えーと。
 今週、『Virtua Fighter5 R』が、稼働をはじめたそうなのですが。
 いまでもどこかにゲーセンってあるのですか?
 いいからとっととXbox360に持ってきてください。
 1プレイヤーにつきひとり、弟子を育成できるとか。
 なんて悩ましいシステムでしょうか。
 サラ嬢になって蹴りまくりの人生だったのですが。
 サラ嬢でサラ嬢を弟子にしても倒錯できないので。
 サラ嬢を飼うならやはり相撲取りですか。
 飼うとか書いてしまいました。
 相撲取りリターンズバーチャファイターのR。
 着せ替えこそ『5』の真骨頂なのに。
 お相撲さんて、なに着ても髪型変えてもお相撲さん。
 あ、でも相撲取りが帰ってきたということは。
 サラ嬢にまわし……
 ロケットおっぱいまわし締めポニーテール。
 Xbox360ユーザーってそんな感じなので。
 移植のさいにはよろしくおねがいいたしますセガ。
 ていうかもういまや、稼働開始って、移植開始の意味で見てしまいます。
 もう何年もゲーセンを見かけることさえないんですが。
 いまでもワンゲーム100円なのですか?
 
 360バーチャ5が実績1000越えで、
 新しいデータでクエストを始めるときにLBボタンを押しながら決定すると、
 所持金がマックスになるというボーナスがありまして。
 衣装買いまくりなので、完璧に着せ替えて遊んでいる今日この頃です。
 続けながら、待ってます。
 次はサラ嬢に短髪を充実させて欲しいなあ。

 稼働開始のニュースで要望ですもんね。
 セガっこを自認する私でさえこんなの。
 そりゃゲーセンもさびれますわ。
 クレーンゲームが増えてきたころから、
 落ち着いてゲームできる場所じゃなくなったんだよね。
 対戦もネットでできるようになって、街に出る意味がなくなった。
 クーラー効いた自分の部屋でバーチャしたいです。
 暑い夏を過ごせとか言われてもなあ……
 侠気の代名詞といわれたセガっこもナヨる世紀です。
 それもこれも『シェンムーオンライン』が発売されなかったせいだ。
 あの挫折が世界中のどれだけの男どもに、
「愛すべき友に裏切られた」
 と感じさせたことか。
 
 いまからでも遅くない!
 芭月巌(藤岡弘、)を、いまこそバーチャ参戦へ!
 ダンディズムが足りないんだよバーチャキャラは。
「愛すべき友をもて!!」
 セガ史に残る名台詞所有の格闘家キャラをバーチャに出さないでどうする。
 過去の遺産を食いぶちにするというのは、そういうことを言うんだよ。
 潔く侠気見せて欲しいね。
 ていうか相撲取りいらねえ……   

VF5  
 もう一年ぐらい前の話になるのですが「UNIQLOCK」。
 いまは季節がらDRYのバージョンが前面に出されていますけれど、一年たってもやっぱり、この最初のバージョンの踊る少女たちが飽きない。



  (ぜひ右下のボリュームスイッチをONにしてみてください)
 時間にあわせて色が変わったりするんです。
 でもずっと踊っているだけなんです。
 でも見ちゃうんです。
 これを見つめることで、ああユニクロの服って動きやすそうだなあ、というような直接的な購買意欲はなんらわいてはこないのですけれど、確かにユニクロというブランドへの好感度が上がっている。
 で、淡々と踊る女の子たちが好きだからと言ってなんでいまさらブログパーツはっつけて、こんな話をしているかというと。

 『WORLD UNIQLOCK』

 こういう機能がこいつにはあってですね。
 世界中で「UNIQLOCK」のブログパーツをはっつけたブログが、世界地図の上で閲覧できるようになっていて、あまつさえそのブログへ飛んでいけるのです。思えばこの画面は見覚えがある。Xbox360と『Halo3』に夢中になっているゲーマーにはおなじみ、対戦相手を探すときに出てくるあの世界地図と同じです。世界のどこにどれくらいの「いまつながっている」人たちがいるかを視覚的に確認できる悦び……そして『Halo3』では、平日が休日のことがほとんどの私にとっては、昼間にゲームしていると「大阪でプレイしてんのオレだけじゃね?」という白い小さな点を見つめる、もの悲しい地図。アメリカ大陸なんて四六時中まっしろ。うらやましいです。

 で、『WORLD UNIQLOCK』ですよ。
 むやみに外人とか来られてもイヤなんで、ブログパーツも話題にすることがなかったのですが、もういいだろうと。「UNIQLOCK」が世界三大広告賞を連続受賞して『WORLD UNIQLOCK』も、日本ばかりが光っていたのが世界中に広がっている。そうなってみるとここにも一年たってもまだ飽きないブロガーがいますよと、世界地図に点うってみたくなるってもの。で、うってみた。

 こういうのってね。
 なんかね。
 暑いのがわかっているのに夏場になると温度計買っていくお客さんが増えて、それも植物育てているからとかそういうんじゃなく「どれくらい暑いのか確認したいから」とか言うのと同じで。それ確認してどうなるというものでもないのですが、確認しないと落ち着かない人間性。特に世界地図とか出されると。なにを確認したがっているのかといえば、自分も群れの一員だと確認したいんでしょう。
 ブロガーという種族。
 ゲーマーという種族。
 なんか会社のバッヂをこれ見よがしに背広の襟につけている企業戦士と変わらない感情なんですね、きっと。ピンバッヂくれるような会社に勤めたことはないですが。

 ところで。
 『伝言』に、前回の記事を読んでくださった真朱那奈さん、ご本人が登場してくださいました。
 ゆっくりと時間があるときにお返事すればいいものの、家に帰って食事の支度をしながら矢も楯もたまらず、いきおいで書いてしまった文章がそのまま残ってしまっているわけですが。こうして比べてみれば、サイトといい、BBSといい、真朱先生の文章がいかに少女小説家としての王道を走る資質にあふれ、私のいかに……ていうか、いつもながら我ながら、なんで私は少女小説なんでしょう? 訊かれても困るでしょうが。ほんと端正さに欠けると反省しつつ、それが武器だよなと再確認もしたり。まあどこの団体にも、王座戦に乱入する空気読めないヒールいてこそ盛り上がるものです。いりませんか、こんなの(笑)。

 はじめまして、なんですよ。
 ずっとつながっていたし、互いに互いの文章を読んでいたのに。
 大げさでなく、ウェヴ世界のものすごさをひしひしと感じます。
 そして、ちょっと迷っていたことにふんぎりがつきました。
 
