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 特別仕様(カフェイン増量)
 のMountain Dewも発売されて、
 いよいよ発売まで一ヶ月を切った『Halo3』。

 たのしみですね。

 ていうか。
 まったくやる気のないタイトルですね。
 ブロガーなどやっている暇はない。
 睡眠不足です。
 頭の中を数字がぐるぐるしています。
 どうして決算とかそういうのって暑い盛りと寒い盛りなんでしょうか。
 はやく来月が来ないかな……
 いや、絶望的にいろんなことに時間は足りないのですが。
 ぜんぶ片付いて『Halo3』プレイしている来月の私を夢見ます。


HALO3HALO3


 ところでこのあいだの雷雨の日に360がフリーズしまして。
 それ以来、どうも挙動不審。
 ほとんどゲームする時間もないのに、
 そのわずかな時間で何度も異常を目にする。
 キャッシュをクリアしても改善なし。
 40度を記録した日に妻が起動させたのも痛かったかも。
 電源入れたら確実に壊れるからとメール入れたのにさ。
 ていうかどんなマシンだ。
 愛くるしいなあ。

 もうすぐ三年目。
 Xbox360が不調になると、
 暑い夏を乗り越えた感慨がわく(笑)。

 サンロクマル
 セミの亡きがら
 残る熱焼け
 
 どんだけ花火盗まれているんだと、
 修正伝票書きながらうんざりする夏の終わりです。
 明日は原稿を書きます。
 今日は眠ろう……
   
 
 カール・ゴッチは、名言の数々を吐いたことで知られる。それは彼自身が「生まれ変わったらレスラーになって私のような指導者のもとにつく」と言い切ったように、現役を退いてからの指導者としての影響力が色濃いからでもあるだろう。日本のいまのプロレス・スタイルが欧米のそれと微妙に違うことついて、ゴッチの影響がなかっただなどという人はいないはずだ。「富も名声も必要ない、私には追い求めるレスリングがあり、それはいまのプロレスでは受け入れられないというだけだ」……そう言ってゴッチは、自らの理想をこの国に置いていった。いま、それはひとつの形として花開いている。日本の様式美と呼んでもいいブック重視のプロレスは、いまや欧米に真似される存在になった。「歌ったり踊ったりするのはプロレスラーじゃない」と吐き捨てたゴッチは、WWEのトップレスラーが日本の王道選手のスタイルを真似ている現状に、あっちでほくそ笑んでいるかもしれない。

 (まあ、カール・ゴッチが高田延彦を「キック・ボーイになっちまった」と言ったことからも、蹴り主体のプロレスというものはゴッチイズムには反するかもしれないので、逆に「日本のプロレスを忘れるな」と叫んでいるという可能性もあるが)

 器具を使わない。
 薬を使わない。
 自らの肉体で自らの肉体に負荷をかけ鍛える。

 簡単に言えば、それが「ゴッチ式」と呼ばれるトレーニングである。毎日腕立て伏せと腹筋を欠かさないが鉄アレイは買ったことのない、私は多分にゴッチ式信奉者と言っていいし、そういうひとりとして言うならば、なぜ効率を追い求めてはいけないか、ということの答えがそれである。

 Life is simple.

 ゴッチ哲学の基本はこれであり、これがすべてだ。
 人生は単純なものだ。
 なぜ自らややこしくする?
 富と名声に興味がないと言いながら、カール・ゴッチの発言にはやたら金の話が絡む。それは、彼自身が、そして彼の指導するレスラーたちが、そこにこそ足をつまずきやすいと知っているからだろう。印象的なセリフがある。自らの妻について聞かれ、自嘲気味に「おれみたいなのと暮らすのは彼女も大変だったと思うよ」と前置きしたあと、しかし、言い切った。

「1ドル稼いで帰ろうが、それが1000ドルだろうが、どちらもおれがベストを尽くした結果だと彼女はわかってくれた。おれにはおれのレスリングがひとつあり、愛する女性がひとりいた。おれは幸せな男だ」

 そのあと、彼は言い足すのだ。
「人生は単純だ」
 ──と。

 そう思う。
 それを幸せだと言わずして、なにを言う。
 私はWCWというショーアップされたプロレス団体が好きだった。
 その時代に生きていたゴッチは、それはプロレスではないと言った。
 私はどちらも好きだった。
 どっちもプロレスだと思っていたし、いまもそう思っている。

