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 ふだんあんまりゲーム系のレビューサイトとか見ないので、もちろん自分でレビュー投稿することもなく。記憶にあるかぎりほんとにいちどもなかったのですが、先日、とある有名ゲーム・レビューサイトを通りがかったら、いままさにいまだに私が熱くねっとりとプレイし続けている『GTA4』すなわち『グランド・セフト・オートIV』が酷評されているのに出遭ってしまって。
 平均点低っ。
 XFEDCBASと評価ランクの区分があるなかでC。
 なーんーでー、私にとってどう考えてもSクラスな出来なんだが。
 やっぱりあれか、今回のGTAがドラマ重視のノットハチャメチャハードボイルド路線にあることが、仮想の街でただたんに暴れまわりたかったお子様にとっては退屈だったのか。しかしこのレビュー評価で、このソフトに運命的に出逢って心を揺さぶられるべき何人かが「そうなんだダメなのか」とスルーしてしまうとしたらそんなもったいないファンとして放ってはおけない。

 というわけで点数の底上げをはかるべくレビューを書いてみた。

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グランド・セフト・オートIV レビュー :: Xbox360mk2

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 しかしいまだにCランク。
 平均点がぎりぎりの70点で、どこかもう1点上げておけば一瞬でもBランクになったのにな、と後悔しながら、しかし特別点の5点をふたつもつけたら、こりゃほとんど絶賛です。書いてみて気づいたが、内容に満足しきっているがゆえに、ほとばしるのは今後への要求ばかりになっているし。

 ちなみにレビューで触れている、ダウンロードコンテンツとは、これ。



『GTAIV:The Lost and Damned』公式サイト

 もうなんか、このムービーの時点で高評価というか。
 レビューの平均点が低くなっている大きな原因でもあるのだけれど、とにかく登場するキャラクターたちが可愛くない(笑)。デートの相手さえも、タクシーで隣に座って、視点変更で横を向いたら、彼女の横顔のどアップになって、もう20センチほどケツをずらして離れるかな、という感じ。このゲームのなかで老若男女を問わず、美人さんというものに出逢ったためしがない。
 が、それがいい。
 そもそも、自分自身である主人公がコンプレックスのかたまりというか、もうそこを通りすぎて、己の実在と、それを実在させる手段とが、遊離してしまっているような状態なのである。このあたりの感覚が、18禁。二十歳をこえるとあるんだよ、自分にまたがって喘いでいるそう美人でもない相手のそらした喉のラインを見つめながら、こいつはいったいなにに感じているのだろうと思って、見つめられていると勘違いした彼女が見下ろして微笑んだのを無表情に受けとめているおれって、なんか虫けら以下の無味無臭というか幽霊というか、ああもうどうでもいいやここまで来るの大変だったんだがもう酒飲んで眠りたいよそしてもうメザメたくない……みたいな。
 人生とは醜く無常な悪夢そのもの。
 その無常を見ないふりするのがクールでハードボイルドなのです。
 ゴルゴ13のベッドシーンっていつも無表情だろ?
 なのにゴルゴってセックス好きだろ?
 無常好きなのです。
 たぶん総理もそんなデューク東郷を愛している。
 私も大好きだ。
 麻生さんにもニコ・ベリックの人生をプレイさせたい。
 83ptです。

13

 ところで、このレビューサイトに私がレビューを投稿したのは初めてのことなのだけれど、なぜかこのサイト内を検索すると、私の書いたGTA4レビューがすでにいくつもあることが判明した。
 ブログレビューというやつらしい。
 でもそんな登録なんてなんにもしていないのにさ。
 このブログレビューというのはどこから流れてきているわけ?
 と、たどってみると。

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『みんぽす』

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 ここに掲載されているブログが、ゲームレビューサイトにリンクされ、利用されているのです。ふうん。まああれだよね、某価格サイトみたいな。いろんなもののみんなの意見を並べて賢く買い物しようというサイトです。良い試みだ。
 しかし……
 このサイト、私は初めて訪れた。
 ブログを登録したり、投稿したりということはまったくない。
 でも検索すると、いっぱい私の書いたのが出てくる。
 たとえばGTA4ならばこんなのとか。