 戦いぶりに励まされていた。

 そう言っていただいて。
 私にも、言うべき相手がいると。
 本当にもう、生まれた赤ん坊が恋を知りはじめるくらいの長い時間、私のなかではともに戦いつづけていた、とあるかたが、ご自身のブログで「もうやめる」みたいなことを書いておられました。ついこのあいだのことです。最後と決めていた商品がまた予選通過もしなかったのであきらめたとか、そういうことを、これまでにも何度となく書かれていて、サイトも閉鎖したことがあるし、そのときにはずしたリンクをいつか元通りつなげたいと頼んだら「いつか」というメールをもらってそれきり待ちぼうけで、それ以来、うちからのリンクもなければブログのなかでお名前を出したことさえないのですけれど。
 そうやって、音信不通になってしまった戦士は、いっぱいいます。
 でもそのひとは、とぎれとぎれながら、私に何度も、もう二度とあのひとの文章は読めないのかな、と思わせながら、でも、ずっと一緒だったのです。いまではもう、生まれた赤ん坊が恋を知りはじめるくらいの長い時間を、一緒に戦ってきた同志というのは、数えるほどもおられません。
 だからこそ、私にとっては、大きなことなのです。

 年齢が限界とか、一次さえ通らなかった、とか。
 そういう自虐的な言いぐさはこのひとの得意とするところで、それに関しては毎度のことだよでもやめないんでしょ、と静観できるのですけれど。このところ、なんだか別の場所に居場所を見つけたとかそういうことをしきりに書いておられて、それはそれで喜ばしいことなんですが、今回の「今回もダメでした」報告のなかで(というか執筆のさなかから)、そのひとが書いている内容は、まったくもっていただけません。
 別の居場所を見つけてそこで生きると決意した。
 ならばなごりおしいけれど、あなたがいなくなって、これからどうやって私は私を奮いたたせればいいのかわからなくなるけれど、それでもむりやり笑って「そっか」と言うことはできます。
 しかし、それにあわせて「来世では」とか、そういうのは。
 なに? あした逝くんですか?
 ちょっと。私は怒った。
 つながっているんだよ、と。
 自分がそういうこと書いたら、どれだけの人に影響与えるか、考えてくださいよ、と。直接的なヒット数なんかじゃないです。だからこんなふうに大声で書こうかどうしようか迷ったんですけれど、いま、この業界の最前線にいる人もまた、吉秒匠の戦いぶりに励まされていた「多くのひとり」なのだと言ってくださるのだとしたら、その私が長年の同志の言動に落ちこむことだって、多くの人に影響与えるということです。来世ではやれなかったそれができたらとかそういうたわごとを、あなたの文章を支えにしている私が読み、その結果として数多くの戦士がテンションさげて、落ちこまなくてもいい今日、あのひとが限界なら私なんて、と思ってしまう。
 いや、ちょっと真剣に考えてください。
 やめるなとは言いませんが。
 熱って、本当にそういうものだと思うのです。
 もう戦えません、でもいい。
 やれるところまでやりました、でもいいです。
 けれど、冗談でも「やめる」とか言うときに。
 悔いがある。来世では、とか。
 それこそ、自分のいる場所に対する侮辱でしょう。
 連鎖します。
 それみんな言いたくて仕方ないけれど、言ってしまえば尖った愚痴になるから。
 まわりも自分も落ちこんでしまうから── 
 そこにいたいと願うのは、ここを愛しているからでしょう?
 もしも、その場所への、愛が醒めたというのなら。
 でもまだ私はそこにいるんです。
 いまも軋む両腕を振り回しているのです。
 多くの戦士が、戦士の自覚もってやっているんです。
 選考落ち?
 そもそも倍率数千倍の賞レースなんですよ?
 どんな難関国家資格より、最高府と呼ばれる某大学よりも狭き門です。
 それは自覚のうえでの戦いだったはず。
 そこで吐いていいのは、戦いつづける意志の言葉だけです。
 そうじゃないと、みんなギリギリのラインで踏みとどまっているのですから。
 引きずられてしまいます。

 生まれた赤ん坊が恋を知りはじめるくらいの長い時間。
 あなたはあなたのサイトを運営してきた。
 私はあなたの文章を読んできた。
 私のなかに生まれたものが、大きく育つくらいの時間。
 栄養の、不可欠な成分はあなたでした。

 読んでくださっているかどうかわかりません。
 もしかして、こんなこと書くのが逆効果になるかもしれません。
 でも、やめるなら、聞いてください。
 私は、あなたに書き続けていてほしい。
 あまりにもあんちょくでひねりなき発想ですが。
 そこ、まったくちがうもの書きはじめる機会なのではないでしょうか。
 自分自身のことを書いてしまっている、というならば。
 次は他人のこと書いてみるのはどうでしょうか。
 なんなら合作しましょうか?
 いまからでも、もういちどリンクしませんか?
 互いの作品、読ませあったりしてみません?
 で、ダメ出しして死にそうな気分になるんです。
 私はそうしてきました。
 枯れかけたら摂取すること。
 私の座右の銘です、墓に彫ってもいい。

 INPUTなくしてOUTPUTなし。

 ちくしょうなんでもいいから喰ってひねり出しやがれっ。  
 ごめんなさい、言い過ぎました。
 全体的に言い過ぎましたが今回はブレーキかけずに失礼なことも書こうと決めていました。
 嘘ではないのです悔しいです。
 あなたはあなたの影響力を過小評価しすぎだ。
 本気でテンション下がりましたから、私。
 ご自身で書いたのだからわかるでしょうが、あなたがそういうこと書いてから、一週間くらい迷っていたんです。そして真朱那奈さんに背中押されて、ふんぎった。言っちゃわないと、私が後悔するので書いておきました。ええ、私のために。あなたを支えに思っていた私のために。まだ思っている、私のために。
 確かに、まわりは様子を変えました。
 これだけ孤独になるとは、思わなかった。
 けれど、あなたも私もまだここにいる。
 私は続けます。
 でも実は続けるなんて言葉で表したくない。
 やめるなんて選択肢、どこから出てきたんですか?

 読んでいてくれると、うれしい。
 別の場所に行くから、来世で願うほどのことをやめるだなんて。
 ここにいま、あなたの読者がいて待っているんですけど?
 最期の原稿?
 自分がいなくなっても、作品は残る。
 だから作家っていいと、あなたが書いた。
 私のブックマークの「作家」フォルダで、あなたはいまや数十のサイトのトップランカーです、消えていく、つながりたちが多すぎて、あなたは残った。
 でも終わりですか?
 私も来世に期待しろってことですか。 
 私は来世を信じません
 私の現世で読ませてください。
 少女小説業界のみなさんは心が端正でお優しいかたぞろいなので、仕事忙しいと体力的にむずかしいよね、などと、あまつさえ、おつかれさま、などと言うのかもしれませんが、私は、ひっかきまわすための極悪上等ヒールですから、あなたの心を乱して続けさせます。仕事しながら、ない時間を作り、体力を衰えさせないのは大変ですよね。私も深夜に帰って毎日そこから筋トレしている自分はなんなんだろうと思います。でも、トレーニングをさぼると首や肩に痛みが出てくるのです。腱鞘炎や肩こりによる頭痛などは鍛えることで回避できる、とかいうそういう方法論も、もちろん、そのあたりのことだけは、私がこの場所では稀有な男性であるということが有利なのであって、女性の年齢や体力的な悩みなどは本当には理解できていないと思います。でも無責任に言う。それが読者です。これだけの期間、同志と呼び合った相手だ。言ってもいいでしょう。
 願っているやつがいるってことは、おぼえておいてください。
 ていうかまたいつもの自虐ネタで、やめないんでしょ?

