最近の記事

スポンサードリンク

月別アーカイブ

『ヴァンパイアと冷たい女王』の話。

 ま、私の結果はさておき(笑)……今回も大賞、佳作どころか編集部期待作もなし、ということで……書くことありません。なんか言えっつうなら、まああれですよ……負けないぞっ!!

 ということで。
 今回は、一見さんにはわからない、いつものちょっとした内輪の話なので、興味ないかた、意味不明なかたは読み飛ばしてください。

 せっかくヴァンパイア話に花を咲かせていたのに、こんなふうに閑話休題になってしまって残念至極ですが、バカにできない検索数でして、無視するのはひとでなしのすることです。発表の日に「ウィングス小説大賞」を検索すれば、あまりにもキャッチーな私のブログがどかんと出てきてしまうので、当たり前っちゃ当たり前のことなんですけれども……数年前の記事で、ちょっといまでは書いたことの一部に関し後悔もしています。消しませんが。

 いったいなにを後悔しているといえば、私は新○館編集部の、ほんとに読んでいるんだか読んでいないんだかタイトル誤植とか(今回もまた誌面では微妙に間違っているのですが、もういいですスルーします)ズバッと斬りすぎだろう、という批評とか、賞を主催しながら十年も大賞が出ないのは編集部側の意志が作家に伝わっていないからではないのかとか(この一年、トップ賞掲載で、その点素晴らしくわかるようになりました。立て続けに読むと、あきらかな共通項がありますよね、トップのみなさん)、そういったような。

 つまり、突き放しすぎじゃねえの、大げさでなくそれを愛し、人生かけている者どもが数えるほどには、いるというのに「レース場は用意したさあ走れ、でもあんまりおもしろくなかったから賞金ないけどねこの十年」……実際のところ、新人が育っていないじゃないか……てな展開が主軸だったのですけれど。

 先日、別の出版社さん(集○社)から、作品の批評が届きました。という時点でそこも獲り逃しているのですが、驚くほどびっしりと書き込まれた長文の批評を読みながら、我知らず苦笑してしまったのでした。

「で、それでなぜ大賞くれないのさ!!」

 ブログで引用するな(笑)という釘をきっちり刺されているので内容について触れられないのですけれど、そりゃもうベタ褒めです。ほとんどラブレターです。あなたの書く悪役の怖くて素敵なことといったら……というようなくだりに至っては、作者ながら「よせやい」と相原勇ばりにボーイッシュ(男ですけど)な照れ隠しのつぶやきを漏らして赤面してしまったほどです。ところで岡村靖幸がまたヤクで捕まったというので想い出したボーイッシュな川本真琴が再始動した話はいったいどうなってしまったのでしょう。死んだ友人が好きだったので、なんとなく気になっているのです。しょこたんのカバーした『1/2』を聞いて死んだ友を想い出してセンチメンタルになってしまったりするのはやっかいなことです。

X2

 話がそれました。
 それたついでに書きますが、いまキーボードの「N」の文字が一部剥げてしまいました。気持ちが悪いです。文字通り殴り書くクセがあるので、文章がノッてくるとだんだんと指が立ってきて爪がのびていたりするとキーボードが粉をふいて削れていく勢いなのでした。それにしても気になる、削れた「N」……このために買い換えるのもなんだし、タッチアップペンで補修してみようかしらん。

 話がそれました。
 やはり集○社ともなると、大げさでなくそれを愛し、人生かけている者どものレヴェルも深刻なことになってきて、けなすと新人が首をくくる、というようなホラーな展開があったりするのでしょうか。

 私はもともと演劇の脚本からモノ書き始めた者なので、舞台が終わってアンケート用紙が数十枚返ってきて、そのうちの半分が「金返せ」という内容で、残ったそのまた半分が「おもしろかった」とだけ書いてあって、さらに残ったそのまた半分が白紙で、そうやって最後のほうにちょっと残った「なんやかやと書いてある」数枚こそが、劇団員たちを向上させるのだと知っています。
 なかでも、褒めていないのがいい。
 どんな職場でだってそうでしょうが、見こみのない新人にわざわざ注意なんてしない。

「お前のそこは、どうにかなんねえ?」

 っていうのは、裏返せばどうにかすれば使えるってことで。
 そういう批評が、作家にとっても素晴らしく有益だと思う。
 細かく、けなしてくれる人を、逃してはいけないと思う。

