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 今年もたのしいE3の季節です。
 夏が来たって感じがする。




 Haloの新作は発表が延期になってしまいました残念。
 (映像はすでに発表済みだった『Halo Wars』)
 マイクロソフトの、いいところでもあり悪いところでもあるんだけれど、トップに決断が一任されている社風は、総統ゲイツ閣下の去ったあとでもきちんと継承されているようです。カウントダウンまでしておいて、ファイナルファンタジーの新作がPS3専用でなくXbox360でも発売されると発表したら意外と盛り上がったのでHaloをここで発表するのはもったいないって……でもそこでファンの側も、まあいつものことだ、と納得してしまうのが、これまたいいところであり悪いところであり……

 そんななか、E3まっただなかでお忙しいマイクロソフトさんにメールを書きました。
 100ゲイツドル(通称。正式にはマイクロソフトポイント。1G$=約1.5円で換算できる仮想通貨)というジュース一本分のゲイツドルのために。このあいだのカタンの話もついでだから書いておいた。

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Xbox キャンペーン事務局
ご担当者さま


ゲーマータグ:Yoshinogi
キャンペーンに関し、質問させてください。
5月8日
「Xbox LIVE 5周年記念 プレゼントのお届け」
という表題で、メールをいただきました。
抜粋します。

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(マイクロソフト側からのメールはすべて引用不可なので中略。
100ポイントあげますよっていうメールでした)

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こちらのコードを本日使用しようとしたところ、
使用できないコードだとのエラーが表示されます。
誤ったコードということでしょうか?
もしくは、このコード自体に使用期限があったということでしょうか?
メールでは使用期限について表記がありませんし、
キャンペーン中のどこかWEB上で表記があったということでしょうか。
であるとするならば見落としたこちらのミスでもありますが、
もしも使用期限が存在するのであれば、
上記のメールで知らせていただける一文があるべきだと感じます。
単純に誤ったコードであるということであれば、
ご対応願います。

あわせて別件ですが質問させてください。

3月21日
「Xbox LIVE アーケードの大人気ゲームを無料でプレゼント!」
という表題で、メールをいただきました。
抜粋します。

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(マイクロソフト側からのメールはすべて引用不可なので中略。
カタンあげますよっていうメールでした)

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記載されているサイト上からの登録はしたはずなのですが、
いま現在(7月13日)届いていません。
遅れる場合がございますという表記のあったため、
ご連絡せず待っていたのですが、
このプレゼントはすでに発送されたものなのでしょうか。
だとすれば私の登録に問題があったということでしょうか。
調査願います。
もしも入れ違いに発送いただいておりましたら御容赦ください。
(こちらの件に関しては質問すべき別担当部がございましたら
ご連絡ください。送り直させていただきます)

以上、よろしくおねがいいたします。


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 そして今日。
 確かにポイントに期限があるなんてどこにも書いていなかったのでポイント再発行しますの旨、マイクロソフトさんからメールいただきました。すばやくて優秀。でもカタンの件は調査してまたメールしますということでした。

 このキャンペーン、ゲイツドルもらったヒトいっぱいいるでしょう?
 こちらで確認してみることをおすすめします。

 いやしかし『E3』
 たのしい。
 個人的には音速のハリネズミ、ソニック・ザ・ヘッジホッグが、夜になると野獣化するなどという失笑ものな新設定がついていたのに心を揺さぶられました。ちかごろ正義のヒーローに暗黒面をもたせるのが定番になりつつありますが、世の中のヒーロー全員が哀しみを背負ってる世界なんて、どうにもいただけない。そういう意味では、ビジュアル的に野獣でも、その能力をやっぱり正義のために使うソニックの描き方は、興味深いものがあります。真のヒーローは、自分が変わってしまうことに哀しみを抱いたりしないものなのです。牙が生えたなら、その牙でだれかのために生きるだけ。

 いまや映画や小説と同じくらい、ゲームが世界の価値観を形づくっている。
 もっと冒険した、前例の踏襲でないキャラが出てきてもいいのにな、と。
 キレイなんだけれど、可愛いんだけれど、国外でも想像以上に人気が出てきたけれど、やっぱりヒトがヒトと争っている世界を描き続ける、ファイナルファンタジーに私は違和感をおぼえてしまう。
 ファンタジーなら悪い魂……化け物と闘え。
 悪いヒトがいなければ成り立たない構図なんて、なんのためにいまさら描くのだろうと、感じる。
 そんなのニュース見ていればお腹いっぱいになれるのに。

