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『あたらしいXboxの世界へようこそ』の話。



 さようならブレード。
 直感的に操作でき、かつ革新的なデザインで話題となり、この数年使い続けていた者としては並々ならぬ愛着もあった、Xbox360の代名詞的オブジェクト「ブレード」が消えた。無機質なデスクトップに湾曲したするどい刃が何枚も重ねて置かれている。コントローラー操作ひとつで、その刃を引き出すと、さまざまな情報をページを繰るように閲覧できる。パソコンではありえないデザインだけれど、ゲーム機としても尖りすぎているスタイリッシュな視覚効果で、まさしくその方向性こそがXboxだと言われた時期があった。

 マニアに溺愛され、ライトユーザーを寄せつけない。

 しかし。
 2008年11月19日。
 きのう。
 Xboxはそのブレードを捨てた。
 初代からのユーザーである私は、その変貌に驚愕する。

Xbox

 十分ほどのアップデート。
 再起動すると、まるでオリンピックの開会式のようなド派手な演出がくり広げられ……

『あたらしいXboxの世界へようこそ』

 そう表示された。
 いちばん最初にやるのは、内容が変更された長い長い規約を読むこと。
 クローズドなネット網による絶対的な安心と安全がウリのXboxLiveだったが、これだけ世界中にユーザーが増え、これだけ毎日のようにクレジット決済でコンテンツが売れるとなれば、いままで以上に釘を刺しておかなければならないということだろう。閉じているから安心だった世界も、そこに1500万人が入ってきたとなれば、それをクローズドと呼ぶのもどうかというような規模になってきて、規約にも他人へ不快感を与えた人を罰するとか情報を漏らしたら罰するとか、怖い先生のような文言が多くなっている。実際、ちかごろ新発売のゲームでLiveにつなぐと、ありえないくらいに無礼なプレイヤーがいたりして驚くことがある。XboxLiveでは他人からの評価でどんどん自分が窮屈になっていくから、そんなあからさまに他人にケンカ売って回っていたら、すぐにだれとも遊べなくなるよと思うのだが、増えるプレイヤー人口のなかには、まだまだNPC(ノンプレイヤーキャラクター)と顔は見えないが実在する人間との境界があやふやなヤカラも多いのかもしれない。

 にばんめにやるのは、そんな古くさい論理をひっくり返す作業だ。
 これが実装されると聞いて、ブレードがなくなることよりも憂鬱になっていたデビュー当時からのXboxユーザーは多い。
 アバター。
 確かにこれでどんな子供にもわかる。Liveの世界のキャラクターたちが生きた人間であり、NPCとは違うと理解する必要などないのである。NPCもうやまうべきなのだ。人口知能だろうと、人工知能と呼ぶのもはばかられるほど稚拙な人工知能だろうと、生身の人の脳みそだろうと、関係ない。Liveの世界にヒトの姿をして存在する、すべてのキャラクターが生きているのである。だれにも無礼をはたらいてはいけない。彼らはすべからく隣人であり、愛すべき者たちなのである。

 というわけでさくっと直感的にアバターを作ってみたが。
 どうして私の作る男キャラはどこかゲイっぽくなってしまうのか(笑)。
 肌を白くするからだろうか。
 髪型がポニーテールだからか?
 色つきのメガネがまずいんだろうか。
 かくいう私自身も、結婚式など人が多く集まる場所で他人に撮られた写真をみると、数十枚撮ればなかに一枚は必ず「完璧にあっちのヒトじゃん」といわれるものがまじっている。どうやら酔って、しかも笑う状況が多くなってくると、そういう仕草が出るようだ。ていうかふだんから自分で自分を抱くくせがあるので、それにチカラがこもってしまうからのようなんだけれど。
 というわけでアバターは。
 無意識に作っても如実にみずからを反映します。
 パーツはまだまだ少ないけれどね。
 まちがいなく、某メーカーなどが、衣装の有料配信に走るでしょう。
 1500万人の地球規模の崇高なる世界に、あらいぐまのきぐるみ着た日本人とか、アイドルマスターとか、アイドルマスターとか、アイドルマスターとか……そんな日本人とか。あふれかえるんでしょうね。憂鬱だ。自嘲(誤植。自重、です。自嘲した上に自重すればなおよろし)しましょうよ、私も二次元の女子は好きですけれど、彼女をプリントしたTシャツ着て街を歩くのは、二次元とか三次元とか、NPCとか生身の彼女だとか関係なく、恥だとこころえましょう日本人。

