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PFEFFERONI

フィリップにドイツ出張土産だといって貰った瓶。
「これなに?」
「いや時間がなくて
そのへんの棚に並んでいた瓶を
買ってきたんですよ」
──なるほど。
ドイツ語か。
にしても
「PFEFFERPNI」
って。書き辛っ。
画数多いよ「P」のうしろに「F」なんて
どうやって発音したらいいんだ。
でも不思議なことに、
字面で内容の想像がつく。
「なめこ」がいかにも
「なめこ」な字面をしているのと一緒。
「SPIRAL PFEFFERONI MILD SÜSS-SAUER」
↓たぶん。
「うずまきペペロニやさしいソーザワー」
ペペロニはイタリア語のペペロンチーノ=唐辛子
の近似値で、たぶん当たっている。
唐辛子といってもパプリカの品種で辛くないものだろう。
ソーザワーはまさにドイツ。
ドイツといえばビールでつまみは、
ソーセージにザワークラウト(Sauerkraut)。
ザワークラウトはキャベツの漬け物。
発酵して酸っぱいが酢は入っていない。
意味は「すっぱいキャベツ」──ならば。
たぶん(こればかりだが)「Sauer」が「すっぱい」。
とすれば「SÜSS-SAUER」はたぶん、
「酢──すっぱい」──はい完成。
正解は、
「やさしい酸味のパプリカ酢漬けうずまきスタイル」
たぶん。
ドイツ語辞書なんてなくてもどうにかなるものだ。
さっそく、翌日のピザの具にした。
うん。たぶん正解。
もっといい意訳を思いついたよ。
「細長パプリカピクルス酸味も辛みもなし」
開けないで飾っておけばよかったかも。
わざわざドイツから来たのに恐ろしく特徴のない味。
ありがとうフィリップ。
冷蔵庫で保存しています。
今度みんなで食べよう。
ソーセージとクラッカーと。
もちろんビールを用意しておく。
ドイツ人の気質がよくわかる漬け物でした。
そのへんで売っているものぜんぶ、
ビールのつまみなんだろう、たぶん(笑)

 で、その後。

 これもっと酸味があって辛ければ、という結論に達し、達してしまうと、今度はつまみにピクルスが食いてえ、という想いが抑えきれなくなって、そういえば冷蔵庫に手巻き寿司の残りのカット済みキュウリが!! というわけでキュウリのピクルスを作ってみました。あくまで適当に。私好みに。何度か作ってこなれてきた作り方がこちら。

 即席キュウリのピクルス、レシピ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●材料

 夏野菜的なもの 300グラム
 (キュウリに限らず、ピクルスになりそうなものならなんでも。ニンジンとかウリとかセロリとかコーンとか、もちろんパプリカとか。キノコとかナスは酢を吸い過ぎて酸っぱいだけになってしまうのでオススメしません)
 砂糖  大さじ1
 塩   小さじ1 
 唐辛子 1本
 ローリエ 1枚 
 コショウ 少々
 酢 1カップ
 水 1/3カップ 

 ※ちなみに私は酸っぱいもの好きなので、かなり酢が多いかもしれません。加減してください。ていうかピクルスって漬け物だからさ、そんなの適当に余った野菜に目分量の調味料で作るものだよ。

●つくりかた

 1. 野菜以外の材料を耐熱容器でまぜ野菜を漬けてラップでフタ。
 2. 電子レンジ(500W)で5分加熱後、冷蔵庫で冷やす。

 完成です!!

pickles

 うまい。ちょっと歯ごたえが残っているのが酒のつまみにはちょうど良し。逆にいうと、このピクルスをハンバーガーに入れると、異物感があるかも(ホットドッグには入れてみた。問題なし)。電子レンジ加熱のさいに、途中でまぜるともっと漬かるのかも、とも思うが、面倒くさいのでやらない。まぜるともっと砂糖が溶けて甘くなるかもしれない。唐辛子はもう一本入れてもぜんぜん平気。ホワイトペッパーとブラックペッパーまぜたのは正解。酢は米酢よりも穀物酢がパンチが効いていて好き。あくまで即席なので、数日中に食べましょう。漬ければ漬けるほどうまくなるってもんでもなく、むしろ夏野菜の食感が新鮮なうちが食べ頃です。酢漬けキュウリでビールなんてなあ、健康的です。
 早く帰ってこないかな、夏。