Xbox360


Hanabi

祖父がどてっ腹に穴をあけられた。
だれがあけたのかといえば、
私たちがあけたのだった。
家族ぜんいんであけた。
この一年ですっかりと弱ってしまった祖父は、
己の意志で食事を摂ることをやめてしまい、
脳みそが小さくなり、
ますます自分の意志というものを失って。
ヒトは意志をなくすと生きられない。
ヒトは望むもののためになにかをする。
それが苦行であっても。
悦ばせたい彼が悦ぶならなんでもできる。
それが私の悦びになる。
祖父は己が身を悦ばすことに情熱をもてなくなってしまった。
脳が縮み血管が詰まっても食べない。
なにを愛していいのかわからなくなった祖父に、
決断しなければならなかった。
愛し悦ばせる意志のない祖父と祖父の肉体を心中させるか。
どてっ腹に穴をあけて栄養剤を流し込むか。
点滴は介護施設では行えないが、
栄養剤のパックをチューブにつなぐのは行える。
選択は祖父を病院から施設に戻す唯一のものだった。
梅雨の病室に行った。
祖父のどてっ腹につながったチューブへ、
白くてどろどろした液体の詰まったパックがつながっていた。
その日はこの夏で一番早い花火大会。
窓のそとに絢爛豪華な花火が上がっていたけれど、
祖父はそれが見えているのに興味がないようだった。
私のことを「タクミ」と呼んだ。
「よくきたな」と言ったので、病院のかたが驚いた。
聞き取れる言葉を話したのは久しぶりだったらしい。
祖父が私の妻に手を握られてしきりにうなずいていた。
じっと見つめられた。
私は笑顔を浮かべたけれど、
祖父は瞬きさえする意志のないような瞳で、
じっと私を見つめ続けた。
病院の屋上へ行くと寝たきりの患者さんたちが、
車椅子で運ばれて花火を見ていた。
「見えるかい?」と、そこかしこで声が聞こえる。
みんな、しきりにうなずいて夜空の花を見ている。
そこになにかが見えるのだ。
それぞれの、なにかが。
悦びが、悦ばせたいものが。
祖父にはもう見えない。
それなのに縮んだ脳で、彼は私を見つめた。
ああ、と夜空の花を見て私には、ため息をつく意志がある。
想い出す彼のまなざしが、増えてしまった。
「見えるかい?」
見えても、感じられなければ、悦べない。
祖父が、回復することはない。
どてっ腹の穴は、私たちがあけた。
私を見つめて、うなずかせるために。
ため息をついて、花火を見上げるために。
彼の瞳を、まだ見つめていたいがために。
悦ばせたいから?
それは本当かと問わずにいられない。
彼は悦んでいるのか。
見つめられて、笑った。
私を見透かしている。
花火の夜のこと。
刻みこまれてしまった。
抱きしめたかったが、できなかった。
触れることさえ、できなかった。
でも、おじいちゃん、あなたを悦ばせたい。
それが私の悦びになる。
でもそれならば……
私は怖れないことになりはしないだろうか。
ああ混乱する。
花火が見えているのにきれいを感じられない。
それなのに私にはなにかを感じたのか。
なにかが見えたから、うなずいたのか、
訊くことは、きっともうできない。
花火は上がって消えていく。
滞りなく回っているのに、片隅で止まってゆく。
うまく飲み込めないから、混乱してしまう。

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 驚いた病院のかたの反応は正しかったということだ。
 私を認識して、私に話しかけた。
 けれど花火を見ても無反応だった。
 その夜の日付が変わって数時間。
 まだ、日が昇らない時刻。
 祖母の家で眠っていた私は病院からの電話で叩き起こされた。

「やっぱり」

 祖母がそう言った。
 今日は、なにかが違っていた、と。
 年に一度、街の祭りを機会に、多くの親戚が訪ねてくる。
 それだけで、もちろん祖母にとってはいつもと違う日のはずなのだが。
 祖父にとってもまた、そうだったのだろうか。
 だとしたら。
 タクミ、と。
 夢うつつのなかで食事もとれなくなっていた彼が、こちらを見てしまったから、だから、その夜に起こったのかと、思う。