 若き日のカール・ゴッチは、カール・クラウザーと名乗っていた。
 AWA世界ヘビー級王座を獲ったりもしたが、アメリカンプロレスのなかでは、ぱっとしない存在だった。
 一説では、あまりにゴッチが「真剣すぎて」対戦者がいなくなったという。
 その後、アメリカンプロレスはゴッチの嫌うWCWそしてWWEの時代となり、半裸で踊る女性たちに彩られた歌って踊るプロレスラーたちが、プロレスラーだということになった。
 カール・ゴッチが、決して忘れるなという三大原則がある。

「決してうそをつかない。
 決してだまさない。
 決してやめない。」

 ブックというシナリオのあるリング。
 事前に決定している勝者や決め技。
 アングル──演じる、確執。
 ゴッチイズムは、相容れなかった。

 しかし、だからこそ私はカール・ゴッチも好きなのだ。ショーとしてのプロレスが大好き。でも全身全霊全人生をかけて「そんなのはプロレスじゃない」と言い続けた、そのカール・ゴッチの生き様が、あまりに妥協なくかたくなで一途であるがゆえに……皮肉なことに、それもまた見せ物として成り立っているのである。9歳からプロレスを始めたといわれるが、清掃員の仕事で生計を立てていた時期もあり、プロレスラーとしての輝きはそう華々しいものではない。しかし、それもこれも、彼が自身の単純明快な哲学をいっときも忘れることなく生き続けた、証明としていまでは映る。

 人生は単純だ。
 プロレスラーの仕事はプロレスを観客に魅せること。
 人間の可能性を魅せること。
 追い求めることをやめてはいけない。

 Never lie,
 Never cheat,
 Never quit.
 Life is simple.

 これ以上むずかしくするな。
 しないで、生き抜いた。
 人は揶揄するように、
 けれど心からの畏敬の念も確かに込めて、
 彼のことを、こう呼ぶ。

「プロレスの神様」

 カール・ゴッチが逝った。
 享年82歳。
 アメリカではほとんどこの死さえ報道されていないようだ。
 けれど、この国には、彼の魂に魅せられた人々がいる。
 神の残したものは、ここにある。
 私のなかにも、ちゃんとある。
 観るのは大好きだが、自分の人生ならば。
 やはりズルしていただきウケるように演出……
 ではなく。

 ゴッチ式で。
 がつんと生き抜きたいものです。
 あなたの追い求めたプロレスを、
 私に与えてくれてありがとう、と心から。
 あなたがやめずに、伝えようとしてくれたからなんだ。
 見ていてください。
 私の神様。

 (でも『無我』はあんまり好きじゃなかったりする……そのあたりがむずかしいプロレスファンなのです。鈴木みのるは好き。ゴッチイズムを胸に、自らは進化しないといかんよ。あくまで護るべきは魂なんだ)
※ 例によって半期に一度の総決算的話題なのですが、主題として扱っていたネタにもかかわらずふがいのない結果で、なんの宣伝効果ももたらさないため、もういっそ取り上げたくもない……のですが。めっきりHalo3を検索してやってくるゲーマーのための『とかげの月』のような状況のなかで、しかしこのネタが読みたいがためにここを訪れてくださる方々の足跡も確かにあり、スルーもできないので、バカな検索ロボには見逃され、わかる人にだけはちゃんとわかるように伏せ字と仮名と意味不明なタイトルで彩ったひっそりこっそりバージョンでお送りいたします。「小説W」という表記自体がなんのことであるかわからない方々におきましては、最後まで読んでもまったくなんのことだかわからず終わるはずなので、今回の『徒然』は読み飛ばしてください。

 今回は、結果出せないどころかひでえことになってるなヨシノギざまあみやがれというあなたのための『徒然』です。愛してる。大半が書き下ろしでないのは許してください、文中でも触れていますが、決意はもう済んだので、二度も三度もほじくり返したくないのです。