 これからも、どうぞよろしく。
 なんだか知らないけれど負けんな、みんな。
 あなたもあなたもあなたもあなたも。
 励ましたら生き返るのか?
 だったらアゴが砕けるまで歯ぁ食いしばって。
 暑くて溶けそうになっているだけでしょう?
 そんなことで世界は終わらないでしょう?
 私は吠える。
 引きずられてくれたらうれしい。
 反発でもいいです。
 それでこそヒールの面目躍如です。
 戦いましょうようっ!!!!
 踊りましょうよ舞い散らかしましょうよぉぅおぅ……
 連鎖して叫んで飛んでけ月までっ。
 戦士たち(あなた私みんな含む)。
 愛してる。
 愛して。愛するものを愛すんだとか叫ぶんだ。
 心意気は、いつか戻るために?
 いいえ、いま、この壁を垂直によじ登るための装備。
 そこに壁なんてないって吠えちぎりませっ。

 ヨシノギタクミでした。
 あしたも、ここにいるから。
 いいトキにヤりましょう、まだ睨みあってさえいない。
 つながって、はじけて化学変化起こしましょう。
 そうしてきたでしょう。
 そうして続けましょう。
 ああいくらでも言いたい言葉がある。
 あなただってそうだって自分で言っているのに。
「ベンチは恋人たちのもの。詩人はその背景でございますゆえ、この場所が定位置でございます」


 真朱那奈 『天啓のパルティア 月の姫巫女が予言する』

masoh

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いやあ、良いセリフですね。
 吟遊詩人が、ベンチが空いているのになぜ座らないのと訊かれて答えるセリフ。良いキャラです。甘い型通りのセリフのようですが、作者のなかにそういう信念がなければ出てこないということを私は知っています。違和感なく型通りのことをさらっと魅せるのが、文学者ではなく職人であるべきペーパーバックライターの本分でしょう。読んで疲れるようなのはいらないのです(ああ耳に痛い)。

 幼い姫巫女に吟遊詩人、謎の超能力少年に、王子様はちょっと紳士すぎるかなと思うのだけれど、それがビーズログ。えんため大賞ガールズノベル部門佳作受賞作『天啓のパルティア 月の姫巫女が予言する』がシリーズ化で来月には二冊目が出るってことで、真朱那奈さんの運営されていた旧サイトからのリンクでうちに来てくださる方が以前に増して目立つようになりまして……もうしわけない。さっぱりビーズログ読者の方がたのしめるような話題がありませんね、このところ。

(以前からログをたどり、こちらからも訪れさせていただいておりました。ありがとうございます真朱先生。微力ながら売上げに貢献できればと。まっすぐすぎるパルティアのウブさに萌えつつ「照れておわりかよっ」といくどもつっこみました。続編以降、わからないのに知っているふり、だった姫が、男の生理をわかってしまう日が来るのだとしたら、うれしいようなかなしいような(笑)。楽しみに読ませていただきます)

 と、いうわけで。
 なにか私も、それっぽいブログをたまには書くか(笑)。
 そう思ったのですが、いま書いているのはヴァンパイアの少女に仕えるおっさんの切ない話で、ヴァンパイアものというのはどうしても死と生がテーマにならざるをえず、むろん作品のほうではそれを疲れず読んでいただくために軽めのギミックを多めに盛り込んでいるのですが、それナシなここで語ると重たくて眠いですから、だったらなにが語れると考えてみればなにもなく。
 ああなんて薄っぺらいやつなんだ吉秒匠。

 と思っておりましたら、ちょうど携帯のメモがいっぱいになりました。
 ここからいくつか拾って書いてみようか。
 おもしろいかな、それ。
 えーと。私、なにか思いつくと携帯電話のメモに書いておくのですが。私の愛機のメモ機能というのが20件しか入らない貧弱ボーイで、そんなんじゃ一日一個思いついたら一ヶ月ももたないわけで、そこでメモがいっぱいになると必然的にパソコンのほうに移すわけですが、ここがまた貧弱機能なauめ。
 バックアップとれないんですよね、メモ帳。
 メール以外では、私にとってもっとも使用頻度の高い機能なのに、貧弱すぎる。
 で、どうするかといえば。
 手作業で書き移すわけです。
 昭和か。 
 家中のマシンがLANケーブルでつながっている中心で、数十文字のメモを20件、一太郎に手作業。考えろよauも。すべてのデータをUSBから取り込めるようにしてくれ。せめてメモの内容をメールで送れるようにしてくれていれば、コピペですむのに。
 最新機種でもこうなんですかね?

 しかしまあ、怪我の功名とでもいいましょうか。
 そうやって書き移す作業によって、思いつきを再度考え込んでみる機会にもなっているのです。
 たとえば、コピペについてこんなのがあった。

○倍速駆動における補完。補完された部分の意識。無数の不完全な私のコピー&ペースト。 

 ……哲学的ですね我ながら。
 液晶テレビのスペック表を眺めていたんですよ。近ごろは標準搭載になっているのだけれど、うちのモニタにはついていない、倍速駆動という技術が、オリンピックシーズンということもあって前面に押しだして宣伝されていて。うらやましいな、新しいの買おうかな、とか悩んでいたんです。ちなみに倍速駆動というのは、液晶テレビの弱点である、すばやい動きがブレる、というのをなんとかしようというもので、技術的には、AとBのあいだに予測で作ったA'の画像を差し込んでなめらかに見せる、というものなんですね。簡単に言っていますが、すごい技術。A'は、もともと存在していないのに、差し込まれている。たとえば映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(トム・クルーズのレスタトは大好きなのですが、ブラピのキャスティングは何度観ても、私の原作イメージと違うのが哀しいところ。ルイは、遺作がそろそろ公開のヒース・ロジャーとか、ああいうぼくとつな感じのイメージなんだけどな。ブラピには、過剰な毒がある。少女ヴァンパイア、クロウディアも、なんというか映画のほうが色気不足。演じているの人間だから仕方ないんだけれど。少女の姿なのに超大人、という色気は、やっぱり小説でしか書けないものだよ、と思っていつか書きたかったからいま書いている私です)。