 暑いより寒いほうが得意なんだが、それゆえに暖房が苦手で。でも寒くはないからと暖房を入れないと、指はかじかんで動かずにミスタイプが増えて「きぃー!」ってなる(笑)。塗るカイロとかもべたついてイヤだし。そこでやむなく18度設定くらいで暖房を入れ暑くて汗をかく。なんという不毛な戦いだろう。まあ今年は凍えて指が動かない、なんてほど寒い日がないですけれどね。こうやって温暖化の影響で、冬がなくなっていくのは、うれしいような悲しいような……イヤ悲しいよ、大好きだよ冬のことも。ピクルス作ろうと文章書きながら、この真冬に「夏野菜がおいしいうちに」って……四季が死んでいく。ダメだ、これではダメだ。

 というわけで今夜は鍋にします。
 いまちょうど脳と感情の話を書いているんですが。
 某心理学者(キャラではなく実在するヒト)の名言が、気に入っている。
 曰く。

「悲しいから泣くんじゃない。泣くから悲しくなるのだ」

 鍋を喰うから冬なのだ。
 夏野菜のピクルス作っているから四季が死ぬのだ。
 まあどっちにしろビールはうまいんですが。

 ストップ! 温暖化。
 近年、肌で感じて危機感持つよねホント。





 『Gears of War』ぎあーずおぶうぉーがやりたいなあ、と思ってAmazon覗いたら初回限定版はすでに売り切れていて。360どころか初代箱(モヨコ柄)の時代から箱所有している私だけれども、予約しようとしたら売り切れていたなんてソフトは実のところ初めて。箱といえば洋ゲーであり『Halo2』が代名詞といっていい状態がずっと続いていた。この『GoW』(って略記で正しいですか?)はあっちで先行発売されてその『Halo2』のオンライン稼働率をついに破った神ゲーとして日本に紹介されてきたわけですが。

xbo360

 むしろ、海外で大ヒットなんていうと二の足を踏むのがこの国のゲーマーの大半だった。箱遊びの道をゆく身としては、そのことはずっと歯がゆかった。歯がゆかったのだけれども。360の時代がやってきて一年。ついにライトユーザーと呼ばれる層までもが、偏見なく洋ゲーに手を出す状況になってみればうれしいの半分、あたしだけの彼だったのにという複雑な思いも生まれてしまう……「なんでわかんないかなあ」という理解されない得意顔が愉悦だったのだ、ということに、いまになって気づくのでした。
HALO2
 しかし、箱愛して幾余年。つくづく思うんですが、国内産のゲームが、どうにもとんがっていない印象がある。特にネット対戦。かろうじて『DOA4』と『カルドセプトサーガ』でインしましたが、長続きせず、あとはもっぱら国外産輸入物。世界中でいまだ初代箱の『Halo2』がトップラインを走っているというのも、なんか根本的なところで国内産ソフトの設計ミスがある気がします。思えばドリームキャストの時代、某国内産の「世界初」オンライン対戦プロレスゲームというのをプレイしたことがあったのですが。発売後一ヶ月もすると、ロビーでくっちゃべっているヤツばかり。ゲームしたくてインしてんだよと私が控えめに「試合しましょうよぅ」と言い出すと、めんどうくせえなあ、そんなにしたいならつきあってやるよ、という色ない返事が返ってくるばかり。そんなベッドで燃えられるわけがありません。
DOA4
 で、いまだにそう。なんなんだろう、島国人の気質なんだろうか。世界中から血気盛んな兵士が集まる戦争ゲームのなかでも、戦うことから目をそらして、ただ雑談に終始している連中がいたりする。それはそれで楽しみかたなんだろうが、だったら電話でもチャットでも良いわけで。「いや、ゲームしながら雑談っていうのがリアルのリビングで一緒にゲームしてる風景っぽいんじゃん」というのもわからないではないが……結局、ゲーム自体はどうでもいいってなりがち。

 『Halo2』で、対戦相手の国籍など気にしたことがない。世界中から集められたマスターチーフたちが、その一瞬に命を削り、短い戦いが終わると同時に解散する。初代箱のころは、まだ対戦相手と声のやりとりをすることも多かったが、いまではマイクさえつけていない。『Halo2』という、それそのものがプレイヤーすべてのなかで通じる共通の言語となっているからである。

 あたかも、目を閉じて、会話もなく、耳さえふさがれていたとしても──触れてくる指先の感覚だけで、相手の想いがわかる関係のように。

 その心地よい世界では、会話などむしろもどかしい──触れればいい──それでしか伝わらない。

 いつか『バーチャファイター』はオリンピック競技になるだろうと思う。そういうこともあっていいと思えるほど、現代の反応系対戦ゲームはスポーツに近い。言葉も、性別も、人種も、年齢や、経験さえも、すべて超越して、その競技によって会話し、たった10分の試合でも、相手と「いまこの瞬間を共有した」一体感に感極まって抱きあうことができるようになる──XboxLiveには、すでにそれがある。
 実際に抱きあえない距離がそこにあることを、試合が終わったあとで、もどかしく思うことがある。

