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 このあいだ書いたこと。

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『未来的トラック』のこと。

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 自己引用。

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 車好きだからこそ、本物のマクラーレンのスポーツカーなど、指で触るのも躊躇するところを、もちろんXboxワールドでは、公道を走らせまくって映画『ワイルド・スピード』ばりに、壁に激突もさせまくって、超高級車をボコボコのベコベコにするのもまるで実写のごとく。違った嗜好が目覚めてしまった世界の車好きたちも、いたことでしょう。

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 子供が見る夢のように、オモチャの車で走れるよとゲーム屋が誘う。レゴだから微笑ましいが、ホワイトハウス公式がアップしている動画は、どう見てもいますぐテレビゲームをバットで殴れと推奨している。



 その動画を作るために、ホワイトハウスの職員がせっせとゲームして残虐画面をキャプチャしているところを想像すると、そういう仕事に呼ばれるスタッフがテレビゲームに触れたことがないというようなことがあるわけもなく、みずからの(たぶん)愛するものを世界の敵だと描かされるというのは、金のためにせよ愛国心のためにせよ、その作業自体がひとつの戦争に思えて哀しい。

 いま放送中のアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』。

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 東京都知事選候補者の薬師寺康介は、かつてヘラクレスのリングネームでアンドロイドと戦っていた。リング上で。ドーピングした人間とヒト型機械が勝負するというのを、その近未来では格闘技の範疇に加えている。というか、ヒト対ヒトの闘争は禁忌だから、格闘技という競技が、あまねくヒト対機械である。

 遺伝子ドーピングが容認されると、人為的に作られた超天才児が、かつて人類をフルボッコにしたAI棋士に、リベンジを果たすというようなこともあるかもしれない。

 ところでいま現在、小学校のひとクラスに、数名の人工授精で生まれた子供がいる。不妊治療という名目でおこなわれているけれど、高度治療の部類になると、それはヒトの手によって選別した優秀で健康な精子と卵子とを合わせて優秀で健康な胎児を作ることで無事出産へこぎつけようという試み。

 わざわざ明かすことはないが、そういう自分の起源を知ってしまう子だっているだろう。そういう子は、フィクションのなかであっても、ふつうのヒトは戦ってはいけない世界で、戦いを容認されるドーピングした人類が見世物として娯楽消費されるという設定に、不快感をおぼえるかもしれない。

 いつか観た『電波少年』だったか『雷波少年』だったか、記憶が定かではないが、他にも多くの伝説に残る不謹慎なことをやっていたバラエティー番組の企画で、なぜか私が鮮明におぼえているのは、ずぶ濡れの少女である。白いワンピースを着ている。黒髪のロングヘアーで、ロリータ・アイコンといった風情。その少女がワンピーススカートの裾をひろげて、水が滴り落ちているというポスター。

 それを見た、とある女性団体が怒った。ポリコレバットで殴るという表現は当時まだなかったが、まさにそれ。ポリティカル・コレクトネスな観点から、白いワンピーススカートの黒髪少女がずぶ濡れで自分でスカートの裾をひろげてまるで着衣放尿でもさせられているかのような表現は、あれやこれやの搾取の象徴であるという。

 ひらたく言えばロリエロいから、けしからんという。

 ポスター自体の趣旨は、水を大切にとか、そういうようなことで、きっと作ったひとは、濡れた少女をきれいだと感じる感性で、そういう美しいものを見たら汚れのない心で守ってあげたいという気持ちにみんななりますよねと描いたのだが、エロいと断じられた。

 そこで伝説のバラエティー番組は、とても太った背の低い男性芸人に、同じことをさせた。醜いデブ男(この表現もポリコレ警察に引っかかることは承知のうえなので指摘してくれなくていい)が、白いワンピースでずぶ濡れで、両脚のあいだからジャーと流れ落ちる透明な水は放尿プレイに見えなくもない。