 では。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヨコモリチチルチルさま。

 日付も変わって帰ってきて昨日発売の雑誌を真夜中に空腹で開く。うなだれながらも習慣でPCの電源を入れ、チチルチルさんのメールに気づく(タマムシ色に色分けしてあるからすぐ気づきました)。ええそうですね。実にありがた迷惑なことに「小説W」という語句を検索すれば数年前の私が書いた罵詈雑言が公式サイトと並んでヒットするという……読んだんでしょうね編集長。ええ。ここ数年で最悪の結果でした(涙)。まだ実際の誌面は見ておられないそうですが……書いていいのかな。チチルチルさんは踊って良い順位。今回編集部期待作が出ているのでアレですけれど、その「トップ賞掲載」という最初の試みでめでたく掲載されている方の第33回の順位が今回のチチルチルさんですから。順位レヴェルでいえば掲載水準なわけですぜ(例によって苦言オンリーだから、ご本人は「掲載ないなら意味なし」かもしれませんけれども)。

 えーとあまりにも自分の順位がひどく、そのことのショックよりもなによりも、いま書いているほとんどできあがった次回用の原稿が「近年なかったひどい評価」のそれをもっと突き詰めた方向性だという……いやマジでどうしましょうかね、お盆の多忙で書くのは無理だろうから前倒しで片付けていたんですが、まる一年先に向かって「がんばるぞ」というのもしんどい……(ちょっと恐慌状態でさえあります)

 事前にお知らせしておきます。私のサイトのほうでも、この結果に触れないわけにはいかないが、自作を例に出してもだれにとってもなんにも得にならない内容になってしまうので、おそらくいま書いているこのメールの内容などをそのまま流用します(断言)。この結果に何度も触れてこねくりまわすのは精神衛生上よくありませんし(というか今の段階ですでに明日の仕事などどうでもよいから酔いつぶれたい欲求にかられています……ご心配いただいた我が妻も元気で、花屋の娘らしくお盆花を巻きに応援帰省中。静かな家のなかでじっとしていると吐き気が襲ってきます。限界まで来ていた緊張感が最悪の結果で解き放てずに自家中毒を起こしたよう)。というわけで前回に引き続きチチルチルさんのお名前も登場させてよろしいでしょうか? ネタにならないんです自分の結果が(号泣)……おっしゃるとおり。冒険に冒険を重ねるより、それが大正解だという結論。はっきり編集部に突きつけられました、ぐうの音も出ねえや。

 ぱらぱらと「トップ賞掲載」の作品を眺めてみました。ミュミュリミョウコさんのあたりから薄々感じていた「とつとつと描く真摯な姿勢への高評価」を痛いほど感じました。当たり前ですが既存のW世界観のなかであえての異端になりたがっている私の作風とは真逆です。いま書いている原稿でも、いままさにカフェオレ色の肌をしたセクシー美女が自分の肉体を煮たスープを自ら創作した巨大な黒豚に喰わせているところなのですが(笑)、本気で続きを書いても無駄な気がしてテンションが落ちたというか皆無になった、いままさに。ああもう日本語もおかしい。だめですよ、落ち込んでいるこのタイミングにメールくれちゃぁ。でもおかげで酔いつぶれに出かけてすべてを失う愚行をおかすことなくキーボードの前でとどまりました。カップラーメンでも食べて手酌のビールで我慢します。で、ひとりで泣きながら寝ます。愛してるよW編集部。編集長。まだ見ぬ読者の皆様。私は(次回はもう無理っぽいが)、生まれ変わるよ。トップ賞掲載というシステムは、チチルチルさんの言うとおり、私がずっと望んで吠えてきた欲しかったご褒美です(むろん「ぞくぞくと大賞が出て祭りku梟イ・Ⅰ・海蠑・皀Ε・鵐哀垢海修・罰Δ離好織鵐澄璽匹砲覆襦廚・Ε・鵐哀好薀屬併笋虜蚤腓遼召   澆任垢・法・海譴納・・鯏ウ里砲、箸靴瓩襪海箸・任④泙后帖弔匹鵑世蔚辰・曚表蕁垢靴気眄供垢靴気發覆い鵑聖笋虜酩覆蓮△蛤2鷏悩椶気譴討い訛茖械害鵐肇奪弸酩覆魄譽據璽呼匹鵑世世韻婆樅舛鬚、椶┐泙靴拭K召鵑任い燭發里呂泙気砲海譴任后・い泙気藥篌・箸暴蕁垢靴気禄个覆い掘⊇・Ⅱ罰Δ里覆・涼棒④世箸いΔ海箸睚僂┐蕕譴覆ぁ・世辰燭蕕笋呂螳貅鐺端譴淵皀里砲覆襪靴・覆い里郎導稜Г任④泙靴拭・修諒・・④・匹Δ盧2鵑楼磴い垢・燭茲Δ任垢・・・w)w)

