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『ストラングルホールド レビュー』の話。

 ついでといっちゃなんですが。
 こっちも平均点低っ。
 でも大好き、みんなに勧めたい。
 というわけで。
 『ストラングルホールド』
 のレビューも書いてみました。

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ストラングルホールド レビュー :: Xbox360mk2

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 あ。オンライン対戦を4ポイントにしてしまった。
 やってもいないのに。
 訂正しようか。
 ていうか評価入力のところにこの項目あった?
 見逃したのだろうか。
 まあいいや。放置。
 オンライン実装のおかげで、なんども対戦待ちで読書の時間ができたしね。待っただけで対戦できたことはないんですが。価格もこなれてきたし、だれか買って対戦してください国内の私のフレンドたち(Xbox360にはフレンド登録という機能があって、本体起動させれば、いまいっしょに遊べる世界中のネット上の顔見知りとつないでくれる。この機能のおかげで、お、あいつ仕事とか言って断ったのにゲームしてやがるよ、なんてこともままあるのだが……あなたもどうぞ。私のゲーマータグはYoshinogiです)。
 チョウ・ユンファが好きです。

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『チョウ・ユンファが好き』のこと。 

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 ちなみにレビューの中で触れている『Dead to Rights』も名作です。Xbox360でも動くから、ぜひやってみてください。『ストラングルホールド』同様、ヘリコプターとの対戦が鬼のような難易度になってきてやりごたえあります。犬も可愛いしね。

Dead to Rights

 ところでチョウ・ユンファといえば。
 以前に話していた映画『ドラゴンボール』の武天老師=亀仙人=ユンファが甲羅を背負うのか、の件ですが。

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『ヴァンパイアとたった一度のキス』の話。

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 ムービーが公開されました。
 観てみましょう。

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映画「DRAGONBALL EVOLUTION」オフィシャルサイト

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 あーよかった。
 背負ってない。
 ていうか白ヒゲさえないしサングラスもない。
 なにより禿げてない。
 ていうかドラゴンボールこれでいいのか?
 チョウ・ユンファ好きとしては、かっこいいことにしてくださって感激ですけれども。まさか亀仙人役でハードボイルドスマイルのユンファを観られるとは……こうなるとたのしみは、かめはめ波を放って月を割るときに肉体を膨張させてケンシロウばりに衣服を引き裂き破裂させる芸当を見せてくれるかどうかだな。マッチョ・ユンファ。見てみたい……しかしそもそも、この映画に、鳥山明演出の代名詞「月を割る」が残っているのだろうか……

 余談ですが。
 レビュー内の「渋みあるハリウッド俳優となった現在のユンファと、『男たちの挽歌』でアジアの綺羅星となったころの荒っぽい演技ながら勢いと茶目っ気に満ちていたユンファとが、絶妙にブレンドされ、ゲーム画面のなかでしか存在しえない『ストラングル・ホールド』のチョウ・ユンファが立ち顕れている。」というくだり。
 あやうく「このゲームの中だけの超・ユンファが立ち顕れている」と書いて投稿するところでした。思いとどまった自分に拍手をおくりたい(笑)。ダジャレは乏しくなってきたボキャブラリーを総動員させる脳の必死のあがき、ということらしいですので、洋ゲーもほどほどにということですかね。ほんとアメリカ製のゲームとかプロレスとかに溺れていると、言語野が縮小していく実感があるものな……ワオ、と、シット、で言いたいことぜんぶ表現できるし。なぜ彼らのジェスチャーであり表情が大仰なことになっているのかよくわかる。
 いっそこの『ストラングルホールド』までいくと、喋ることさえなく眉間のシワで「魅せる」ので、ユンファになれるなら言葉なんていらないとまで思ってしまいますけれど。高倉健フリークだというジョン・ウーが、いまでは逆にアメリカに飛び、ジョーク飛ばしまくっていたスパイ大作戦のキャラクターたちまでもが、アジアの価値観にのっとって寡黙でセクシーな戦士たちに描かれる。