「男だったらいいですか」

 少女だからいかんと叫んでいるポリコレ先生に、どう見ても醜い男のパロディ・ポスターを見せに行った。そうすると叫んでいた彼女は、キーふざけてんのと反応して欲しかった番組の趣旨には添わず、あらありがとう、という反応だった。彼女は、そのポスターを持って、くだんのずぶ濡れ少女のポスターを作ったひとのところへまた怒鳴り込みに行った。

「あなたたちが描いているのはこういうこと!」

 見て不快でしょう、と。

 男でもいかんのだった。だったら清純派美少女というところか? いやきっとおばちゃんでもおばあちゃんでもいかんのだろう。ずぶ濡れなのがいけないのか。白いワンピースか。

 私がその回を、非常に印象に強く残したのは、観ている私自身が、どうにもピントのずれた感想を持ってしまったからだった。

「このやりとりを、黒髪ロングで白いワンピーススカートなひとが見たら不快だろう」

 わかりにくいだろうが、私はF1レースから水着のレースクイーンが消え去ったニュースに失笑したひとりである。まさにそのレースクイーンたちが、自分たちはフェミニストの主張のせいで職を失ったと発言していた。そういうようなことを思った古い記憶として、あのずぶ濡れ少女が、ときおり頭に浮かぶ。

 現実では自動車という機械の美しさを崇拝さえして、ボディに指紋をつけることさえ自分に許せないようなひとが、現実と見紛うばかりにまで進化したテレビゲームのなかで、あこがれのあの美しい車を運転するとき。

 壁でスッて、ガリガリッと傷つけて。

「ぁ」

 と絶頂を迎えてしまうようなことが、私はあるような気がする。ということがたぶんこのあいだの文章では伝わっていないのではないかと感じて、いま言葉を足している。いや、そりゃあ、そんなことは別に伝わらなくてもいいことかも知れないが。

「ぁ、ぁ、ぁあ──」

 と、彼は、彼女は、なんどもなんども高級車をぶつけるだろう。リアルに凹んでもどらない車のゲーム映像に、脊髄に悦楽を駆けのぼらせる。塗装が剥げて、下地が剥き出しになり、やがて黒煙さえあげて。

 そういうヒトはいる。

 と、考えたとき。
 私はそんなに自動車を崇拝してはいないが、別のものだったら。黒髪ロングの白いワンピーススカートの美少女だったら?

 仮想に陵辱……はいバット!
 殴って!!

 いやでも待て、ということは、だ。ポリティカル・コレクトネスというのは、性別にかぎった話ではないので。さっきのアニメの設定を見て、ドーピングしたヒトと「戦わされている」機械のほうに、眉をひそめるひともいるのでは。アンドロイドに恋をする物語はすでに無数にある。

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『アンドロイドのセックス』の話。

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 テレビゲームの映像で興奮するひとがいれば、同数の、眉をひそめるひとがいる。とすれば、自動車が好きなひとが『Forza』最新作を見て、

「私の愛してやまない美の極致たるあの車をゲームとはいえボコボコにするなんて!」

 ポリコレ法に引っかかる!
 死刑!!

 みたいなことだってありうる。

 レースクイーンやラウンドガールが実際問題として職を失う世紀に、日本の代表的少年マンガ雑誌たちがあれやこれや言われているのを、よく見る。週刊少年ジャンプにパンツや乳首が出てきたのは数十年前からそうだという史実があるが、いまになって問題視されるのは、ヒトのほうが……ヒトの法が、変わったから。

 週刊少年マガジンに、毎週水着のグラビアが載っているのは、少年向けの雑誌なのにけしからんのではないですか、と議論されている。

 黒髪ロングの純白ワンピースなイメージで売り出した美少女アイドルに、それはエロく見えるからやめろと言って、黒服男性が「水を大切にしましょう」と語りかけるポスターに作りなおしたとして。いつも裸で戦っているへラクレス・レスラーが、黒服を着てパンツや乳首を隠すなんてエロい、という層はいなければならない。いやいる。

