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『偽ナシゴレン』の話。



 友人にバリ島土産だと「バリで買った雑貨詰め合わせ」セットをいただいて、そのなかにこれが入っていた。

nasigoreng

 『ナシゴレンの素』。
 裏面に親切なことに英語で作り方らしきものが書いてある。

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COOKING DIRECTION

1. Prepare 2 plates of steamed rice(450g) and garnish : shredded omelette, sliced cucumber, tomato,lettuce. 2. Put steamed rice in a pan / wok. add 1 sachet of indofood instant Seasoning Mix for Oriental Frried Rice and stir well. 3. Stir-fry for another 5-10 minutes on a low flame. Serve with garnish

INGREDIENTS : shalloys, tomato, soysauce, Vegetable oil, Salt, Chili, Garlic, Herbs, Sugar, Flavour enhancer (yeast extract), Antioxidant(Tocopherol).

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 訳すのが面倒くさいので、翻訳ソフトにぶち込みます。

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指示を料理します。

1. 蒸し御飯(450g)と飾りの2枚のプレートを用意してください: オムレツ、切られたきゅうり、トマト、レタスを細かく裂きました。 2. なべ/中華鍋に蒸し御飯を入れます。東洋のFrriedライスのためにindofoodの即時のSeasoning Mixの1個の匂い袋を加えてください、そして、よくかき混ぜます。 3. 別の5-10のために、弱火の数分を炒めます。 飾りによるサーブ

成分: shalloys、トマト、soysauce、Vegetable油、Salt、Chili、Garlic、Herbs、Sugar、Flavourエンハンサ(酵母エキス)、Antioxidant(トコフェロール)。

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 スタートレックや翻訳こんにゃくな未来は遠いなあという精度ですけれど、原文を参照すれば意味はわかる。要はこれはチャーハンの素だということだ。あんまりチャーハンにトマトは入れないので、そのあたりが東洋の炒め飯の真骨頂なのであろう。チャーハンなのに最後に弱火で数分というのが新鮮。ぱらぱらでないチャーハンは悪、という縛りがそこにはない。じっくりトマト風味を米に染み渡らせてくれ、ということなのでせう。

 ならば、米を炊くところから入れたほうが美味いのではないか。
 ということで。

 ジャンバラヤ!

 (また今年もアウトドアの季節がやってきました。また今年も木炭が欠品してお客様に怒られています。それというのも近所にキャンプ場が二つあって、そこのオーナーたちが「GWは晴れだ!」と確信できてから数百個とか買っていくからです。こっちは天気予報とにらめっこしながら発注しているというのに、晴れたらやってきて根こそぎ飯ごうと火ばさみを持っていかれる──こんな勝負に勝ち目はありません。まあ飯ごうがあってもなくても、GWといえばお客様に「いま注文してそんな時間かかるの? GW中に欲しかったのに」とキレられる毎日なのですが、考えてみれば注文商品を発注してもGW明けにならないとメーカーも問屋も休んでいるからこの時期は何ごとも時間がかかるというわけでして。それを注文しに来て「なんでそんなに時間がかかるのか」とキレているその人もGWを満喫しているから買い物に来ているのであって──あいだに入って頭を下げている私にはGWがないのに、とちょっと理不尽に思ったりもするこの時期です。みなさまは連休を楽しんでおられるのでしょうか。晴れてよかったですね。ち。(こっそり舌打ち))

 ジャンバラヤのレシピを流用して(それ自体、パエリアのそれを流用しているのだから、もはや流用というよりも定番。フライパンで米を炊くシリーズと呼んでいい)、味つけにこのナシゴレンの素を使用。トマトとかキュウリとか卵とかレタスとか、別個の調理をするのは面倒くさいので、具はジャンバラヤ。

nasigoreng

 できた。
 食べた。
 味つけ的にはエビとかイカとか、シーフードのほうが合う感じ。そうだよな、バリ島ってくらいだし。まわりは海なんだ。
 おいしかったよありがとう。
 おみやげっていうのはあれですね、うなぎパイ、とか、もみじまんじゅう、とか。そういうわかりやすいのが結局一番だったり。ナシゴレン。強く思うのは、しょうゆ、そして米。ナンプラーに置き換わったりもしながら、詰まるところアジア人は、米としょうゆ。海でも山でも関係ない。逃げるときにはフライパンと米としょうゆ。あと理想としては塩。これでいいんだと、それで島でも生きていけるんだと、炒めていない偽ナシゴレンを食べながら『LOST』シーズン2を観ていて「そういえば無人島ものなのにこいつら米をさがさねえなあ」とか思ったりしたのでした。私なら、無人島で飢えているとき地下の秘密施設を発見しそこに備蓄されている食糧が見つかったら、チョコレートや缶詰の前に米を探します。「やったあ米だ。これで生きていける」そういうシーンはやっぱり欧米の方々には、米食がこれだけポピュラーになってもなお、訴えかけないものなんでしょうか。黒沢映画とか、米のために戦うとか、本当に本当のところが理解できてんのかなと思ったりもいたします。

lost2

 パエリアとかジャンバラヤが具だくさんのスープに米を投入したものであるのに対し、まず米ありきでそれを着飾らせるアジアの焼き飯のたぐいって、ナシゴレンに限らず、それはあまりにも米LOVEであるために、飽きているわけではないんだけれどただ裸で愛するだけではなくてコスプレさせるとか、そういう愛でる料理なんだと感じる。で、米のほうも「そういう格好させないとあたしって物足りない?」と拗ねるのではなくて、喜んで着飾って染み渡らせて「食べて」と、そういう感じ。我が家は晩ご飯もパン含め小麦粉ということが多いですが、小麦粉料理には感じない、米への感謝というものを、ときおり思う。米にはそういう生々しいところがある。

 なんか雰囲気で「ナシゴレン」て「味つけごはん」の意味かと思うが、実際は逆で「ナシ」が「米」で、「ゴレン」が「炒める」の意味だそう。
 偽ナシゴレン。
 たぶん炒めたほうが美味い。
 ジャンバラヤのレシピは、やはりジャンバラヤのもの。
 ナシゴレンには、ナシゴレンの。
 日本のメーカーからもナシゴレンの素は売られていますが。
 次はきちんとレシピを確立させてレトルト使わず作りましょう。
 買ってきた偽衣装もお手軽で良いですが。
 やはりコスプレは本物or自作が心意気。
 ナシゴレン。
 ごちそうさま。
 

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fake Oakley oil Rig  fake Oakley oil Rig  2013/05/22 15:32
『とかげの月/徒然』 『偽ナシゴレン』の話。