 死は自然なことだ。
 あえてだれかを殺す必要はないが。
 この世に不死のヴァンパイアなどというものがはびこったら、数世代で地球は満杯になって、不死の者でさえ生きていけなくなるだろう。
 花が枯れるのと、おなじく。
 人も逝く。
 残された種がすべきは、咲くこと。

 見回りの看護師さんが、呼吸していないことに気づいた。
 とても早いタイミングだった。
 それがまた、家族に選択をせまることになった。
 自力で呼吸はできていません。
 血圧は薬で上昇させています。
 私は、祖父の肺のかわりにすーはーと呼吸している人工呼吸器を見つめて、これは祖父だろうかと思った。祖母が祈っていた。タクミたちが来てくれているのよと祖父の手を握って泣いたが、祖父の呼吸は規則正しく、心電図のグラフでは血圧は上がりもせず下がりもせずに波打っていた。たとえば恋人の胸がシリコンだったとしても、それは彼女の一部だし、妻がサイボーグになっても普通に愛してケンカもできるだろうが……祖母が語りかけている長年連れ添った生命体のカタチをしてはいるものの肝心の脳がもう活動していない、その肉は、すーはーやっているのは機械で、心電図に出ているのは絶えず注射し続けている昇圧剤の効果で……祖母はなにに向かって語りかけているのだろう、と妙に醒めた頭で思った。そこに祖父はいるのか?

 私を含め、子供、孫の、だれひとり泣けなかった。
 だってやはりどう見ても、そこに祖父はいないのだ。
 自力で食事ができなくなって、腹に穴を開けた時点で、いっそいなかったのかも知れない。
 真っ暗い病室で、医師にいまからの数時間が峠だろうと言われた。
 そして頑強な祖父の肉体は、その峠を越えたのだった。
 その肉は。
 二度と私の名を呼びはしないのだが。
 まだ生きていて、逝けずにいる、それは。
 約一週間後に、逝ってしまった。

 もう一度同じことがおこったら、機械にはつながないでくださいとおねがいしてあった。祖母は、けっきょく、うんうんとうなずいていたばかりで、種たちが勝手に決めたも同然だった。

 焼かれて骨になった祖父は、よほど彼だった。
 股関節に埋めたチタンが焼き残っていた。
 これが寝たきりになる最初のきっかけだったよね、とみんなで言った。
 ものすごく長い期間だった。
 まったく不謹慎だが、まったくもって不必要に長かったとしか思えなかった。
 逝く直前まで、タクミ、などと呼ぶ、彼が残っていたから。
 だれも決断できなかったのだ。
 自然死、と呼べるものは、手出ししなければ、一年以上前には訪れていただろう。
 私たちが延ばした。
 この一年で、祖母は杖なしで歩けなくなっている。

 人工呼吸器の音が忘れられない。
 最終的に祖父がつながれた機械の群れが、そのすべてを祖父だとするならば、生身では生きられなくなったその肉を、彼は数倍以上の面積を使って、部屋いっぱいの機械をみずからとして、サイボーグ化して生きたことになる。やわらかくて大きな胸が欲しいとか、失った手足のかわりだとか、そういった人間くささのある、本人の願望による肉体の拡張ならば、それはすばらしい医学の進歩だと思うのだけれど……祖父はなにを望んだのだろうかと、最後の最後まで思ってしまった。
 なんのために、部屋いっぱいの機械をみずからとするのか。
 だれの名も呼べず、妻に手をとられても認識さえできない。
 拡張されたのは祖父ではなく、肉だと本当に感じた。

 たくさんの兄弟と、たくさんの子供や孫がいて。
 祖父は孤独ではなかったがゆえに。
 最期は、たくさんの家族の未練によって、いらない苦しみを味わった気がする。
 最期に私の名を呼んだ、そのことは彼にとってなんの意味もないだろう。
 もっと彼が彼自身の意志で、私を愛してくれた記憶が私にはあるし、彼にもあったはずだから。
 なのに、私は、彼の最期の、八割がた幻覚の私相手に発せられた「タクミ」を忘れられなくなってしまった。

 私は輪廻転生を信じない。
 死は完璧に自然なもので、もう彼はどこにもいないと思う。
 けれど、祖母がお経を呟くことで、涙を忘れられるという宗教の機能性には感謝する。
 仏壇のなかに、祖父を想い出せることには、手をあわせようと思う。

