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 メイン監督が『555』の田崎竜太、メインライターが『龍騎』の小林靖子。ちなみにこの二作は平成ライダーシリーズのなかでも、どうにもぱっとしないほうに分類される。そして主役は平成生まれの史上最年少ライダー17歳で、
 「すぐ気絶する史上最弱ライダー」。

 ──ライダー・フリークとして心配のタネは尽きない事前情報でした。その後も聞こえてくるのはテーマが「桃太郎」。ライダーは「七変化」。だいたい大もとの設定からして。

「電車って!?」

 おととしの『響鬼』、最年長ライダーは女に運転させてRV車の助手席。昨年の『カブト』、ゲタ履き、もちろんバイクなんて乗れない。乗れないならまだしも──今年は電車に乗るのか。それは仮面ライダーなのか。しかも『カブト』の終盤をグダグダにした時空間移動を一年通しての物語の土台とするという。

 まあ、いい。仮面ライダーが、仮面ライダーとしてそこにあるならば。私が心配するのは、昭和から平成へと橋を架けることに成功したこのサーガが、21世紀の初頭に記録的な低視聴率で絶命してしまうこと。だから不安はそこだった。たしかにやり尽くした感がある。少子化の進むこの国で、視聴率を稼ぐのはオタク層ながら立派に社会生活を営む──いわゆる腐女子のみなさまがたによる支持である。大人女性に愛されなくては、平成の仮面ライダーは生き残れない。そして手は尽くした。オダギリジョーという金の卵の発見からはじまった平成ライダーシリーズは、尽くしすぎて萌えポイントを枯渇させ、美少年てんこもり路線も限界に来て、おととしは年上の演技派を連れてきて「少年よ」と語らせてみたりしたのだが。ついに昨年、ゲタ履きの料理上手、そして「おれさま」と自らを呼ぶ天の道を歩く男をメインに据えてしまい──次はどうするよ、もうほんとになんにもないな一巡してしまったからもとに戻るか? と、あきらめ半分で待っていたところに17歳抜擢のお知らせ。

 安易な方向に逃げたな──

 流れとしてそれはスーパー戦隊のほうに近くなってしまうのでは。大人女性の視聴に耐えうるものではなくなってしまうのでは。仮面ライダーの大人視聴者は同人誌でネタにされる量からいっても、スーパー戦隊フリークよりも、ドラマを重視する。出演者を観ているのではなく、キャラを観ている指向性がある。それなのに、17歳のすぐ気絶する少年──仮面ライダーにショタを求めるマニアはいないだろう。17歳とはいえ、ライダー。強さの裏打ちがない媚びるだけの弱さなど、酸いも甘いも舐め尽くした大人女性層には甘すぎる。

 終わったか──

 と思いながら見始めたのです。正直なトコ。
 そしたらさ。

 すぐ気絶するライダー。

 これ誤り。違うのだ。思いのほかひねってあった。七変化って、姿どころか声まで変わるのである。仮面ライダーブラックRXの「哀しみの王子」とか、そういう見た目だけの変化ではない。早い話、気絶した少年の躯を、異次元の精神体が「のっとって」使うのだ。そう。抜擢された最年少ライダーは「仮面ライダーになれる」と騙されて連れてこられた、依童(よりわら)だったのだ。仮面ライダーという神を下ろすための、器だ。それならば話はわかる──依童は、華奢な少年でなくてはな。そのキャラ設定ならば共感のしどころもある。

 ふむ、なかなか考えてきたな。
 と思いながら観ていると。

 ライダー変身。
 のっとられて声まで変わった紅いライダー。

「オレ、参上!!」

 ──名乗った!!
 え、昭和ライダー以来じゃない? 変身して名乗るライダー。桃太郎がテーマとは訊いていたが、どうも桃太郎侍も意識しているようだ。めっちゃ語ってる。それにしてもこの声──

 修羅王シュラト?

syurato

 だよね。シュラトだよね。
 ていうか演技の仕方が、あのキャラまんまじゃないか。
 オレ様キャラの極地。

 玄奘三蔵サマである。

saiyuki

「テメえら黙ってろ!」

 ばきゅーん。の三蔵サマだ。
 ていうことはあれだ。
 ブリード加賀であり、ドクトル凶也サマでもあるわけだ。
 F1も真っ青のサイバーフォーミュラだ。
 むぎっむぎっ小麦ちゃんですよーだ。

komugi

 萌えである。
 腐女子に直球。

 異次元精神体が着ぐるみキャラであるのを良いことに、声優連れてきました。

 関俊彦サマ、初の特撮出演!!

