで副社長。社長はみんな大好き愛すべき田上のおっさん、ということで。まるくおさめようとしたのに。

 百田光雄(ももたみつお・前副社長・力道山の次男)が、新人事を不満とし、退団を表明。

「あまりにも僕が想像した人事とは違う。ショックでした」

 とのことだが。
 百田が推していた人事は、こういうのだったらしい。

代表取締役社長:小橋建太
取締役副社長:田上明
取締役副社長:秋山準

 ……しばし考える、私。
 でも小橋社長って……
 彼って、絶対的な集客力を持つ、私も大好きなカリスマ・レスラーだが。

Professional wrestling

 演技ではなく「おれはまっすぐぶつかって戦うことだけしかできない」というところが愛くるしいところなんであってさ。経営向きじゃない。プロレスリングNOAHという団体に、いま、小橋建太ほどの豪腕があるのならば、まっすぐぶつかって壁など突き破れ、でいいだろうが。そうじゃない。事実、この人事の発表会見でも小橋は「おれは戦うだけですから」と言っていた。副社長なのに会社のこと語らないで、おれはおれでがんばるって。魂になった三沢も、鼻で笑っていることでしょう(悪い意味でなく。そこが小橋の愛すべきおちゃめさんなところなのだ)。

 それは百田ほどの男ならわかっていることだろう。
 田上との仲は悪くないと本人も言っているので、だったら秋山が蚊帳の外なことが不満なんだろうか。しかし、秋山は自身が絶えず「いつ引退して第二の人生を送るか」を語っている状態だし。家族のために働いているのだと公言している秋山が、大赤字の会社を不況下でもおれが立て直すぜっ、などと吠えるところはちょっと想像がつかない。個人的に稼げる仕事をさがすほうが似合っているとファンでも思う(これもまた良い意味で)。

 とすれば、やっぱり。
 丸藤正道の副社長就任か。
 私には解せないんだけれど。
 百田は、プロレスリングNOAHが、四天王をひとり欠いた三天王で、もう一時代を経てからでなければ、次の世代にはいけないと思っているのだろうか。
 百田が、インタビューに答えて言った。

「プロレスは選手あってのもの。縦社会。三沢さんもそうだったけど、そのときいちばん「がんばって」いる選手が社長になるのが大切」

 私のなかでは。
 だとしたら、小橋でもなくて、もうすでに丸藤か、いっそさらにその下の世代くらいが、いまのノアの中心であり、三沢が全日本を継いだころの立ち位置に似ていると思うのだけれど。小橋、なのかなあ。百田のなかでは。三沢さんもそうだったように? 三沢が馬場のあとを継いだ図式でいうと、まさに四天王のあとを継いで丸藤・森嶋。不満なのか……百田光雄。魂をもった好きな選手だったから、残念でなりません。
 丸藤・青木×KENTA・潮崎
 なんてカードが、いまのNOAHの最高峰ではないかと。
 (女性客も意識した集客力という意味でね)
 けっこう揺るぎなくそのあたりだと思うんだけど。
 「がんばって」いませんか、かれらは。
 百田御大。

NOAH

 『ノアぷ~』で、百田玲美(力道山の孫娘)の解説も聞けなくなるのかなあ。イヤだなあ。わかんないけど、玲美さんは残っていただきたいものだ。

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『テレビ大阪・ノアぷ~』の話。

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 それにしても、この人事みていて私がひっかかったのは。
 選手会長だった森嶋の肩書きが「取締役選手会長」とかなってんだけど(笑)。
 なんだそれ。
 選手会長って、通常、取締役とまっこうから対決する立場でしょ。
 待遇改善ギャラアップしてくれないとスネるよおれっ、ていう雇われる者のトップが、団体そのもののトップ五本の指になっていちゃマズいんじゃないのかこれは……

 それともこれこそが「プロレスリングNOAHの発展のためにだけ生きるのがおれたちの生き様」という選手すべてを代表した名乗りなのか。選手会長が取締役で、田上・丸藤は、使えない選手はガンガン切っていくだろうし、小橋は「切られたくなければ鍛えろ」って自宅道場に誘うだけだろうし。
 選手社員のみなさまにおいては、きびしい毎日になりそうです。
 それで強い団体になれば、それはすすめるべきなんだろうが。
 雰囲気わるくなっちゃ、元も子もないところ。

 愛すべき団体でいてください。
 プロレスリングNOAH。
 新たな船出を応援いたしております。

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渡る風の日和 よりよりよ
春の香りうらら
るるらりる

それは嵐の前触れと
知る由もなく
宴は続く

AQUA NOME

EPO 『NOAH』
(『AQUA NOME』収録)

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