XboxXbox

 ともだちが男だったはずなのにアバターになったら女子だったのは哀しいです。  
 女だったはずなのにマッチョメンになっていたら哀しくないのになんででしょうね。
 ずっと私はゲーマーカードの一言欄に「愛してる。」と表示させているのですが、アバターになってヒト型の肉付きの良いちょっとゲイっぽいもみあげ生やした男が「愛してる」と喋っているテイになってみると、なんだかとても生々しくて自分でもどうかなと思うので変えようかなとちょっと考えたのですが、いまのところそのままです。
 愛してる。



↑私のゲーマーカード。
 向こうで逢いましょう。

 そして真打ち。
 Xboxをちゃんとゲーム機として使っているマニアならばその度合いが増すほどに、頼むから技術的にどうにかなんないのかと頭を抱え続けてきた、ディスク回転の爆音。初期型なんてまあ、我が家でも消音用のコルクシート敷いてなお、ドア閉めた隣の部屋にいても「あ、Xboxやってる」とわかるレベルで回転音が唸り続ける。
 この解決には、DVDディスクを回転させないという道しかない。
 そもそもXboxにはハードディスクがついているのである。マイクロソフトはPCゲーム製作のノウハウをイヤというほど持っている。なのになぜ、Xboxではゲームをハードディスクへインストールして遊べない? コピー対策とか、容量の問題とか、あれやこれや言い続けて三百分の一世紀ほど。ついに光学ドライブの駆動音が停止。

 初期型の20GBのハードディスクを使い続けている私としては、容量をどれだけ取られるのかが心配のタネだったのですが(新しいハードディスクつけたいんだけれど……二年ごとに壊れる本体が、つぎに壊れたら有償修理になるから、だったらエリート買うしなあ。そうしたら120GBハードディスクがあまっちまうわけですよ。悩ましい)。

 杞憂でした。
 『グランド・セフト・オート4』
 ハードディスクへ取り込みジャスト10分。
 必要容量6.8GB。
 ちなみに、ゲーム起動時の初速が上がるかというと、ドミノプレイヤーたちのところでゲームスタート(光学ディスクからの場合、そのあとのスポーツカーレディに毎回逢っていた)するようになったくらいで、十秒くらいは短縮されたかな、という程度(GTAやってる人への情報です。それ以外の方には意味不明ですね)。しかし、プレイ中が劇的に違う。イベントへシームレス。読み込みなし。なうろーでぃんぐ、の文字が読めないまたたきの速度。そしてもちろん静音化、ひいては省電力化。良いことずくめです。ひとつのゲームをとことんやりこんで行くタイプのゲーマーなので、ハードディスクにはあと『Halo3』が入ればいいので、容量も問題なし。もう小指の先も入らないきゅうきゅうなので『オブリビオン』の拡張ディスクが心配といえば心配な感じですが。それまでにGTAやりつくしちゃおう。

 大作RPGが必要だと言われ続けてきたXboxですけれど、私のソフト棚にもRPGは並んでいますし、今日はスクウェア・エニックスが放つ新たなRPG『ラストレムナント』の発売日。『ファイナルファンタジー』に続く世界的大作にするべく『サガ』シリーズを手がけたチームが全力をふるうとなっては、まあ、他機種ラブな方々も心中おだやかでないことでしょう。
 本体に同梱版もあるので、ここらではじめてみませんかXbox。
 覇王、いいなあ。オッサン好き。

『ラストレムナント』公式サイト
Xbox
 ま、私はGTA4に忙しいんですが。
 NPCもヒト型である以上うやまわねば。
 苦しまぬように、眉間をちゃんと狙撃するのです。

GTA4

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