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『グランド・セフト・オート4のプレイ初日』のこと。

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 むー。謎だ。
 そこが比較サイトならば、自動検索でその商品について言及した文章を無作為に並べただけでは、意味がない。それってロボット検索サイトとおなじだからね。比較サイトである以上、だれかが、推薦する意志を持ってその商品について言及した文章を用意する必要がある。
 でも重ね重ね、私は知らない。
 で、そのサイトの私の書いた文章へのリンクには、見知らぬひとの名前がある。
 だれだか知らない。
 でも、そのひとが、私のブログをそのサイトに掲載したのだ。
 そういう道筋で、私の書いたものが、そのサイトとリンク契約しているあまたのレビューサイトなどでも使われている。
 いや、いいんですけれど。
 露出を単純に悦ぶほうですし。
 ウェヴに載せた時点でリンクフリーですから。
 ただね、なんか、どうにも納得できかねるのが。
 そのサイトの利用方法の目次。

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今注目されている商品を見つける
気になる商品のレビューを探す
参考になった商品レビューを評価する
お勧めしたいレビューを掲載する
評価ポイントについて

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 GTA4が注目されているので、ウェヴでGTA4をレビューしている文章を見つけて、それをこのサイトに登録するという流れ。わざわざ私の書いたものをチョイスして推薦して掲載してくれたということでありがたいことだが、私の書いたブログのタイトルの横に見知らぬ他人の名前が載っているというのはやっぱりなんかイヤ。
 そのうえで。
 比較サイトだからさ。
 点数が必要なわけですよ。
 平均点出さないとグラフにならないから。
 でももちろん、おおもとの私のレビューはただのブログの記事なので、点数つけたりしているわけではない。それって? 投稿された内容を読んで、サイト側が「まあこの書きようならこの程度の点数だと筆者も思っているのではないかな」とざっくり評点しているってこと?
 違いました。

 「このリンクは役に立った」とクリックしたひとの数が、そのまま評価点というかたちになっている。上の私の記事なら、いま20ptらしい。ありがたいんだかなんだかよくわからないが。
 問題なのはその先。
 その評価ポイントが、投稿者の獲得ポイントとかいうのになるらしい。
 ……重ね重ね重ね、投稿者とは私ではない。
 どこかのだれかだ。
 どこかのだれかが投稿した私のブログが「役だった」とだれかが評価するたび、私ではない投稿者の獲得ポイントになる。
 よくわからないが納得できかねる話ではないかこれは。
 文章をさがしてきたお駄賃ととらえればいいのかなあ。

 でも、なんかなあ。
 だれかのサイトを訪れたとき、私のサイトへのリンクが勝手に貼ってあったりすると、それはもうとてもとてもうれしいものなのだけれど。
 ポイント、とかいうのがそこに絡むと。
 なんかなあ……と思うのです。
 そのサイトのQ&Aにあります。

「自分のブログの記事が他のユーザーにより勝手に投稿されています」
 への回答。

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「みんぽす」は、ソーシャルブックマークサービスという仕組みを使っております。こちらは、一般ユーザーが「自分が参考になったと思った記事」を自由に投稿できる仕組みですので、記事を書いたブロガー様ご自身で記事が投稿される場合もあれば、それを読んだ他のユーザー様が「参考になる記事」として投稿される場合がございます。こちらに関しましてご意見・ご要望がある場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡下さい。