 という世界で、青少年に水着姿を見せる仕事は扇情的であるからやめろと叩かれたアイドルたちは、アイドルをやめろと言われているのか、パンチラや水着なしならば許すと言われているのか。

 少年向け雑誌ではないところで仕事をしろと言われているのだとしたら、美少女アイドルはおっさんに向けてだけ微笑むのが健全である。
 ということになるのだが。

 ゲーム好きや、アイドル好きだと、公言できる世界で逝きたい。

 すべてを赦す世界へ進化すればするほど、すべてのものが叩かれているのは、なんなのだ。女子高生の制服は、いまやそれだけで興奮するから廃止しようという運動が盛り上がっているそうである。ガチで男性プロレスラーの露出した乳首や盛り上がった黒ショートタイツの股間が問題になる日は近い。チンコを切ればいいのか。男の乳首なんていらないのにエロいだけだから埋没させる手術を全乳児に義務づけます。逆割礼。宗教なら赦される。

 個人的には、メガネ萌えだから、メガネかけられると興奮してしまうので、撲滅すべき。技術的には可能。できるならすべきです。だってエロいから。スーツや白衣にメガネはともかく、コンビニの制服や着物にメガネとか、エロそのものやん、というひとは多いはず。言っていいなら、いくらでもあるな、そんなもん。

 世の男児の多くがそうであるように、トミカとレゴが好きという個性こそ売り物という個人発信の世紀においてはいささか特徴なく育ってしまっていることを嘆いてもよさそうな情報をもとに、遠方の祖父母が息子に贈ってくれたプレゼントがこれだった。

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(レゴブロックの車。後ろのXbox界の不滅のヒーロー、マスターチーフは私の所有物)

 対象年齢七歳以上と書いているものを四歳に送ってくるところが、レゴに教育的なにかを感じているようで祖父母らしい。その意を汲んで、私は手を出さず、設計図の読みかただけを教えて本人に作らせた。

 レゴの設計図では、まず部品をさがし、その部品で小パーツを作るという工程が指示されている。小さなパーツをいくつも指示通りの数、作って、それを最終的に組み上げるという流れの繰り返しで完成を目指す。しかし四歳はこらえ性がない。ドアのようなパーツができると、車体にくっつけたがる。説明書の工程に添うならば、左右のドアができてから、座席を組み上げ、ドアをつける。当たり前だが、ドアを先につけると作業がとどこおる。

「設計図の通りにやりな」

 家電や組み立て家具も売る稼業の私なので、電話口で、部品がたりないだの、写真の形にならないなどというかたの相手で半日くらいが過ぎる毎日。そういうひとたちの99パーセントは、取扱説明書というものが存在していないかのようである。会議に会議を重ね、こういう手順でおこなえば猿でも作れますよと書いてくれている設計図を、行き詰まってもなお見ない。そんな大人にだけはなるなと、組み立てを勝手にはしょるなということを教えていたら、なるほどこれは小学校で必須になったというプラグラミングのそれだと気づいた。あれがそうなってこうなるからものごとは動く。レゴで好きなものを作る前に、パッケージ写真通りの車を作ることで、きっとカラーボックスの後ろの板が入らないとクレームの電話をかけるような大人にならないで済むのだとしたら、レゴは偉大だ。売れるわけである。

 それにしても。いまになってこれか、と思った。
 二十一世紀の子が組み立てているのは、二十世紀にマッスルカーと呼ばれた車。これはきっとアレだ。シリーズ新作が公開されるたびに、トイザらスでホットウィールが並んでいるのを見る。

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 映画『ワイルド・スピード』(原題『The Fast and the Furious』)。

 ミニカーが売れるのだからレゴも売れる。この黒いマッスルカーは作中でたびたび登場しては炎上大破もする車。二十一世紀に教育的レゴブロックとして新発売されたのも、映画からの知名度であろう。ただしそのことを、さだまさし好きの韓国ドラマ好きである祖父母が知っているとは思えない。息子はどうか。

