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『館ひろしとこーれぐーす』の話(2)。

『館ひろしとこーれぐーす』の話。(鏡)

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 このところ、以前した話にちょっとしたメール頂いたりすることが多かったので、忘れないうちに書きとめておく。

 まずはこーれぐーす。

 あれから三ヶ月ほどがたったわけだが、結果から言うとこーれぐーすは再生していません。
 思うに、こーれぐーすは、生の唐辛子で作らないとダメだということなのではないかと。そのために買いに行くのもなんだったので、乾燥唐辛子ぶち込んでみたのですが、コクが出ない……年越し蕎麦を食いにうちに集まった連中に毒味させたものの、こーれぐーすを知らない者にさえ「これは違う」と断言させるほど蕎麦を台無しにする泡盛と酢の混合物にすぎませんでしたよ……それともまだまだつけ込みが甘いのかなあ、唐辛子赤いままでちっとも切り落としたホルマリン漬けの赤子のペニスみたいにならないし。

 『伝言』で「私が持ってるこーれぐーすの瓶に、『無くなっても泡盛を足せばオッケー』みたいな事が書かれてます」という情報もいただいたのですが、どうにも本当かよという感じです。

 ネット上にこーれぐーすの製造法がまったく見つからないこともあわせ、仮説を立ててみるならば──もしやこーれぐーすとは酢成分の発酵状態に依存するのでは? 紅茶キノコやヨーグルトキノコのように、全体の発酵を促す菌が一定量存在しているところに泡盛を足せば急激にうまみが増殖し、そのプロセスを繰り返す限りは絶えることがない。

 だからほとんど使い切った瓶に足してもこーれぐーすの旨みが増殖しないので味が回復しないのではないでしょうか。換気しきって風邪の菌を皆無にした部屋は、窓を締めたところで風邪の菌が増殖しないように、この説が正しければ、いま地上にあるこーれぐーすのすべてが、実は太古の地上にあらわれた、たったひとり(?)の「こーれぐーすイヴ」へとつながっているのかも知れません。

 いや実際のところ、乾燥唐辛子であることが問題だとはどうしても思えないのです。どうもなにか決定的に欠けているものがあって、三ヶ月たっても、そのなにかはまったく生まれてくる気配がない。

 というわけで、自作こーれぐーすは冷蔵庫で保存を続けますが、詳しいレシピも探し続けます。

 最近はサンバルアスリという辛みソースにはまって(どろっとしたニンニク入りのタバスコみたいなソース。かけるとなんでも熱いアジアの味になる。東南アジアでは食卓に欠かせない調味料らしい)、新たなレシピを追い求め試行錯誤の日々です。これについてもいつか書こう。

 そして館ひろし。
 むろん、観ていますよ『功名が辻』。館ひろし信長。二行以上のセリフがおぼえられないという館ひろしの欠点を問題としない寡黙で男気の満ちあふれた殺してしまえほととぎす。いいです。館ひろし好きとしては、たまらない信長。

 しかし、こういう時代劇を観ているといつも思うのですが、実際の織田信長は四十代で死んだわけで、それだってその当時の戦国武将としては長寿なのですが、リアルないまの館ひろしの年齢はそれよりも上。信長って館ひろしの歳まで生きていなかったんだよなあ……と思いながら観ていると、いまNHKで語られているあたりなんて、信長は二十代前半のはずですよ。ダンディな低音で喋る年齢ではないはずで、でも史実からすると、まさにそういう館ひろし的な威厳を持っていたりしたのも事実なようで。

 思えば、次々に国を攻め滅ぼして魔王と呼ばれる二十歳そこそこのカリスマ性満ちあふれる青年だったわけなんですよねえ、信長。磨かれて渋みの出てきた館ひろしのカリスマとは、また別個のオーラを放っていたのだろう。

 むろん、ヒロインの仲間由紀恵演じる千代も、普通に考えれば子役の年齢で嫁にとられるのがその時代。成人男性と十代前半の子役の初夜を描いたりできないのでそうなっているのだろうし、信長を実年齢で説得力持って演じられる二十代の役者が存在しないので館ひろしなのだろうが……

 戦国って、そういう若さを削ってなりたっていた時代だから魅力的なんだよなあ、ということも思ったりする大河ドラマなのでした。

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