 彼は逝ってしまった。
 残った種は咲くだけだ。
 彼のように。
 いや、私なりに。
 その決意だって祈りに違いない。
 彼の血が、ここに継がれている。
 ここにある、みずからに、私は祈る。

 人は死ぬ。
 時間を引き延ばそうとするのは、その行動のむなしさが残るばかり。
 あまりにも当たり前のことなんだけれど。
 優先順位決めて、やりたいことやるべきだ。
 死は自然なもので、降る雨は避けられない。
 晴れているうちに、踊るべきだ。
 明日の自分がどうなっているかはわからないが、いまの自分がここにいて、やるべきことがわかっているならば、さしあたり、目の前のことに全身全霊をついやすべきだ。

 葬式は生きている者たちのためにある。
 哀しむためではない。
 自分はまだ生きていることを知るため。
 自分もいつか死ぬことを知るため。

 おじいちゃんが大好きだった。
 肩を抱かれて、耳もとで言われた。

「なあ、タクミ」

 そのとき私はもう大人になっていた。
 言われた言葉は忘れていない。
 花火の翌日は晴れだった。
 病院の屋上から、祭りに騒ぐ人たちを見た。
 種たちを。
 こうやって空の下で回っている。
 ちっちゃい惑星の、ちっちゃいイキモノ。
 ぜんいんに、想いがあるなんて。
 生きてるってすごい。

 喪服を片付けて。
 わいてきたのは、闘う気合いだけだった。
 行こう、私も私の一生を。
 晴れているうちに。
 今日しか出せない速度をしぼりだそう。
 おじいちゃんがうらやましい。
 彼はやり残したことがなにもなかったから、みんな笑顔で式を終えた。
 それってすごいことだ。

 今日も晴れてるぜ。
 トバしていこう。
 うん。

Hanabi2
 七月七日です。
 快晴です。
 梅雨だとは思えないくらい。
 四季がなくなってきましたねこの国も。
 いまさら遅いんだよとだれもがわかりつつ。
 今日はクールアース・デー(Cool Earth Day)だそうで。
 東京タワーもレインボーブリッジも、通天閣も。
 明かりを消して暗くするそうです。
 夜空をみんなで見ようということらしく。
 昨夜はNHKの放送も23時で終わり。

 通天閣は、このところエコライトだとかで緑色に光ってる。
 この世の終わりのような光景だと思うのは私だけでしょうか。
 二酸化炭素を減らすために、電気を消して。
 だからってロウソクもつけちゃダメ。
 空を見て泣くか、早く寝て。
 それって。
 みんな薄々気づいているってことだよね。
 息をしている人類が地球を殺しているんだって。

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 人類と母なる地球への奉仕というだけでなく、殺人には楽しみの側面もある。


 ディーン・クーンツ 『対決の刻』 

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 そもそも、七夕というのは、機織りの上手な織姫さまにひとさしゆびを突き立てて、芸事の上達を我が身にかなえよと祈願する夜というのが起源だという。
 殺し屋は明日もさっくり殺せますようにと。
 小説屋は明日もだれかの心をねじ曲げる文章が書けますようにと。
 そういうこと願うのが本道なわけですよ。
 恋を願うなら、彦星と織姫のような恋をくださいでは、この夜の願い事としてはピントがずれていて、願うならば性技の上達であり、恋を生み出す手管の磨かれませんことを願うのが正解。
 一夜の逢い引きと、残りの三百六十四日の芸事。
 その夜に芸をうまくせよなどと願われる織姫もたまったものではありませんが。

 ところで地球を熱してその熱のなかで電子の海に死のうと願う、ぼくらにとっての七月七日は、この数年来、すっかりバンジー・デー(Bungie Day)。なぜこの日がBungie Dayなのかは、かのBungieも明言していないけれど、きっとマップ『Blackout』のz/41というナンバーに関して公式発言として「とくに意味はないのでファンの皆さんがステキな架空の設定を考えてくれるとうれしいです」などとコメントしたのと同様、意味はないけれど韻を踏んでみた数字なのでしょう。アメリカで七夕を祝うなんて話は聞いたことがないので、ラッキーセブンの日なのに行事がないなんてもったいないよねバンジー!というノリなのかな。

