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 で、いま、初回を観ながらこれを書いているのですが。
 番組開始一分で登場しましたねえ、レイモンド・チャンドラー。
 村上春樹版の『ロング・グッドバイ』です。
 これで今日から、よいこのバイブル。
 きみもチャンドラーを読んで仮面ライダーダブルになろう!!

Rider

 翔太郎が手にしていたのは↑これでしたが、
有名なのは↓こっちの単行本版。
 売れたからねえ。

Rider

 やはりショッキングな赤色で、遠目にも拳銃が描かれているのが見えてしまうので、よいこの番組としては渋めの黒表紙を選んだというところでしょうか。
 ハードボイルドを、よいこに。
 むずかしいさじ加減の必要な番組がはじまってしまいました。

 それにしても驚いたのはオープニング。
 かっこいいよ。
 すごく素敵。
 永らく観ていない石原軍団のアクション映画みたいに、武装ヘリに襲われ爆発、爆発、ビル大爆発。
 そして仮面ライダーW登場。
 主題歌が流れ出す……



 マフラーがよい。
 シルエットだと、完璧に初代ライダーのスリム版。
 ニコイチ造形のへんてこさが、そこではまるで気にならない。
 やっぱりハードボイルダーは〝つないだ〟感があるものの……
 予想を裏切る、本気の素敵ぶり。
 コメディーじゃなくリアルにハードボイルドモノなのか。
 怪人出てこなくて、深夜の時間帯で、これが流れたら『傷だらけの天使』の平成版がはじまったかと思っちゃうぜ。翔太郎がフィリップの死体が入ったドラム缶転がして終わって欲しい。

 しかし、本気でハードボイルドやるなら。
 そのジャンルのファンのひとりとして、言わねばならない。
 左翔太郎とフィリップではなく。
 役者、桐山漣(きりやま れん)と菅田将暉(すだ まさき)に。
 主役のケレンミと色気によってしか、ハードボイルドは成功しないのだと。主人公がすべて。やさぐれた男の荒廃を出しつつ、しかしだれもに愛される男でなければならない。むずかしいんだ。軽く演じて欲しくなんてないんだ。

 平成仮面ライダーシリーズのなかで、たぶんもっとも期待してる。
 裏切らないで。 
  


 もうねえ、W(ダブル)って。
 大人がちゃんと会議して決めたものだと思えない。
 ぜったい番組のスーパーバイザーとして三浦しをんとかそのへんの重鎮ボーイズラブリストが、独善的な意見を述べているに違いないんだ。

Rider

 仮面ライダーニコイチ。

 少年と少年が合体。

 ……あのなあ。
 おれのライダーを。

「バロム1とかよかったよねー友情合体? 」

 ああもう、スリムメンソールとかふかしながら、東映の企画室でまくしたてている、きたざわ尋子サマあたりが目に浮かびます。

「あなたたちねえ、いまいちど腐女子票が欲しくてあたくしに意見求めていらっしゃったのでしょう? だったら言うこと聞きなさい。だったらW。ダブルよ、だぶる。電王がなぜ当たったかわかる? 憑依したからなのよ。ディケイドがイマイチだった原因を理解していないの? ほかのライダーに変身できるのに、中身はひとりのままだったからだわ。最後には伝説の仮面ライダーブラックRXサマの世界にまで行ったのに、どうして紅渡(くれない わたる)と南光太郎(みなみ こうたろう)をひとつのカラダに押し込んでシャドームーンに向かって「悲しみの王子!!」とか叫ばせなかったの。ていうか伝説の未成年ライダー倉田てつをチャンを白黒ダブルで出しておいて、見つめあってうなずかせるだけで終わるなんてなに? あそこはこのさき百年語り継がれる「南光太郎×南光太郎」の肉体的接触を映像化すべきだったでしょうがツメが甘いのよツメが。だいたい南光太郎がいて霞のジョーが現れないってどういうこと? そりゃジョー様はBLぜったいNGな最後の大物声優さんだけれど、だからこそ霞のジョー時代は声優じゃなかったんだからとか言って演じさせちゃうのよバカねえ歴史に名を残せたのに。まどろっこしいのはいらないの。直球をちょうだい。仮面ライダーニコイチよ。主人公の名前はそうねえ……北闇太郎(きた やみたろう)で、ウケは霧のジョーで。え? 闇はまずい? 相手役がそのまんま? 違うわよ、かすみじゃなくてきりなのよ。ダメなの? ったくもう、しかたがないわねぇ……じゃあ、もうちょっとひねって、左翔太郎(ひだり しょうたろう)と、ビリー……ううん、北欧系がいいわ。じゃ。フィリップで。変身ポーズはもちろん、ケンカのあとでフィリップが翔太郎をしゃぶって甘えた目をしたら翔太郎が「だったら最初から拗ねたりすんなよ」って言ってぴかー!! ね」