 ていうかいっそ主演。ナレーションまでやってます。
 その手があったか!!
 七変化あと六人、こりゃやりたい放題だ。
 (見たところ変身ベルトのボタンは四つしかないようだが、してくれるんだろうなちゃんと七変化)

 で、いま二人めでてきました。
 一人目のオレサマとは対極。
 決めゼリフが、

「ぼくに釣られてみる?」

 にしてもこの声──だれだっけ。これも聞いたことある──
 うわ。まさか。
 シャドウ・ザ・ヘッジホッグ!?

shadow

 遊佐浩二──むろんBL系ドラマCDでもおなじみの方だが。音速のハリネズミ、セガっこのアイドル、ソニック・ザ・ヘッジホッグの仇敵シャドウ──オレに直撃。釣られたい。

 もうすっかり主役が17歳の少年であることなど忘れ去りました。変身しちゃったら彼いないも同然なんだもの。そうか着ぐるみに声当てて玄奘三蔵を連れてくることが可能なら、アニメ方面からひっぱってこられるキャラは無尽蔵にあるではないか。これは確かにスーパー戦隊でおなじみの手法だが、仮面ライダーのドラマでも充分に使える。ていうか、美少年漁って演技力の低下からドラマ性が薄くなりがちだった平成仮面ライダー・シリーズに、もってこいの手法だ。

 おまけに電車といえばの彼も連れてきた。
 石丸・北京原人・謙二郎。
 着ぐるみ界の伝説の人である(笑)。
 電車といえば『世界の車窓から』というだけでキャスティングされたに違いない実力派。
 なかなかに良い味が出ている。

 ところで、その電車の件だが。
 おととしのライダーが車、もしくは市販のバイクに乗っていたり、昨年のライダーがゲタだったり、変身してバイクに乗ってもCGだったりしたのには理由があって、近年、改造バイクへの規制が厳しくなったことが影を落としているということだ。撮影のためであろうとも、車検を通らない改造バイクで人をはねるなんてダメだってことになったらしく、まったくもうこの国では『マッドマックス』が未来永劫撮られることはないということだ。ハリウッドで偽東京セット組んで撮影されたという『ワイルド・スピード』が現実。せっかく日本が舞台なのに、日本で道路封鎖や改造車の撮影はできなくて、でも向こうで撮ってもってきたら公開はOKだし、むしろ「日本が舞台ですよ」と大プッシュ。けっきょく、割を食うのは石原軍団であり、仮面ライダーなのだった。ショットガン館ひろしや仮面ライダーを観て正義のなんたるかを知った少年は多いと思うのだが。改造車、ダメ。そんな規制で悪が撲滅できるという発想こそが悪だと思う。どんな手を使ってでも悪に屈しない心を描かなくては。悪のヒミツ結社に改造された正義のヒーローが改造車でアタック!!
 それが正義だ。

 ちなみに、今回の『電王』。
 電車の操縦席がバイクです。
 思い切ったな。
 もはやこれはジョークのようでありながらのアンチテーゼだろう。
 どんな理不尽のなかでも、正義は。
 仮面ライダーは死なない。
 走り続ける心こそが、正義なのである。

 そんなこんなで意外と瀬戸際から生まれた反逆精神が的を射ておもしろい。
 ウラタロス(桃太郎がテーマなのにキャラ名は昔話がテーマと広義にとらえモモタロスに続く二匹目は浦島太郎。次はキンタロスか?)が登場してからは、変身前にも憑依されて主人公のキャラ変更、女を口説く必要が出るたびにシャドウ・ザ・ヘッジホッグの登場だ。ビジュアルもわかりやすくモテキャラになればどこからかメガネを出して着けるなど、もはやなんでもありである。ヒーローモノの主人公が多重人格。萌えネタはいくらでも作れよう。硬派なストーリーに走って一年間の後半で息切れし始めた過去の経験を、制作者たちがきちんと学習改善してきたということだろう。