(『バーチャ』に関しては、以前こんなふうに語ったけれど、情報筋によるとあっちでの360『バーチャファイター5』発売確定だそうで。なんなんだよ、この国でも出るんだろうな。我が国が誇るタイトルが我が国では出ないってことないよねえ。『5』のためだけにPS3買うなんてイヤだ)

 『Halo2』という言語を、越えたプレイヤー人口となった『GoW』。
 それは新しい言語の誕生だ。
 まだ少し、時間はかかるだろう。
 けれど、その言語がこなれてきたとき、『Gears of War』の世界で、その言語によってのみ立ち顕れるオペラが生まれるに違いない。ゲームの出来うんぬんを批評していたライバルのゲーム作家がいたが、彼のいうように、それが既存の手法の良いとこ取りにすぎないのだとしても、共通言語としては「人口」を獲得したということ、そのことにこそ意味がある。

 リアルワールド。
 そこで生きる人々。
 そして、その世界と並列して存在する、もうひとつの世界。世界中を覆って繋いだ網の上に、共通言語を持って、無数の人々が触れあう。
 感極まって声をあげる。
 そしてもとの世界に戻る。
 境界はない。

 いま、この時代に、ゲーマーであることを誇りに思う。
 一流のプロスポーツ選手たちが、世界の舞台で戦い、リアルワールドでの言葉は通じない対戦相手と、競技という言語で魂をつないで吠え「スポーツはすばらしい」と言う。
 それと同じように、私は。

「ゲームってすばらしい」

 と胸を張っていま言える。
 夕食前の10分間で、各国のプレイヤーたちと魂を繋ぐことが日常になる──そんなすばらしさは、スポーツにさえ真似のできないことだ。

 『ギアーズ・オブ・ウォー』をさがしに行こう。
 XboxLiveで出逢ったら、触れて。
 身震いするほどに、昂って、闘りましょう。
 私のゲーマータグは、

 Yoshinogi

 です。

gow
 ↓箱、所有?
Xbox360
 2003年、世界柔道選手権。
 一回戦で対戦したフランスのセドリク・クラベリ、二回戦のモンゴルのダムディンスレン・ニャムフーから、「胴衣が滑る」と抗議を受け、ともに中断。三回戦、トルコのイラクリ・ウズナドゼからは試合後にIJF(国際柔道連盟)へ正式に抗議があった。同一の大会で、闘った三人の選手から異口同音にこのような抗議があったことは柔道界の過去現在を問わず例がない──ちなみに、同選手権への出場者を選抜する全日本選抜柔道体重別選手権大会(81kg)においても、対戦した中村兼三が開始直後に「滑ります」と抗議をし、試合が中断している。

 結果として、胴衣は試合後審判団に回収され、調査することになったが、めぼしい物質は出ず、実際の手触りで確認したところによっても、人によって「滑る」か否かという意見が別れることとなった。調査の過程では、卓上に置いた胴衣に手で触れたのだが、通常の洗濯洗剤、柔軟剤が充分すすげていなかったという程度でも、試合中の動きと握力では「滑る」ことがあるため、検証は不十分なまま、なんのおとがめもないということで決着している。

 世界柔道選手権は、柔道界ではオリンピックに次ぐ大会と位置づけられており、日本国内においては、その結果がオリンピックへの出場権へと直結する。

 同大会において、彼は準決勝で「まさかの敗戦」。
 アテネ・オリンピックへの出場はなくなり、翌年、プロ格闘家に転向、同年大晦日。
 『Dynamite!!』──フランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタに勝利。
 1R1分54秒。
 華々しいプロデビュー戦となった。

 ちなみに彼の胴衣は母親が手洗いしていて、柔軟剤は花王ハミングを使っているという。彼は自ら言うとおり、多汗症の乾燥肌なので、汗をすってふんわりやわらか気持ちいい──ハミングを、もっとどばっと入れてくれと母親に頼んだ結果、すすぎ残りが生じて歴史上類を見ない疑惑の柔道スキャンダルとなってしまったのかもしれない。
 まあいいや。
 韓国から日本に帰化したという両国にとってラブリーな柔道家が、惜しくもオリンピックには出られなかったが、プロ格闘家ですって、しかもすぐ目の前の大晦日にデビュー戦ですって。しかもその相手はぼくらの大好き190センチ110キロの白い雄牛人間ボタですよ──プロレスラーが格闘技の大会に出るのを「盛り上がってええやん」と感じる、ガチガチの格闘好きではない格闘技好きの身としては「柔道の技しかしらんやろうけど、でもボタもボクサーでパンチしかないしな」──おもしろいよ大歓迎だよ、オリンピック行けなくて良かったねとさえ口走ってしまいそうだよ楽しみだなあ大晦日。みのもんたとか、清原とか、やたら濃い顔の人がフリークについているというのも、すごく良いじゃんねえ。