 ちなみに仮面ライダーダブルの見た目は原点回帰の石ノ森テイスト。キカイダーそのものです。カラダの右半分と左半分が、別々のニコイチ。今のところの予定では、左3色右3色で計9フォームらしい。受けと攻めを入れかえる左右逆変身のパターンも導入されると考えて、18種類の変身プレイが登場すると思われ。やっぱり友情では18種類の合体などむずかしいので、そこは愛でしょう。番組後半になってくれば、もう、しゃぶるねぶるなどのプレイも尽きて「脱ぐんだ」「おう」「ぁん」「なにぃそんなところで…」なんていう趣向をこらしてくれるものだと期待しております。いやマジで同人誌作りやすいように作った設定だとしか思えないです、これ。



Rider

『仮面ライダーW』公式サイト

 正直言うと、フィリップのキャラにもっと嘆美なものを期待する私がいるわけですが。
 風車が見下ろす架空都市「風都」という設定は、も少し大人なハードボイルド語りの敵ライダーあたりがでてくる予感満々ではある。世紀王シャドームーンをなぞって「夜風の騎士ダークウィンド」とか。はっ。もしかして相手もダブルか。どうりで主人公たちが二十代にしては幼すぎると思った。これは敵役として対極のヒゲダークスーツな真性ホモカップルが低い声で「合体」とか風都の街中でヤッてしまう流れに違いないぜまったく。
 日曜の朝っぱらからなに見せるつもりだ。

 それにしてもこれで一年行くのかと語った平成仮面ライダー10周年記念祭。

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『仮面ライダーG』のこと。

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 まさか、夏で終わるとか。
 どうやら戦略的に、スーパー戦隊と仮面ライダーの両方が初春に年度終わりというのが、安定した玩具の売上げにとってマイナスなようで、私も小売り人ですので、年末のキャラクターすごろくとかゲイラカイトとか、どうしてもアンパンマンやポケットモンスターは発注数を多くするけれど、東映ヒーローは残ったらと思うと、抑えざるをえない。女の子は意外に前年度のプリキュアでも平気で買ってくれたりするんだけれど。特撮ヒーローはデザインでひとめで「古い」のがわかるものなあ。
 今後、仮面ライダーは夏終了になるようなので、だったら年末商戦で売れ残ったのも、処分価格でさばく時間がとれます。ライダー好きとしては、グッズ大量発注とかできるのは嬉しい。

 この10周年。
 ディケイドが最後に仮面ライダーBLACK RXとアマゾンに絡んだのは、そういう意味では、ファンに向けての、決意だったのだと私は受けとめた。
 ドラマ性を追求したために視聴率低迷し子供向けに舵を取らざるをえなかった、不遇の仮面ライダーアマゾンをリメイクして欲しい、というのは昭和ライダーフリークの悲願であり、それを今回、きちんと「地球の自然を救うために密林から世界をめぐり日本にたどり着いた孤独な戦士」という設定を守って描いてくれたうえ、片言でしか話せないアマゾンが子供に裏切られるという、その短いながらに完成度の高いエピソードは、仮面ライダーってやっぱりこれが原点だよ、と思わせてくれた。
 いっそ、ブラックと、RXと、アマゾンと、クウガとディケイドが並んで立つサマを目にしたとき、あきらかにアマゾンにさかのぼっていくほうがデザイン的に秀逸であることが見てとれて。新しいものを追い求めつつ、守っていくことの難しさをあらためて考えさせられもして。
 アマゾンの造形美は、あらためて見ると一種草間彌生的なものを感じる、もうなんだか奇声をあげてベッドの下から出てくるブギーマンそのもので、正義のヒーローをデザインしたモノだとは思えやしない。

Rider

 でも、だからこそ。
 仮面ライダーなのだと。
 失敗することもあるけれど。
 追い求めるのがライダー魂だと。
 そもそも、悪から生まれた正義というところが、平成になってからは、やわらかくオブラートで包まれていたのですが、10年も経ったし、もうこれからは昭和ライダーもひっくるめておれたちが継いでいくぜと、宣言された気がしました。平成ライダーは昭和ライダーとは別のシリーズだということを強調したこれまでの10年を、ディケイドは確かに壊してくれた。次はRXの世界だと知ったとき、壁はなくなったのだと狂喜した。デザインはどうあれ、改造人間ブラックサンことRXや、ブギーマンヒーローアマゾンなんかと並んでも、潔癖症な匂いがしない。おれがどこから来たのかなんて関係ない、これからなにを描くかなんだっていう、ハードボイルドを感じられて。まぎれもなく、仮面ライダー育ちの私にとって、仮面ライダーディケイドは、ヒーローになった。