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 いや、ご連絡する気もないし。
 ポイントが欲しいなら、私が自分でこのサイトに登録して、自分の書いたものを投稿すればいいわけで、そんなことをする気もないし。
 ただ。
 ヒトの書いたものを拾ってきて投稿してポイントを稼ぐ。
 そのシステムがどうも……
 だれもにとってうれしくない感じがするのは私だけなのでしょうか。
 ソーシャルブックマークサービスって、自分のネットのブックマークをみんなで共有することで、みんなが知識深めて幸せになるって形態じゃない。そこにポイント稼ぎとか、からめちゃいけない気がするんだよ。投稿者がGTA4好きなのか、本当に私の文章に感じるものがあってブックマークしてくれたのか、疑っちゃうようになるもの。たとえ現実の通貨でなくてもそこに利害関係が生まれたとき、共有、という思想自体が、成り立たなくなると思うんだよね……そのひとにとってなんの得にもならないけれど、よかったから勧めてみた、という情報だから役立つわけで。だったらこんなサイトも知ってる? と、こっちからもなにげに勧めるからブックマーク共有の意味があるのではないかと……ねえ。

 まあいいや。
 とにかく『GTA4』すなわち『グランド・セフト・オートIV』。
 ストーリークリア後も、このマップ使って鳥インフルエンザのハト探し。
(NPCs→Pigeonにチェック)

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『Liberty City Map』:IGN

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 仮想の街の地図をGoogle MAPで、というのが素敵。
 モニタのなかの街を歩くためのモニタのなかの地図。
 二百羽のハトをさがしてLiberty Cityをさまよう毎日が、いまも続いている。
(なかなか位置説明が難しく、英語の読解力がつくよ)
 でも実は、ハトを探すことに熱中しているのではなくてLiberty Cityを隅々まで知るという行為に酔っている。
 散歩です。
 散歩はそれだけで日課になりえます。
 いろんなことを考える。
 すれ違う仮想のキャラクターに話しかけたりもする。
 街がそこにあること。
 そこになにを見るかは、プレイする側の視点だと、クリア後に思う。
 終わらない。
 眠らない街Liberty City。
 大好きだ。

 そこの同じく大好きなあなた。
 ちょっと熱くなってレビュー書いて、も少し評価高めません?
 Sってことはないが、Cってこともない気がする。
 傑作だと思うんだけどなあ。
 私はおすすめします。
(近々、 PC版も出るけれど。推奨マシンのスペックが非常に高め。これのためにグラボ入れかえるくらいなら、Xbox360本体ごとがお買い得です。私とも遊べるし(笑))

GTA4


Taiwan28

紅い三日月といえば。
私の『Halo』におけるシンボルマークなのだが。
(ゲーマータグ「Yoshinogi」です。どうぞよろしく)
台湾のたいていの神社に、これが山積みされている。
片面が曲面に磨いてあり、
もう片面が平らな三日月。
紅く塗られた木片。
「竹筮」(に似た漢字。竹冠に「交」が正確)
そう書いてあるが神道占師がかしゃかしゃやったり、
扇のようにひろげたりする筮竹(ぜいちく)には似ていない。
手のひらにのるほどの半月。
竹の字が入っているが多くは杉材のようである。
片面が曲面で、反対は平面。
ということはふたつを手に取り、
ぴたっと合わせれば、まるっこい三日月ができあがる。
ふたつのかけらが合わさるとイッコになる。
なんだかトキメキを感じる。
平安絵巻の貝あわせに似ている。
ギザギザハートのペンダントに似ている。
どんな時代のどんな国の人でも、
ふたつが合体する様子には物語を見てしまう。
『超人バロム1』しかり。
『ウルトラマンエース』しかり。
『ミカるんX』しかり。
そんなわけで挑戦です。
なにに?
三日月をふたつ地面に投げつけるのです。
ふたつともユラユラしていたらだめ。
ふたつともペッタンとしていたらだめ。
赤い糸もおみくじも、もらえません。
神さまがお前なんかにかける言葉はねえとおっしゃってる。
失せなさい。
──というほど台湾の神々は厳しくない。
三回までは許されます。
ユラユラとペッタンのコンビ。
合体できるふたつの面がそこに現れたときだけ、
なんやかやともらえるのです。
ちなみに私は三回目で成功。
その神社では成功者に番号札を引かせ、
それに対応したおみくじをくれる。
現地のおばちゃんが日本語で、
「ワルカタラモヤセバ」
と呪文のようなことを言って笑った。
どうやらおみくじが気に入らなければ燃やせば無効になるということらしい。
それでいいのかとも思うが、
日本の神社のように結んで帰る枝もなし。
だったら悪いおみくじ持って帰っても困るものな。
「ヨカタラサイフイレテ」
あーお札みたいに壁に貼るんじゃなくて?
というわけで持って帰ってきたのですが。
さっぱり意味がわからないのでした(笑)。
とりあえず右下の「訴不吉求財無」の響きが、
良かネエだろという気はするのですが……
読めないどこかに重要なすばらしきことが書かれているかも知れず。
燃やせない。
信じていないなら占いとかおみくじとか。
手にとるのもやめるべきなんだよな。
初詣には行っても、おみくじは引いたことがない。
これって実は信じているのかなあ、と思ったりもしたり。

