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危篤状態になった。
父と母がいま病院について、
叔父と交代したところ。
今朝から呼吸数が150を超えて意識が飛んでいる。
劇的に回復する見こみは薄いので、
体力がどこまで保つかだが。
ずっとまともに食事もしていないので、
いますぐという可能性もある。

脚を折って、治療のために入院して、
体力が落ちて、感染症にかかって。
彼女は彼女の夫とまったく同じ過程で、
弱っていった。
一周忌を迎えてからの崩れようは、
「一年も経ったから」
彼の死を現実として受けとめられるようになった、
ということのように思えてならない。
支えだったのだ。
それを喪った。
死にたい、と何度もこの一年で聞いた。
彼女は、もう声を発せない。

最後の会話はなんだったろうか。
はっきり思い出せるのは、
そのときすでに、彼女は前日に逢ったことも、
忘れていたということ。
きっと、いまも過呼吸のなかで。
彼女はなにも考えていない。
なにも思い出さないし、
思い出せないということもわからない。
駆けつけても意味がないし、
たぶん数日中には休むことになるから、
今日は仕事に行って、と言われて。
いま。
私は、彼女の泣く顔ばかりを思い出している。
この一年の、所在なさげな、迷子のような。
なんとかならないのかと問いかけてくる、瞳を。
落ち着いて、大丈夫だからと。
行きついたのは、今日。

回復する見こみはない?
だったら、この時間はなんのために。