 あの映画のなかで、ブラッド・ピットが人間の目にはとまらない速度で動くというシーンがたびたび出てきますが、あれをなんとか見てしまおうと、AのブラピとBのブラピのあいだに、予測でA'のブラピを挿入するとき、その補完されたブラピの意識というのはどういうことになっているのか、と。いや、見ているこちら側からは、たんなる映像ですが、たとえばイーガンの『順列都市』のような状況ではどうだ? ネット上で意識のみの姿で生きる人類が実現した社会で、倍速駆動の技術によってヒトはまさしく高速で動くヴァンパイアにも、空を飛ぶスーパーマンにもなれることになりますが、そうしてしまったとき、切っては貼って補完された私……コピペされた私の部分は、私そのものなのか、それともA'という別の人格なのか、それとも……

 詰めていけば、一本書けそうです。でも、書いてしまうとまた読むのがしんどいことになりそうなネタでもあります。というわけで保留。
 次も読んでみましょう。

○彼はあたしの太股に口づけていた。白い下着など見えていないかのように。「首や手首では傷が目立つ」

 これは完全に、ヴァンパイアの話です。
 いまひとつ、どちらの視点かはっきりしないままに書いてしまっていますが、まあメモですから。重要なのは、ヴァンパイアのご主人様と、血を吸われるエサとしての従者が存在するとき、なんで歴史上のヴァンパイアは首筋から血を摂取するのかと……社会生活を営む上でも、萌え的にも、ふとももを噛んだほうが良くないですか、動脈あるし、エサがふくよかな美女ならば、ふとももに包帯巻いている絵が挿絵にできるし。ドレスの裾から覗く包帯。首にリボン巻くよりもカッコイイと思うんですが。
 と思ってメモったものの、実際に吸血鬼モノを書いてみると、どうにもいただけないことがわかってきます。メモのような状況では、やはり目の前にゾウサンのスキャンティーが見えているのに動脈しか見えていないヴァンパイア野郎というのは、構図として血を与えているほうが主人に見えてしまう、本来は主人であるべき彼のほうが、ひとめを気にして彼女のふとももにむしゃぶりつかずにいられない血の奴隷。あたしの下着も見えていないのね、と考えている彼女のほうが精神的には大人です。いっそBL設定にして、血を吸われているほうが男性だったりすると、あまりにもオーラルセックスを暗喩しすぎて、これもいただけない。
 やはり、噛みつく姿が絵になるのは首筋の動脈か……使い古された絵にしたくないから、いろんなパターンを考えていてメモったんですよね。いっそソーニャ・ブルーのように、冷蔵庫に瓶詰めの血液を保管している女ヴァンパイアというのがクールでいさぎよくて私は好きなんですが、そっち路線は、なにやってもソーニャに見える。サングラスかけた女ヴァンパイアという時点でソーニャ。名作数多いジャンルであるがゆえ、独自路線を構築するのは至難です。だからおもしろくて書いてしまうんですが。ちなみにいま書いている少女ヴァンパイアは、アコーディオンケースに入って運搬されています(笑)。従者がいないと移動もできないというのが、ヴァンパイアと従者の微妙な力関係であり、掘り下げがいがあるところ。けっきょく、そこには愛がないと、棺のなかで眠るヴァンパイアなんて最弱のイキモノですからね。『ヴァンパイア騎士』でも、ヒロインがもっとも強い存在です。
 心の強さがヒトの強さ。



 愛がなければ成り立たない関係。
 極端な例を描くと、ヒトはみずからの境遇に気づく。

 ……ええと。
 20個、順番に解説していくと長くなるのでこのへんで。
 たまにはそれっぽいものを書いてみようとしましたが、考えながら書くのは時間がかかって面倒くさいので、もうやめます。朝からなにも食べていません。それにしても暑いですね。私の住んでいる地域では、花火大会が来ると夏が終わるという感じがあるのですが、まだ一ヶ月もあります。その前に〆切があるし、だいたい、花火大会の日も仕事だし。
 うんざりだ。
 絶対、この暑さは末期的。
 情熱の季節とかいうレベルを超えてしまった地獄。
 今年も電気が足りなくて、気温35度越えが続けば日本列島大停電も現実味。
 私と放電
 椎名林檎がちょっぴり考えてみてと歌っているのを聞きながら。
 私の闘牛士は藁のベッドで犯されている(ディアプラス用)。
 暴れる牛がモーと鳴けば二酸化炭素で盾が消え。
 たぶん来年には、暑さで人類が滅ぶでしょう。
 だったらやり尽くしておかなくちゃな。
 あんなこと、こんなこと。
 え、やっちゃう、そんなことまで?
 やっとけ。壊れるまでな。
 直前で止めちゃダメだ。
 私とホーデン。   
 ではまた次回。
 ごきげんよう。
 愛に生きろ。
 悔やまないでいいように。
 おのが定位置を忘るるるるべからず!
 薄っぺらくてもいいじゃないか!
 いっそもっと薄くしろ剥ぎとってしまえ!
 情熱の国。
 闘牛士のレギンス型の下着は脱がせにくいです。
 (なんのメッセージだ……)
 
 今年もたのしいE3の季節です。
 夏が来たって感じがする。




 Haloの新作は発表が延期になってしまいました残念。
 (映像はすでに発表済みだった『Halo Wars』)
 マイクロソフトの、いいところでもあり悪いところでもあるんだけれど、トップに決断が一任されている社風は、総統ゲイツ閣下の去ったあとでもきちんと継承されているようです。カウントダウンまでしておいて、ファイナルファンタジーの新作がPS3専用でなくXbox360でも発売されると発表したら意外と盛り上がったのでHaloをここで発表するのはもったいないって……でもそこでファンの側も、まあいつものことだ、と納得してしまうのが、これまたいいところであり悪いところであり……

 そんななか、E3まっただなかでお忙しいマイクロソフトさんにメールを書きました。
 100ゲイツドル(通称。正式にはマイクロソフトポイント。1G$=約1.5円で換算できる仮想通貨)というジュース一本分のゲイツドルのために。このあいだのカタンの話もついでだから書いておいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Xbox キャンペーン事務局
ご担当者さま


ゲーマータグ:Yoshinogi
キャンペーンに関し、質問させてください。
5月8日
「Xbox LIVE 5周年記念 プレゼントのお届け」
という表題で、メールをいただきました。
抜粋します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(マイクロソフト側からのメールはすべて引用不可なので中略。
100ポイントあげますよっていうメールでした)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらのコードを本日使用しようとしたところ、
使用できないコードだとのエラーが表示されます。
誤ったコードということでしょうか?
もしくは、このコード自体に使用期限があったということでしょうか?
メールでは使用期限について表記がありませんし、
キャンペーン中のどこかWEB上で表記があったということでしょうか。
であるとするならば見落としたこちらのミスでもありますが、
もしも使用期限が存在するのであれば、
上記のメールで知らせていただける一文があるべきだと感じます。
単純に誤ったコードであるということであれば、
ご対応願います。

あわせて別件ですが質問させてください。

3月21日
「Xbox LIVE アーケードの大人気ゲームを無料でプレゼント!」
という表題で、メールをいただきました。
抜粋します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(マイクロソフト側からのメールはすべて引用不可なので中略。
カタンあげますよっていうメールでした)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