 『電王』──この一年も、楽しめそうだ。

momo

 (↑彼女たちの書くコメントが、この作品の成功を約束しているも同然。腐女子市場は、まさに萌え市場の王道となりつつあるな……人口統計から推算すれば、韓流とBLの二大市場で二十歳以上の女性の全員からひとり1000円をもぎ取るだけで、数兆円規模の市場になるわけだから。そりゃもうすべてのエンタメ創作者にとって、寝ても覚めても彼女たちに愛されるキャラの創造につとめることこそが仕事ということです。ところで、これ書いているさなか、三匹目が登場しましたよ。予測通りの名前はキンタロス。……さあ声優は!? 『ER』のコバッチュ! 『SAMURAI7』のカンベエ様ですよう。シブいとこ突いてきた。しかも大阪弁。そのスジの人にはたまりませんなあ。泣けるぜ(←キンタロスの口癖)。だめだっ。腐女子向けなのに、好きだよ私、電王のセンス……まあストーリーはぐだぐだなんですけどね。商売人としての制作姿勢が好きだ(笑))

 『仮面ライダー電王』公式サイト

 仮面ライダー、LOVE。
 第三話で私が「獅子丸ちゃーん!」と叫んで興奮していたのは、粋な制作者たちの「仮面ライダーとライオン丸の競演という特撮好き大人に対するサービス」をねらってのキャスティングに踊らされてのことです。早朝と真夜中での「変身」に、狂喜乱舞のオトコノコオンナノコたち……ヒーローがこの世の平和を守っているというのは、本当のことなのである。

shishimaru


Video: Intel Core 2 Duo 2006 TV commercial "creativity"

 本家のCMはオシャレですね。



 本邦では……この差はいったい。
 お笑い大国だと思われているのか。
 それとも、パソコンがクールなアイテムではなく日常の生活必需品だということのあらわれでしょうか。
 いや、実は、黒人に子供のパジャマ着せて笑ったり、彼氏がアジア人のチビになったのを笑ったりするのが、あっちでやると無理矢理にでも「差別反対!」とかいうバッシングに遭うのであたりさわりのないダンスCMなのかもしれませんけれど。

 ともあれ、のせられてWindows Vista移行ついでに、Core2Duoを買ってみた。
 みたら。
 笑っちゃった。
 速っ。ほんと、彼氏も異国人の子供になる、それくらいの変化だ。
 ああもう。いよいよこんなのに慣れたら職場の牛模様を「遅いっ」と殴りつけたい欲求が高まってしまうな……

 『一太郎2007』も買いました。

 Vistaには、たとえばドライブCにVistaでDにはXPで、好きなときに切り替えることが可能ですよ、という親切至極な機能があるのですけれど。だからVista未対応の古い『一太郎』でも、XPで動かして使い続けることはできるのですが。

 OSの刷新というものはさ、それを機会に「捨ててもいいんだけれどなんだかとってあったファイル」とか「一切使っていないけれどアンインストールするのが面倒なソフト」とか「もう何世代も先のバージョンが出ているのに別に困っていないからという理由で古いものを使い続けているあれこれ」──そういうものをこそ新しくする、そういう儀式でもあるのだと、思うのです。少なくとも、私は新OSでもっと便利に、というより、それで気分を一新して次にいきたいという欲求の方が大きいのである。

 そんな私の期待や夢や希望を裏切って、マイクロソフトのクソ親切なこと。XPから実装されていた機能がVistaでさらにパワーアップ『Windows転送ツール』!! ほんと叫び出したくなるくらいにドラえもんの秘密道具的。XPで焼いたディスクを、Vistaに読み込ませるだけで、XPで使っていたのとまったく同じ環境が!! ──刷新気分ゼロです。猥雑な移行作業が皆無──なんだよつまんねえ。とか言っていたら罰が当たりました。

 「OUTLOOK」のパスワード保存ファイルがない!!
 つまるところ.pwlというやつですけれども。これがVistaには移行できないうえに、生成もされない。ということはどういうことかといえば、『OUTLOOK』で送受信をしようとするたびに「メールパスワードを入力しやがれ」と恫喝されるということです。私のパソコンの頭の中が消しゴム。メールを送ってくれないかと秘書に頼むたびに「それはかまわないけれどまずあなたがだれなのか教えて」と戸惑った瞳で見つめ返されるのです。ああぼくらの蜜月も終わりだねと目をそらしたくなる。ていうか、もともとメーラーとしては『OUTLOOK』がメインの使用ではなく、ほかの目的で使っているついでにそれでメールをチェックすることもある、というくらいの使用頻度だったので、別れも涙を伴うほどのものではありません。Vistaにはもれなく『Windowsメール』という便利ソフトもついてきますしね。