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 そういえば私はことしも初詣に行っていないのだけれど。
 初詣の神社からメールをくれた友人がいた。
 読んでみたら、隠れキリシタンで有名な山のすぐふもとにある神社で、辛口招き猫として有名なおみくじを引いたら、励ましの言葉が並んでいたとよろこぶ内容でした。

「難しいと思える事も粘れば道が開ける」

 とか書いてあるんですよー去年までとは大違い、とハシャいでいるのだが。
 私は、それがGoodだとするなら、そのおみくじのBadってどんだけだよと返信をして、そうしたら去年のおみくじには「仕事・技芸」の項目がはっきり「駄目」と書いてあったという。
 そりゃ実に辛口招き猫だ。

 私はほんと記憶にあるかぎりの自分の人生のなかで神社のおみくじを引いたことがなく、唯一、台湾で引いたけれど内容が判読できなかったが気にもならなかったソレくらいで、まったく託宣というものに熱情が持てないんだけれど。しかしなぜにそんなサディスティックな占いをみずから享受しに行くのか、と話していたら、その友人が言ったのだった。

「努力しなさいって言ってもらいたいんです」

 ……新日本プロレスの山本小鉄鬼軍曹が、よく言っているね。
 練習しなさい。

小鉄小鉄子

 あれなんだな。
 いま現状ダメだけれど、切磋琢磨で状況が変えられる。
 努力だ、鍛錬だ、と。
 上を目指せと。
 夢は叶います、と言われると信憑性がないが、努力すれば叶うかも、と言われると、だったらがんばろうかと思える、というところですか。
 いや、それってさ。
 けっきょく、なにも占ってもらっていないに等しくない?

「欲しいものがあるって思い出すんです」

 なるほど。

 練習しなさい。
 ↓
 なぜ?
 ↓
 そうだったおれはもっと強くなりたいがために血反吐はいて練習していたんだったなにを怠けているんだスクワット一億回だオレっ!!

 という図式ってこと。
 ちなみにその友人の、去年の「愛情・恋愛」の項目にはばっちり「夢に終わる」と書いてあったのが、今年のGoodな招き猫お告げでは「障害があってなかなか実らない」だったという。まったくもってその託宣のなにが良いものかと浅はかな私などには思えてしまうのだけれど。

「なかなか実らないってことは、最終的には実るんです」

 占いなんてなくても前向きに生きられるよキミは。
 と思った私の認識が間違っているのでしょうね。
 台湾の神社で、必死な顔して双子の赤い月を地面に落としていた女性がいっぱいいた。三度目も表裏の双子がそろわずに、おみくじが引けないことで泣いている人までいた。
 言葉って、さ。
 おなじ歌を聞いても、まるで違う意味にとってしまったり。
 ひとことで、生かしも殺しもできる。
 きっとおみくじを引けなかった彼女は、そのひとことにたどり着かなかった事実をまた占いの結果として受けとめているから、泣くのでしょう。

 たぶん。
 私は、ひとことに心を動かされすぎるから。
 だからおみくじが怖いんだ。

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『台湾旅行記・総統選に旗を振る』のこと。
『台湾旅行記・忠烈祠で笑みを見た』のこと。
『台湾旅行記・担仔麺と生き人形の夜』のこと。
『台湾旅行記・非情なるジブリの町』のこと。
『台湾旅行記・奇天烈マスクをさがして』のこと。
『台湾旅行記・アミ族流接客術の極意』のこと。
『台湾旅行記・そしてピザを焼く』のこと。
『台湾旅行記・犬食レストラン』のこと。
『台湾旅行記・中文版少年ジャンプを読み解く』のこと。
『台湾旅行記・滅火器』のこと。