記載されているサイト上からの登録はしたはずなのですが、
いま現在(7月13日)届いていません。
遅れる場合がございますという表記のあったため、
ご連絡せず待っていたのですが、
このプレゼントはすでに発送されたものなのでしょうか。
だとすれば私の登録に問題があったということでしょうか。
調査願います。
もしも入れ違いに発送いただいておりましたら御容赦ください。
(こちらの件に関しては質問すべき別担当部がございましたら
ご連絡ください。送り直させていただきます)

以上、よろしくおねがいいたします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そして今日。
 確かにポイントに期限があるなんてどこにも書いていなかったのでポイント再発行しますの旨、マイクロソフトさんからメールいただきました。すばやくて優秀。でもカタンの件は調査してまたメールしますということでした。

 このキャンペーン、ゲイツドルもらったヒトいっぱいいるでしょう?
 こちらで確認してみることをおすすめします。

 いやしかし『E3』
 たのしい。
 個人的には音速のハリネズミ、ソニック・ザ・ヘッジホッグが、夜になると野獣化するなどという失笑ものな新設定がついていたのに心を揺さぶられました。ちかごろ正義のヒーローに暗黒面をもたせるのが定番になりつつありますが、世の中のヒーロー全員が哀しみを背負ってる世界なんて、どうにもいただけない。そういう意味では、ビジュアル的に野獣でも、その能力をやっぱり正義のために使うソニックの描き方は、興味深いものがあります。真のヒーローは、自分が変わってしまうことに哀しみを抱いたりしないものなのです。牙が生えたなら、その牙でだれかのために生きるだけ。

 いまや映画や小説と同じくらい、ゲームが世界の価値観を形づくっている。
 もっと冒険した、前例の踏襲でないキャラが出てきてもいいのにな、と。
 キレイなんだけれど、可愛いんだけれど、国外でも想像以上に人気が出てきたけれど、やっぱりヒトがヒトと争っている世界を描き続ける、ファイナルファンタジーに私は違和感をおぼえてしまう。
 ファンタジーなら悪い魂……化け物と闘え。
 悪いヒトがいなければ成り立たない構図なんて、なんのためにいまさら描くのだろうと、感じる。
 そんなのニュース見ていればお腹いっぱいになれるのに。

Xbox360
Hanabi_2

祖父がどてっ腹に穴をあけられた。
だれがあけたのかといえば、
私たちがあけたのだった。
家族ぜんいんであけた。
この一年ですっかりと弱ってしまった祖父は、
己の意志で食事を摂ることをやめてしまい、
脳みそが小さくなり、
ますます自分の意志というものを失って。
ヒトは意志をなくすと生きられない。
ヒトは望むもののためになにかをする。
それが苦行であっても。
悦ばせたい彼が悦ぶならなんでもできる。
それが私の悦びになる。
祖父は己が身を悦ばすことに情熱をもてなくなってしまった。
脳が縮み血管が詰まっても食べない。
なにを愛していいのかわからなくなった祖父に、
決断しなければならなかった。
愛し悦ばせる意志のない祖父と祖父の肉体を心中させるか。
どてっ腹に穴をあけて栄養剤を流し込むか。
点滴は介護施設では行えないが、
栄養剤のパックをチューブにつなぐのは行える。
選択は祖父を病院から施設に戻す唯一のものだった。
梅雨の病室に行った。
祖父のどてっ腹につながったチューブへ、
白くてどろどろした液体の詰まったパックがつながっていた。
その日はこの夏で一番早い花火大会。
窓のそとに絢爛豪華な花火が上がっていたけれど、
祖父はそれが見えているのに興味がないようだった。
私のことを「タクミ」と呼んだ。
「よくきたな」と言ったので、病院のかたが驚いた。
聞き取れる言葉を話したのは久しぶりだったらしい。
祖父が私の妻に手を握られてしきりにうなずいていた。
じっと見つめられた。
私は笑顔を浮かべたけれど、
祖父は瞬きさえする意志のないような瞳で、
じっと私を見つめ続けた。
病院の屋上へ行くと寝たきりの患者さんたちが、
車椅子で運ばれて花火を見ていた。
「見えるかい?」と、そこかしこで声が聞こえる。
みんな、しきりにうなずいて夜空の花を見ている。
そこになにかが見えるのだ。
それぞれの、なにかが。
悦びが、悦ばせたいものが。
祖父にはもう見えない。
それなのに縮んだ脳で、彼は私を見つめた。
ああ、と夜空の花を見て私には、ため息をつく意志がある。
想い出す彼のまなざしが、増えてしまった。
「見えるかい?」
見えても、感じられなければ、悦べない。
祖父が、回復することはない。
どてっ腹の穴は、私たちがあけた。
私を見つめて、うなずかせるために。
ため息をついて、花火を見上げるために。
彼の瞳を、まだ見つめていたいがために。
悦ばせたいから?
それは本当かと問わずにいられない。
彼は悦んでいるのか。
見つめられて、笑った。
私を見透かしている。
花火の夜のこと。
刻みこまれてしまった。
抱きしめたかったが、できなかった。
触れることさえ、できなかった。
でも、おじいちゃん、あなたを悦ばせたい。
それが私の悦びになる。
でもそれならば……
私は怖れないことになりはしないだろうか。
ああ混乱する。
花火が見えているのにきれいを感じられない。
それなのに私にはなにかを感じたのか。
なにかが見えたから、うなずいたのか、
訊くことは、きっともうできない。
花火は上がって消えていく。
滞りなく回っているのに、片隅で止まってゆく。
うまく飲み込めないから、混乱してしまう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 驚いた病院のかたの反応は正しかったということだ。
 私を認識して、私に話しかけた。
 けれど花火を見ても無反応だった。
 その夜の日付が変わって数時間。
 まだ、日が昇らない時刻。
 祖母の家で眠っていた私は病院からの電話で叩き起こされた。

「やっぱり」

 祖母がそう言った。
 今日は、なにかが違っていた、と。
 年に一度、街の祭りを機会に、多くの親戚が訪ねてくる。
 それだけで、もちろん祖母にとってはいつもと違う日のはずなのだが。
 祖父にとってもまた、そうだったのだろうか。
 だとしたら。
 タクミ、と。
 夢うつつのなかで食事もとれなくなっていた彼が、こちらを見てしまったから、だから、その夜に起こったのかと、思う。

 死は自然なことだ。
 あえてだれかを殺す必要はないが。
 この世に不死のヴァンパイアなどというものがはびこったら、数世代で地球は満杯になって、不死の者でさえ生きていけなくなるだろう。
 花が枯れるのと、おなじく。
 人も逝く。
 残された種がすべきは、咲くこと。

 見回りの看護師さんが、呼吸していないことに気づいた。
 とても早いタイミングだった。
 それがまた、家族に選択をせまることになった。
 自力で呼吸はできていません。
 血圧は薬で上昇させています。
 私は、祖父の肺のかわりにすーはーと呼吸している人工呼吸器を見つめて、これは祖父だろうかと思った。祖母が祈っていた。タクミたちが来てくれているのよと祖父の手を握って泣いたが、祖父の呼吸は規則正しく、心電図のグラフでは血圧は上がりもせず下がりもせずに波打っていた。たとえば恋人の胸がシリコンだったとしても、それは彼女の一部だし、妻がサイボーグになっても普通に愛してケンカもできるだろうが……祖母が語りかけている長年連れ添った生命体のカタチをしてはいるものの肝心の脳がもう活動していない、その肉は、すーはーやっているのは機械で、心電図に出ているのは絶えず注射し続けている昇圧剤の効果で……祖母はなにに向かって語りかけているのだろう、と妙に醒めた頭で思った。そこに祖父はいるのか?