 ああ、またそっちの方向へ。
 いやいや、そんなつもりはないのです。
 そういう気持ちもむろん変わらないのですが。

 そうですね。このまま腐っていても仕方がないので、いまのWに載ってもおかしくないものを書きましょう(我ながらひどい宣言だなそれも)。はっきり結果をかかげてチチルチルさんにそう言われては、それにもぐうの音も出ず。「女子高生向け」……それってなんでしょうか(買いかぶりすぎです。狙って書けるならとっくに売れてます。自分の不器用さに舌を噛み切りたい気持ちでいつもいっぱいです)。ていうか実は思い切りそういうつもりの路線で(ピー!!)のほうに書いたんですけど、また「BL要素が薄い」とかで選考対象から外され(キスシーンしかなかったからでしょう。ここでも不器用さが……エロを書くと男性目線になっちゃうし。つくづくなんで寝所に恋してしまったんだろうな私は)……ああそうか。そういえばその数年前のブログで書いたのも「W向けに書いたものよりも(ピー!!)向けに書いたのがBL要素薄いと言われたのでWに送り直したらそっちのが高評価って」それで吠えていたんですね、私。じゃあ、ちょっと書き直してまた送るとしましょうか。でもファンタジーでもSFでもないけどWに出して良いんでしょうか……いやもう考える結果でもない。なんでもやってみましょう。

 ところで話は変わるのですが、ものすごく気になったことが今回ありました。チチルチルさんの作品の評のなかに。

 『以前の雑誌評が今作に生かされておらず残念。』

 チチルチルさん自身も、いまから書く、みたいなこと書いておられますし、この編集部評で書かれているのも、前回の評のことですよね? で、その評って「どう読者に提示するかを書く前に考えたまへ」という内容で……すでに締め切り月であるところの10日に? チチルチルさんもW編集部も感覚麻痺していませんか。チチルチルさんの応募用紙に社会人であることは書いてあるはずで。それ読んだうえで「なぜ締め切り月の10日に「書く前に考えろ」と伝えたのにやっていないんだ!」と編集部は評している……私、すでにいまなに言われても物語自体のなにを変えることもできないほど完成間近なんですが……これは私が同人界を経験していないからの違和感なのでしょうか。私なりにいろいろ締め切りの多い業界を渡り歩いてきた人生なのですが、ここではこれがデフォルトなのか。決して筆が遅いほうではないと自認しているけれど、そんな私でも理解しがたい、なんなんですかあなたたちは(笑)。でもじつはそこなのかもな、とちょっと思いました。

> スタイルを変えて土俵に上がれるなら、私は変えます。

 もちろん私もそう思っている。読者のいない作家なんて死体と同じです。特に文学者を名乗る気がないならそこはもちろんなのです。いまこの瞬間は思っている、でも半年後にこの決意を忘れるんですね……サルだ……ケンカ腰のハイテンションだけになっているのです。そうですよ、いま書けばいいんだ。きっと焦がれてやまない読者な彼女へラヴレターのような一篇が書けることでしょう……でも私がいまから続きを書くのはハイテンションなホラー入ったサイエンスフィクションなのです。そして私はラヴレターのためにそれを捨てることは絶対にできない。
 
 じゃ、次は「ど」ファンタジーで、とチチルチルさんに宣言しておきます。これで忘れずに次は暴走しないはず。しないかなあ。しませんよ、もうこんな結果はいやだ。楽しくない。トップ賞もいくつか読めば、自然とみんなの方向性はそろってくるし、この先、W小説大賞は精度を競う方向性になっていくはず。望むところです。今回すでに、トップ周辺のチチルチルさん含めたみなさんのプロット拝見すると、きわめて世界観がメタファンタジー系に寄っている。そりゃ私の評価ガタ落ちさ。小気味良いファンタジー好きな女子高生は、私のプロット読んだだけでタメイキ。自戒します。この先も、見捨てず、もっと怒ってください。