 いや、うれしいんですが、ベタ褒めも。
 しかし本当になにひとつダメ出しされていないんですよ?
 それこそどうしたらいいのだ、つまるところ、編集一個人としては大好きだが、賞レースではトップにならないね、というようなベタ褒めなので……むしろ蹴ってくれ、豚とののしってくれ、お前の書くものなんかケツ拭く紙にもならねえからせめてケツが汚れないように白紙でよこせとか、そう言われたほうが燃えるタチなんですけれど。
 さすが集○社。
 新人を褒めて育てる。
 カルチャーショックです。
 
 ええ。
 いっそ物足りなさを感じるのです。

 そして。
 つれない女王のための悦んでいただきたい一心での新作を書くのです。
 彼女は冷たい。
 基本的に十年以上も大賞が出ていなければ、それはもちろん毎回のトップに対しても「なぜ大賞に届かないのか」という批評を書かざるをえないという側面もありましょう。しかし、それにしたって、そんな論調で、賞金も一銭も出さないわあたし、という態度で、しかしレースが成り立つどころか盛り上がっているという。その自信満々の姿勢こそに、やはり孤高の輝きを見るのです。ほかではなく、ここで書きたいと思わせるものがたしかにあるのです。踏まれたいのです。自他共に認めるサディスティックな私でさえ、彼女の気高さの前では、けなされるために必死こいている、という事実がいなめません。

 作家の個性を消さぬよう、型にはめず去る者は去れ来る者は来い、と。
 放置プレイではなく、放任主義な愛情あふれる子育てなのだ、と。

 あばたもえくぼでしょうか。
 しかし、同時期にせーので見せられた結果に、言葉に。

「負けないぞ!!」

 と強く思ったのは、やはり女王に対して。
 ぶっちゃけ小説賞で審査員が無記名で辛口に批評し倒すなどというのは本当にほかでは見られない(実際、集○社的には、なにか書けばそれを書いた者の名を明記するというのが新聞社なみに徹底しているみたい。それゆえに個人的に刺されることもありうるので、褒めにかたむくのかもしれません)。その独自のかたくなさが、正体不明で。なにくそと思う対象が、とても大きな存在になってしまうというところはあります。だれに向かって死ぬ気で闘いを挑んでいるのかわからなくなる……結果、いつのまにやらそれは、己との闘いとなってゆくのです。

 勝手に育った才能がのびのび仕事している。

 端的にいえば、それが素敵。
 たまに売れっ子も出るけれど、それとてまるで編集部の計算の成果だとは思えない。
 『暴れん坊本屋さん』が売れているらしいが、これ売れちゃうなんてな、とぜったい新○館が思っているに違いないと確信できるところが素敵。

abahon 

(そういえば『ウンポコ』 No.12で、影木栄貴先生が『バリバリ☆バリュー』に出演した裏話を描いていたのだけれど。たしか『トリビアの泉』に出たときにもデビュー直前だったダイゴ☆弟☆スターダストが、またデビュー前の新人歌手として紹介されていて(新バンドでってことだよな……バンド・クラッシャーか……バンドを潰しては新バンドでデビューするセレブな弟を持つ元首相の孫娘で漫画家……たしかに育ててできる作家ではない)。で、そのセレブなイケメン弟が、大好きだっていう高級チョコの店を番組ではプッシュしていたんだけれど……それがヤラセでダイゴはきのこの山が好き、と姉さん暴露してしまっているんですが、載せていいのか新○館(笑))



 まあ、そんなこんなで今回は吠えませぬ。
 しかし、こう立て続けにぱっとしないと、さすがに路線変更を余儀なくされます。
 ということで、こんなふがいない私にメールくださったみなさんにも宣言いたしましたが、ハードSF路線を転換、ファンタジーに染まります。
 この半年、たっぷり資料を集めて頭に詰め込みましたから、引き出しは山ほどできました。

 ええ。
 ヴァンパイア。
 そんな話を書いています。
 ベタで、おやくそくで、もちろんイケメンの兄も幼なじみの可憐な少女も出てきて、でも、吉秒設定。
 歴史上、現れたことのないヴァンパイア設定のはずです。
 
 さあ、気に入ってくれるかな女王。
 またひねりすぎだって怒られるかな。
 悦んで欲しいな。
 うん。もちろん、あなたにってことだよ。
 身もだえさせるきれいなのを書いているつもりです。

 今回もごめんなさい。
 でも負けない。  
 ありがとうございました。

 というわけで閑話休題いたします。
 ヴァンパイアの話に戻ろう(笑)……夢中なんだ、いま。
 これも女王を悦ばせようとあがいて出逢ったもので、私のなかに生まれてきたキャラクターたち。
 なにがどうなってなにを得るかわからないから、やめられないね。

 先を続けましょう。

TRACKBACK http://yoshinogi.blog42.fc2.com/tb.php/181-baeb5a73