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『NINJA GAIDEN』のこと。

新聞読んでいてあまりにもアホかと思ったので、
初代Xbox『DOA』バージョンからのXboxユーザーとして一言。

茨城県の連続殺傷事件で逮捕された二十四歳の男が、
19日に72歳の男性を殺害したあと、
秋葉原で20日発売の新作ゲームを購入し、
23日にJR荒川沖駅周辺で8人を無差別にナイフで斬った。

その犯人のリュックに買ったばかりの
「刀で敵を斬り倒しながら小道を進むゲーム」である
『NINJA GAIDEN:Dragon Sword(ニンジャガイデン ドラゴンソード)』
が入っていた。そのことに警察は強く関心を持っているという。
『NINJA GAIDEN』とはXboxで『1』、Xbox360で『2』を発売する
テクモ製のXboxのキラータイトルであり、
犯人が所有していたのはシリーズ初のDS版だったが、
この犯人が先日、
秋葉原で同じくテクモ製の『デッド オア アライブ X2』のゲーム大会に出場し、
決勝戦まで上り詰めていることにも注目しているらしい。

彼はまぎれもない360ユーザーだ。
そして『DOA』とテクモのファンなのだろう。
しかしだとしたら、彼が新発売のテクモソフトを買ってリュックに入れていたのは
犯行と無関係な日常の行為だったともとれる。
人を殺したあとに食事を摂ることのできる犯人がいるように、
彼はゲームができたのだろう。

警察は、ゲーム大会での負けず嫌いな言動や、
決勝戦で戦うほど彼の360でやりこまれていたゲームが
『死か生か』
というようなタイトルだったことにも注目しているようだけれど……
そこでぜひ現場の人間として言いたい。
その『DOA』は『DOAX』だ。
『エクストリーム』の『X』
好戦的な格闘ゲームから派生した、こんなゲームである。

DOAXDOAX

『DOAX2』をだれにも負けないくらいやりこんでしまう男を、
Xboxのユーザー内ではこう認識する。

「エロいにもほどがある」

テクモさんにはもうしわけないが『DOAX』のシリーズはゲームとしては下の下だ。
ゲーマーが心血注いでやりこむ要素はない。そこで心血注いでプレイできるのは
「作業と化したビーチバレーゲームを延々と繰り返して
お気に入りの美少女キャラに着せる水着を買うための金を稼ぐ」
ことに悦びを見いだすことのできた、並外れて巨乳の好きな男だけなのである。

水着巨乳美少女キャラによるビーチバレー大会ファイナリスト。

そんな称号を持つ彼が、
人に斬りつけるのではなく道歩く美少女に水着をもらってくださいと差し出したのなら納得できる。
たぶん、できるならそうしたいができないうっぷんが溜まって彼を凶行に走らせたのだと私は感じる。
感じるよ警察のエライ人。

「きみはテクモファンなら、
なぜリュウハヤブサの真似ではなく
現実のかすみたんにプレゼントして
告白する道を選ばなかったのかね、
やわらかな太ももよりも
血のほうが好きなのか?」

彼に訊ねてやってください。
きっとゲロります。

「ボクには勇気がなかったんですっ!」

そう、理由はそれであって、ゲームではない。
がんばれテクモ。
吉秒匠は『ニンジャガ2』を応援しています。

NINJA

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 ところで先日、別の新聞で興味深い記事を読んだ。
 要約すると、こんな話──

 ハーバード大学医学部Center for Mental Health and Media在籍の心理学者、Lawrence KutnerとCheryl Olsonのチーム(ふたりは夫婦。十代の子を持つ)が、2004年から150万ドルの予算で、ある調査をした。それは、約1200人の子ども(全米各地の中高生男女)を相手に『Grand Theft Auto』などに代表される暴力的なゲームと、『The Sims』などに代表される、それほど暴力的ではないゲームをプレイさせ、その後の彼らの行動を調べる、というもの。

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 結果は、暴力的なゲームを数時間プレイしたあとに、その影響を受けて攻撃的な行動をとる子供は少なく、その少数派の見せる攻撃性もアクション映画を観たあとの興奮レベルと変わらない。これにより、ほとんどの子供にとって暴力的なゲームのプレイは、ストレス解消の役に立っている以上の効果はないと言える、ということである。

 KutnerとOlsonは、『Grand Theft Childhood: The Surprising Truth About Violent Video Games』という題で、今回の調査を本にまとめている。

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 ──そんな話。
 心理学者のなかにはけっこうな割合で、バーチャルなバイオレンスが人間の野生を刺激することについて、肯定的な意見を持つ者がいるようで。この手の実験はそこかしこでおこなわれていて、それというのもマスコミ受けするし、本にすれば売れるし、暴力ゲームは残虐な現実の事件を引き起こす、という風潮に、とりあえず反論しておけば「こういう意見もある」と、まさにいま私が話題にしているように世界中で話題にされるから。
 今回の実験も、どうにもツメが甘い感じはある。
 結論の部分で、興奮レベルがアクション映画を観たあとと変わらないからゲームは安全、と言ってしまうのは、完全にスライド論証であり、お二人も、ゲーム以外にも危険なメディアは多くあるのでゲームだけを叩くのはどうか、というありがちなところに着地している(この実験、子供たちと同時にその半数近くの両親にもインタヴューしているのだが、親たちの知らないところで女子高生のプレイしていたゲーム第二位がまさに『GTA』だったという、その結果こそ寒いものがある。子供部屋と書斎に、同じ屋根の下にGTAプレーヤーがいるとは思わずにそれぞれのソフトを隠し持っていたりということがあるわけで。マルチプレイで父と娘が知らずに殺しあってるなんてこともあるでしょう。ちょっとホラー)。