 最後に私信。
 うん。私も猛暑予想がくつがえっての冷夏予想に夏物全般抑えて仕入れたのですが……お盆前のこの時期に、浮き輪もプールも花火も棚からっぽ。謝りどおしです。それでもモノは売れるから活気はあっていいんですけれど(明日はこっちのテンションが落ちているから乗り切るのがつらいな……)。中国がオリンピックに向けて開発大詰めという「お天気ミサイル」で、的確な天候予想(操作)できるようになったら小売業にとっちゃバラ色の未来だねえ、と思ったり、でもその天気ってだれが決めるんだろうと怖くなったり。お祭りが雨で流れた記憶がいっさいないガキってのは健全に育つもんだろうかとか。やっぱヒトは失望をバネに次のステップへ進むものだよとか。ああまたむりやりですけれど。こんな話ができて。ありがとうございます。立て直します。魅せてみせます。

 今回の結果で私がこういうこと言うのもなんですが。

 次代のWでともに。
 次代のWをともに。

 ちょっと性根入れ直してまいります。
 書中見舞いなんて言いません。
 暑くても倒れるヒマもないでしょう?
 目の前の次、互いに。
 描くしかなく、描きたいのだし。
 描きましょう。

 たのしみにしています。
 たのしみにしていてください。 

 よしっ。
 もっと腹に力込めてー
 よしっっ!!

(大丈夫です(笑))

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 とうてい大丈夫なわけもないのだけれど、日常は淡々と過ぎ、ヒトは忘れる生き物。ペット担当でもないのだが手が空いていたので「水草コーナーにおまわりください」とのアナウンスに言ってみれば睨みつけるあんちゃんがいて「どんだけまたせんねん」とスゴむので謝ったが、その後も「二本入れろって言っとるやろが」とか「ペット担当はペット売り場にずっといとけ」あげく「やる気ないんならやめてしまえ」とまで言われたのでビニール袋に入れてふくらませた水草を手渡しながら彼の目をまっすぐに見て笑顔を消してやったら「呼ばれたらすぐ来いや……」とぶつくさ言いながら去っていきました。そのあとで北斗の拳ばりのオーラを出しあっていた客と店員に顔をしかめながら待っていた別のお客さんへと笑顔で金魚を売ったのですが、自分の手が震えていることにそこで気づいた。恐怖ではなく武者震いで。本当に殴るところだったと気がついてそのことに怖くなった。キーボードの前の私は我ながら鬼武者トランス状態なので、だれかに話しかけられたりすると「あんっ」と言うようなことになるため妻も自衛のために(というか精神衛生上)書斎には近づかなくなるのですが……別の仕事をしているときは小説のことは至極冷静に考えているのが常の私が、この数日は、いま書いているものをどうするかで一日中脳内の大部分が執筆モードに入ってしまって解除できず、お客さまに向かってさえ(確かにひどい客だったしあんなキャラは叩きのめしたほうが世のためだとは思うけれど)笑顔を消してしまったというのは、ほとんど人生のなかでおぼえのない自制心のなさでした。心が揺らいでいることは否定のしようがない。

 そんなわけで、ヨコモリチチルチルさまへのメールも妙なテンションなのですが、かえってそれが書いているなかでおもしろくなってきたので転載許可を頂きました。名前は変えてということなのでヨコモリチチルチルの名は仮名です(たぶん。数年来のおつきあいになりますが、本名は存じあげないのでもしや、ということはあるかもしれません。ミチルという名の友人がチルチルというあだ名で呼ばれていた例は事実)。

 それにつけても、このところメールが文字化けることが多い。そんなわけで文字化けメールになっていたというメールの続き。

 (とりあえず、頻発する文字化けはプライベートの一部で使っているWindowsmailだけで発生しているので、エンコードの問題である可能性が疑われる。この件については後日また書こう)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ああ。また文字化けてやがる……VistaとWindowsメールを使い始めてから、何度かあるのですよ。ATOKとの相性なのか。法則性のわからないのがまた困ったもので。「すいませんもういちど送ります」とコピーしたものはまた文字化けるというやっかいな。ちなみに。