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 通りすがりの仮面ライダーだ。
 おぼえておけ。


 『仮面ライダー ディケイド』

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 うん。おぼえておくよ。
 半年だけの仮面ライダー。
 確かにきみはすべてを破壊した。
 破壊が創造を生むって本当のことだったんだ。
 この10周年記念ディケイド祭。
 昭和と平成のライダーコラボも含め、さまざまな可能性が芽を吹いたが、そのなかでも、CMが流れ出したので、たびたび目にするあいつが、いちばんの収穫かもなと思ってしまう。

 GACKTのプロモ『GACKT THE NEXT DECADE』。



Rider

 ガクトがレジェンド・ライダーマンを演じることで生まれた、ただただ純粋に仮面ライダーとはこういうヒーローだというメッセージ。

 命あるかぎり戦え。
 たとえ孤独でも。

 悲しみと苦悩こそがライダー。
 その先での決断に責任を持つのもライダー。
 決意する。
 それが次の十年紀の道しるべになる。

 いろいろ言っているけれど。
 もちろん心底の期待を込めての声援です。
 仮面ライダーダブル。
 見せてください。
 受けとめて、私も、決意する。

 期待を込めて言うならば、仮面ライダーWは探偵モノであり、そこに怪人の絡んでくるという設定は、ウルトラQから連綿と続く日本のお家芸SF怪奇アンソロジーの系譜ではなかろうかと推察する次第。女をだます悪い怪人とか、地下深くに続く階段の先へ迷子になった子犬とか、島を見た! とか あけてくれ! とか。そんな感じで待っているので、肩すかしを食らわせられませんように(笑)。一話完結がいいけれど無理だろうなあ。ていうかハードボイルドな私立探偵にあこがれる主人公っていう設定、たぶんコメディタッチで描くんだろうけれど、いま元ネタのハードボイルドな私立探偵ドラマや映画の知識を有している層って、仮面ライダー観ているのかなあ……父親世代でさえ『濱マイク』や『名探偵コナン』の毛利小五郎といったパロディが、リアルタイムで観た最初では。フィリップ・マーロウにあこがれる二十代という初期設定が冒険な気がするのは私だけか。私は好きですけれどね。ピンポイントにこんなところを狙っても仕方なかろうと、心配になったり。作中でもちろん、仮面ライダーのあこがれる探偵としてマーロウが紹介されるんだろうが、それでチャンドラーとか読み出す小学生やなんかが現れたら、それはそれで日本の未来に明るい光ではあります。かわいい女の子が増えれば世界が平和になるの法則同様、ハードでジェントルでなければ生きていけない男子が増えれば、世界は平和なうえに安全になること間違いなしである。ついでに「ギムレットには早すぎる」の名台詞にちなんでギムレットソーダなんかがはやり出したりすると、私も幸せ。ハイボールブームらしいし、きっかけひとつでありえないことではないと思うのだが。ジントニックは出してくれても、飾り程度でなくライムやレモンをしぼってくれる店ってのは、なかなかないのです。そもそも甘くないギムレットが出てきたためしがない。果実香るジンにライムジュースだけを足す。それがハードボイルド。いや話がそれた。



Rider

 余談ですが、仮面ライダーダブルのバイクはCBR1000RRベースの「ハードボイルダー」だとか。そのネーミングはやはりブラックの「バトルホッパー」がブラックRXで「アクロバッター」になったときの脱力感をインスパイアしてのものなのでしょうか。にしても、本人は左右塗り分けの仮面ライダーダブルなのに、ハードボイルダーは前後で塗り分けられているようなのですけれど。

 ニコイチって中古車業界で、事故車の前半分と後ろ半分をくっつけて新車のように見せかけた接合車を売る悪徳商法を指す、っていうことくらい、ホンダさんは知っているはずなのですが。どうしてもそれを連想せずにはいられない、後ろ半分別バイクみたいにライトグリーンなハードボイルダー。きっと今年仮面ライダーダブルがヒットすれば、来年から悪徳中古バイク販売業界では、隠語として、

「ああ、それハードボイルダーなんだけどわかんねえだろ?」

 というのが定着すると思われます。
 店員の会話に気をつけなくちゃ。