 雄牛を倒してからの戦歴はモノスゴイ。
 2005年3月 対ジェロム・レ・バンナとの対戦でこそヒザ蹴りでKOされたものの……

 2005年7月 カール"トゥームストーン"トゥーミィ
 2005年10月 マイケル・ラーマ
 2005年11月 奥田正勝
 2006年3月 石澤常光
 2006年5月 永田克彦
 2006年8月 金泰泳
 2006年10月 ケスタティス・スミルノヴァス
 2006年10月 メルヴィン・マヌーフ

 すべて勝ち。HERO'Sライトヘビー級の王座に君臨。
 満を持して、日本格闘界ライトヘビー級のカリスマであり、この国の格闘技をメジャーなエンタメに引き上げた立役者といえる、あの男と、大晦日に対戦が決まった。プロレスラー最強をうたう彼。倒すべきはパンチをおぼえた最強の柔道家。その日の早い段階で、石澤常光(孤高の覆面プロレスラー、ケンドー・カ・シンの中身)がハミング好き柔道家に今年負けた人決定戦を空手家、金泰泳と繰り広げ、あっさりとKO王者に君臨してプロレスラーの弱さを見せつけていたため、メインで桜庭さんのカッコイイトコ見てみたいとワクワクしていたプロレス派閥の軟弱格闘技好きは多かった。

 2006年12月31日
 『K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』
 桜庭和志

 どっちかというとPRIDEが本命で、Dynamite!!は、おせちつつきながら(年明け前に食べていた)、点いているので見ているという感じだったのだけれど……その試合が終わって……年に一回、こういう場で点いているからしか格闘技を見ないような彼女が、ぼそりと言った。

「桜庭さん、なんかかっこわるい」

 男どもは、睨みつけたかといえば……頷いてしまっている自分に気がついていた。「滑るよ!」を連呼し、両手でタイムを要求している。あきらかに桜庭はなにかを訴えようとして、闘う気をなくしていた。ぼんやりと酒を飲みながら見ていたので、事情がどうであれ、目に飛び込んできたのは「ボコられて顔を腫らし腰を抜かしながらなにか負けた言い訳を連呼しているサク」──見たくない画だった。なんかすっきりしないね、とみんなで頷きつつ、ダウンタウンの罰ゲームにチャンネルを変えたら、カウントダウンもなくて、またすっきりしないで年越してしまったりして。

 元旦に、録っていたビデオを見直した。

「なにこれ」

 その、なにこれ、の調査結果が、半月も経とうかといういま、公式発表されました。
 胴衣を脱いだ彼が、また「滑る」と対戦相手に言われた理由。
 まさか、カラダを洗ったニュービーズやハミングがしっかりすすげていなかったわけではないだろう(柔道着を洗うのにアタック使っちゃダメ。生なりの風合いを消さぬため、蛍光剤無配合のニュービーズか液体アタックを使いましょう)。

Olay Quench

 オーレイ・クエンチ・ボディローション・エキストラ・ドライスキン──「多汗症」であるがゆえに水分が飛んでしまって「超乾燥肌用」ボディクリーム。肌に問題が多いようである。油性クリーム、ワセリン入り。つまるところ、ボクサーが相手のパンチを滑らせるために顔にたっぷり塗っているてらてら光るアレの成分が入ったボディ・クリームなわけだが。ボクシングと違って、Dynamite!!では「カラダになにか塗る」こと自体が反則であるため、桜庭戦はノーコンテストになった。

 この件について、弁明する彼の言葉を信じる格闘技好きはいないだろう。
 彼の胴衣はやはり滑ったのだ。
 彼の肌も。

 そして、彼は柔軟剤も、今回のボディーオイルも「たっぷり使っている」と明言して、今回は控え室のカメラの前で、二人がかりで自分のカラダにクリームを塗らせていた。反則だという認識がなかった──だから謝る、申し訳ない。