●(むろん「ぞくぞくと大賞が出て祭りku梟イ・Ⅰ・海蠑・皀Ε・鵐哀垢海修・罰Δ離好織鵐澄璽匹砲覆襦廚・Ε・鵐哀好薀屬併笋虜蚤腓遼召   澆任垢・法・海譴納・・鯏ウ里砲、箸靴瓩襪海箸・任④泙后帖弔匹鵑世蔚辰・曚表蕁垢靴気眄供垢靴気發覆い鵑聖笋虜酩覆蓮△蛤2鷏悩椶気譴討い訛茖械害鵐肇奪弸酩覆魄譽據璽呼匹鵑世世韻婆樅舛鬚、椶┐泙靴拭K召鵑任い燭發里呂泙気砲海譴任后・い泙気藥篌・箸暴蕁垢靴気禄个覆い掘⊇・Ⅱ罰Δ里覆・涼棒④世箸いΔ海箸睚僂┐蕕譴覆ぁ・世辰燭蕕笋呂螳貅鐺端譴淵皀里砲覆襪靴・覆い里郎導稜Г任④泙靴拭・修諒・・④・匹Δ盧2鵑楼磴い垢・燭茲Δ任垢・・・w)w)

●(むろん「ぞくぞくと大賞が出て祭りがまきおこり小説Wこそが業界のスタンダードになる」がWラブな私の最大の望みですが)。これで自分を的確におとしめることができます……どんだけ驚くほど初々しさも清々しさもないんだ私の作品は、と今回掲載されている第33回トップ作品を一ページ読んだだけで目眩をおぼえました。望んでいたものはまさにこれです。いまさら自分に初々しさは出ないし、女性業界のなかの男性だということも変えられない。だったらやはり一種特殊なモノになるしかないのは再確認できました。その方向性がどうも今回は違いすぎたようですが。

 ↑上がコピペ。下が打ち直し。文字化けのきっかけになっている箇所をひらがなに変えましたが、今度は読める文章になっているでしょうか。また文字化けているなら、これはきっとチチルチルさんに「抑制して書けばいいのに」と言われながら暴投を繰り出しておいて、それが暴投だと確信できたいまになってまた一種特殊なモノにとか書いている文章を、私の愛用の日本語入力ソフトが「文字化けさせておいてやる」と親切心で勝手にやってくれたお節介にちがいない。

 この忙しくクソ暑いなか同じ部署の方の父親が逝ってしまわれたため人手不足に陥り二日ほどハードに勤務をこなしたらWのひどい結果なんてどこかへ行ってすっかり戦闘モードに戻りました。ときまさに小説Wと同日に発売された某誌でも同じような一次通って二次で落とされた結果が載っていまして、どちらかというとそこに深く思うところがありました。今年一年で、私の名前を検索すると、そこかしこのネット上で発表される小説賞が出てくるようになりました。しかして、そのどれもが数十倍の競争率は勝ち残るが最後の数人にはなれないあいまいな位置。それでたぶん私の書くモノが少し変わったのだと思います。ほかの出版社の傾向を考え、男性読者向けの設定をプロット段階から入れるようになった……結果、寝所の編集部でもあいまいな位置にとどまる作品ができた。浮気をするとわかるということです。ましてハイテンションと全身全霊の殴りつけるような全編アクションとラブな作風を武器にする私の「愛してる」が……「でもこの想いを受け止めてくれないんならほかの相手も考えてみる」……そう臭った時点で、彼女はもう私に触れるのもいやになったのでしょう。

 誠心誠意、頭をさげて「きみだけが萌えるモノを書きます」と許してもらうしかありません。さっそくいま書いているものも前半の血みどろスプラッターな暴力描写を二十枚ほどざっくり捨て去りました。とはいえ元々の設定がハードサイエンスフィクションなので「女子高生向けでそれ以外のだれ向けでもなく彼女のためだけの作品?」と問われれば、ヒロインは全編通してスクール水着でペットボトルのなかに囚われていているというあたりが……どうしようもない部分はどうしようもない。しかしそれにしてもトップ賞掲載システム恐るべしです。読了しました。思い切り自信喪失しました(笑)。いい話ですね。最高です。自分に娘がいたら小説Wのような雑誌を読んで立派な乙女に育って欲しいと思いますマジで。萌えとか言っている時点で自分の汚れっぷりに嫌気がさします。いつになく自虐的ですが、今回はもう自虐してよいと決めました。正直、この数回は小説Wと自分の作風との乖離にはっきり気づいてしまって、もっと重要なことに自分でもW向けにすることを「歩み寄る」というふうに考えはじめていたのですが。直近の賞出身デビュー作や、今回のトップ賞掲載、ひとむかしまえの(ピー!!)の芸風(?)ですよこれは。淡い恋心と少しのファンタジーと自己実現で読者にカタルシスを与える直球の成長モノ。世界の危機とか、さまよえる自我とか、永遠に生きる苦悩とか。そういうWチックなところから、ほんきで脱却しようとしているような気がしますW小説大賞(もしかして編集部の人員構成に変化があったのでしょうか。商売人目線で新商品群を見ると、なにか会議でいろいろ決まった感が臭います)。