 ともあれ『3』で完結のはずが『4』をすでに開発中というハリウッド的展開をみせる『Halo』シリーズの産みの親Bungie的設定によればヘイローとは七つの巨大環状建造物であり、はびこる悪種を滅殺しようとつきつめた結果「起動させればこの世のすべてを消し去る」兵器となってしまった、この宇宙の知的生命体がいかに愚かしいかを語る実際的に宇宙の災厄と化したモニュメント。スパルタン117と名乗る人類のすごいのが、大活躍でいまのところヘイローは起動せず、そのかわりに宇宙の知的生命体ぜんぶで戦争がおっぱじまってしまっている。
 七夕の夜にふさわしいことに、さらなる殺しあいの芸をきわめるべく。

 七月七日、新マップ『Cold Storage』無料配信。

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 『bungie.net』

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 いま日本時間ちょうど正午の7/7。
 ということは、アメリカ時刻では22:00 7/6。
 あと二時間で七月七日です。
 48時間限定で、七人で殺しあえる個人戦プレイリストも復活。
 現在『Halo3』の実績990ポイントで、残るのが「セカンドライド」(敵にのっとられた乗り物を十秒以内に奪い返す……とっとと解除しておけばよかったのだが談合可能ということでけっきょく最後まで残ってしまった。上位クラスになってしまうと、乗り物よりも手で殺したほうが早いので、乗り物の奪いあいという状況自体が生まれない)とオーバーキル(各四秒以内の間隔で、四人を惨殺)という私にとって、この48時間は見逃せない。

 『2』の時代よりも個人対個人のコミュニケーションとそのうえでの惨殺のカタルシスに重点が置かれている『Halo3』のプレイリスト「Lone Wolves」では参加上限人数が六人。もちろん、四十人の教室で泣きながらフレンドの首をかっ斬るよりも、数人だけで閉じこめられてマイクで愛しているよと囁きながら何度も、何度も同じフレンドの後頭部を殴りつけるほうがカウパーさんの研究にかなっているのですが、その状況で数秒のうちに四人を殺ってしまおうと思えば、自分以外の試合に参加しているほぼ全員が一箇所に集まってくれなければならず、これは非常にむずかしい。

 しかしこの七夕から48時間。
 七人対戦です。
 確率が上がる。
 あと二時間。
 七夕配信で、真夜中の日付越えた瞬間に配信されるのかどうかは微妙ですが、まあいつだってこの国でプレイするのはそういう状況です。待つのです。このプレイのために原稿も早く片付けました。クーラーフル稼働、パソコン並列起動で、洗濯機もフル回転。なにがクールアースか。燃えて死ぬ。

 いまさら遅いなら、あなたもこの電子の海で私と殺しあいましょう。
 ビバBungie Day。
 ぼくらは死を遊ぶ時代にやってきた。
 もっと遊ぶ力をくださいと、姫に向かって願うのです。

 『Halo3』

 これに出遭わなければ、私のすべては違っていただろう。
 それがすべてではないけれど、そこを起点に変わったことがたくさんある……ごく自然な意識として、毎日のように十分ほどでも当たり前に世界の裏側の人たちと会話していて、真剣に一種の電脳スポーツで競い合って、ぜんぜんしらない国の人から知らない国の言葉で書かれたメールが来る(XboxLIVE専用メールではウィルス感染の心配はありません)というのは、通天閣が緑色に光るよりももっと直接的に、本当にこの地球が宇宙に浮かんでいて、その表にも裏にも、私の目には見えないところにもちゃんと、だれかが真剣に暮らしているんだということを、思い知らされる。
 この数年でこの地球上のどれだけの人に出遭っただろう。
 褒められたり、けなされたりしただろう。
 アイラブユーとまで言われたことがある。
 Xboxを毎日起動する生活でなければ、ぜったいにありえないことだ。

 電気は大切に。
 でも、電子の海でしか実感できない価値観も、確かにあるから。
 青い星の青い虚空に価値を作るのは、自分たちだと覚悟しないとね。
 最近は、また逆風が吹いてきびしいんだけれど。
 いちネットゲーマーとして。
 そして文章を持つものとして。
 ここにだけ見えている、とてもきれいなそれらを、みんなにわかるようなカタチにあらわしたいという欲求が、つねにある……その気持ちの強くなったのが、私のすべてを変えたと確信してる。

 最後にちょっと真摯に。
 姫に、この手の芸にもっと力をと、願ってみます。
 七夕、晴れてうれしい。

halo3