 成人されたみなさま、おめでとうございます。
 なにがめでたいのかはともかく、苦難の道の第一歩を踏み出したあなたへと、先見にて溺れあがく大人の一員としてなにか有意義なアドバイスでもしたいものですが、なにも思いつきません。

 まああれです。
 なるようになります。
 毎日、気合いは入れておきましょう。
 ダラケるのはクセになりますから。
 そろそろ禁煙はしたほうがいいかも。某番組でオセロ松嶋尚美が禁煙しはじめた理由として述べておりましたが、昨今、喫煙室でまわりを見まわすと「ここはダメな側の人間を閉じこめておく部屋か?」という風情なことが多いです。かくいう私も二十歳をすぎてしばらくしてから禁煙しましたが、いまだにチョウ・ユンファとか、ブルース・ウィリスなんかが映画のなかでぷかぷかやってると、手をのばしてしまう用に常備はしています。年に一箱もなくならないけど。大事なのは人前で吸わないことです。私、接客業などに携わっているのですが、世に喫煙者の減った現在、煙草の匂いのする客というのは、煙草に悪い印象のない私でも気分良く接客できません。なにもこの時代に、他人に煙草の煙とか匂いとか吸わせる必要ないじゃない。自分の部屋で趣味としてたのしむ、そこにとどまることができずに外でも吸ってしまうって、それ「中毒者です」と看板下げて歩くようなものです。なんであれ中毒者に好感抱くのは、同類だけ。中毒者の友人や愛人が欲しいなら、それも手かも知れませんが。
 お風呂にも入りましょう。
 歯もみがきましょう。
 夏場は制汗剤とかも使いましょう。
 逆に香水はやめてください。
 無臭です。
 いまや大人とは無臭のイキモノなのです。
 乳臭いのが子供です。
 発情していても発情した匂いなど発散させずにすまし顔なのが大人なのです。

 自己抑制。
 しかして己がうちではマグマをたぎらせよ。
 無臭。
 しかして味わえば頭痛がするほどに濃厚。

 そんな大人になってください。
 なんかよくわからないですけど。
 なんか近ごろ、可愛らしい大人が増えた気がする。
 それはそれでいいんですが。
 舞台を成立させるために、萌えキャラと同数のクールなキャラもいると思うんですよ。
 騒がしいだけの集団ってその場かぎりだけれど。
 明け方の一瞬とか、たそがれて階段に座り込んで、

「あたしたちってさあ、どこ行くのかなあ」

 なんて語ってしまう。
 その一瞬が、先に続くと思う。
 いや別に深刻ぶれってわけではなくて。
 他人の真顔に気づくことのできる冷静さというか。
 スイッチ入れたり切ったりを、完全制御できるように。

 ところで世界的に見ても成人の日なんていうのを国民の祝日にしているのはめずらしいことだそうで、これはやっぱりアレだと思うのです、そもそも日本の成人の日というのが元服という儀式を起源としているからではないかと。元服というといわゆる「オトコノコがオトコになる日」という位置づけで、時代劇なんかだと烏帽子(えぼし。さかなくんの帽子みたいな鳥のじゃない。調べて知識にして)をかぶせたりもうちょっと時代が進むと月代(サカヤキ。戦国時代に兜をかぶってもムレないし髷がクッションになって痛くないしいつでも闘えるぜオレサマ戦闘民族な心意気を誇るために編み出されたとされるナイスな髪型)を剃ったり、上流階級な風景がさもスタンダードであるかのように描かれていますが。
 実際のところ、いつの時代も大多数は庶民なるもの。
 庶民に烏帽子とか月代とかいりませんし。
 じゃあ「オトコノコがオトコになる日」に、なにをどう変えるかといえば、そりゃもう。

 チンコです。

 ああ可愛らしく遠慮して書いてしまった。書きなおそう。

 ペニスです。

 男性器です。男根です。彼の昂ぶりです。益荒男丈夫です。まあなんつうか十五歳くらいの「あ、なんかおっきくなった」とかいうのから「なんだこれおれの意志と関係なくあばれだすよっ」という困った事態になるくらいの年頃に、まわりの大人がその対処法を教えてやるという……これが庶民の元服であり、いまの成人式の原型。

 ビバ、ペニス祭りだ、オレー!