 無垢な新人をデビューさせてから育てるという方法でしか次代のW的なるものは生まれない──絶対そうだってと言い続けたことがようやく実際に行われるようになったとき、即戦力になるまで放置プレイなんてしていたらとんでもない間違った方向性で育つ確率高いよ、なにも伝えなければなにも伝わらないものだから、と言っていた私が「お前違う」と言われているという、皮肉というかなんというか──いやまあ、嫌いな言葉だが「がんばる」。いまさら無垢を求められても育ってしまった我が作風は豚にヒロイン喰わしてんだが、という愚痴は今回のこととして、次いきましょう。やる気は戻りましたが、忘れません。次は王道で。まっすぐなファンタジーで。

 創刊100号でまた連載陣の小説作法小冊子でも作られるとき、秘訣はと訊かれて「書き続けること」と書いただれかにヘエと言ってみせるためにも、どこで書こうがなにを書くことになろうが、Wだけはもう絶対にやめない。カテゴリーエラー? ええ、きっとそうですね。だったら補正しましょう。

> 4次通過なら、また次回もその方向を詰めてしまうでしょう?
> 今回の評価は、エールだと思いましょう。
> Wは、「貴方の書く、別の世界が見たい」と言っているのですよ。

 ──ね。じゃあ別のとこに売りに行く、と決意してやる気になっちゃダメってことですな。愛だよな、これはエールなんだよな小説W編集部の愛するみなさま。編集長っ。いらないコってことじゃないですよね、這い上がれと崖から蹴飛ばされて頭からだらだら流血しているけれどこれは「ありがとうございました」と親指を突き立てるところなんですよね。愛するのはWだけ。その思いをとつとつと書きましょう。半年、生まれ変わる気で考えます。むろんいま書いているモノも、できる限りの補正をくわえますが。さわやかな感動はないなあ。もしもそれだけがWの求めるものだとしたらつらい。とはいえ、チチルチルさんのお言葉のひとつひとつになぐさめられました。結局のところ、落ち込み具合としては半年の労働が一銭にもなっていないのなら二位以下、同じ具合です私の場合、その原稿一枚0円と言われるのがなにより悔しいしツラい。(またこんなこと書くと心証悪くなるかもですが)Wの原稿料が他誌に比べて……というのはよく聞く話で、でもだからこそソコで闘りたい身としては。(また失礼だけれど)お世辞にも明日が明るいとは言えない小説W。その看板にスポットライト当ててやるって、思っていままでこだわってんですけど。そうですね、まず身内になることからだな……さわやか少女向け清廉ストーリー……ああ、頭が痛い、頭が、ひさしく使っていない脳内筋肉だ。鍛えなおす必要があるな……

 てな感じで。
 ぐだぐだの文章です(笑)。
 ほとんど殴り書いています。ごめんなさい。
 そしてありがとうございますと重ね重ね。

 健闘を祈ります。
 まあ負けませんけど(ぶるぶる震えながら強がってみる)。

 正直なところ、いろんな迷いでいっぱいなのでした。
 それだけ、この賞には思い入れあるってことなんですけれども。
 蹴られても「好きだ」と叫べる想い人のいることの幸せと思いましょう。
 (どう考えても私のキャラはそうじゃないですけどね……)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ちなみに文字化けしてごめんねと送ったこのメールの一部がまた文字化けしていたという……頼むよマイクロソフト、新しいOS積むたびに日本語関係でトラブるんですがどうなってんですかね?
 そんなこんなで、このあともチチルチルさんとの交信は続くのですが、話題の中心がVistaの文字化けについてになってゆくのでおもしろくないだろうから、ここまで。
 最後に総括。
 『W小説大賞で驚くほど評価を落とす方法』。