「ワイルド・スピード、観たことある? この車も出てくるやつ」

 いっしょに観た記憶はないが、妻の録画フォルダに入れたことはある。妻と観ているかもしれないと思ったが、どうもぴんと来ないようだ。

 で、観た。

 いまレゴで作った車が暴走しているのだからウヒョーとなったのは当然だが、ダッジ・チャージャーが活躍するし、飛行機も出てくるということで息子を興奮させようとセレクトしたのが第七作『ワイルド・スピード SKY MISSION』だったのがいけなかった。

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 のっけからドウェイン・ジョンソンが出てくる。プロレス好きなので、強く紹介せずにはいられない。

「ロック様です。このひと、プロレスのチャンピオン」
「チャンピオンで警察なん?」

 フィクションとノンフィクションが並列いまだ。「チャンピオンで警察なん?」のフレーズは映画『バンブルビー』のジョン・シナを紹介したときも言っていた。警察と軍隊も並列らしい。けっきょく、観終わって、ロック様の立ち位置を説明することになり、なんどもチャンピオンベルトを獲っただけでなく、怪獣とも闘ったことがあると言ってしまったがために、それも観た。

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 『ランペイジ 巨獣大乱闘』。恐竜も好きなので、尻尾がハンマーのようになったワニ怪獣と、ロック様が闘うのに大興奮。

 しかし視聴後。特典映像で、ロック様が映画の原作について語り出してしまった。 

 『RAMPAGE』は、二十世紀のゲーセンでピコピコ動いていたゲーム。ファミコンやプレステでも出たが、当時でもマニアックな部類に入り、そうとうゲーセンに入り浸っていた私も、はっきりプレイしたかどうかを思い出すことができない。

「これやりたい!!」

 ロック様に勧められ、息子がわめくが、現状、家でさくっとどこかからダウンロードする手段はないし、あってもたぶんしないし。むかしのゲームなのだよとなだめることしかできず、いまだ彼は、やりたいのに、とグズっている。

 とある車のレゴから、めぐりめぐってひとりのレトロゲーム愛好者が生まれたという顛末。こういうことが、大人になって歯止めなくファミコンのカセットを集めるというようなことの発端になる。しかしそれも運命。少なくとも私の息子である以上、ロック様からランペイジへの接触は、避けて通れない事故だった。

 という長い前置きを踏まえて。 

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 レゴで作るマクラーレン・セナ、という商品があるのだが、それがXbox Oneのゲーム『Forza Horizon 4』に、まんま登場する。

 

 それを記念して今年の世界最大ゲームの祭典E3で、実物大のレゴ・マクラーレン・セナをマイクロソフトは展示してみせた。

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LEGO McLaren E3 - Google 検索

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 検索してみるとわかるが、それを興奮気味にニュースにしていたのは、ゲームニュース界隈よりも、車好きたちの界隈。

「ヒトが乗れるレゴのセナやってさ!」

 レゴのもレゴでないのも、まるで実写映像のように再現するXboxの代表レースゲームブランド『Forza』に、テレビゲームの進化に無頓着だったリアル車好きを結びつけるという、いやらしいマーケティング。車好きだからこそ、本物のマクラーレンのスポーツカーなど、指で触るのも躊躇するところを、もちろんXboxワールドでは、公道を走らせまくって映画『ワイルド・スピード』ばりに、壁に激突もさせまくって、超高級車をボコボコのベコベコにするのもまるで実写のごとく。違った嗜好が目覚めてしまった世界の車好きたちも、いたことでしょう。