 そういうノリなので、とりあえず米俵かついで近所の女系の家を訪れ、米と交換にそいつを縫ってもらいます。
 ふんどし、を。
 つまりは、庶民における烏帽子であり、ちょんまげとは、ペニスを護る布なのです。
 聖なる布は処女によって縫われます。
 んでまあ縫いあがったら、それの付け方を教えるわけです。
 それまでぶらぶらさせていたガキは言うでしょう。

「パパ、きゅうくつだよ」

 おとっつあんは息子の頭をシバいて言うでしょう。

「ぼけ。もうおまえのそいつは野獣だ。きちんと隠してしまっとかなきゃならねえんだ、大事な場面で解き放ち、大暴れさせるためにな」

 よくわからない話で、ガキは戸惑うはずです。
 そう、ふんどしを着けるのがペニス祭りのメインイベントではない。
 おとっつあんは、妙に深刻な顔をして、ふたつほどため息をつき。
 吐き出すように、言うでしょう。

「わかんねえか。おまえのそいつは、ぶち込むためについてんだ」
「なににぶち込むの、パパ?」

 哀しいことにその時代、視聴覚室に男子だけ集めて見せられるようなビデオなんてのはなく、庶民は文字を読めず、文字を読めないということは文章で思考するということができず、たとえ紙がすでに発明されていても、ものごとを順序だって絵で説明することなんてできませんでした。女子はふんどしの縫い方を、目で見て盗み、男子はその女子を……
 というわけにはいきません。
 なにせそのころの庶民は小さな村単位で暮らしているのです。
 ふんどしを縫ってくれた処女は、未来の花嫁候補の筆頭で。
 性教育の教材としてFairyDollな扱いはできないのです。
 というか、村に女子がいるなら、それはぜんいん嫁候補なのです。
 だからおとっつあんは、ため息をつくのです。

「いいか。なににどうやってどういうふうにってのは、いまからおかっつあんが教えてくれる。だけどな勘違いすんな。これは今日だけだ。おまえが本当にぶち込むべき相手に出逢ったとき上手くやれるように、詳しく作法を教えてやるだけだからな」

 ……そういうのが、当たり前でした。
 日本ていうのは、そういう国だった。
 いや、近親相姦が禁忌となったのは近代でのことで。
 それまでは、おとっつあんも、そういう感覚だったかも。

 めでたいペニス祭りの筆おろしペニスをヨソのもんにくわえ込まれてたまるものか。

 男根信仰というのは世界中に当たり前にあるものだし、いよいよ結婚できるとなったふんどしを初めてしめたオトコノコのチンコなんて、ハッピーアイテム以外のなにものでもない。よしんばこの通過儀礼のさなかの子種がヒットしたところで、遺伝子鑑定などない時代、同族のタネなら別段なんの問題もなし。母親はさすがにまずいんじゃねえか、という風潮になってからも、同族の婦女子でいただいてしまう習慣というのは、長らく各地方に残っていたようです。
 一方、処女の血は子種を殺す、という思想も各地にあるようですから、娘が婿のチンコをぶち込まれる前に、穢れは身内で処理してしまう、というのも庶民のあいだでは広まっていた風習なようで。しかし孕んでしまうとこれはやっかいなことになるため、枯れきった村の長老に処女を喰ってもらうという、うれしいんだかなんだかよくわからん習わしもあったという。枯れて子ができないけれどつらぬく硬度はたもっておけ、と要求される長老も迷惑な話だと思うが。