 私を含め、子供、孫の、だれひとり泣けなかった。
 だってやはりどう見ても、そこに祖父はいないのだ。
 自力で食事ができなくなって、腹に穴を開けた時点で、いっそいなかったのかも知れない。
 真っ暗い病室で、医師にいまからの数時間が峠だろうと言われた。
 そして頑強な祖父の肉体は、その峠を越えたのだった。
 その肉は。
 二度と私の名を呼びはしないのだが。
 まだ生きていて、逝けずにいる、それは。
 約一週間後に、逝ってしまった。

 もう一度同じことがおこったら、機械にはつながないでくださいとおねがいしてあった。祖母は、けっきょく、うんうんとうなずいていたばかりで、種たちが勝手に決めたも同然だった。

 焼かれて骨になった祖父は、よほど彼だった。
 股関節に埋めたチタンが焼き残っていた。
 これが寝たきりになる最初のきっかけだったよね、とみんなで言った。
 ものすごく長い期間だった。
 まったく不謹慎だが、まったくもって不必要に長かったとしか思えなかった。
 逝く直前まで、タクミ、などと呼ぶ、彼が残っていたから。
 だれも決断できなかったのだ。
 自然死、と呼べるものは、手出ししなければ、一年以上前には訪れていただろう。
 私たちが延ばした。
 この一年で、祖母は杖なしで歩けなくなっている。

 人工呼吸器の音が忘れられない。
 最終的に祖父がつながれた機械の群れが、そのすべてを祖父だとするならば、生身では生きられなくなったその肉を、彼は数倍以上の面積を使って、部屋いっぱいの機械をみずからとして、サイボーグ化して生きたことになる。やわらかくて大きな胸が欲しいとか、失った手足のかわりだとか、そういった人間くささのある、本人の願望による肉体の拡張ならば、それはすばらしい医学の進歩だと思うのだけれど……祖父はなにを望んだのだろうかと、最後の最後まで思ってしまった。
 なんのために、部屋いっぱいの機械をみずからとするのか。
 だれの名も呼べず、妻に手をとられても認識さえできない。
 拡張されたのは祖父ではなく、肉だと本当に感じた。

 たくさんの兄弟と、たくさんの子供や孫がいて。
 祖父は孤独ではなかったがゆえに。
 最期は、たくさんの家族の未練によって、いらない苦しみを味わった気がする。
 最期に私の名を呼んだ、そのことは彼にとってなんの意味もないだろう。
 もっと彼が彼自身の意志で、私を愛してくれた記憶が私にはあるし、彼にもあったはずだから。
 なのに、私は、彼の最期の、八割がた幻覚の私相手に発せられた「タクミ」を忘れられなくなってしまった。

 私は輪廻転生を信じない。
 死は完璧に自然なもので、もう彼はどこにもいないと思う。
 けれど、祖母がお経を呟くことで、涙を忘れられるという宗教の機能性には感謝する。
 仏壇のなかに、祖父を想い出せることには、手をあわせようと思う。

 彼は逝ってしまった。
 残った種は咲くだけだ。
 彼のように。
 いや、私なりに。
 その決意だって祈りに違いない。
 彼の血が、ここに継がれている。
 ここにある、みずからに、私は祈る。

 人は死ぬ。
 時間を引き延ばそうとするのは、その行動のむなしさが残るばかり。
 あまりにも当たり前のことなんだけれど。
 優先順位決めて、やりたいことやるべきだ。
 死は自然なもので、降る雨は避けられない。
 晴れているうちに、踊るべきだ。
 明日の自分がどうなっているかはわからないが、いまの自分がここにいて、やるべきことがわかっているならば、さしあたり、目の前のことに全身全霊をついやすべきだ。

 葬式は生きている者たちのためにある。
 哀しむためではない。
 自分はまだ生きていることを知るため。
 自分もいつか死ぬことを知るため。

 おじいちゃんが大好きだった。
 肩を抱かれて、耳もとで言われた。

「なあ、タクミ」

 そのとき私はもう大人になっていた。
 言われた言葉は忘れていない。
 花火の翌日は晴れだった。
 病院の屋上から、祭りに騒ぐ人たちを見た。
 種たちを。
 こうやって空の下で回っている。
 ちっちゃい惑星の、ちっちゃいイキモノ。
 ぜんいんに、想いがあるなんて。
 生きてるってすごい。

 喪服を片付けて。
 わいてきたのは、闘う気合いだけだった。
 行こう、私も私の一生を。
 晴れているうちに。
 今日しか出せない速度をしぼりだそう。
 おじいちゃんがうらやましい。
 彼はやり残したことがなにもなかったから、みんな笑顔で式を終えた。
 それってすごいことだ。

 今日も晴れてるぜ。
 トバしていこう。
 うん。

Hanabi2
 七月七日です。
 快晴です。
 梅雨だとは思えないくらい。
 四季がなくなってきましたねこの国も。
 いまさら遅いんだよとだれもがわかりつつ。
 今日はクールアース・デー(Cool Earth Day)だそうで。
 東京タワーもレインボーブリッジも、通天閣も。
 明かりを消して暗くするそうです。
 夜空をみんなで見ようということらしく。
 昨夜はNHKの放送も23時で終わり。

 通天閣は、このところエコライトだとかで緑色に光ってる。
 この世の終わりのような光景だと思うのは私だけでしょうか。
 二酸化炭素を減らすために、電気を消して。
 だからってロウソクもつけちゃダメ。
 空を見て泣くか、早く寝て。
 それって。
 みんな薄々気づいているってことだよね。
 息をしている人類が地球を殺しているんだって。

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 人類と母なる地球への奉仕というだけでなく、殺人には楽しみの側面もある。


 ディーン・クーンツ 『対決の刻』 

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 そもそも、七夕というのは、機織りの上手な織姫さまにひとさしゆびを突き立てて、芸事の上達を我が身にかなえよと祈願する夜というのが起源だという。
 殺し屋は明日もさっくり殺せますようにと。
 小説屋は明日もだれかの心をねじ曲げる文章が書けますようにと。
 そういうこと願うのが本道なわけですよ。
 恋を願うなら、彦星と織姫のような恋をくださいでは、この夜の願い事としてはピントがずれていて、願うならば性技の上達であり、恋を生み出す手管の磨かれませんことを願うのが正解。
 一夜の逢い引きと、残りの三百六十四日の芸事。
 その夜に芸をうまくせよなどと願われる織姫もたまったものではありませんが。