 ひるがえっての私。
 ゲーマー寄り。
 それが、モーターショーのニュースを見て、その車のことをもっと知りたくて、オリジナルの配信動画をググった。

 トラックはみんな同じに見える。
 違うのがあってもいい。

 2019年11月21日、テスラがEV(電気自動車)ピックアップトラック『サイバートラック』を発表したとたん、同社の株が急落した。

 世界に向けて新車をライブ配信で発表したらブーイングが飛ぶとか、なかなか聞かない出来事である。

 公式サイトが日本版まである。

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Cybertruck | Tesla

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 すごいことだ。サイトから、すでに予約可能。コンセプトカーでもなければ、未来予想図でもなく、近日中に、これの実物を売って公道を走らせる気なのである。

 セガの『バーチャレーシング』をゲームセンターでプレイしていた私に、めまいをおぼえさせる。



 テレビゲームの映像が実車を映したかのように進化して、現実と仮想のつなぎめがあいまいになるという感覚は昨今、よく味あうものになったけれど。

 まさか、逆に現実の車が、それも実用車の極みであるトラックが、昭和のポリゴン・ゲームみたいなデザインで売りに出されたことによって、ボーダレスを感じようとは。てっきり近未来で、ヒトの乗れるドローン的なものがタクシーとして認可されるなどという的な、わかりやすく「きちゃったよ未来!」なニュースで感じるはずだったものを。

 そういう投資家が多かったのだろう。
 いやいや未来ってコレ?
 爆下げ。

 非常に気になる点として、どう見てもこのトラック、サイドミラーがない。アメリカの法律でも、それでは公道を走れないはず。

 今年の仮面ライダーのバイクがそうだ。

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『仮面ライダーゼロワンのオートバイ』のこと。

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 ゼロワンの乗るバイクは、近未来的デザインの実際に売っているバイクなのだが、番組ではそこからさらに特徴的なパーツを「取り外す」ことで、人工知能がテーマの未来コンセプト仮面ライダーにふさわしいそれに仕上げている。

 公道では走れない。

 後ろを見るミラーがなくても、電気自動車なのだし、カメラがついているということだろうか。最近では、そういう車が他にもあるが、それらの車種も、カメラはサイドミラー型に出っぱらせている。日本の国土交通省もすでにカメラを使用してミラーレスの車を売ることは容認しているが、そのカメラは従来のミラーの位置に取りつけなければならない。そうでないと車検を通らない。走ると違法。

 法律を変える気でいるのか。

 ミラーがなくても後ろが見えるのに、ミラーの位置に出っぱりがないとおかしいというのはおかしい、という議論が技術の進歩によってなされる。そういうことをいえば、このトラックが直線的なデザインなのは意識してポリゴン・ゲームのようにしたわけではなく、頑丈さを追求して、ボディを凹まないステンレス製にしたので、曲線加工が難しくて、やむなく折り曲げたデザインなのだそうだ。実用的な理由にもとづくのである。

 そういうものかもな、と考えたりする。

 なにかこう、見るからに未来的なデザインで埋め尽くされていく都市を想像しがちだが、ドラえもんの未来で、どこでもドアがあるのに車が飛んでいたり、人間が移動するためのチューブ通路が張り巡らされていたりするのはナンセンスである。

 むかしはなかった技術で、冬は発熱素材、夏は冷却素材の服を着る。そのうち、だれもが季節でデザインの変わらない全身タイツで生活するようになったら。ファッションなどというものは必要とされるだろうか。だれもがデジタルデバイスを持っている時代に、あえて腕時計をするのは、いまでも充分にファッションとしての意味しかなくなっている。

 技術が進みに進んで、シンプルも極まってきたら、それって結局、太古のむかしに、人間が裸で共同生活していたころの感覚にもどって、腰のラインが素敵とか、腕の太さが頼れるとか、もっと単純に、笑顔がすべてとか。

 そんなことになりそうな気もしてくる、カッコいいのかカッコよくないのかよくわからないけれど株価は下げた未来トラックを、私は嫌いではないなあ、と思いつつ。

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 『Forza Horizon 2 presents Fast & Furious』で疾走する私。Xbox360時代のソフトなので、実写のごとくとはいかないけれど。パッケージ販売されていないし、ダウンロード販売も現在では終了。映画『ワイルド・スピード』ファンなら、プレイしてみたいでしょう? 私はいまもプレイできる。