 きっと、追求されなければ、そのままだったろう。
 柔道ファンよりも、ネット上の格闘技ファンはうるさかったから……そして桜庭ファンは怒っていたから。
 調査せざるを得なくなって調査した感が否めない。

 で、そのことについて考えた。
 もう時間がない桜庭の一年を台無しにしたことは、確かにヒドい。
 うちで見ていた彼女のように、たまたま見ていたヒトに「格闘技ってなんかなぁ」と思わせた罪も重い。
 しかし、世界柔道のとき、私は彼が柔道着になにかやっているなら、それは実に「上手くやったな」と感じたことを思い出した──こういうやつはプロレスとかプロエンタメ格闘家なんかのほうが映えるんじゃないの、と思ったからこそ、プロ転向に拍手したのだった。

 正々堂々を武士道という向きもある。
 だが、敵を倒し生き延びること、をこそ武士道とも呼べるだろう。
 いや、私は、桜庭大好きなので、ものすごく彼に腹が立つし、エンタメとしても結果としてすっきりしていないんだから、本人もファイトマネー没収だし、だれも得していないこんなバカなことは認めたくはない。グローブ問題も、ミット打ちでロゴがはがれました、って、映像が残っていましたって、あーたFEGのサイト動画がウリだろうよ、そんな彼の潔白証明する映像なんで流さないのよ、と詰め寄りたいところだけれど、それではこっちが矢追純一を追求する大槻教授のようになってしまうので、触れたくもない。
yaoi
 でも、心を入れ替えましたもう反則はしません。
 と彼がルールブックをがっちり読んできて。

「皮膚の下に超合金を移植するのは禁止されていないですよね」とか、

「乳首からぬるっとした油っぽいものがにじみ出るように整形したって反則ではないですね」とか。

 正々堂々やってきたら。
 大笑いして「人生をかけた武士道の体現者だ」と賛美してしまいそうな気がする。
 ていうか、そういう路線でプロレスやったら儲かるのに。
 ハッスルのマットで口からワセリン吐く柔道家やったらウケるって。ライター持った川田に追いかけ回されて「引火する、引火するっ」とかやって欲しいな。そうしたら応援するんだけど。いや冗談抜きで。ちょっともう彼の格闘技の試合は楽しみじゃなくなっちゃったよ──みんなそうだろうから、だとしたら、その独自の武士道を、突き詰めてエンタメ化するしかないと思う。
HUSTLE
 しかしそれにつけても桜庭はもう辞めたいんじゃないのFEG──ひどいよ毎回。PRIDE出て行ってしまったことは、確かにサクにとっても決断だったのだろうけれども。サクはプロレスラーであるからこそ、リングの上で行われることは、ひとつの作品として美しく仕上がらないと、サク自身が「なんでそこにいるの?」と見えてしまう。極論、反則があっても、その場できっちりなんらかの対応があって、悔しがるサクが見られたなら、それもひとつの完成度だった。
 もう彼が勝ったんだから、すっきりしなくてもとりあえず番組盛り上げて終わらせないと──そういう意識が先に出た時点で、逆説的にエンターテイナーとしては失敗だと思うよ谷川さん。ニュース報じる側から来た人だから、スキャンダラスに盛り上げる手法が好きなのかも知れないけれど。ニュースはあくまで、観客を増やすためであって、そうして集めた観客に、またショッキングなだけのショーを見せるのは違う。

 レディース、アンド、ジェントルメンっ!
 お集まり頂いたみなさま、ここに来られたきっかけはスキャンダルかもしれませんが、きっかけはきかっけに過ぎません──今宵、繰り広げられるのは、語り継がれるための名勝負。そして、とめどない感動。みなさまご満足頂けましたなら拍手喝采ねがいます──

 そういう夢の夜を提供するのが、主宰の役目でしょう。
 客に現実を忘れさせるための舞台。
 そこに現実の臭みが紛れ込もうとしたとき、きっちり処理できるシステム作っておくのが責任。

「試合の途中ですが、彼のカラダがサクの言うとおりぬるぬるするか検証します!!」

 そんな展開のほうが、よほど気持ちの良い大晦日だった。
 リングの上には、客をよろこばせるためのシナリオしかあっちゃいけない。
 プロレスLOVEな私としては、そう思います。
 大晦日に、地上波テレビで格闘技やってくれた意義は大きいと思うから。
 がんばってください、清く正しく美しく。
 あとくされなく、おもしろく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 プロレスのリングのうえで行われることは、
 すべてプロレスである。


 ジャイアント馬場

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 二ヶ月前にはじめたばかりのブログで彼が謝っている。
 『柔道★最高.com』
 その潔さにヒールの才能を見る──(笑)