 ところで地球を熱してその熱のなかで電子の海に死のうと願う、ぼくらにとっての七月七日は、この数年来、すっかりバンジー・デー(Bungie Day)。なぜこの日がBungie Dayなのかは、かのBungieも明言していないけれど、きっとマップ『Blackout』のz/41というナンバーに関して公式発言として「とくに意味はないのでファンの皆さんがステキな架空の設定を考えてくれるとうれしいです」などとコメントしたのと同様、意味はないけれど韻を踏んでみた数字なのでしょう。アメリカで七夕を祝うなんて話は聞いたことがないので、ラッキーセブンの日なのに行事がないなんてもったいないよねバンジー!というノリなのかな。

 ともあれ『3』で完結のはずが『4』をすでに開発中というハリウッド的展開をみせる『Halo』シリーズの産みの親Bungie的設定によればヘイローとは七つの巨大環状建造物であり、はびこる悪種を滅殺しようとつきつめた結果「起動させればこの世のすべてを消し去る」兵器となってしまった、この宇宙の知的生命体がいかに愚かしいかを語る実際的に宇宙の災厄と化したモニュメント。スパルタン117と名乗る人類のすごいのが、大活躍でいまのところヘイローは起動せず、そのかわりに宇宙の知的生命体ぜんぶで戦争がおっぱじまってしまっている。
 七夕の夜にふさわしいことに、さらなる殺しあいの芸をきわめるべく。

 七月七日、新マップ『Cold Storage』無料配信。

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 『bungie.net』

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 いま日本時間ちょうど正午の7/7。
 ということは、アメリカ時刻では22:00 7/6。
 あと二時間で七月七日です。
 48時間限定で、七人で殺しあえる個人戦プレイリストも復活。
 現在『Halo3』の実績990ポイントで、残るのが「セカンドライド」(敵にのっとられた乗り物を十秒以内に奪い返す……とっとと解除しておけばよかったのだが談合可能ということでけっきょく最後まで残ってしまった。上位クラスになってしまうと、乗り物よりも手で殺したほうが早いので、乗り物の奪いあいという状況自体が生まれない)とオーバーキル(各四秒以内の間隔で、四人を惨殺)という私にとって、この48時間は見逃せない。

 『2』の時代よりも個人対個人のコミュニケーションとそのうえでの惨殺のカタルシスに重点が置かれている『Halo3』のプレイリスト「Lone Wolves」では参加上限人数が六人。もちろん、四十人の教室で泣きながらフレンドの首をかっ斬るよりも、数人だけで閉じこめられてマイクで愛しているよと囁きながら何度も、何度も同じフレンドの後頭部を殴りつけるほうがカウパーさんの研究にかなっているのですが、その状況で数秒のうちに四人を殺ってしまおうと思えば、自分以外の試合に参加しているほぼ全員が一箇所に集まってくれなければならず、これは非常にむずかしい。

 しかしこの七夕から48時間。
 七人対戦です。
 確率が上がる。
 あと二時間。
 七夕配信で、真夜中の日付越えた瞬間に配信されるのかどうかは微妙ですが、まあいつだってこの国でプレイするのはそういう状況です。待つのです。このプレイのために原稿も早く片付けました。クーラーフル稼働、パソコン並列起動で、洗濯機もフル回転。なにがクールアースか。燃えて死ぬ。

 いまさら遅いなら、あなたもこの電子の海で私と殺しあいましょう。
 ビバBungie Day。
 ぼくらは死を遊ぶ時代にやってきた。
 もっと遊ぶ力をくださいと、姫に向かって願うのです。

 『Halo3』

 これに出遭わなければ、私のすべては違っていただろう。
 それがすべてではないけれど、そこを起点に変わったことがたくさんある……ごく自然な意識として、毎日のように十分ほどでも当たり前に世界の裏側の人たちと会話していて、真剣に一種の電脳スポーツで競い合って、ぜんぜんしらない国の人から知らない国の言葉で書かれたメールが来る(XboxLIVE専用メールではウィルス感染の心配はありません)というのは、通天閣が緑色に光るよりももっと直接的に、本当にこの地球が宇宙に浮かんでいて、その表にも裏にも、私の目には見えないところにもちゃんと、だれかが真剣に暮らしているんだということを、思い知らされる。
 この数年でこの地球上のどれだけの人に出遭っただろう。
 褒められたり、けなされたりしただろう。
 アイラブユーとまで言われたことがある。
 Xboxを毎日起動する生活でなければ、ぜったいにありえないことだ。

 電気は大切に。
 でも、電子の海でしか実感できない価値観も、確かにあるから。
 青い星の青い虚空に価値を作るのは、自分たちだと覚悟しないとね。
 最近は、また逆風が吹いてきびしいんだけれど。
 いちネットゲーマーとして。
 そして文章を持つものとして。
 ここにだけ見えている、とてもきれいなそれらを、みんなにわかるようなカタチにあらわしたいという欲求が、つねにある……その気持ちの強くなったのが、私のすべてを変えたと確信してる。

 最後にちょっと真摯に。
 姫に、この手の芸にもっと力をと、願ってみます。
 七夕、晴れてうれしい。

halo3 


 普段からめいっぱいXboxLIVEを楽しんでくださっているユーザーさんへと、マイクロソフトからプレゼントのメールが届いたのは3/21のこと。

 ボードゲーム『CATAN』をプレゼントいたします。

 というわけで指定されたURLにゲーマータグ(XboxLIVEにおける名刺のようなもの)を登録したら「ご利用コードのメールでのお知らせは五月末頃の予定」ということで待ってみた五月。なにごともなく梅雨に入り、うーんと思いながらくだんのサイトを見直してみると「諸般の事情で遅れる場合もあり」とか。じゃあ待ってみるかと六月が終わり。

 いま七月。

 さすがに問い合わせてみるかと、その前に検索かけてみるかと調べてみたら、なんだか六月末あたりから、プレゼントを受けとっているヒトもいるらしい。と、いうことで、きっと検索する人がいっぱいいるだろうから、不肖わたくしXbox360で検索するとファンサイト登録もしていないのにけっこう上位ヒットする『とかげの月』管理人として、おしらせします。

 まだメール来ていません。

 ゲーマータグ『Yoshinogi』だからな。
 アルファベット順で配信なら、私はほとんど最後尾のはずです。それにしても「届いたよ」とおっしゃっているかたの報告からすでに半月ほどが経つ。全員プレゼントではないので、利用コードは全員違うというのは理解できるのですが、天下のソフト屋マイクロソフトサマが、コードだけ書き換えて自動配信できるソフト、を作る手間をおかさず、どうやら担当者が手作業でメールにコピペしては順番に一通ずつ送っている、ということですよねこれは……担当者をいじめるためのプレゼント企画なのではないかな、と邪推してしまったり。