(と煽ったところで、だれかにダウンロード権を売ったり譲ったりはできない。二十世紀なら物理的に存在するゲームソフトを、どこのだれに高値で売りつけるかと画策できるところだが。これも技術の進歩でシンプルになった結果のひとつ。おもしろいようなおもしろくないような)

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「だってメディアがなくなるんでしょ」


『きらめけ!デンパッパ』
前山田 健一

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 デンパッパを観ている。

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『プリキュアになりたい』の話。

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 自己引用。

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※追陳

 「ひらめけ!デンキッキ」の最終回では、夢眠ねむおねえさんも「終わるんですか」という発言をしていて、最終回のそのときまで調整中であったことがうかがえたが。いまこれを書いているさいちゅうに、ニュースが届いた。

 「ひらめけ!デンキッキ」は「きらめけ!デンパッパ」にリニューアルするという。デンキッキの部分を変えてしまったら元ネタが不明になるだろうがという気がするが、勢いなのであろう。コンセプトは、立派な大人になりきれていないことに苦悩し眠ることができないダメな大人たちが見る教育テレビ、から、なんでもネガティブになってあきらめている大人たちに、ポジティブな大人になってもらうために様々なコトを教えていく…大人のための教育番組、となるそうで。

 おねえさんは、藤咲彩音。
 愛称ピンキーなのに、でんぱ組.incの青のひと。
 先代おねえさんやキュアスターには負けるが、気がつけばそこそこ古株。にしても、ダンス上手だがおしゃべり上手な印象ではないけれども、深夜にしゃべくるピンキーが観られるのか。いやたのしみである。様々なコトを教えてもらおう。

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 そして新番組がはじまって、いろいろ教えてもらって、その年の師走も近づいてきた11月。またぞろ番組が最終回を迎えるという話題が出たとき、ヒャダインが冒頭の発言。

 メディアが終わる。

 『きらめけ!デンパッパ』が最終回を迎えるのはそうなのだけれど、それは番組が終わるということではなくて、その番組を制作放送している『KawaiianTV』が終わるからだった。チャンネルの終了。テレビ局が終了。そりゃ番組はすべて最終回。ピンキーおねえさんは笑っていた。そりゃ笑うしかないわ。

 今話題のアイドルたちがすべてを見せすぎるチャンネル! といううたいで運営されていた『KawaiianTV』。見せすぎるというとなんかエロいが、要は、撮りっぱなしということだ。『きらめけ!デンパッパ』も収録番組なのに編集はいっさいなく、三十分撮ったものを三十分流すというスタイルだった。

 大丈夫なのか、とは思っていた。アイドル好きにはたまらないが、二十四時間、アイドルたちが入れ替わり立ち替わりずっと画面にいる。番組の司会進行は、アイドルではなく名の通った芸人が多い。『きらめけ!デンパッパ』ではココリコ田中おにいさんだった。

 毎週欠かさず観ている私が言うのもなんだが、とてつもない視聴者数であるわけがない。それなのに年末のバラエティー特番の顔と、武道館を埋め尽くすアイドルグループの一員が、だらだらしゃべっている。

 ギャラどうなってんのか。

 思っていたら、納得するような報道があった。株式会社カワイイアン・ティービーは吉本興業系列なのだが、その吉本さんが、芸人の闇営業がらみで会見を開き、わかりにくいことを言っているのを聞く。

 「契約書のない契約」

 あーでも、無数のお笑い芸人を育成するのに、最低賃金がどうたらやっているわけもなく、私も大阪育ちなので、ふつうに芸人というのは食うに困っている職業だと認識していた。ヨシモトともなれば、とりあえずそこに所属するのがステータスとなるので、無給で所属ということにしてくださいなんていうのはあるのだろう、などと受け止めながら。