 ヒロインは男である。
 男だが魔法少女である。
 主人公は脳が焼けている。
 やたら精神世界で迷いたがる。
 本物の魔法少女も出てくる。
 名前はパステルはのか。
 主人公は好戦的である。
 やたらエロ描写が多い。
 やたら流血する。
 やたら切断する。
 キーワードが『チェーンソー』。
 ていうか、現実の自分の苦悩を小説にとりこみすぎ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「観客のために、自分を壊すの……」
「おれを解体するショーが観客の望みなら、おれは自分で自分をバラバラにしてみせる」

 当たり前じゃないか。
 まるで現実のように、自分の言葉に昂奮して夏容(シアロン)の体温が上がる。
 火照ったロウセの躯が、冷たく思えるほど。
 夏容は、解体されていく自分に歓声を贈る、観客たちの姿を夢見て、恍惚としていた。

「バラバラになったロンを、ぼくはどうすればいいの……」

 夏容は、今度はやさしく、ロウセの首を抱いた──夕焼けのなかで、ロウセは泣いている──その涙を、舐めた。
 仮想の、しょっぱい涙。

「そうなったら、おれのことを、お前の好きに組み立てなおしていいよ、ロウセ」

 そうすれば、おれは心の平安を得るだろう。
 闘うことも忘れて、ロウセのお気に入りの人形になる──アラームが鳴った。
 ロウセの休憩時間が終わる。

「もどらなくちゃ」

 言ったロウセの口のなかへ、小指を差し込んだ──強く噛まれる。

「帰ったら、やってみる」

 最初から──選択肢なんてない。
 夏容は、濡れた小指でロウセの頬をなぞる。

「おれは負けない」

 なにに?
 ロウセの唇がそう動きかけたことに、二人とも気づいたが、無視して別れた。


吉秒匠 『ゲームのよろこび ~人形の回路~』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 いや、そんなクールな日常は過ごしていないが(笑)。
 よくわかるのは、主人公が自分自身に近づけば近づくほど、それは可愛い愛する無垢な女子高生の同調できないキャラに育ってしまうということで……自分で思っているよりも、自分の自然に思う精神状態は他人の共感をえられないモノになってしまっているということだ……このチチルチルさんとのメールのやりとりもどうよ。この時期、こんなテンションのメールが送られては書き、書かれては送られ……小説は体力と精神力の勝負なんだと実に自覚する。テンションが落ちた時点で、それを戻すこともままならず、ただ陰にこもっていくばかり。なにも書けなくなるくらいならば、評価を落としてでも、やはり書いたほうがいいというのも真実。休んだら、もう走れないよ。24時間テレビで欽ちゃんが走っている。私が幼かったとき、欽ちゃんは毎日テレビに出ていた。コメディの王様だった。それが充電期間といって休み、それ以降、欽ちゃんは仮装大賞の司会の人になった(それもいまでは二人羽織だ)。怖いのは離れてしまうこと。空気が読めなくなった大衆向けの芸人が、再びそれを肌で感じるのがどんなにむずかしいかということ。

 疲れたのなら休むのではなく鍛えなおせ。
 低評価はエールと受け取れ?
 そう。どっちにしろ全力でゲームを続けるということ。

 んじゃま、ツギ行ってみようか。
 はっきりわかったこともある。
 流血魔法少女はW向けじゃない。
 やめとけ。私も懲りた。

(非常に頭の痛いことに、魔法少女だがホモ恋人という設定そのものが、どう書きなおしてもW以外のどこに売り込めるわけもないということもある。逆説的には、私にとってはこれこそWでしかできないだろうという「小説Wを業界で唯一無二の雑誌にするための」商品としてのプレゼンだったのだが……チチルチルさんの言う通りW編集部は「奇誌」となることで生き残るのではなく王道少女小説メタフィクション的ファンタジー芸の道を歩むと決意したような感じ。それともいままでもずっとそう思っていたが私が読み違えていただけなのか。ともあれ、こんな考察ができるだけの情報が得られたことは、我々(だれだ?)にとって幸せ至極なことといえるでしょう。というあたりで今回は終わります。じゃあね。あなたにとっても、次の半年が人生にとって有意義なものでありますように。祈っています。吉秒匠でした)