 しかしまあ、馬車馬のようにメールを書いて(馬はメールを書けやしないが)、とっとと送るのですよ担当者サマ。とか無料プレゼントで吠えるっつうのも大人げないですが。プレゼントあげるよと三月にメール来て予定が五月でもう七月って……いや、くれるのはうれしんですけれど。
 気を揉むよ。
 届いたら一緒に遊びましょう、あなたとも。
 届いたらまた報告します。

 ところで『Halo3』にふたたび舞い戻ってきた今日この頃です。
 セカンドライドの実績がいまだ解除できていないのですが、だれか協力してください。

Xbox360  
『「シュレディンガーの男」とは? - 教えて!goo』

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 この質問者サマと回答者サマのおかげで、この一週間、上記リンクのページから人が来るわ来るわ。Q&Aサイト花盛りだとは聞いていたけれど、こんなに毎日ヒトの疑問や回答に興味を示す人々がいらっしゃるとは。私の愛読書『つかぬことをうかがいますが…』は科学雑誌『New Scientist』の読者が誌上で訊ね答えするのをまとめた本ですが、日本のネット界も、権威ある科学雑誌の人気コーナーに負けず劣らず、人々の知識欲をうまいこと刺激しているってことなんでしょうね。

 Scientist

 ちなみに私はこの本で「冬場に風邪をひくのは寒いこととは無関係で窓を閉める時間が長くなるからだ」というのを読んで、感心して、それ以来、真冬でも帰宅したら家中の窓をまず全開にするようにしているのですが、そして風邪も数年来ひいてはいないのですが、なにせその根拠になっている回答を書いているのがそもそも科学者ではなくいち読者だというところが、なかなかに考えさせられるところではあります。でも、寒ければ風邪をひくというならならイヌイットなんて年中寝込んでるよというのはけっこう説得力ありませんか(寒すぎて菌が繁殖しないのでは? という反論もできそうですが)。

 同様に、私もさっぱり科学は素人のたんなるサイエンスフィクション好きなので、シュレーディンガーの功績をきちんと正しく理解しているかどうかというのは、まったくもって自分でも自信はありませんので、あんまり鵜呑みにして知識にしてしまったりしませんよう、専門書かなにかで確認してください。そもそも小さな嘘をつくために知識を求める物書きにとって、嘘が嘘のまま入ってきて自分の口からまた嘘として出て行っても、そこに説得力さえあれば自分自身に実害はないので、意外と勝手に都合のいい整合性をつけてモノをおぼえていることがよくあるものですので。

 しかしそれにしても、訪れる人が多ければモノが売れるわけで、むろんAmazonさんからは、いくばくかの微々たる報酬が私に支払われるわけですが、いっそセガ!! きみたちが私を褒めろ。そしていまさらながらに思い出すのだ『街』が100人分のエピソードを語ってこそ完結するゲームだったということを。8人分を語ったあと『2』が出ていないということをよもや忘れているわけではあるまいな。実写なんだから役者が歳とっちまうじゃないか……望みないですか? 皆無ですか? いやもう『過ぎし日のセレナーデ』(田村正和の代表作だと私は思っているのだが未DVD化。残念です)の泉谷しげるの妻が途中で役者変わったけれどなんのアナウンスもなかったように(あったのかな? 記憶にはないんだが)、がらっと別人で作っても許すから。発売してくれたら全力でプッシュするから……ていうか『街2』は出さなくちゃダメでしょどう考えても『真・仮面ライダー』(こちらはめでたくDVD化。大好きだ)が序章で終わったのも私はいまだに根に持っていますからね。本当に死ぬまで言いますよ、ことあるごとに『街』の続編をださなかったという一点においてのみ、チュンソフトとセガに対して愚痴を言い続けます。さあ、私が逝くのとセガが消え去るのと、どっちが早いかな、勝負だ(毒)、つーか出そうよ本当に。

shin

 と、360の情報しか追っていなかった私が、しかしそれにしてもこの質問者もなぜいま『街』? いまさらソフトが売れるってどういうことなんだろ。とググってみて知りました。

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『428』(シブヤ)

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 ……『街2』ではないですか……ふあ……
 Wiiって……
 私にそれを買えと……任天堂……
 移植されないですかね、あきらかにかつての『街』フリークたちはいま360所有者だろう……セガ、チュンソフト……Wii……

 残念だ。ことのほか残念だ。
 きっとWiiは買わないよ私は。
 ああしかし。しかしやりたいな『428』。
 残念だ。

 ところでいまさらうちのサイトから『街』が売れてゆくのを見て、もちろんもっと残念に思ったのは。
 『ルビオの世界にぼくらはいない。』が新書館から刊行されていなかったこと。
 少なくとも何冊かはこの一週間で売れたに違いないのに(けっこう真剣に残念)。
 
 『428』ですってよ。
 Wiiって売れているらしいじゃないですか。
 『街』プレイしていないヒトも多いでしょう。
 検索して、これからまた吉秒匠さんが本人の小説のために書いたシュレーディンガーの話に食いついてくる方々もいるでしょうよ。いまさらに出してみませんか、いまなら尻尾振ってどこの出版社にでも売りますよ、いりませんか。チャンスロスだよなあ……

 なにはともあれ。
 教えて!gooの、質問者サマと回答者サマと、訪れてくださったすべてのみなサマ。
 ありがとうございました。
 うわ、なにごと?
 と、ちょっと楽しい一週間くらいでした。
 書き続けていると、おもしろいこともおきる。

 今日はずっと売れ残っていた初代ロデオボーイの展示品も売れたし(笑)。
 気分がいい。
 明日から、新書館サマに向けて書きはじめます。
 ヴァンパイアを、もう一度いじることにしました。
 前回の結果も出ていないうちになので、また冒険することになるんですけれど。
 今回も暑い夏になりそうだ。
 いくぜ百万台!!(謎)

 にしても『428』……
 そうかWiiって三万円しないのか(調べてしまった)。
 うーん。ていうか本体価格の問題ではなく。
 なんというかこの、意地が(笑)。
 よし。Wiiの背面USB端子に、Xbox360のUSBコントローラを挿して使えるように、任天堂サマが本体アップデートしてくれたら考えよう。永遠にないな。ていうかチュンソフトもセガも、せめてPCソフトで出せよなサウンドノベルなんだし……据え置き機戦争で負けたやつらが肩よせあって任天堂のためにソフト作るって。イヤじゃん。ドリキャスユーザーとして、初代Xboxユーザーとして、チュンソフトとセガの新作のために任天堂機を買うなんてこの屈辱……ああ耐えがたい。耐えがたいのですよまったく……悩ましい(もうすっかり悩み出していたりするのがまた悔しいじゃないか)。