(しかしマイクロソフト……「次世代OSはWindowsの名を冠さないかも」とか当初は言っていたのに、できあがってみればその機能のすべてに「Windowsなになに」ってつけている。おかげでソフト名が並んでいても、ぱっと見、なにがなんだかわからない感じなのは、単に慣れの問題で解決されるものなんだろうか)

 ああもうっっ!!

 ああああ、ごめんなさい突然。でももう限界。今日はここまで。Vistaよりも問題は『一太郎』を新しくしたことのほう。インターネットディスクによって、こちらの移行こそスムーズにいくものだと思っていた。実際、『一太郎』はいいのですよ、彼はすばらしい。だが、愛用している『一太郎』とセットの日本語入力システム『ATOK』。これが。あああああああああこれが。日本語入力に関しては、一度これに慣れるともう『Microsoft IME』の馬鹿さ加減にはつきあっていられない、とだれもが口をそろえる有能な日本語入力ソフトなのですが。

 むろん、ATOKにもインターネット上に保存した辞書ファイルと同期する機能はある。あるのだが。まさか、と驚いたことに。

「以前のバージョンのATOKの辞書と同期がとれません」

 という。という!! じゃねえよなに言ってんだよっ。
 つまるところ、ATOKのネット同期機能というのは、

「場所Aと場所Bでネットを介して同じ辞書を使う」

 という機能であって、私もそれはそれで便利に使っているのだけれども。それってもともと、ちょっとした出先でも自分の育てた辞書を搭載した入力ソフトでないと文章が書けない、というこだわりを持った(偏屈な、柔軟性のない)ユーザーにこそ愛される機能なわけで。いくら思想がそうだからといって、

「去年のバージョンの辞書と今年のバージョンの辞書を同じにできない」

 なんてことにする理由がわからない。いや、理由はわかるが(そりゃ、互換性がないほうが制作者はラクだろう。互換性というと語弊があるな。むろん同じマシンに旧バージョンがあれば移行できる。ただ、今回の場合、OSを入れ替えた時点で旧バージョンなど跡形もない。でもネットに同期ファイルがあるのにっ。あるのにできないって。できるのか? 私はその方法を見つけることがいま現在できていません)。

 そのおかげで私はこの『徒然』を書くあいだも、当たり前に押したキーで違う動きをされたり(キーボード操作もカスタマイズしまくっていてそれが辞書に入っていた)、たとえば頻繁に使う「──」とか「……」とか、私はそれぞれ「せん」、「てん」の入力で一発変換するように登録していたのです。そしてもっともストレス感じるのが、第一変換で漢字に変換する仕様。小説書きなので、私の辞書のもっとも大事な部分はここです。読みやすいように、あえてひらがなで書く。その単語をATOKの辞書が覚えている……たとえばいま書いた「覚えている」も、私は普段なら絶対にひらがなで表記するのだけれど、すっかりATOKにその取捨選択をまかせていたので、いざいきおいで書いている最中に考えはじめるとわからないのです……私は、なにをひらがなで書く人だったっけ……すでにATOKは私の脳の一部だったわけだ。

 そんなわけで早急に辞書を元に戻すべく「ああくそっ」と何度も罵りながら育てている現在なのですが。もう限界です。このへんで休ませてください。ここまで書くのに何度ATOKのプロパティと設定のメニューを開いたか……くたくた。読んでみて、今回の文章がなんだか違和感おぼえるとするならば、それは私の脳の一部が欠損しているせいなのです。

 でもやっぱり日本語はATOKなんだよなあ。
 ちなみに文中に出てきた「ドラえもん」が一発変換。
 ビルおじさんとこの辞書じゃ、こうはいかない。
 方言に強いって言うのも小説書きにはうれしいのです。
 茶々宇茶運茶うっ
 ──大阪弁辞書がONになっていませんでした(笑)。
 チャウチャウちゃうんちゃう?
 今度は上手にできた。
 なだめてすかしてリハビリ中なのでした。 

 atok