 『KawaiianTV』のことが頭によぎった。よく出演しているNMB48は吉本興行系だ。そうでないアイドルだって、アイドル専門チャンネルに出演したくないはずはない。局から声をかけなくても、向こうから、ギャラなんて……いや、想像だが。

 契約書を作って契約するようになると、回せないってことで終了しちゃうのかなあ、と思っていたら。

 『KawaiianTV』は2019年に終わるが、2021年からBS放送に新規参入して『よしもとチャンネル(仮称)』をはじめる予定だそうである。

 『きらめけ!デンパッパ』の後継番組は、チャンネル名からしてありそうもない。さようなら眠れない夜をなぐさめてくれたアイドルたち。テレビ局が終わるとか。『アイアン・シェフ・アメリカ』を観ていたのに終わってしまったフーディーズTVを思い出す。

 たそがれていたら、別方向から衝撃のニュースが流れてきた。

 『Dlife』と『FOXスポーツ』も来年三月で終了。

 うちの息子が『カーズ』のキャラをおぼえたのは、『カーズ』の脇役総出演の『カーズ トゥーン/メーターの世界つくり話』で。

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『三つ子のタマシイ』の話。

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 『カーズ トゥーン/メーターの世界つくり話』はディスク化もされているが、我が家にあるのは『Dlife』で放送されたもの。『Dlife』はディズニー系。ディズニーの、買ったり借りたりすることはないが、放送されていれば録画する、というあたりの作品を『Dlife』には大量摂取させてもらった。

 そのディズニーも、BS放送で『ディズニー・チャンネル』をはじめる。本家の名を冠したチャンネルをはじめるのに、ディズニー色の強い『Dlife』も継続するのは戦略上好ましくないとの判断だろう。

 それはさておき、なぜ『Dlife』と『FOXスポーツ』の終了が同時に流れてくるのか。映画好きなら先刻承知の天変地異的今年の一大ニュース。

 ディズニーは、米国東部時間3月20日午前0時2分に21世紀フォックスの買収を完了した。

 20世紀フォックス映画もフォックススポーツもディズニーになった。

 で、『ディズニー・チャンネル』をはじめるから『FOXスポーツ』も終了という関連性である。なんだそりゃ。

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『宇宙探査艦オーヴィル』のこと。

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 去年、オーヴィルを観たのは『FOXスポーツ』。いまも放送中のセカンドシーズンを観ている。三月までには最終回を迎えるけれど『3』は、どうなる。

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『鮫サプリ』のこと。

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『ロボシャーク vs. ネイビーシールズ』を観たのも『FOXスポーツ』。『Dlife』が、買ったり借りたりすることはないが、放送されていれば録画する、というディズニー作品の宝庫だったように、『FOXスポーツ』は、B級ホラーやアクション、SF映画の宝庫だった。

 私は野球をまったく観ないので『FOXスポーツ』で観るのは総合格闘技と映画ばかりだった。プロレス好きにはこれも今年の大ニュースだった、世界最大のプロレス団体WWEの放送がアメリカでは『FOX Sports』ではじまったのだが、もちろん『ディズニー・チャンネル』で『ロボシャーク vs. ネイビーシールズ』の放送はたぶんないし、プロレスも放送されないだろう。

 日本の『FOXスポーツ』は終わる。
 そしてディズニーになる。
 ディズニーにスポーツはないのに。

 テレビ局が終了しまくる時代。
 ディズニーランドに『スター・ウォーズ』のアトラクションが入って歓ぶひともいれば、テレビの前で、あたりまえの日常が破壊されて、絶句する私もいる。正直、ディズニー大好きっ子なわけではないから、買ってはいらないところを切り捨てる近ごろのディズニー無双ぶりは『Dlife』で観た、物理法則を無視してケタケタ笑うあのネズミの最新バージョンに似て、苦笑いしたくなるものを感じはじめている。

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