 そういう時代を経てきて、だからこの国ではそこは譲れない。

「成人の日っていうのはものすごーく特別な日」

 近親相姦がタブーだという頭になってからも、ペニス祭りは続いていたのである。
 大義名分がないと、悪になる。
 しかし祭りならば。
 これは奇祭だ、太古よりの習わしであるぞよと。
 童貞のチンコが喰えるのである。
 処女の破瓜をいただけるのだ。
 後半、たぶん大人の欲望によって歪んだ解釈になっていっただろうことは想像にかたくない(笑)。

(いま、ものすごく思い出した映画があったんだが、タイトルが出てこない。ひどい父親が暴れ放題で、ベッドでやられながらぼこぼこに顔が腫れるまで殴られた妻の特殊メイクが印象的で、息子がその父親に反発し、顔に伝統的な入れ墨を入れて葬式で踊ることで己の血筋を誇るという……ラストはひざまずく父親に迫るパトカーのサイレン。後味のわるい映画だったことはおぼえているのだが、場面場面をとるといかにもアメリカ映画的で、検索で特定できない……ああ歯がゆい。これじゃねえ? とか、わかるかた、おねがいします)

 とまあ、歴史から学べとはよくいったものです。
 こうして考えてみれば、大人になるとはどういうことかがわかってくる。
 端的に言えば、暴れるチンコをふんどしで押さえ込むことである。

 では、女子の側ではどういったことが「成人」であるのか。
 これも日本という国ではわかりやすい。
 男子のふんどし、女子の……

 お歯黒。

 女子の成人式で求められるのは、  

1、地味な色の着物に着替えます。
2、歯を黒く塗ります。前歯だけ塗ると歯が欠けているように見えてなおよし。
3、眉毛を剃ります。形を整えるのではなくぜんぶ剃ります。抜けばなおよし。

 忘れてならないのは、眉を剃ったあとに、額の高い位置に眉を描くこと。
 能面でおなじみの「段上眉」というやつです。

gasaraki

 ……これになんの意味があるのか。
 考えるまでもありません。
 マンガを描くひとなら、ここまで誇張しなくても、と思うかもしれないが。一般的に、デフォルメされた子供というものは、顔の上下半分の位置に瞳がある。目から下、鼻と唇の領域と、目から上、眉と額の領域がイコールであるほど、幼く見えるということです。コケティッシュ路線のアイドルが必要以上にあごを引いて写真に撮られるのはそのため。遠近法によって額を大きくすればするほど、幼くなる。

odeko

 となれば段上眉の意図は明白。
 おでこ領域の縮小である。
 しかしそれによって求める効果がセクシー路線であるならば、地味な着物だの、お歯黒だのの意味がわからない。
 だとすれば、こう考えるのが妥当だ。

 大人になる、のではなく。
 子供ではない、ことをアピールしている。
 あたしこどもじゃないモン、の主張である。

 地味な着物着て、おでこ狭くして、歯まで欠けているように見えたなら、もう老婆。むかしのひとは美の価値観が違った、などということではないのだろう。
 今も昔も、だれが見ても、醜い。
 ていうか、おもしろい。
 つまりは、こういうことでは?

 その気にさせない。
 おそわせない。
 成人してふんどしを締めて野獣を隠し持った男子を、いたずらに刺激しない。
 そのための偽装。

 もちろん、ベッドでは段上眉を拭くのです。
 そうしたら眉毛のないぶん、おでこはひろがって、いっそう愛らしい。
 動物には幼いものを守りたい本能があるのです。
 おでこの広いコは抱きしめたい。

 そういう駆け引き。
 醜いまでに強い外面と、あどけない夜の顔。
 女子の大人になるって、そういうこと。
 愛する相手以外は獣です。
 獣と戯れたいならともかく、そうでないのなら、真実の愛を追い求め、それだけを手にしたいのならば、歴史に学び。

 今夜はまゆげ抜いてください。
 ふんどし締めてください。

 抑制と無臭の奥に毒と飴を隠し持て。
 さらけ出すときのために、粧う。
 それが大人の作法。

 おめでとう。