 こういう、心のレベルでの作用というのは、数値化できないので論争となるが、はっきりとした数値化できる実験で、FPS(一人称視点のシューティングゲーム。『Halo』に代表される)をプレイしたあと、ヒトの集中力は増す、というようなことは確認されている。
 しかしそれにしたって、そりゃあバーチャルな世界で前にも後ろにも銃もった敵がいて、こっちはそれを避けて撃ち返すんだと緊張していて、その敵っていうのもひとむかしまえのバカなAIではなく地球の裏側でちゃんと生きて生活している人間で、そんな世界で戦ったあとで、神経がギラギラと剥き出しの状態になるのは当たり前だとゲーマーならだれでもわかるし、同時にわかるのは、その「集中力が高まる」という効果そのものが、マスコミではまるで「ゲームで頭が良くなる」みたいにとりあげられたけれど、それって言いかえれば「現実世界に戻っても、まだ戦う戦士の心のままでいる」ということだから。
 ゆるんだ脳にカツを入れるのにFPSは有効かもしれないけれど、安全だとは結論づけられない(寝起きにHaloやると完璧に目が覚めるので、それによって勉強や仕事の効率が上がるというのは有益な事実ですけれども)。

 そういうご時世なのに。
 『ニンジャガ2』を作ったエライ人は、言ってのける。

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 今回は同じ地蜘蛛一族でも上忍が登場しますから、物語の最後まで忍者との戦いが続きます。というのは、後半モンスターばかりになってしまうと、あまりおもしろくないでしょ。やはり人と人との刺し合い、殺し合いというのが本作のテーマですから。


 板垣伴信(Team NINJYAリーダー)

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 というわけでむろんのCEROレーティング18才以上のみ対象ソフト。
 いわゆる「Z区分」。
 子供に悪影響があるなら、大人だけに売ればいい。
 まっとうな考え方である。

 しかしZ区分となることでの制約もある。
 TVCMでは、ざっくざっくと人体損壊する映像を流せないため、著名人が『NINJA GAIDEN 2』をプレイしている姿を代わりに流す手法をとっている。蝶野正洋、千原ジュニア、木下優樹菜がそれぞれあーとかうーとか言っているわけだが……私はこのCMをテクモ公式サイトでしか観られない。

 大阪在住です、私。
 そう、大阪や名古屋はZ区分タイトルが有害図書扱い。
 とらのあなのランキングでは一位を獲っても、読んでぼろぼろ泣いた『キャノン先生トばしすぎ』をエロマンガでしかもヒロインが小学生であるがゆえにおおっぴらに人には勧められないし、きっと読めば多くのマンガ好き、そして確実にすべてのカストリ作家が胸打たれる作品だとしても、TVCMなんて言語道断であるように。
 有害図書『NINJA GAIDEN 2』のTVCMも大阪では流れない。

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 有害図書を愛する私のようなの(ちなみにいまはずっとやろうと思っていたのをやっとはじめたZ区分『ゴッドファーザー』に夢中。昨日、フィルムリール全巻集めました。いよいよニューヨークのっとりにかかるとこ。仕事中もたらりらりらりらりらりらーんが頭のなかで響きわたってついふんぞりかえって歩いてしまいます(笑))が、わざわざ自らメーカーの公式サイトまで行ってようやく観ることのできたCMで、いったいだれにモノが売れるというのか。
 マイクロソフトはこいつを世界で200万本売ると息巻いているが。
 CMも流れない町で、360の本体ごとソフト買えってのは、さすがにバカみたいですので、だれに勧めるわけでもなく、こんなふうにぼそぼそと語って終わるのです。残虐ゲームだから画面も流せないんで語らせた蝶野のコメントが「あー」ってなんだよ、と昼休みの話題にすることもできないから。
 ひっそり360ユーザーを続けるのです。

 そりゃ世界でならダブルミリオンも行くでしょう。
 世界では強いんだよね。
 日本以外では売れているんだ。
 大阪の外の国ではCMとか流れているらしいよ。
 うっそまじで。
 うちにXbox360ってゲーム機があるんだけどさ……
 ああ、そう、知らない。
 しらないよね、そりゃね。
 マイクロソフトも息巻くなら本体のCMを流しやがれ。
 みんなPS3しか知らないからそれ買うんだ。
 『Grand Theft Auto 4』の追加コンテンツはPS3にはありません。
 Xbox360独占です。
 さあみなさん、ご存じですか。
 これが有害図書の宝庫、Xbox360です。

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 私は、好き。
 ああ、だーいーすーきーさー(なげやり)。

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