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『Gears of Warという言語』の話。



 『Gears of War』ぎあーずおぶうぉーがやりたいなあ、と思ってAmazon覗いたら初回限定版はすでに売り切れていて。360どころか初代箱(モヨコ柄)の時代から箱所有している私だけれども、予約しようとしたら売り切れていたなんてソフトは実のところ初めて。箱といえば洋ゲーであり『Halo2』が代名詞といっていい状態がずっと続いていた。この『GoW』(って略記で正しいですか?)はあっちで先行発売されてその『Halo2』のオンライン稼働率をついに破った神ゲーとして日本に紹介されてきたわけですが。

xbo360

 むしろ、海外で大ヒットなんていうと二の足を踏むのがこの国のゲーマーの大半だった。箱遊びの道をゆく身としては、そのことはずっと歯がゆかった。歯がゆかったのだけれども。360の時代がやってきて一年。ついにライトユーザーと呼ばれる層までもが、偏見なく洋ゲーに手を出す状況になってみればうれしいの半分、あたしだけの彼だったのにという複雑な思いも生まれてしまう……「なんでわかんないかなあ」という理解されない得意顔が愉悦だったのだ、ということに、いまになって気づくのでした。
HALO2
 しかし、箱愛して幾余年。つくづく思うんですが、国内産のゲームが、どうにもとんがっていない印象がある。特にネット対戦。かろうじて『DOA4』と『カルドセプトサーガ』でインしましたが、長続きせず、あとはもっぱら国外産輸入物。世界中でいまだ初代箱の『Halo2』がトップラインを走っているというのも、なんか根本的なところで国内産ソフトの設計ミスがある気がします。思えばドリームキャストの時代、某国内産の「世界初」オンライン対戦プロレスゲームというのをプレイしたことがあったのですが。発売後一ヶ月もすると、ロビーでくっちゃべっているヤツばかり。ゲームしたくてインしてんだよと私が控えめに「試合しましょうよぅ」と言い出すと、めんどうくせえなあ、そんなにしたいならつきあってやるよ、という色ない返事が返ってくるばかり。そんなベッドで燃えられるわけがありません。
DOA4
 で、いまだにそう。なんなんだろう、島国人の気質なんだろうか。世界中から血気盛んな兵士が集まる戦争ゲームのなかでも、戦うことから目をそらして、ただ雑談に終始している連中がいたりする。それはそれで楽しみかたなんだろうが、だったら電話でもチャットでも良いわけで。「いや、ゲームしながら雑談っていうのがリアルのリビングで一緒にゲームしてる風景っぽいんじゃん」というのもわからないではないが……結局、ゲーム自体はどうでもいいってなりがち。

 『Halo2』で、対戦相手の国籍など気にしたことがない。世界中から集められたマスターチーフたちが、その一瞬に命を削り、短い戦いが終わると同時に解散する。初代箱のころは、まだ対戦相手と声のやりとりをすることも多かったが、いまではマイクさえつけていない。『Halo2』という、それそのものがプレイヤーすべてのなかで通じる共通の言語となっているからである。

 あたかも、目を閉じて、会話もなく、耳さえふさがれていたとしても──触れてくる指先の感覚だけで、相手の想いがわかる関係のように。

 その心地よい世界では、会話などむしろもどかしい──触れればいい──それでしか伝わらない。

 いつか『バーチャファイター』はオリンピック競技になるだろうと思う。そういうこともあっていいと思えるほど、現代の反応系対戦ゲームはスポーツに近い。言葉も、性別も、人種も、年齢や、経験さえも、すべて超越して、その競技によって会話し、たった10分の試合でも、相手と「いまこの瞬間を共有した」一体感に感極まって抱きあうことができるようになる──XboxLiveには、すでにそれがある。
 実際に抱きあえない距離がそこにあることを、試合が終わったあとで、もどかしく思うことがある。

(『バーチャ』に関しては、以前こんなふうに語ったけれど、情報筋によるとあっちでの360『バーチャファイター5』発売確定だそうで。なんなんだよ、この国でも出るんだろうな。我が国が誇るタイトルが我が国では出ないってことないよねえ。『5』のためだけにPS3買うなんてイヤだ)

 『Halo2』という言語を、越えたプレイヤー人口となった『GoW』。
 それは新しい言語の誕生だ。
 まだ少し、時間はかかるだろう。
 けれど、その言語がこなれてきたとき、『Gears of War』の世界で、その言語によってのみ立ち顕れるオペラが生まれるに違いない。ゲームの出来うんぬんを批評していたライバルのゲーム作家がいたが、彼のいうように、それが既存の手法の良いとこ取りにすぎないのだとしても、共通言語としては「人口」を獲得したということ、そのことにこそ意味がある。

 リアルワールド。
 そこで生きる人々。
 そして、その世界と並列して存在する、もうひとつの世界。世界中を覆って繋いだ網の上に、共通言語を持って、無数の人々が触れあう。
 感極まって声をあげる。
 そしてもとの世界に戻る。
 境界はない。

 いま、この時代に、ゲーマーであることを誇りに思う。
 一流のプロスポーツ選手たちが、世界の舞台で戦い、リアルワールドでの言葉は通じない対戦相手と、競技という言語で魂をつないで吠え「スポーツはすばらしい」と言う。
 それと同じように、私は。

「ゲームってすばらしい」

 と胸を張っていま言える。
 夕食前の10分間で、各国のプレイヤーたちと魂を繋ぐことが日常になる──そんなすばらしさは、スポーツにさえ真似のできないことだ。

 『ギアーズ・オブ・ウォー』をさがしに行こう。
 XboxLiveで出逢ったら、触れて。
 身震いするほどに、昂って、闘りましょう。
 私のゲーマータグは、

 Yoshinogi

 です。

gow
 ↓箱、所有?
Xbox360

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クロムハーツ ピアス  クロムハーツ ピアス  2013/10/23 14:04
『とかげの月/徒然』 『Gears of Warという言語』の話。