M:I-2

 誇張でもなんでもなく。
 ジョン・ウーとチョウ・ユンファの、その映画たちから世界の価値観というものが少し変わったんだと思うんです。がちがちに寡黙なだけの日本任侠映画と、極限状況でもしゃべりまくるアメリカンアクション映画のまんなかに、微笑みと鬼の形相を同居させたアジア的ハードボイルド。
 『ストラングルホールド』。
 ほんとうにほかのどこでもない。
 あのときの香港映画。
 生まれてはじけたばかりの匂いが、いっぱい。
 熱くて臭くて過剰で、でもやるせなくて、美しい。
 におぐのです。
 アジアのスメルが、におげるのです。
 もういまでは、これほどの直球を映画で撮るだけの予算はどこからも降りないでしょう。けれどゲームのなかでなら。これは、その匂いを愛する者たちに贈られたプレゼントです。もしかしたら、破れたコートを着て、くわえ煙草で、ショットガンを握りしめ、愛する者のために世界を破壊するいきおいで暴れまわるユンファの姿など、スクリーンではもうありえないのかもしれない。けれど、ここにはある。
 
ストラングルホールド

 いつものように日本では売れなかったが『2』出して欲しいなあ。映画『ハードボイルド』の正統続編ということで、そこかしこに前作を観たひとならばにやりとする演出が盛り込まれているのだけれど、あの印象的な黒いバイク軍団や、しっとりした語りの部分がなかったのは残念。壮大にしてしまったことで逆に味わえなかった部分だな。次作では「夢を語って自嘲する男」的なジョン・ウー演出をゲーム化して欲しい。もっと小振りでも良い気がするなあ。アクション映画は風呂敷ひろげれば良くなるってものじゃないと思うところでもある。それは最近の金かけたジョン・ウー映画にもいえるんだけれど……世界ではなくこの町の、しかし激しいドラマを丁寧に描く。そういうのが香港映画の良さだった。向けた銃口に憎しみも愛も、幼いときからの日々もぜんぶ詰まっていて、引き金を引き絞るときの、ユンファの表情が忘れられない。そんなのが良い。
 『ハードボイルド』も、やはり山場は死地に向かうチョウ・ユンファとトニー・レオンが、生きていたらやりたかった夢をとつとつと語る静かなシーン。激しく美しい血みどろのアクション作品の中の刹那のできごとだからこそ。
 忘れられない。

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「夢は」
「ある
 北極に住みたい」
「氷と雪ばかりだ
 寒い所が好きか」
「光がある
 北極は24時間
 太陽が出てるそうだ」


 映画『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』

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 真顔で言うレオンに、ユンファは困ったように微笑み、ショットガンを握りしめたまま立ち上がって背を向け、つぶやくんだ。
 おれはバンドがやりたかった……

 男たちの魂の美しさを描こうとする。
 そういう気高さがあの世紀末の映画界には、あった。

(アカデミー賞4部門受賞という『ディパーテッド』の原作『インファナル・アフェア』が、同じトニー・レオン作品である『ハードボイルド』に多大な影響を受けているというのは制作者サイドも明言していることなので、男と男が見つめあうアクション映画の源流へさかのぼっていけば、本当にこのあたりの作品にたどり着きます。カンヌで最優秀監督賞を受賞したボーイズラブ映画の金字塔トニー・レオン主演『ブエノスアイレス』が年表的にちょうど『ハードボイルド』と『インファナル・アフェア』の中間に位置するというのも、観客が求める「男たち」像の変化が如実に反映しているようで興味深いところ。『ストラングルホールド』は、あくまであのころの香港映画のゲーム化であって、いまや主流となりつつある、男の弱さを美しく魅せようという演出は皆無。孤高の魂のために引き金を引くユンファは、もうだれも必要としていないのかもしれない。気高さなんて、バカバカしい時代になっちゃったのかも……でも忘れたくない。窮地においてこそ凜と背をのばし、夢語りでふんと鼻先で笑うような強さを。私はユンファにもらったのさ)

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